テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。

■ YouTube Selection (予告編)


何となくオチは見当つくけど・・違うかも

♪Goodbye Girl / David Gates

2017-06-21 | 音楽
 1978年の映画「グッバイ・ガール」の主題歌です。
 監督:ハーバート・ロス、製作:レイ・スターク、脚本:ニール・サイモンという都会派トリオによる大人のラブコメディで、この年のアカデミー作品賞にもノミネートされた作品ですネ。随分前に観たきりであんまり覚えてないなぁ。
 主演はこれで主演オスカーを獲得したリチャード・ドレイファス。そして同じく主演女優賞にノミネートされたマーシャ・メイソン。
 確か、ニール・サイモンとマーシャ・メイソンはこの頃夫婦だったはずですネ。

 この主題歌を作詞作曲して唄ったのがDavid Gates(デヴィッド・ゲイツ)。
 60年代後半にブレッド(Bread)というグループでデビューして、「♪イフ」とか「♪二人の架け橋」、「♪ギターマン」などの胸キュンするような美しいメロディでヒットを飛ばした人ですね。
 1978年はソロになった後みたいです。

 1940年12月11日オクラホマ州タルサ生まれとの事ですから今年77歳。今話題の“ひふみん”と同い年ですね。
 ブレッドでは作詞・作曲、プロデュース、アレンジ、ベース、ギター、キーボード、ヴォーカル担当。
 父親がタルサのオーケストラの指揮者、母親も音楽教師という家庭環境で育ち、ハイスクールに上がる頃には既に多くの楽器をマスターしていたそうです。
 1971年の映画『バニシング・ポイント』の中ではデラニー&ボニー&フレンズの一員としてキーボードを弾いている演奏シーンがあるらしいです。(ウィキペディア参照)




 
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櫻の園 (1990年版)

2017-06-18 | 青春もの
(1990/中原俊 監督/中島ひろ子、つみきみほ、白島靖代、宮澤美保、梶原阿貴、岡本舞、三上祐一、上田耕一、南原宏治/96分)


 「海街diary」の原作者吉田秋生(よしだ あきみ)女史のオムニバス漫画「櫻の園」を映画化した作品。
 「海街diary」の記事にTBされたオカピーさんの記事に於いてコチラも面白いと紹介されていた映画で、去年から近所のゲオで見つけておりました。ようやくレンタルしてきたのですが、10分も観ていると全然面白くなりそうになかったので「なんじゃこりゃ?」と当該記事を再読したら、なんと2008年のリメイク版を借りてきた事に気づきました。トホホ。一応最後まで見ましたが、改めて今度は近所のツタヤに行って90年版の「櫻の園」を借りてきたのでした。
 同じ監督だし、同じタイトルだし、紛らわしいね。

 2008年版はリメイクと言っても女子高生がチェーホフの『桜の園』の劇をやるというモチーフだけが同じなだけで、登場人物もストーリーも全然違っております。一番の違いはリメイク版が数週間のお話なのに対して、オリジナルは或る一日の午前八時少し前から十時までのわずか2時間程の話というところ。上映時間がお話の時間に近い本作は、長回しも使ったカメラワークを駆使した緊張感あふれる展開と大勢の女子高生が自然体に近い素振りで生き生きと演技しているのが印象的で、二つの「櫻の園」を観て感じたのは良い脚本からは良い映画も悪い映画も出来るけれど、悪い脚本からは良い映画は出来ないということ。同じ題材で同じ監督なのにこれほど出来が違うのはやっぱり脚本のせいでしょうネ。
 学校が舞台という事と群像劇に近いので「桐島、部活やめるってよ (2012)」を思い出しましたが、技巧が技巧の為じゃなく描写の為に使われているのが違いますな。

