Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

メモリアルデイあれこれ

2017-05-29 09:56:08 | 文化の違い
爽やかな初夏のような朝
今日、5月の最後の月曜日は
アメリカでは「メモリアルデイ」と呼ばれる祭日。

日本の明るい空の下でその特別な日のことを
ちょっとばかしノスタルジックに思い出しています。

「メモリアルデイ」とは
1971年に時のニクソン大統領によって定めらた国民の休日。

何を「メモリアル」(追悼)するのかと言えば
祖国のために命をささげた戦没者たち。
ひいては亡くなった人を思い出し、偲ぶ日。

ある年のメモリアルデイのメイおばさん
こんなことを書いてます。

「Memorial Dayの三連休の中日は爽やかな夏日となりました。
 ワシントンDCのスミソニアンの美術館群が建ち並ぶモールを取り巻く道路ではパトカーが横付けになって、車両の乗り入れを阻止しています。芝生の上では初夏の日差しを浴びて人々がくつろぎ、アイスクリームの屋台の前には長い行列が続きます。子供たちははしゃぎ、リスが走り抜けます。そして、25万台とも言わるオートバイの一群が、戦没者の慰霊のために轟音と共にモールのまわりを走り続けます。『Rolling Thunder』(轟く雷鳴)と呼ばれるラリーです。」

私たちがDCで暮らすコンドミニアムの4階デッキには
居住者用のプールがあります。



このプールのカバーが外されて
念入りに清掃されて
水を満たされて
私たちを迎え入れてくれるのも
毎年、メモリアルデイと決まっています。

今日、5月最後の月曜日
アメリカの夏が始まります。


そうそう、こんなこともついでにおしゃべり。
この数日、メイおばさんのところにやたらこんなメールが届きます。

そのたびにメイおばさん、呟きます。

「いけない、いけない、乗ってはいけない。
どうせまた7月になれば『独立記念日セール』が始まるんだから。」(笑)


読んでくださってありがとうございます。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。       ↓
       ↓
ライフスタイル ブログランキングへ

海外旅行 ブログランキングへ

「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
5月28日:ああ、この西瓜ったら!!!
5月26日:あっという間の手抜きガスパチョ

メイおばさんの子守歌

2017-05-27 11:05:23 | 言葉

まだ赤ん坊の頃の
まだ抱っこして
まだゆらゆら揺らせるぐらいに小さな孫たちを
寝かしつける時に
なぜかいつも歌っていた歌
メイおばさんの子守歌

Row, row, row your boat
Gently down the stream
Merrily, merrily, merrily, merriy
Life is but a dream

音階をカタカナで言えば

ドードードーレミー
ミーレミーファソー
ドドドソソソミミミドドド(最初のドドドは1オクターブ上の音)
ソーファミーレド

このシンプルなメロディー
孫たちをゆらゆら抱きながらの寝かしつけなど
もう必要もなくなった今でも
ふとした折にメイおばさんの口をついて出てきます。

そのとたんにふ~っと
もう戻らない日々が思い出されて
何とも懐かしく、何とも切なくなるのです。

加えてこの歌、なかなか意味深で
子守歌にしておくにはもったいない
というか、子守歌にはふさわしくない内容(笑)。

思いっきりメイおばさん風意訳をしてみれば

さあさあ、ボートを漕ぎましょう
静かに流れに乗って下りましょう
楽しく楽しくこぎましょう
どうせ人生なんてただの夢なんだから

ね、かなりシュールでしょ?
人生なんてただの夢なんですって。
こんな歌、子守歌にしちゃってよかったんですかねえ(笑)。


読んでくださってありがとうございます。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。       ↓
       ↓
ライフスタイル ブログランキングへ

海外旅行 ブログランキングへ

「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
5月26日:あっという間の手抜きガスパチョ
5月25日:アメリカの新聞のカステラレシピ

「First floor」って何階?

2017-05-23 22:02:34 | 言葉
これから皆様にちょっとした試験をします。
「Level 1」から「Level 3」まであります。
まあまあ、そんなに緊張しないで(笑)。

ロンドンの日本語補習校の教室が並ぶ廊下の壁に貼られていた問題です。
小学生たちが手書きで作ったのでしょう。

英語クイズ
Level 1 イギリスではfirst floorとは何階でしょう?
1. 地下1階    2.1階     3.2階


Level 2 イギリスではセーターのことをSweaterとはいいません。

何というでしょう。
1. Coat    2.Jumper    3.Jacket

Level 3 Rabiitは複数形でいうとRabbitsになります。しかし、複数形でも単数形と形が変わらない動物がいます。何でしょう?
1.Horse    2.Fox    3.Sheep

それではメイ先生、正解を発表します!

