ふみさんの日々雑感

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近所の火事

2015-04-01 20:26:43 | Weblog
夕方、防災のサイレンがブォーブォーと鳴りだした。

「あれ、火事かしら?」 とベランダに出て見たら、風にたなびく黒い煙が見えた。

でも、消防車の音がしない。でも、サイレンが鳴っている。

何となく落ちつかない。玄関から廊下に出て見たら、一つ下の男性が煙が見える駅の方を見ていた。

「火事でしょうか?」
「見えませんね」

二人でもう一つ上の階に上がったが、やっぱり、煙しか見えない。

そして、やっと消防車の音が聞こえて来た。

夕方、娘がウチに来るので、駅まで迎えに行く事になっていた。

それで、少し早いけど、出かける事にした。

そんなに遠くは無いと思って、煙の方向に歩いて行ったが、意外と距離があった。

着いた時には、野次馬が何人もいて、「○○さんの家だよ。留守なのかね」 と話していた。

一戸建ての2階の窓は無くなっていて、ホースで水をかけていて、一階も奥の方まで水をかけていた。2階も下も煙が溢れていた。

「あ、屋根に火が見える!」 と誰かが言った。確かに、屋根に火が立ち上がって来た。

消防士さん達が、屋根の方に水をかけ出したら、今度は、家の中の煙の中が赤くなった。

サイレンが鳴りだしてから、相当時間が立っているが、火はなかなか消えないものだな…。

そのうちに、娘が駅に到着する時間になるので、離れる事にした。

でも、両隣の家はくっつくように建っていて、心配だろうな。車も止めてあったが、大丈夫だっただろうか。

昔、関西に住んでいた時、火事がよくあった。

真夜中に、サイレンが鳴りだし、ビックリして飛び起き、ベランダに出たら、向かいの民家の向こうに大きな火柱が上がっていた。

その家は、造り酒屋の大きなお屋敷だった。古い家だったので、火の周りが早く、それこそ、盛大に燃えてしまった。

翌日、行ってみたっら、ちょうど現場検証をしていた。

そして、夏の夕方、夫と子供達がお風呂に入っていて、上がったら夕食にしょうと待っていた時に、サイレンの音。

ベランダに出て見たら、丁度、商店街の辺りに火の手が上がっていた。

お風呂の夫に、「火事が直ぐ近くなので、ちょっと見に行って来るから、先にご飯食べていて」 と家を飛び出した。

着いたら、まだ、消防車の準備が終わらない頃で、野次馬もあんまり集まっていなかった。

一階がお店で、2階が住居の商店街の一軒が燃えていた。

放水が始まったが、火ってなかなか消えない。消えたと思っても、また、息を吹き返すように燃え上がる。

やっと、下火になったので、帰ろうとしたら、野次馬が入らないように綱が張ってあり、私はその中にいたのだ。

綱をくぐり家に帰ったら、子供達と夕食を食べ終わった夫に、「本当に、野次馬だね」 と笑われた。

昔、泥棒は家まで持って行かないけど、火事は家まで持って行くから、火には気を付けて下さいと、消防署の人が言っていた。

本当に、火の用心。


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