日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
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アルプスが乾くリニアのトンネルで

2013年12月17日 16時17分51秒 | 日記
 リニア新幹線の影響で環境破壊が懸念される大井川上流部・南アルプスについて、一回目の今回は水資源について考えてみたい。

 JR東海が公表している資料によれば、大井川上流域では、本流で2立方メートル/秒の流量が減少するとしている。水の比重は1だから毎秒2トンの水が失われるということである。

 毎秒2トンという量がどれだけ大きな量であるかということを数字で示してみよう。
 
1分は60秒であるから    60秒 × 2  = 120トン

1時間は60分であるから 120トン × 60分 = 7,200トン

1日は24時間であるから 7,200トン × 24時間  = 172,800トン
と、まあ膨大な量の水資源が失われるとしているのである。

 実は、すでに延伸工事の終了した山梨実験線でも、トンネル掘削にともない多数の水枯れを引き起こしているのである。

 大月市朝日小沢地区の場合、川底とトンネルとの標高差はおおよそ150~200m。上野原市秋山地区の場合、谷底とトンネルとの標高差はおおよそ90~150mであるがそれぞれ水枯れを引き起こしているとの報道がある。

 南アルプスの奥地に大小さまざまなトンネルが縦横に掘られ、その結果として、大井川はじめ多くの川の流量が減少するという予測結果が出されています。

 この夏の渇水期に大井川の流域では5~20パーセントの取水制限が行われたのであるが、さなきだに不足気味の水量から一日あたり172,800トンもの水が減少したらどうなるのか。

 このこと一つをとってもリニア新幹線が自然環境にとっていかに負担が大きいのもか何方にもお分かりになることと思う。
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