1. イギリスではfirst floorは2階を意味します。
2. イギリスではセーターのことをjumperといいます。
3. 単数、複数とも同じなのはsheepです。

その隣に張られていたのはこんな問題。


「どちらがイギリス英語でどちらがアメリカ英語でしょうか?」

colour    color
center     centre
soccer    football
chips    french-fries
lift     elevator

正解は、colour, centre, football, chips, lift がイギリス英語だそう。

さてそんな楽しいクイズの隣りには
こんな立派な世界地図。


英語の世界地図の上にペタリとカードが貼られ
日本語と英語で書かれた国名の下には手書きの国旗です。
そしてその横には、「こんにちは」がそれぞれの国の言葉で書かれています。

ロンドンで暮らし、現地校で学ぶ日本の小学生たちの週末の世界です。
メイおばさんにとってはとても興味深い世界でした


読んでくださってありがとうございます。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。       ↓
       ↓
ライフスタイル ブログランキングへ

海外旅行 ブログランキングへ

「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
5月16日:うなるほど素敵なお料理教室で人参ケーキ
5月13日:金曜日はイタリアンテイクアウト

百均の英語圏

2017-05-21 23:44:20 | びっくり!
時たま日本に帰ってくると
つい足が止まってしまうことがあります。

たとえばこれは、ある店の売り場の一角
フックに掛けられた商品が全部英語、またはフランス語。
しかも時として、いえ往々にして意味不明(笑)、相関性不明(笑)。
一瞬、あれ、ここどこだっけ?



たぶん意味はどうでもいいのでしょう。
たぶん言葉でなくて「模様」あるいは「図柄」と思えばいい?

ちなみにここは、百均こと東京の「ダイソー」です。
もうひとつちなみに、「ダイソー」はシアトルのメイおばさんの家から
歩いていける所にも二軒あります。

ただし百均ではなく、「1ドル50セント均」ですが(笑)。
メイおばさん、時々ブラブラしています。
それらしき人を見つけたらどうぞ声をかけてくださいな。


読んでくださってありがとうございます。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。       ↓
       ↓
ライフスタイル ブログランキングへ

海外旅行 ブログランキングへ
--------------------------------------

「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
http://blog.goo.ne.jp/mayobasan

よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
5月21日:カップケーキ文化あれこれ
5月18日:まるでファーストクラスの贅沢

時代遅れのメイおばさん?

2017-05-19 23:38:14 | びっくり!

時々ちょこっと日本に、正確には東京に戻ってくるたびに
「えっ?」と驚くような光景に出くわすことが多くなりました。

たぶん離れているから気づくのであって
ずっと居続けているのなら
良くも悪くも次第に慣れて行き
それほど「えっ?」とも思わないのかもしれませんが(笑)。

電車の中でのこと。
吊り側につかまっていると
見るともなしに7人掛けの椅子の7人の若者たちの姿が目に入ってきます。
あらあら「読書男子」「読書女子」のなんて少なくなったことでしょう。
まず大方はスマホの上で指をすべらせています。

あっ、一人見つけた、読書男子!
と思ったら、夢中になって読んでいたのは漫画でした。

途中で日に焼けた若い女の子たちが乗り込んできました。
部活の帰りなのでしょう。
走り出した車内の中で立ったまま背中のバッグから取り出したのは
えっ、えっ、それってもしかしてナゲット?

やっぱりそうでした。
添えられていたケチャップをつけて
食べ終わった後の指をペロッとなめて
その手で隣りの吊り側につかまりました。

こんなことに驚いているメイおばさんが時代遅れなのでしょうかねえ。
時代に乗るためには、「内」と「外」の境目をなくさなければならないのでしょうかねえ。

そうそう、こんなこともありました。
病院の待合室で、杖をついたおばあさんがよろけて転びそうになりました。

メイおばさんが駆け寄る前に
どこからか現れたのは金髪の外国人の女性
さっと支えて、床に落ちた杖を片手で拾って
おばあさんの手に持たせました。

長椅子に座っていた人たちは
そんなことまるで視界に入っていないようなのです。

「外」が見えないのでしょうかねえ。
あるいは、「内」さえよければ「外」なんてどうだっていいのでしょうかねえ。


読んでくださってありがとうございます。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。       ↓
       ↓
ライフスタイル ブログランキングへ

海外旅行 ブログランキングへ

「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
5月18日:まるでファーストクラスの贅沢
5月16日:うなるほど素敵なお料理教室で人参ケーキ

メイおばさんの宝物

2017-05-18 01:06:32 | 言葉
いつでも
手帳の他に、こんな小さなノートを持ち歩いています。


最近は天然ボケに加齢ボケが加わって
とみに記憶力が低下してきたものですから(笑)
思いついたことや、考えたこと、見たこと、聞いたことなどを
どこにいてもささっと書き留められるようにです。

けれども、問題が二つあります。

「ささっと書き留めたい」時というのは
おおかたの場合、歩いていたり、
電車の中で吊り皮につかまっていたりするものですから
後になってノートを開いてみても
自分で自分の字が読めなかったり
「となり 寝る 落ちる」などと
まるで謎解きだったりするんです(笑)。

