Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

こんな美しい日には時計の針もゆっくり進む

2013-10-31 21:29:47 | 日記


銀杏並木はまだ緑のままだけれど
暑くもなく、さりとて寒くもなく
よく晴れた秋の日

こんな美しい日には
すれ違う人たちも、追い抜いて行く人たちも
みな幸せそうに見える
本当は心の奥深く
秘めた苦しみがあるかもしれないのに

きっと
私だってそう見えているに違いない

並木道の向こうから歩いてくる見慣れた顔は
幼馴染の「男の子」のはずなのに
昔の彼に良く似た小さな子が載ったバギーを押している

バギーの男の子が言う
「じいじ、お菓子買って」

その人が答える
「ひとつだけだよ。ママには内緒だからね。」

片足を引きずりながらゆっくりと前を歩く二人連れを追い越せば
ぽかぽかと暖められた私の背中に届く声

「気持ちのいい日ねえ、おとうさん」
「そうだねえ、おかあさん」

賑やかな笑い声が聞こえた方向に首を向ければ
そこには短く折り込んだ制服のスカートから
健康的な足を見せて
何がそんなにおかしいのか
屈みこむほどに笑い転げる少女たち

その脇を
白い小さな犬を連れた老婦人が
ゆっくりゆっくりと歩いている

年に何度か
こんな温度と、こんな湿気と
こんな空と、こんな太陽と
こんな空気と、こんな心が組み合わさった
特別な日がやってくる

そんな時には地球もゆっくり回り
時計の針もゆっくり進む


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北風と太陽シアトル版

2013-10-30 22:03:03 | シアトル


日一日と寒さに向かうシアトルで
大判のスカーフをぐるぐる巻いてはいたけれど
とうとう我慢できなくなって
コートとセーターを何枚か
歩きやすいショートブーツと
ちょっとお洒落なスエードのブーティーを買いました。

これでもう
北風だろうがなんだろうが大丈夫と
セーターの上にコートを羽織ってブーツを履いて
勢い込んで町に出たら
突然お日様が顔をのぞかせました。
気温がぐんぐんと上がり始め、速足で歩けば汗ばむほどです。

もうたまりません。
コートを脱いで小脇に抱え
それでも汗ばみながら歩いていたら
先ほどまで襟を立てていた人たちが
あちこちでジャケットを脱ぎ始めました。
シャツまで脱いでしまった坊やもいます。


そういえば、こんな話がありましたよね。

ある日、歩いている旅人のコートをどちらが脱がせることができるかで
北風と太陽が勝負をしました。

まず初めに、北風がびゅうびゅうと吹いて、旅人のコートを吹き飛ばそうとしました。
旅人は飛ばされないようにコートをしっかり押さえました。
北風はもっと強く吹きました。
すると旅人はもっと強くコートを押さえました。
そしてあまりに寒いので、鞄からもう一枚コートを出して羽織りました。

次に太陽が、ぽかぽかと旅人を照らしました。
旅人はうっすらと汗ばんで、着ていたコートを脱いで手に抱えました。
太陽はもっとぽかぽか照らしました。
すると旅人はセーターも脱いで小脇に抱えました。


ヌクヌクした陽だまりでは
少女がお昼寝をしています。


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100%居心地のいい場所はないのだから

2013-10-28 23:55:46 | メイの教訓


家族の嬉しいお祝いごともあれば
だいじな方の病気見舞いだとか
会えずに亡くなってしまった人を偲ぶ会

知人が指揮棒を振るオペラや
長年頑張ってきた友人の念願の個展や
気心知れた仲間たちとの心楽しい集まり

たくさんの会いたい人たちや
たくさんの会わなければならない人たち

そしていくつかの仕事のために
日本に帰ってきました。

大忙しの今日は
また春のような昼間になって
まるで春のような光景に出会いました。
蝶と言いたいところですが
この羽の開き方から言えば蛾ですね。

「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、どうしよう、どうしよう」
と、時差ボケをひきずる頭で焦っていたのが
歩を止め、しばし見入っているうちに
この子と同じゆったり時間がやってきて
こせこせいらいらしている自分が馬鹿らしくなりました。

家に帰ってたまった郵便物を整理していたら
ぱらりめくったページで
素敵な言葉に出会いました。

「やっぱり人生いいことだらけなわけはないと思う。
 それでも、どこにいても探ってみれば、ちょっとだけ自分が楽しく感じられる場所があるんじゃないかな。」

「昔から私には『人生は自分が思う通りに進められない』と感じているところがあって。でも、だからこそ、例えばチャンスを乗せた板が川の上流からやってきたら、それに飛びつくだけの瞬発力を持っていたいという気持ちも強いんです。」