*

 私立の名門女子高、櫻華学園高校では毎年4月14日の創立記念日にチェーホフの『桜の園』を演劇部が上演することが恒例になっている。
 ところが、演劇部3年生の杉山紀子が前日に喫茶店でタバコを吸っている所を警察に補導されるという事件が発生。その事は前夜のうちに緊急連絡網で部員全員に知らされていた。
 朝、八時前に部員は登校してくるが、彼女たちの間には上演が中止になるのではないかという声も上がってくる。部長の志水は学校に似つかわしくないパーマをかけてくるし、主役のラネフスカヤに扮する倉田知世子は遅刻をしてくる。
 演劇部顧問の里美先生は杉山の問題は上演には影響ないと言うが、やがて職員会議が開かれ、反対派の先生の声が上がっていることに部員たちも不安を隠せなくなってくるのだが・・・。

 中島ひろ子が演じるのは演劇部の部長、志水由布子。成績優秀だがこのままエスカレーター式に櫻華学園の短大に進むことはしないと決めている。同じ部員の倉田知世子に好意を寄せている。
 喫煙事件の杉山紀子にはつみきみほ。彼女も櫻華学園には馴染めない思いを持っている。中盤で分かるが、杉山は志水を好いている。
 『櫻の園』の主人公ラネフスカヤ役の倉田知世子には白島靖代。背が高く、宝塚の男役のように演劇部以外の女学生にも人気があるが、本人は初の女性役に戸惑っている。
 梶原阿貴が扮する久保田麻紀は『櫻の園』のロバーヒンの役。ショートカットのヘアスタイルに体育会系の雰囲気がある。
 宮澤美保扮する城丸香織は2年生の舞台監督。とは言っても2年生なのでTV局のADのような感じもする。アイドル系の雰囲気のある女優だが、いきなりのキスシーンからの登場なのでびっくり。狂言回し的な役回りでもある。
 岡本舞は演劇部の顧問、里美先生。
 女生徒等に嫌われている坂口先生には上田耕一。里美はかつての教え子らしく、彼女に横柄な態度なのも嫌われている理由だ。

 お薦め度は★三つ半。おまけしたいところですが、ここに描かれた女子高生の心情はオジサンの心に感動や感慨をもたらす程には至らず、“一見の価値あり”に留まりました。女性陣には★四つ以上になる可能性大とは思うとります。

 日本アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞(じんのひろあき)にノミネート。編集賞(冨田功)と新人俳優賞(中島)を受賞したそうです。
 また、キネマ旬報の年間1位に選ばれたそうです。
 下に予告編がありますが、本編にないシーンが結構ありますことを一言添えておきます。





・お薦め度【★★★=一見の価値あり】 テアトル十瑠
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ヴェラ・ドレイク

2017-06-13 | ドラマ
(2004/マイク・リー監督・脚本/イメルダ・スタウントン(=ヴェラ・ドレイク)、フィル・デイヴィス(=スタン)、ピーター・ワイト(=ウェブスター警部)、エイドリアン・スカーボロー(=フランク)、ヘザー・クラニー(=ジョイス)、ダニエル・メイズ(=シド)、アレックス・ケリー(=エセル)、サリー・ホーキンス(=スーザン)、エディ・マーサン(=レジー)、ルース・シーン(=リリー)/125分)


(↓Twitter on 十瑠 から[一部修正アリ])

マイク・リー監督の「ヴェラ・ドレイク」を観る。大体の内容は分かって観ていたが、一回目観終わって監督の掲げたテーマがはっきりと分からなかった。淡々と個人を見つめる描写だったが、観終わった頃には社会的な俯瞰的なテーマを狙っていると感じた。ちょっと手法と狙いがちぐはぐな感じだ。
[ 6月11日 以下同じ]

マイク・リーという監督は脚本を作らないんだそうだ。人物像を与えて、後は所謂即興的なシーン演出をするらしい。僕の感じたちぐはぐさは、そういう手法の影響だろうと思われる。いずれにしても、もう一度観なくては。

*

 「いつか晴れた日に」に出ていたイメルダ・スタウントンが主演オスカーにノミネートされた事で知っていた「ヴェラ・ドレイク」。マイク・リーはお初ですが、観照的な視点でリアリズムタッチで描かれた作品でした。セピア調のスクリーンで展開される戦後間もない頃の負の遺産の話。ストーリーは簡単なのでallcinemaの解説を引用しましょう。

