この正月から林檎幻空俳句会(芸術家おじゃらりんご主宰)というところのお仲間に入れてもらって自由律俳句を楽しんでいる。
小生の2017年1月の投句はこんな具合です。
辛い沈菜はオモニの情け 白兎
(沈菜というのはキムチのこと)
酢蛸の紅があらたまの華やぎ 白兎
古希の祝ひの年玉もらふ 白兎
お節の蒲トトに空板がない 白兎
(空板はカライタと読み蒲鉾の板)
切餅二つの雑煮を祝ふ 白兎
二の重に海老も鯛もない 白兎
飛切燗の安酒に酔ふ 白兎
(飛切燗は熱燗より更に熱い)
屠蘇の薬のにほひを嫌ふ 白兎
三献の年酒に呂律危うし 白兎
七草の御形は庭で摘む 白兎
(御形はハハコグサ)
林檎幻空俳句会の投句作品はキンドル本に掲載されていて広くネット上で閲覧できるようになっている。
その方法であるが参加者各自が自筆で色紙などに書いて発表するという一風変わったものである。
小生は最初、色紙に書いていたが一枚150円もするので書き損ずるごとに150円の損失がでる。これでは無駄が多いから今では少し大きめの折り紙に毛筆で書いている。折り紙は色彩も豊かで値段も一枚6円くらいで済む。
小生はこれまでに毛筆を使ったことは皆無であった。古希70歳の爺であるが今頃になって必死で手習いに勤しんでいる。