「100%居心地のいい場所はないのだから、比較的いい場所をどう見つけるか。どうやって板をつかむかということですよね。私が指針にしている言葉は『無駄な向上心は持たない』(笑)。とりあえず与えられたところでどう生き残るかが勝負だと思っています。」

「青春と読書」10月号での阿川佐和子さんと住吉美紀さんの対談の中の言葉です。
「100%居心地のいい場所はないのだから、比較的いい場所をどう見つけるか。」の部分に特に感じ入っている本日のメイです。


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シアトル水族館のカフェテリア そしてきらきらと輝く人たち

2013-10-26 22:41:27 | シアトル


そうそう
シアトルの水族館のことで
まだ二つお伝えしたいことがありました。

ここの2階に広々としたカフェテリアがあります。
窓の外にはこんな素敵な風景が見えて


カウンターの向こうの女の人たちも
キッチンで働く男の人たちも
みんなとてもにこやかで
みんなとても感じがいいのです。

それなのに
フロアーには1組の親子連れと
遠くでひとり本を読む人だけ
いつまでいたって
誰も急かしに来やしません。

この日私がカウンターから運んできたのは
クラムチャウダーとオニオンリングとスプライト
たっぷりのケチャップとたっぷりのマスタードとマヨネーズ
という思いっきりのアメリカン


ここに上がるエレベーターは
向こう側が開けばラボラトリーで
こちら側が開けばカフェテリアです。
ラボ側を開けることができるのは
首から下げたIDをかざせる人たちだけ

エレベーターで
栗色の髪を無造作にポニーテールに束ねた
化粧気のない輝く肌の
真っ赤な長靴を履いた美しい女性と一緒になりました。
手には大きなバケツを持っています。

「何が入っているのですか?」
「どうぞご覧くださいな。ほら、きれいなヒトデと蟹でしょう?」
「生きているんですか?」
「ええ、もちろんですとも。」

と、海水の中で揺れる「Sea anemone」(磯巾着)のような華やかな笑顔で答えてから、バケツと共に向こう側のドアから下りて行きました。開いた扉の向こうに見えたのは、たくさんの水槽とたくさんの大きなバケツ、その間できびきびと働く長靴姿の若者たち。

若い海洋学者たちでしょうか。
お世話係りの人たちでしょうか。

どちらにしても
彼らがあんなにきらきら輝いて見えたのは
きっと好きな仕事をしているからなのでしょう。

面白いことに
何を相手にしていようが
バケツの中の海の生物だろうが
厨房の中のフライパンだろうが
机の上のコンピューターだろうが
好きなことを仕事にしている人たちは
なぜかみな、同じようにきらきらしています。


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ONE PLEASE~ひとつよろしく!

2013-10-25 23:24:44 | 言葉


シアトルには「Paciic Place」を始めとして、いくつかお洒落なショッピングモールがありますが、大学街からちょっと足を延ばした所にあるのが「University Village」と呼ばれるモールです。

よく手入れをされた花や木の間を抜ける道に100以上もの店が並び、まるで全体がよく計画された小さな町のようです。いわゆるブランドショップも軒を連ねますし、カフェやレストランもたくさんあります。お天気さえよければ、とても気持ちの良い所ですが、いかんせん車がないとちょっと不便です。

もちろんタクシーを捕まえるという手がありますが、電話で呼ばない限り、流しのタクシーなんてまず見つかりません。ある意味、それほどに車社会なんでしょうね。みんなが自分の車で移動するという。

私は大学街から歩いて歩いて、まだまだ歩いて、とにかく歩きました。そして帰りは元来た道を足をひきずり戻るはずが、どこでどう間違えたか、全く知らない所を彷徨う迷子となりました。道を聞きたくても人の姿もないし、日は暮れて来るし、足は棒のようになるし、もうほとんど泣きそうになった所にバスの影が見えて、「どこでもいい。とにかくどこかに連れてって!」とばかりに飛び乗りました。結局、それが運よく元いた場所の近くを通ってくれて救われたのですが(笑)。