<1950年、冬のロンドン。自動車修理工場で働く夫とかけがえのない2人の子どもたちと貧しいながらも充実した毎日を送る主婦ヴェラ・ドレイク。家政婦として働くかたわら、近所で困っている人がいると、自ら進んで身の回りの世話をする毎日。ほがらかで心優しい彼女の存在はいつも周囲を明るく和ませていた。しかし、そんな彼女には家族にも打ち明けたことのないある秘密があった。彼女は望まない妊娠で困っている女性たちに、堕胎の手助けをしていたのだった。それが、当時の法律では決して許されない行為と知りながら…。>

 事前情報を読んでまず気になるのは、何故主人公は自分だけでなく家族の破滅さえも招きかねない危険を顧みずに犯罪に手を染めたのかという事ですよね。これ実は中盤に警察が事情聴収に乗り込んでくる前の夫婦のベッドの上の会話にヒントが出されていたのですが、その後情状酌量の余地を残すものとして裁判に活かされるものと思って観ていましたら完全にスルー。裁判上は影響なしで仕方ないとしても、家族間の相互理解には重要な情報となると思って観ていたのですが、最期まで再び触れられることもなく肩透かしを食いました。
 それはこんな会話でした。
 引っ込み思案の大人しい娘のエセルが近所の青年からプロポーズを受けて夫婦共に嬉しい気分の中、昔を懐かしみながら今までの苦労を思い出していた時の事です。
 夫スタンはヴェラに『俺たちは幸せ者だ。お前は母親のようにならなかったし』と言います。
 ヴェラは『あの人は仕方ないのよ』と言いますが、どうやらヴェラの母親は若い頃は奔放な人生を送った女性だと僕は感じました。何故ならその後にスタンは更にこう聞いたからです。
 『父親は誰か聞いたか?』
 ヴェラは黙って首を振りました。要するに、ヴェラは父親の名前もどんな人かも知らずに生まれてきたのです。
 この設定はヴェラが犯罪に手を染める理由の一つとして何らかのエピソードを生む材料になると思ったんですけど、結局スタンの口からも家族に語られることはなかったのです。





 即興的な演出をすると言いながら、プロットは分かりやすかったですね。
 序盤から20分は、主人公や周りの人々の紹介。20分を過ぎてからヴェラの裏の顔が出て来ます。裏の顔と言っても彼女としては善意でやっている事なので普段と変わりない物腰なんですが。

 この映画がヴェラの人生だけを追ったモノでないのは、序盤から登場する、家政婦として通っているお金持ちの家の娘(「ブルージャスミン」にも出ていたサリー・ホーキンス扮する)スーザンがボーイフレンドに暴行されて後に堕胎するという一連のエピソードがあることで分かります。中盤で彼女の妊娠が分かった後に、ヴェラとの裏の接点が出来てくるのかと思っていたら結局何も繋がらなかったという、要するにこの映画には当時の堕胎を取り巻く社会事情を描いていくというテーマがあったんですよね、監督には。
 片方では個人の人生を深堀しながら、最終的には当時の間違った社会制度を網羅しようとする態度は如何なもんでしょうか。一つ一つのエピソードの描写は優れているのに、ヴェラの秘密の扱いと共に僕的にはお薦め度がマイナスになった要因でした。

 上映開始後一時間程たつと事件が発覚し警察が登場します。
 ドレイク家では長女の婚約祝いに向かって喜びが増幅していく中、警察は徐々にヴェラ逮捕に向かって捜査が進展していき、後半40分を残す頃についに警察はヴェラの家に乗り込んでくるのです。この後の展開への緊張感が増して素晴らしい編集でした。

