シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

こんな映画を見ているなんて私って大人と思った「さすらいの二人」

2005-09-20 22:35:40 | Weblog
74年ミケランジェロ・アントニオーニ監督作「さすらいの二人」

主演はジャック・ニコルソン、共演はマリア・シュナイダー。
これは確か高田馬場の名画座で見ました。2本立てで何との組み合わせだったか、忘れましたが・・ひょっとして「ベニスに死す」との組み合わせだったかな?だったとしたら、超濃いでんな~

大学生のときに見て、「あ~なんてけだるくかっこいいの!!」と自己陶酔したのを覚えています。
だって、アントニオーニだもの。

ジャックは砂漠で見つけた死体と自分の顔が似ていたことから、その男のふりをして生きることを選ぶ。彼は妻とも心が離れていて、自分の人生を嫌っているわけだ。

そうして他人の生を生きようとする彼だったが、死体の男の身元が武器商人だったため、トラブルに巻き込まれて、結局殺害されてしまう。

それまでの過程で、ジャックはひとりの女子大生と知り合い、恋におち、旅を共にする。それがマリア・シュナイダーだ。好みはそれぞれあると思うけど、私は当時彼女の大ファンで、この映画を見たのも彼女が出ていることが理由だったような・・

彼女のファッションがシンプルでかわいく、パンツに男物っぽい少し柔らかめの生地のシャツをだらっと着てた。彼らがベッドで一緒に裸になっているシーンもきれいで、印象に残っている。

ラストはとても有名で超長回し。たぶん1カット数分以上とっている。これが当時話題になりましたよね。

殺害されたジャックを見て、妻は聞かれる「この男を知っているか?」と。妻は「知らない男」と答える。マリアも同じ質問をされ「知っている人です」と答える。

あ~なんて深いんだ~~って当時はあんまりわかっちゃいなかったような・・かえって今見た方が、「ジ~~ン」とできるかもしれません。





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2 コメント

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物憂い季節ではありますが・・・ (十瑠)
2005-09-21 23:15:05
高田馬場の名画座って、「パール座」ですか?

アントニオーニには、ただの「さすらい」という作品もあって、未見ですがコチラは主人公のスティーブ・コクランが高い塔から身投げして終わるらしいです。

さすがに、ニコルソンには自殺は似合わないですね~。



秋だし、ヨーロッパ映画も見たくなる季節ですが、アントニオーニは暗すぎるかなぁ。
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たぶんそうざます! (anupam)
2005-09-22 22:23:17
そう、その名前だった!他には早稲田松竹とか中野の名画座、渋谷の東急名画座が行き着けでしたね。



ニコルソンには確かに自殺はね~殺害のシーンもあまりモロな描写はなくて、静かにベッドに横たわっている足元のみの描写で描ききっていたように記憶しています。



でも、アントニオーニの倦怠感・・大学生に理解できるわけないですよね。今は自分のキャラがオチャラケ系に変わってしまったので、違う意味で理解を超えているけれど・・
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