ふみさんの日々雑感

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映画「月に囚われた男」

2010-05-03 21:03:13 | 映画・ドラマ・小説・マンガ
“SF本来の醍醐味。SFの魅力を十二分に活かして、尚、リリカルに哲学を論じ、現代社会を風刺する、まさに「ボクらのSF」。昔のインディーズの実験映画的ムードがサスペンスを盛り上げる。一切れのブランデーケーキのような味わい。”

との、言葉に惹かれて、やっと娘と恵比寿まで見に行って来た。

若い頃、SF物は大好きだった。小説でもマンガでも映画でも。

こういう映画は、詰まらないと思う人もいるだろうと思った。これと言って怖い何かが出て来るわけではないし、派手なアクションがあるわけではないし。

でも、私も娘も面白かった。SFが大好きだった頃、こんなマンガを見た事があるな…と思いながら。

3年間の任期で、たった一人で月に赴任していた男。時々は、地球に残っている妻と娘から送られて来るビデオ送信を見ながら、ロボットのガーティと話す毎日。

地球からの指示は時々は来るが、サムからは故障中と言う事で通信が出来ない。時々、月面に出て仕事をし、後の膨大な時間を、地球に帰れる日まで何とか過ごしていた。

地球に帰れる日まで後2週間となった時にアクシデントが起きる。

サムは仕事中に事故を起こし、意識を失う。気が付いた時に、自分にそっくりの男が…。

月での生活は3年が、人間としての生身期限。そして、サムは絶対に地球には帰れない。帰れないはずだった。アクシデントで元気なサムが目覚めるまでは。

派手なアクションも無く、淡々と一人芝居のようなシーンが続いて行く。

私も娘も、全然退屈はしないで面白かった。久しぶりにじっくりと“映画”を見た気になった。

そして、娘が仕事を終わって待ち合わせの時間が来るまで、久しぶりに都心をウロウロした。




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