 アカデミー賞では、主演女優賞、監督賞、脚本賞にノミネート。
 ヴェネチア国際映画祭では金獅子賞と女優賞を受賞。
 イメルダ・スタウントンは全米批評家協会賞、NY批評家協会賞、LA批評家協会賞でも女優賞を獲得したようです。
 母国英国アカデミー賞では11部門でノミネート。うち主演女優賞、監督賞(デヴィッド・リーン賞)、衣装デザイン賞(ジャクリーヌ・デュラン)を受賞したそうです。





・お薦め度【★★★=一見の価値あり】 テアトル十瑠
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器用貧乏 【Portrait Q -№125】

2017-06-02 | Who is・・・?
 ポートレイト問題第125弾。





 ポートレイトクイズの出し忘れをご指摘いただいたオカピーさんの所の今月の美麗画像の女優さんは今年83歳で現役との事ですが、奇遇にも私めの方の俳優さんも同じ年生まれの現役さんでございます。
 脇役のイメージがありますが、それは僕があまり観ていないからで、グレンダ・ジャクソン共演の大人のコメディではGG賞の男優賞を受賞してらっしゃいますな。この映画観たような観てないような・・・。
 ハッキリと記憶にあるのはレッドフォード共演の宝石泥棒のお話と、リズ・テイラー、バートン夫妻との共演の舞台劇の映画化作品でしょうか。
 コメディもシリアスもいける俳優さんだと思いますが、ウィキにあるように<たくさんの話題作に出演したが、その器用さゆえにこれぞといった代表作とはならず、大スターとまでにはいかなかった>みたいです。

 1934年2月、ニューヨーク州ロングアイランド生まれ。

 
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予告編:「ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー」 (2015)

2017-05-26 | 予告編
 予告編では記事は作らないと先日ツイッターで宣言したばかりなのに、このyoutubeを観たら、動画を紹介するだけじゃもったいない気がしてきたッス。
 絵コンテ作家っているんだね。黒沢とかフェリーニとかレッドフォードとか、一流の映画監督は自ら描くもんだと思ってたけど、やっぱ忙しい時とか外注するんだね。でも、外注ったって監督の想いを理解できる人じゃないと任せられない。で、このハロルドさんのように、監督の想いをしっかりと受け取れる人は御贔屓にされるってことだ。

 「卒業 (1967」の序盤でロビンソン夫人がベンジャミンを誘惑する夜のシーン、ミニスカートから露わになった夫人のおみ足越しに狼狽えてるベンが見えてるってあの構図がコンテ作家のアイデアだったとはねぇ。
 色々と懐かしい映画も出てくるみたいで、オールドファンには嬉しい裏話も聞けそうですな。

<セシル・B・デミル監督の「十戒」やアルフレッド・ヒッチコック監督の「」、あるいはマイク・ニコルズ監督の「卒業」をはじめ、ハリウッドの名作映画の数々に携わった絵コンテ作家のハロルド・マイケルソンと、その妻で映画リサーチャーのリリアン。2人とも一般には知られた存在ではないが、ハリウッドの名だたる大物監督たちが頼りにする業界最強の秘密兵器だった。本作はそんなハロルドとリリアンが、いくつもの歴史的名画にいかに貢献してきたか、その知られざる偉大な功績を明らかにしていくとともに、2人の波瀾万丈の愛の軌跡を辿る感動の人物ドキュメンタリー>(allcinema解説より)





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■ Information&Addition

●映画の紹介、感想、関連コラム、その他諸々綴っています。
●2007年10月にブログ名を「SCREEN」から「テアトル十瑠」に変えました。
●コメント、トラックバックは大歓迎。但し、記事に関係ないモノ、不適切と判断したモノは予告無しに削除させていただきます。
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◆【管理人について】  HNの十瑠(ジュール)は、あるサイトに登録したペンネーム「鈴木十瑠」の名前部分をとったもの。由来は少年時代に沢山の愛読書を提供してくれたフランスの作家「ジュール・ヴェルヌ」を捩ったものです。
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テアトル十瑠★ バナー作りました。リンク用に御使用下さい。時々色が変わります。 (2009.02.15)