ちょっと前置きが長くなりましたが、このモールで、素敵な英語に出会いました。

まずはこれ。

どこのお店の前にもこんな言葉とこんな傘立て。


「お買い物の間は乾いたままでいてくださいね。
 お帰りになる時にお返しください。」

つまり、モール内のどこかの店で借りた傘は、モール内のどの店でも返せるということ。
簡潔でいい表現ですし、いいシステムですよね。

清潔に整えられたトイレにはこんな表示。


「Up for liquid waste.
Down for solid waste.」

「液体廃棄物」と「固体廃棄物」
なるほど、こういう風に言えばいいんですね。
小の場合は上に上げ、大の場合は下に下げろ、という水の流し方です。

ところでこちらは、大迷子の後にようやく戻れた大学キャンパスの入り口です。


これ、「喫煙自由」だと思ったら大間違い。
「○○FREE」という表現は、ほら、「DUTY FREE」「ADMISSION FREE」もそうですが、税金がなかったり、入場料が無料だったりの「FREE」です。ですから「喫煙はなし」ということ。この標識の場合には、それがわかるような絵が描いてありますからまず勘違いする人はいないでしょうが、実際いらっしゃったんです。「SMOKE FREE」と書いてある場所で、ほっとした表情でやおら煙草を口にくわえて火をつけた日本の御仁が(笑)。

いつぞやの「天声人語」に書かれていた話にも笑いました。

「ある商社の社長が商談で米国に行った。英語ができないので日本語でスピーチし、部下が訳した。締めくくりくらいは英語で、と思い、『ワン・プリーズ」と言って終えた。意味がわからなかった部下が後で社長に聞くと、得意げに『分からんのか。ひとつ、よろしく、だよ』」。

どちらも何となく可愛い間違い。
言葉って面白いものですね。


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シアトルのヒーリングスポット~シアトル水族館

2013-10-24 20:26:33 | 


シアトル水族館には、ドーム状の大水槽があって
ちょとした海中散歩気分が楽しめます。
メイなんか
海中散歩どころか、いつのまにかお魚になって
一緒に泳いじゃってます(笑)。

それほどに、この大水槽は圧巻です。
何しろシアトル近海に棲むお魚さんたちが
いかにも気持ちよさそうに
360度ぐるりと私たちの周りを泳ぎ回っているのです。
上を見上げれば、天井にも泳いでいます。

ドームの内側にいると、まるで海の中にいるような気になります。
ゆったりと腰かけて、泳ぐ魚たちを見ていると
陸時間ではなく、海時間が流れていって
不思議と心が落ち着きます。
メイのヒーリングスポットです。

ドームを出て屋外に足を運べば、海鳥にも、アザラシにも、ラッコにも、会うことができます。ここは、初めてアザラシの人工繁殖に成功した水族館なのです。

この日、出会った、3人(?)の可愛い子たちをご紹介しましょう。
ほんのり心が暖かくなりますよ。

なぜかこの子がメイの側に寄ってきて、じーっと見つめるのです。
とは言え、お魚さんですから両目で見つめるわけではなく、こうして横に構えて、片方の目でひたすら見つめるのです。思わず恋をしそうになりました(笑)。


こちらはアザラシ君。
メイに向かって泳いで来たかと思ったら
突然お昼寝をし始めました。


そして、この子はラッコです。
大きなボールで遊んでいたのに、するりボールが外れてしまって
明らかにすねてます。


Seattle Aaquarium
1453 Alaskan Way, Pier 59
Seattle
www.seattleaquarium.org

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一本の指でそっと触ってみましょうね~シアトル水族館

2013-10-23 21:12:13 | シアトル


動物園も植物園も大好きだけれど
水族館はもっと好き。
日がな一日過ごしてしまったりもします。

そして、贅沢を言うならば
一人で行くのが一番好き。
自分の好きな所に好きなだけ留まって
思う存分ゆっくりとできるからです。

良い水族館はいろいろあるけれど
見るだけでなく触れてみたい
一緒に泳いでいる気分を味わいたい
リラックスしたい、じっと物思いに耽りたいのなら
シアトルのウォーターフロントにある水族館は絶対にお勧めです。

入場券を買って最初に目にするのは、ワシントン州に生息する魚たちが泳ぐ大きなテレビ画面のような水槽です。その隣には、ザブーン、ザブーンと打ち寄せる波に、あっちへ運ばれるかと思えば、またこっちへと運ばれる魚たちの様子が見て取れる細長い水槽があります。

先へ進めば、大蛸がいたり


宇宙に散りばめられた星のようなクラゲたちがアーチの中をまわっていたり


目も鮮やかな熱帯魚たちが珊瑚礁の間をキラキラと泳ぎます。


そして
本当に素晴らしいのは
こんな風に自由に海の生き物たちに触れることのできる場所があることです。



(一本の指でそっと触ってみましょうね。触った後には手を洗いましょうね。)

