日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
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8月の俳句色紙に書きました

2018年07月30日 12時41分18秒 | 日記
◆天城嶺が雲とまぐはふ脂照り
(よみ)あまぎねがくもとまぐはふあぶらでり
天城山の頂が雲に突き刺さっている。まぐわい(目合)は①目を見つめて愛情を通わせること。めくばせ。 ②男女の情交。季語は「脂照り」で夏。

◆お薦めの叩きに鯵を見繕ふ
(よみ)おすすめのたたきにあじをみつくろふ
生姜・ねぎ・大葉を薬味にした「鯵のたたき」は酒肴にもご飯の総菜にも最適です。季語は「鯵」で夏。


◆勝鬨も吐息も夏の甲子園
(よみ)かちどきもといきもなつのこうしえん
高校野球は春の選抜大会と夏の大会があるが、全国の高校が勝ち抜いてくる夏の大会は特に盛り上がる。勝てば勝鬨、負ければ溜息。季語は「夏」

◆日雇の花園広し真葛原
(よみ)ひやといのはなぞのひろしまくずはら
土方稼業の楽しみは毎日のように自然と接していることです。広い河原の葛原一面に花が咲くと壮観である。季語は「葛」で秋。

◆茄子漬けて糠味噌女房堂に入る
(よみ)なすつけてぬかみそにょうぼうどうにいる
粗食をともにし、貧苦を分かち合ってきた妻女を「糟糠の妻」いう。「糟」は酒粕(さけかす)、「糠」は糠(ぬか)の意で、粗末な食物のこと。後漢の光武帝が宋弘に「人も富貴になれば妻をかえるのが普通だから、お前もかえてみてはどうか」といったところ、「貧賤(ひんせん)の交わりは忘るべからず、糟糠の妻は堂を下さず(見捨てない)と聞いております」と答えたと伝える『後漢書(ごかんじょ)』「宋弘伝」の故事による。
堂に入るとは物事に習熟しているという意味。季語は「茄子」で夏。  
コメント (2)
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