杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

光の六つのしるし

2008年05月23日 | 
スーザン・クーパー著  浅羽 莢子訳    評論社出版

十一歳の誕生日に“古老”としてめざめたウィル。いにしえより続く“光”と“闇”の戦いが、最後の“古老”を待っていた…。壮大な「闇の戦い」シリーズ、注目の第1巻。(「BOOK」データベースより)

映画を観る機会を逸してしまったので、本を読んでみることにしました。
作者はイギリス人。風景描写の重苦しさは英国の風土と無縁ではない?季節も冬だし(^^;
ワクワク・ドキドキする冒険物語というのは当てはまらないですね。
主人公は若干11歳の少年なのに、最後の光の古老として、他の古老たちの協力と導きの下に「光の六つのしるし」を探し、闇と戦うのです。

物語はアーサー王伝説を下敷きにしていて、時を越えての戦いという点で、他のファンタジーと一線を画すものです。「ライラ~」は次元を扱っていたけれど、これも同様な小難しさが・・・。

「古老」「騎手」「旅人」といった独特な言い回しの登場人物たち、特に旅人の意外な正体に運命の重さを感じたりもしましたが、全体的に重苦しい印象が離れなかったかなぁ。

六つのしるしとは、鉄・青銅・木・石・火・水で出来た十字で4等分された環のことで、ウィルの役目はそれらを探索し一つに結ぶことなのですが、探すというより、環の方でウィルに近づいてくるような展開なので、「宝探し」をイメージすると肩透かしを食らいます。

シリーズ作品ということで、他に「みどりの妖婆」「灰色の王」「樹上の銀」が出版されているそう。巻が進むと、もっと面白くなるのかなぁ?(^^;

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