シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

なんだかしみじみするの・・「わが谷は緑なりき」

2008-06-29 23:21:14 | Weblog
41年のジョン・フォード監督作「わが谷は緑なりき」

以前収録したものを今日やっとこさ鑑賞。

よかったよ~~

何かね、「映画」って感じするのよ。

当然CGなどどこにもありゃしません。でも、すごく映像的なハラハラ感があります。

凍傷で病に伏せていた一家の末っ子、ヒュー、そのベッドサイドに小鳥がやってくる、窓辺にやってくる、ヒューはうれしそうに指を差し出し「春だ」と言う。

そんな何気ないシーンも今なら鳥をCGにしちゃいそう。
やっぱり生き物にはかなわないのかね~~

全編、何とも切なく、しみじみと「シミル」の。

一家の長である父ちゃんの貫録

みんなを守る母ちゃんの気迫、ほんとこのママは素晴らしい!

男ばかりの炭鉱夫の集会に出かけ毅然と話す
「あんたら、私の亭主に何かしてごらん、神かけて言うよ、この手でぶっ殺してやる!」

家族の結束は固いが、世の移り変わりが一家をちりじりにしていく。
その切なさ。

あ~~もう本当に素晴らしかったな~~

つらいことがいっぱい描かれているのに、なぜか優美さがあるの。

そして、モーリン・オハラの美しさ!

とにかくすべてが美しかった!

あ、ちなみにね、登場する炭鉱の町なんだけど、その描写は「天空の城 ラピュタ」で出てきたパズーが住む町そっくり。
宮崎監督、ひょっとしてこの映画が好きなのかな・・などと思いました。