杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ランドックの刻印 グイン・サーガ119

2008年05月22日 | 
栗本薫 著  早川書房 出版

ケイロニアからの使節が到着し、クリスタルはその歓迎のあわただしさに包まれていた。しかしマリウスは、自らの去就を決めあぐね、パロ側でもその存在をもてあましていた。一方、催眠治療の結果、グインの記憶は古代機械に深く関係していることが明らかになり、グインを古代機械のもとへ連れて行ったところ、一度封印された機械がよみがえり、彼の体を光線で覆い、ついにその記憶を失踪以前のものに「修正」してしまった。

双六ゲームでいえば、「○歩戻る」と言った感じかな(^^;

パロの宮廷でかりそめの平穏な日々を過ごしながら、記憶を取り戻すべく様々な治療を受けるグインが珍しく弱気というか後ろ向きなの。その分、周囲の思いを膨らませているので、ヴァレちゃん好きとしてはヨナ君ともども出番が増えて嬉しかったりもします。

ケイロニアのお迎えの面々(ハゾスとか)との対面も涙を誘うような展開ではあるけれど、グイン同様イマイチ感激までいかないのはなぜ?

そして、終盤で振り下ろされた伝家の宝刀「古代機械」
いきなりSFになり、一気に核心に辿り着くと見せかけて・・え???振り出しに戻るんですか~~!な展開に驚いたのなんのって・・・。
それじゃぁ、かなりの巻を使って書いたタイス編はどうなるんですかぁ?

そういえば、今回はフロリーもスーティも全く出てこなかったなぁ。マリウスも相変わらず うじうじぐだぐだと自分のことばっかで・・・どうも共感できないタイプのお方です。
嬉しかったのはお気に入りのヴァレリウスが今回も沢山登場することでした♪

作者は現在闘病中とのこと。物語の展開にも影響があったということでしょうか?
ここは一つ、早い本復と、いつの日が訪れる完結・最終章を無事に書き上げられますよう祈りましょう。

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