子供たちばかりか、大人たちだって
こわごわ、わくわく、一本指でそっと
海水の中に咲く花のような雲丹(うに)や磯巾着(いそぎんちゃく)に触ります。

メイも初めて磯巾着に触ってみました。
ゴムのように柔らかくて弾力がありました。
英語では、「Sea anemone」と言います。
本当に、水の中に咲く美しいアネモネの花のようです。


指で触れると、優しく揺らぎます。
こんなことだけで
陸の生き物である自分と、海の生き物である磯巾着との間に
言葉にならない会話が生じたような思いになります。

ちょっと感動したのは、車椅子の男性への対応でした。
子供たちの質問に答えていた若い女性が
どこかに走って行ったかと思ったら
手にプラスチックの大きなボールを抱えて戻ってきたのです。

そして、まず海水を入れて
次にヒトデと雲丹と磯巾着を入れたボールを
車椅子の男性の膝に置きました。


こうすればこの方だって
一緒に、同じ時を生きている生物たちに
触れることができるのです。
会話をすることだってできるかもしれません。

明日は先へと進みます。
じっと見つめ合ってしまったアザラシたちや、ラッコたち
そしてまるで海の中にいるかのような
大きな大きなドームへと。

Seattle Aaquarium
1453 Alaskan Way, Pier 59
Seattle
www.seattleaquarium.org

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大学と家の間の第三の場所 スターバックス

2013-10-22 23:26:22 | シアトル


今ではすっかり町の風景の一部となった「スタバ」こと「スターバックス」が、日本で初めて開店したのは、1996年8月、場所は銀座の松屋通り。もちろん今でも同じ場所に健在です。

一号店から17年、今年3月末の日本のスタバ数はなんと985店ですって!
しかもまだまだ増えそうな勢いですよ。

ところで、スターバックスってどこが発祥の地かごぞんじでした?
そうなんです、アメリカ北東部、太平洋に面したワシントン州のシアトルです。
スターバックスばかりではありません。
飛行機のボーイングも、アマゾンも、マイクロソフトも、、、、
アマゾンなんて目下、町の真ん真ん中に本社社屋を新築中。

ニューヨークのような大都会でもないのに、この町は不思議な牽引力と、ある種の起業スピリットを持っているようです。

こちらはシアトルのパイク・プレース・マーケットにある一号店。


歴史的な店として観光名所にもなっているぐらい。
いつ行っても中も外も人だらけ、カメラを構える人たちがたくさん見られます。
お店の前ではストリートミュージシャン達が、音楽を奏でていたり、歌っていたりするのです。この日は黒人のアカペラグループでした。


発祥の地だけあって、町にはたくさんのスタバがあります。
それが場所によって少しずつ違うのがまた面白いのです。
スタバという統一空間の中で、一生懸命に個性を表そうとしているかのようです。
その個性を作るのが、その店に集まるお客連中です。

たとえば、University Villageというショッピングセンターの中のスタバなら、一心不乱に教科書を読んだり、PCを叩いたりする学生たちでいっぱいです。彼らにとって、ここは快適な書斎なのかもしれません。彼らを見ていると、メイももう一度学生に戻って勉強したくなりますよ。


創業者の理念は
A place for conversation and a sense of community
A third place between work and home

「会話のためのコミュニティーであり、仕事と家の間にある第三の場所」だったそうですから、創立のコンセプトはまずまず継承されているのでしょう。もっとも、このUniversity Village の店については、こんな言葉の方がしっくり来そうですけれど(笑)。

A place for conversation, reading, studying and a sense of community
A third place between university and home

会話と読書と勉強のためのコミュニティー
大学と家の間にある第三の場所!!!

ところで
42年前に創業したそんなスタバは
今では世界約60ヵ国に1万8千店だそうですから
たいしたものですね。
メイなんて年々shrinnk(萎む)するばかりなのに(笑)。


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オバマはチェンジを望んでいる!

2013-10-21 13:07:00 | アメリカ
9月30日がお誕生日の友人に、日付が変わる前にあわてて「Happy Birthday」メールを送ったら、すぐにこんな返事が届きました。

Thank you so much for your good wishes!
We have been watching TV until the last minute about the government shut-down.
Oh my.

