鴨瓜の餡かけ煮えて透き徹る 白兎
かもうりのあんかけにえてすきとほる
冬瓜(とうが)は初秋の季語。子季語に、とうがん、かもうり、冬瓜汁。
冬瓜とは、ウリ科・トウガン属に分類されるつる性一年草。インドが原産国とされ、3世紀頃に中国に伝わったのち、5世紀頃に日本にも渡来した。奈良時代には「冬瓜」「鴨瓜」といわれ、平安時代で「加毛宇利(カモウリ)」といわれるなど、古くから人々に親しまれてきた。
和名トウガンの由来は、夏季が旬の野菜であるが、丸(玉)のまま保存すれば冬まで日持ちすることから「冬瓜」(とうが)の名がつき、それが転訛して「とうがん」とよばれるようになった。
楕円形でとても大きい。熟して淡緑色の外皮が白い蝋質におおわれた頃に収穫する。煮食、葛あんかけ、汁の実などにして食べる。白い果肉は煮ると透きとおって涼しげ。淡泊な味わいで、独特の食感がある。
別名、トウガ、カモウリ(氈瓜・加茂瓜・賀茂瓜)とも呼び、石川県、富山県ではカモリ、沖縄県ではシブイと言う。画像出典:JAとぴあ浜松。
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