日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
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駿河路は 新茶の香る 季節です

2016年04月24日 09時48分05秒 | グルメ
 緑茶は、渋みの一種であるタンニンを多く含む。この中にポリフェノールの一種であるカテキンを含む。
苦味の成分であるカフェイン。旨みの成分であり、アミノの酸の一種であるテアニン。ビタミンC,E,カロチン カリウム、リン、カルシウムなどのミネラル成分その他にも、食物繊維、葉緑素といった豊富な成分が含まれている。

 緑茶の効能を、成分ごとにみてみると・・・

 カテキン  抗菌作用・・・緑茶うがいで風邪予防

       殺菌・抗毒作用・・・食中毒の予防(O-157にも有効!)

       抗酸化作用・・・虫歯予防 口臭予防

       脂肪分解促進作用・・・ダイエット効果

       血圧上昇・コレステロール上昇抑制作用…高血圧予防 動脈硬化予防
 
 カフェイン 覚醒作用・・・頭スッキリ 記憶力や集中力のアップ!

       新陳代謝促進・・・疲労回復 

       大脳刺激作用・・・眠気覚まし

       血液循環促進作用…低血圧の予防

 テアニン   血圧上昇抑制作用・・・高血圧の予防
  
       脳 神経機能調整作用・・・ストレス解消 リラックス効果

 ビタミンC 美肌効果 シミ ソバカスの予防 ストレス解消

 ビタミンE 老化防止効果


 その他にも食物繊維たっぷりな茶葉を食べれば、便秘解消 整腸にも効果があるとされている。


 私たちが普段飲んでいるのは、所謂、煎茶や番茶と呼ばれるもので、急須などに茶葉をいれ、熱湯を注いで淹れるものである。この場合、残った茶葉のほとんどは捨てられることが多い。

 一方、抹茶は、茶の葉を蒸してから乾燥させた碾茶を茶臼でひいたものである。 抹茶の種類には、黒味を帯びた濃緑色の濃茶(こいちゃ)と鮮やかな青緑色の薄茶(うすちゃ)がある。

 茶道では、濃茶は茶杓に山3杯を1人分として、たっぷりの抹茶に少量の湯を注ぎ、茶筅で練ったものを供する。薄茶は茶杓1杯半を1人分として、柄杓半杯の湯を入れ茶筅で撹拌する。茶道では茶を「点(た)てる」というが、濃茶は特に「練る」という。

 濃茶・・・亭主を中心とした少人数の茶事ではひとつの碗の濃茶を主客より順にまわし飲む。菓子は生菓子で、「主菓子」(おもがし)と呼ばれるもの。

 薄茶・・・「おうす」ともいう。大寄せの茶会や禅寺のもてなしには、一人一碗ずつの薄茶を点てる。茶事の折には薄茶の前に「干菓子」(ひがし)を出すが、濃茶を出さない茶会やもてなしでは生菓子を出すこともある。
     
 この飲料としての抹茶を茶筅で撹拌する際に、流派によって点てかたが異なる。三千家ではそれぞれ、たっぷりと泡を立てるのが裏千家、うっすらと泡立てるのが表千家、もっとも泡が少ないのが武者小路千家といわれる。
 
 煎茶や抹茶とは別に、中国を中心にチベット・モンゴル・ネパールなどでは磚茶(だんちゃ)というのがある。「磚」は煉瓦(れんが)の意味で、紅茶または緑茶を円形・方形などに蒸し固めた茶である。少しずつ削ったりほぐしたりして、煎じたり湯に溶かしたりして飲む。  

 私に茶道の心得は全く無いが、茶筅で薄茶の泡を立てることはできるのでもっぱら抹茶を愛飲している。夏場は冷水で点てられる冷用抹茶も市販されているので便利である。抹茶で一番許せるのは茶殻がでないことで、菓子を食べられるのも楽しみである。

 近所にあった和菓子屋の主人が亡くなってからは気の利いた生菓子も手に入らないので、コンビニのスイーツが干菓子の代わりになることも多い。

 静岡県の主要農産物である緑茶の生産・販売に翳りがみえているという。緑茶の消費量が低迷しているのだと聞く。若者たちは茶殻の処分が面倒だから飲まないのだという。茶農家は高齢化して価格の下がった茶園を耕作放棄している。

 私は自分が抹茶を好きだから考えたのであるが、抹茶を茶道の呪縛から解き放つことが抹茶の需要を喚起し、延いては茶業の振興に寄与するのではないかと思っている。これは伝統ある茶道を否定するという意味ではない。茶道は茶道で大いに茶を点てていただけばよい。

 抹茶をもっと身近なものとして消費を促進するためには高価な茶道具や茶室を使い着物や履物まで整えなければならない茶道から切り離して、茶碗一つ茶筅一本で気軽にお茶を点てることができなければなるまいと考える次第である。
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地震には強いガッチャンポンプです

2016年04月20日 16時49分27秒 | 日記
 
 今回の熊本地震でも被災地域では飲料水の不足が深刻なようである。

 私は熊本へ二度行っただけだが宇土の轟水源の水も飲んだことがあり水が豊富なところだという印象がある。その熊本において飲料水にも事欠くという事態は一体どういう理由なのであろうか。それは上水道の普及で井戸やポンプが利用されなくなったことが主な要因とおもわれる。

 ガッチャンポンプとはつい近年まで各地で普通に見られた手押し式ポンプの俗称でハンドルを押し下げて水を吸い上げるポンプである。


 浅井戸用ポンプでは、大気圧によって井戸水を吸上げる。ハンドルに連結されたピストンは本体内部を真空状態にする。そして、大気圧によって水が吸い上げられ、シリンダー内部に入ってくる。すなわち、理論上大気圧である1気圧分の10メートルまで汲み上げることができる。実用上は、吸込揚程は最大7~8メートルまでである。ただし、ハンドルが短い小型ポンプでは、揚水パイプ内の水の重さに耐えて跳ね上がりなく安全にスムーズに汲み上げるには2~5メートルが最大である。

 大正時代から、昇進ポンプと呼ばれる手押しポンプが広島(津田式ポンプ製作所)で作られ、また名古屋地区にてガチャポンと呼ばれる手押しポンプが鋳造量産され始めた。昭和十数年頃から、各家庭の台所や裏庭に普及させるために開発し、現在の戦後主流になったTB式自在口共柄ポンプ(東邦工業製)が現れた。特に昭和30年代後半、水道が普及するまでは、日本中のどこの家でも見られた。

 その後、次第に電動井戸ポンプに置き換わり、さらに、水道の普及によって、一般家庭では井戸が使用されなくなり、農事用以外ではあまり見かけなくなった。しかしながら、阪神・淡路大震災以降、災害時の生活用水・雑用水の確保に大いに役立ち見直されるようになり、各自治体によって災害手押しポンプ井戸登録も行われている。公園や公共施設にも多く設置されるようになった。

共柄ポンプ型メーカーは戦前戦後からの9社と1971年(昭和46年)頃からの後発の模倣品の1社、昇進ポンプ型メーカーは戦前からの1社と1975年(昭和50年)からの後発の1社がある。近年ステンレス製のものが2社から発売された。

 場所によっては地下水脈がないところもあろうが我が国の人口密集地の多くは平野部にあり井戸を突けば水は確保できる。災害対策として手押しポンプを設置することを推奨したい。
コメント (2)
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