どうやら例のアメリカ政府のシャットダウン騒ぎで、最後の最後まで固唾をのんでテレビの前に貼りついていたようです。このメールを受け取ったのがシアトル時間では9月30日(月)の夜の9時10分、友の住むワシントンDCではすでに月が変わって10月1日(火)の深夜のことでした。同じ国内でも、東と西では3時間も時差があるのです。

10月1日の昼間、ワシントンから届いたもう1通のメールは、アメリカ政府で働く若い友人から「オフィスが閉鎖されて自宅待機になってしまった。」と、現場での不安を伝えるものでした。

政府のシャットダウン(一部閉鎖)以来、国立公園や国が運営する美術館や博物館なども閉鎖され、私たちがシアトルからオリンピック半島への旅に出た時にも、国立公園の入り口にはこんなお知らせが貼られていました。


事態は、暫定予算の合意に伴ってようやく17日に収拾がつき、友もまた自宅待機を解かれて職場に戻り、再び日常の生活が始まったとのこと。この混迷の原因は、「オバマケア」と呼ばれるアメリカの医療保険改革に対する議会の対立でした。シャットダウンが終わったとは言え、これが決して解決を意味するわけではありません。この先まだまだ混乱は続くのでしょう。

ところで、シアトルという町は、ある意味とても自由な町です。歩いていればどこからかいつも音楽が聞こえます。ストリートミュージシャンたちが思い思いの楽器を奏でているのです。そんな様子はまたあらためてご紹介したいと思いますけれど、同じように多いのがホームレスの人たちです。彼らもまた色々な趣向をこらしては道行く人の関心を惹こうとしています。たとえばこんな具合です。


OBAMA WANT CHANGE, CAN YOU HELP ME TOO! WITH SOME CHANGE.

文法をきっちり教えられてきた私たち日本人からすると、「どうしてOBAMA WANTSじゃないの?」と突っ込みのひとつも入れたくなりますが、まあそれはさておいて(笑)。

「オバマはチェンジ(改革)を望んでいる。あなたも少しばかりのチェンジ(小銭)で私を助けてくれませんか?」

という「CHANGE」にひっかけた名キャッチ(迷キャッチ?)ですね。


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国境を越えて~バンクーバーからシアトルまで

2013-10-20 10:01:27 | 旅行



日本のように周りをぐるりと海に囲まれた国にいると
「国境」というものを実際に経験する機会はなかなかありません。

いくら旅を重ねても
それが空の旅である限り
国境など知らぬ間に、国から国への移動が済んでしまいます。

ですから
国境って本当に地面に線が引いてあるのかしら、とか
なんだか怖そう、とか
逆に、ちょっとロマンチック、とか
想像力が翼をつけて膨らみます。

ところが
陸続きにお隣りの国がある所では
毎日たくさんの人たちが、車で国境を越えて移動をしています。

アメリカ北東部のワシントン州はカナダと接していますから
シアトルの町なかでも、ごく普通にこんな道路標識が見られます。
5号線に乗って北へと走ればカナダのバンクーバーなのです。


そんなバンクーバーから車を走らせて会いに来てくれる友に
電話でこんなことを頼んでおきました。

「家を出る時の走行マイル数と、私の所に着いた時のマイル数を記録しておいてくれる?」
「カナダの車はマイルじゃなくてキロ表示だけどいい?」
「もちろん!その方が換算しなくてすむから助かるわ。」

ということで、国境移動の実態がだいぶわかってきましたよ(笑)。
いつか国境越えをする日のために記録しておきますね。

彼女が住むNorth Vancouverからは、橋を渡って南へ下り、アメリカとの国境までは、時速100~120キロで走って45~50分。平日より日曜の方が、道も、国境で順番を待つ列もずっと空いているそうです。彼女が国境を抜けた日曜日には、4つのブースのうち3つが開いていました。

遮断機のこちらで側で、車のナンバーの写真を撮られた後に、車の窓からパスポートを提示します。ここで、けっこう色々と聞かれます。たとえば、、、、

*行く先は?
*目的は?
*カナダで滞在している所は?
*アメリカで滞在する所は?
*その友人とはどういう関係?
*どこでどうして知り会ったの?
*カナダにはいつ帰るの?
*どうやって帰るの?     などなど

これまでは陸路でアメリカに入国する場合は「ESTA」(電子渡航認証システム)は不要でしたが、今は飛行機でアメリカに行くのと同じように「ESTA」の事前取得が必要だそうです。

さて、それでいったい
友のバンクーバーの家から
私のシアトルの家まではどのくらいの距離だったの?

まずは国境までが69キロ
国境からが174キロ
合計243キロということでした。
国境での入管関係の時間を入れなければ
たった3時間半だったのこと!

243キロといえば、東京から名古屋へ行くよりもずっと短い距離。
友がカナダへ戻る日の朝、真っ先にしたことは
スターバックス1号店並びの
早朝に開くパン屋さんに行って
自分と娘夫婦のための
焼き立てパンを山のように買い込むことでした。

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