尖閣諸島の領有権問題は「日本固有の領土であり、領有権問題は存在しない」という日本政府に対して、中国と台湾が自国の領土であると執拗に主張しつづけている。
最近では香港から来た中国人10人が上陸して不法入国で逮捕、強制送還されたばかりだし、その前には海上保安庁の巡視船に体当たりした中国漁船の事件もあった。
今回、ここに取り上げたのは中国版ツイッター「微博」の記事に基づくものだが、勿論、中国語は読めないから、日本語に訳された記事からの引用であることをお断りしておく。
中国版ツイッター「微博」で、尖閣諸島は日本の領土であると勇気ある発言をしたのは中国広東省広州の電子サービス企業、広東捷盈電子科技の取締役会副主席の肩書を持つ林凡さんという女性である。林凡さんは微博の運営会社、新浪微博から「実名」の認証を受けており、10万人以上の読者をもつという。
投稿記事によれば林凡さんの発言は「1949年から1971年まで中国政府は釣魚島(尖閣諸島)を日本の領土と認めていた」という異例なもので、日本領有を認めた1953年1月の中国共産党機関紙、人民日報の記事や、複数の公式地図などの根拠を挙げている。微博では中国国内からの感情的な反論がある一方で、「知識のない大衆が中国共産党に踊らされたことが分かった」などと賛同する見方も広がっているという。
1949年というのはつまり中華人民共和国が建国された年に他ならない。1971年は中国が国連に加盟した年である。
林凡さんの資料によると、人民日報が1953年1月8日付の紙面に掲載した記事で「琉球群島は、わが国台湾の東北から日本の九州西南の間の海上に散在し、尖閣諸島、先島諸島、大東諸島、沖縄諸島、奄美群島、トカラ列島、大隅諸島など七組の島々からなり、それぞれにはたくさんの大小の島々があり、合計で50以上の名称のついた島と400強の無名の小島があって、全部の陸地合計面積は4670平方キロメートルある。
群島の中でも最大なのは沖縄諸島中の沖縄島(つまり大琉球島)、面積1211平方キロメートル。」などと表記していた。
林凡さんは中国当局が監修して53年、58年、60年、67年に発行した地図の画像も示したが、その多くが「尖閣群島」「魚釣島」などと表記。日中境界線も明らかに日本領土を示している。
林凡さんは冷静に証拠を積み重ねた上で「中国政府はこれでも釣魚島はわれわれの領土だといえるのか」と疑問を投げかけた。中国国内からの反応には、「資料をみて(尖閣諸島が)日本領だったことが明白に分かった」「(当局に)タダで使われて反日デモを行う連中には困る」などと、林凡さん支持の発言が出ているという。
尖閣諸島問題も竹島問題も日本政府の外交力が問われている重大な問題であるが、中国国内にも冷静に事実を見ようとする人がいることは心強いことである。
林凡さんがこの発言をしたことによって不当な扱いを受けることがないことを切に祈っている。
最近では香港から来た中国人10人が上陸して不法入国で逮捕、強制送還されたばかりだし、その前には海上保安庁の巡視船に体当たりした中国漁船の事件もあった。
今回、ここに取り上げたのは中国版ツイッター「微博」の記事に基づくものだが、勿論、中国語は読めないから、日本語に訳された記事からの引用であることをお断りしておく。
中国版ツイッター「微博」で、尖閣諸島は日本の領土であると勇気ある発言をしたのは中国広東省広州の電子サービス企業、広東捷盈電子科技の取締役会副主席の肩書を持つ林凡さんという女性である。林凡さんは微博の運営会社、新浪微博から「実名」の認証を受けており、10万人以上の読者をもつという。
投稿記事によれば林凡さんの発言は「1949年から1971年まで中国政府は釣魚島(尖閣諸島)を日本の領土と認めていた」という異例なもので、日本領有を認めた1953年1月の中国共産党機関紙、人民日報の記事や、複数の公式地図などの根拠を挙げている。微博では中国国内からの感情的な反論がある一方で、「知識のない大衆が中国共産党に踊らされたことが分かった」などと賛同する見方も広がっているという。
1949年というのはつまり中華人民共和国が建国された年に他ならない。1971年は中国が国連に加盟した年である。
林凡さんの資料によると、人民日報が1953年1月8日付の紙面に掲載した記事で「琉球群島は、わが国台湾の東北から日本の九州西南の間の海上に散在し、尖閣諸島、先島諸島、大東諸島、沖縄諸島、奄美群島、トカラ列島、大隅諸島など七組の島々からなり、それぞれにはたくさんの大小の島々があり、合計で50以上の名称のついた島と400強の無名の小島があって、全部の陸地合計面積は4670平方キロメートルある。
群島の中でも最大なのは沖縄諸島中の沖縄島(つまり大琉球島)、面積1211平方キロメートル。」などと表記していた。
林凡さんは中国当局が監修して53年、58年、60年、67年に発行した地図の画像も示したが、その多くが「尖閣群島」「魚釣島」などと表記。日中境界線も明らかに日本領土を示している。
林凡さんは冷静に証拠を積み重ねた上で「中国政府はこれでも釣魚島はわれわれの領土だといえるのか」と疑問を投げかけた。中国国内からの反応には、「資料をみて(尖閣諸島が)日本領だったことが明白に分かった」「(当局に)タダで使われて反日デモを行う連中には困る」などと、林凡さん支持の発言が出ているという。
尖閣諸島問題も竹島問題も日本政府の外交力が問われている重大な問題であるが、中国国内にも冷静に事実を見ようとする人がいることは心強いことである。
林凡さんがこの発言をしたことによって不当な扱いを受けることがないことを切に祈っている。