シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

「カラーパープル」・・ラストは何回見ても涙が

2005-09-22 22:59:44 | Weblog
85年、それまで娯楽映画のキングだったスティーブン・スピルバーグが撮った「カラー・パープル」

彼が「おいらだって、こんなちゃんとしたドラマ作れるんだい!」との想いをこめた渾身の1作だ。

原作はピュリツァー賞受賞、1組の黒人の姉妹の波乱に満ちた40年のつながりを描いている。
この映画で、ウーピー・ゴールドバーグも、ダニー・グローヴァーの存在も初めて知りましたね。今やふたりともベテランの役者さんです。

うちの妹はあまり映画を見て泣くことがない。別に冷たい人間ではないのだが、映画で泣くところまではいかないようだ。

私のように、すぐピーピー泣く人間(そのくせ、今年1番泣けますとか宣伝される泣かないヘソ曲がり)とは違う。

その彼女が母とロードショーで「カラーパープル」を見て、ファンデーションが流れるくらい泣いたのだそうだ。

私は劇場には足を運ばなかったので、「へ~~~」と感心しきり。

その後、レンタルで見て、良く出来たドラマに「うんうん、いいんじゃない。いい仕事してますね~」と思ったら、ラストで完璧にやられてしまいました。

せっかく生んだ赤ちゃんを取り上げられ、離ればなれにされてしまったウーピーが初老を迎え、ひとり静かに家のテラスに座っていると、そこへ訪問者が・・

視界の向こうに美しい民族衣装が風にたなびいている。ウーピーが立ち上がり、
「ネリ~~~!!」(違ったらごめん)
妹の名前を叫び、走り抱き合うふたり。そして美しいアフリカの民族衣装に身を包んでいたのは、立派に成長したウーピーの息子と娘。

このシーンはやっぱり涙腺をがっつ~~んとやられてしまう。まんまと乗せられてしまうのだ。

とにかく、その緑の草むらとたなびく民族衣装のコントラストの美。この1シーンのみだけでも、「カラーパープル」は価値のある作品と言えるのでは・・

でも、この直後の姉妹での「せっせっせ~のよいよいよい」みたいな遊びのバックにダニー・グロヴァーが馬をひいてポックリポックリ歩いていたのは、ちょっちね・・



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