日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
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桐一葉落ちて豊家は滅亡す

2021年08月19日 17時02分38秒 | 日記
桐一葉落ちて豊家は滅亡す   白兎
きりひとはおちてほうけはめつばうす
桐一葉は初秋の季語。子季語に、ひとは、一葉、一葉落つ、桐の葉落つ、桐散る、一葉の秋、桐の秋。
秋に桐の葉が落ちること。桐一葉、あるいは一葉という。本来の桐はアオギリ科の悟桐を指すがゴマノハグサ科の桐を含めて「桐」と称されている。
「桐一葉落ちて天下の秋を知る」は、「淮南子・説山訓」に「一葉の落つるを見て、歳のまさに暮れなんとするを知る」を出典とするが、この句は、豊臣政権の五奉行の一人だった片桐且元が、淀君の不興を買い、解任された時、詠んだ句と言われている。桐とは豊臣家の紋所を指す。“桐一葉落ちて天下の秋を知る”自らの人生を桐の紋所にかけた片桐且元の絶望の深さが伝わってくる句である。

臨済宗妙心寺派の大鑪山誓願寺は、源頼朝公が両親の菩提を弔うために建立した寺院である。その後、戦国初期の「花倉の乱」によって焼失し、武田信玄公が臣下の穴山梅雪に命じて、臨済宗の寺院として再建した。

境内には、京都方広寺大仏殿の「国家安康 君臣豊楽」鐘銘事件で責任をとってこの地で自刃したと言われる、片桐且元公夫妻の墓が仲良く並んであります。5月~7月には、中庭にある古池で絶滅が危惧されている静岡県の天然記念物「モリアオガエル」が産卵する生息地としても有名です。
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トンネルと呼ぶに些か疑問あり

2021年08月06日 12時44分28秒 | 日記
地名駅(じなえき)は、静岡県榛原郡川根本町地名にある、大井川鐵道大井川本線の駅である。島式ホーム1面2線をもつ、列車同士のすれ違いが可能な地上駅である。駅自体は無人だが、駅向かいのタバコ屋で乗車券を販売している簡易委託駅となっている。

2007年度の1日平均乗車人員は27人(静岡県統計年鑑による)。

駅北側(千頭駅側)には全長約7mの非常に短いトンネル(状の構造物、シュラウド)がある。川根電力索道用保安隧道と呼ばれている。
線路上をまたいでいた貨物索道から線路を保護するために建設されたが、現在その索道は廃止され、トンネル部分のみが残存する格好になっている。駅構内には、「日本一短いトンネル?」と称してこのトンネルの案内看板が立っている。駅南側(金谷駅側)にも索道からの落下物から保護するためのトンネルがあったが、こちら側は天井部分が切り崩され、側面の擁壁だけ残存している。

「日本一短いトンネル」は、JR東日本吾妻線に存在した、全長約7.2mの樽沢トンネルで、こちらも日本一短いトンネルと呼ばれることがある。
樽沢トンネルは、東日本旅客鉄道(JR東日本)吾妻線の岩島駅~川原湯温泉駅間の旧線上に存在するトンネルである。山の出っ張りを掘り抜いたもので、全長約7.2mの日本一短い鉄道トンネルとされていた。トンネルを含む廃線跡は、2020年(令和2年)7月中旬より「吾妻峡レールバイクアガッタン」のコースとして、足漕ぎ式トロッコが通過するアトラクション施設として利用されている。群馬県吾妻郡東吾妻町の吾妻渓谷と並行した位置にある。

川根電力索道(志太電力索道)とは、
正式社名 川根電力索道株式會社
本社 静岡縣志太郡藤枝町鬼岩寺177番地
創業当時の社長   笹野甚四郎氏。
昭和5年当時の社長 彭木(サカキ)嘉津馬氏。
昭和8年当時の社長 八木乙吉氏。
運転開始日 大正14年8月 区間は瀧澤(瀬戸谷)〜中平停車驛。
中平〜地名は大正15年開通。
地名から澤間間は昭和5年に開通。

大まかに言えば藤枝地方から千頭方面まで大井川流域の荷物運搬及び堰堤、‪發電‬所建設資材運搬、大井川鉄道建設資材運搬の為に建設された索道施設である。鉄道が開通後、列車の貨物扱いによる荷受減少により、昭和14年に廃止。因みに、川根電力索道は、物資運搬の貨物索道としては全国で最長を誇る整備であった。

閑話休題。

本文中にも「トンネル状の構造物、シュラウド」とあるが、シュラウド(英: shroud)とは、直訳では覆うもの、幕、という意味になる。
一方、隧道とは、① トンネル。② 棺を埋めるために、地中を掘り下げて墓穴へ通じる道。はかみち。であり、「隧」は、 ①みち。はか穴へのみち。 ②地中をくりぬいた道。トンネル。という意味の漢字である。
故に「シュラウド」と「トンネル」とは明らかに違うものである。写真でも解るようにほぼ平坦な茶畑の中にトンネルは不要である。
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