日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
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年明けの 味が変です カレーパン

2015年01月09日 20時26分04秒 | 日記
 最近、食品に対する信頼を損なう事件が立て続けておきている。
 
 今朝(1月9日)の静岡新聞29面にも“ローソン弁当にビニール”とか“離乳食を自主回収 虫混入申し出受け 和光堂”とか“ワタミ弁当にネジ”とか“ソフトクリームにビニール片混入か 長野・松本のマック”とか一つの紙面に4件もの記事が載っている。

 実は私も昨日食べ物のことで嫌な思いをした。

 半年ほど前から会社の事務所へパンの巡回販売が立ち寄るようになった。毎週木曜日に一回である。販売元の本部は静岡県西部の市にあるそうである。最初は事務員さんたちが買っていたが2回目からは私も買うようになった。カレーパンと餡ドーナツである。カレーパンは3個、餡ドーナツは小さいのが8個くらいビニール袋に入っている。両方でたしか885円だった。

 私は最初に食べたときに美味いと思ったので毎週必ず買っていた。家に持ち帰って家内にも食べさせ、自分でも餡ドーナツをお茶請けにしていた。

 さて、事件というのはそのカレーパンである。正月明けの木曜日つまり昨日の8日であるが、いつもどおりに二品を買ってカレーパンを食べたところ、いつもよりも固くて、揚げ油がジュワっと滲み出てきた。中身のカレーの味もいつもとだいぶ違っていた。

 よく見るとパンの色も焦げ茶色でいつもより濃い色である。油の臭いも残っていた。その原因を考えてみた。

イ、製造の担当者が交代したから。

ロ、年末に売れ残った商品を冷凍保存しておいて今年になって揚げ直して販売した。

ハ、揚げ油が年末年始の休業中に劣化した。

 その他にも品質低下の原因はあるのかもしれないが、要は二度と買うことはないので販売元へ電話して来週からは来なくていいからと連絡した。

 8日の午後である。いつもの販売員の女性とスーツ姿の若い男性が会社の事務所を訪ねてきた。訪問の趣旨はお詫びだという。

 そこで私が問うた。あなた方は一体何を詫びようとしているのですかと。

 若い男性は、自分がこの方面の販売員を束ねている責任者だからという。
 
 私がカレーパンの品質に問題があったとしてもそれは製造担当の責任であって販売員は中身のことまでわからないのではないかというと、いや、商品の受け取りも自分の担当業務ですからという。

 そうかもしれないが、ではどうして責任を取るんですかと訊くと、ですからこうして謝りにきているんですと応える。

 私が、だから口先だけで謝られても困るから、来週から来ないでくれればそれでいいからというと、代金は返しますとか、お詫びの手土産を受け取ってほしいとかまだぐだぐだといっている。

 そこで、私の癇癪玉が爆ぜた。
 
 おいっ小僧。なめてるんじゃねェ。この野郎っ。変なパンを売りゃあがって、原因も判らずにただぺこぺこ秋刀魚みてェな頭をさげられたって堪忍できるはずがねェ。謝るんだったらかくかくしかじかの理由で油の染み出るカレーパンが出来ましたとかいわなければ納得できるわけがないだろう。お前のような若造を相手に強請りたかりをしようとしているわけじゃないんだ。要は二度と買わないから来るなと言っているだけなんだ解かったか。

 販売員の女性に対しては優しい口調でこういってやった。

 口に入れる食べ物のことだから気の毒だけど一度信頼を損ねると信頼を取り戻すのは難しいと思う。口先だけで謝ろうなどと思わないで原因をよく究明して二度と同じ過ちを繰り返さないことが大切だ。これからもがんばってやりなさい。

 新年そうそう品のない話になってしまったが、私は代金を返せとか、謝れとか一言も言っていない。かといってすべてを不問に付するほど寛容な性格の持ち主ではない。

 今回の原因は上の(ロ)か(ハ)だと私は思う。遵ってこれは一販売員や出先の管理職の問題ではない。経営トップの基本的な考え方の問題である。パン販売会社の社長は経営方針を改めてもらいたい。私の願うことはそれだけである。
コメント (2)
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