その時は書き留めるほどの価値あることだったはずなのに
これではまるで何のことやらわかりません(笑)。

もうひとつは、小さなノートや白紙をいくつも持っていたりするものですから
確かにどこかに書いたことは覚えていても
さてどこに書いたかしらと探さなければなりません(涙)。

そんな風にしてようやく探り当てた「偉大なる発見」「偉大なるアイディア」が
解読不能の楔形文字のようだったりすると
もうお手上げです。
象形文字ならまだいいのですが(笑)。

そんな私の持ち歩きノートがいつのまにか、、、、、


そういえば小さなあの人
「グランマ、ノート貸して」と言うものだから
つい渡してしまったら
機嫌よくつぶやきながら何かをしていたなあ、、、、、


ま、いいとしましょうか。
これもまたメイおばさんの宝物。

自分が書いたメモはいずれ用が済んだら
破いて捨てることはあっても
これは今だけの貴重品
メイおばさんの一生の宝物。


読んでくださってありがとうございます。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。       
       ↓
ライフスタイル ブログランキングへ

海外旅行 ブログランキングへ

「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
5月18日:まるでファーストクラスの贅沢
5月16日:うなるほど素敵なお料理教室で人参ケーキ

ウィンザー城の思い出その2~よぎる飛行機

2017-05-17 01:44:46 | イギリス
昨日は飛び入りで「母の日」に割り込まれてしまいましたが
「ウィンザー城の思い出その2」を続けます。
その長く荘厳な歴史や建物ではない見どころについてです(笑)。

このお城では毎日11時になると
正門前の広場で近衛兵の交替式が行われます。


例のバッキンガム宮殿と同じような
一糸乱れぬ素晴らしい交代式です。

けれども何が違うかと言えば、、、、、、

まず第一に
人の山をかきわけなくとも
けっこう長く時間がかかる一部始終をすぐ近くで見られます。


そして第二に
厳粛な顔で規律正しく決められた動きを進めていく
兵隊さんたちの頭の上を
ひっきりなしに飛行機が飛んで行きます。


それも決まって右から左へ。
どのくらいの頻度かと言えば
メイおばさん、時計を見ながら計ったわけではありませんが
たぶん1分に1回ぐらい。


つい顔を上げて、飛行機の美しい姿に
見とれてしまうメイおばさん(笑)。

ようやく儀式が終わった後で
お城のスタッフに聞いてみました。

「飛行機は空港を離陸したところなのですか?
 それともこれから着陸するところなのですか?」

するといかにもイギリス人らしい威厳に満ちた紳士が
とても丁寧にこうおっしゃいました。

「マダム、飛行機は着陸するのです。」

その後の会話を再現してみれば

「ヒースロー空港にですか?」
「はい、その通りでございます。」
「するとヒースロー空港はあちら、左手の方にあるわけですね。」
「マダム、さようです。」
「ご親切にありがとうございました。」
「とんでもございません。」

ねえ、ちょっとイギリス的な会話でしょう(笑)?

メイおばさん
近衛兵のりりしいお姿はもちろん背筋を伸ばして
楽しませていただきましたが

空をよぎる飛行機のお姿も首を伸ばして
楽しませていただきました。


ウィンザー城に行くには
はロンドン市内から1時間もあれば十分でしょう。
飛行機を見る見ないは別として
歩くまわるだけでもお薦めの場所です。


読んでくださってありがとうございます。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。       ↓
       ↓
ライフスタイル ブログランキングへ

海外旅行 ブログランキングへ

「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
5月16日:うなるほど素敵なお料理教室で人参ケーキ
5月13日:金曜日はイタリアンテイクアウト


今年もまた母の日に思うこと

2017-05-16 01:00:04 | 家族
イギリスのウィンザー城の衛兵交代儀式について
「ウィンザー城の思い出その2」として書くつもりだったのですが
ごめんなさい、次回にします。

だって、この時節もの
早く書いておきたいんですもの。
ウィンザー城は一年中ありますけれど
これは年に一度、5月の第二日曜日限定ですからね(笑)。

さて何でしょう。
はい、言わずと知れた母の日です。

昨日の母の日の朝
こんな宅配便が届きました。


何かと思えば、、、、、、、


嬉しいことに毎年届きます。
今年はプリザーブドフラワーでしたが


昨年はこんな箱がど~んと届いて



開いてみれば


メイおばさんお好きな色、好きな花が寄せられた
大きな生のブーケでした。


ドライだろうが、フレッシュだろうが
嬉しいことには変わりません。

母が生きていた頃は
私もまた母の日にはお花を贈りました。

日本にいない時には
懇意にしているお花屋さんに前もって頼んで
5月のその日に届くようにしてもらいました。

「メイ、ありがとうね。
 でも、そんなに気を遣わなくていいのよ。 
 どこにいてもあなたの気持ちはわかっているから。」

毎年繰り返し聞いたそんな母の言葉を思い出しながら
今、つくづく思います。

「贈られることはとても幸せ。
 でも、贈ることができたのはもっと幸せだったかも。」

ありがとう子供たち。
ありがとうお母さん。


読んでくださってありがとうございます。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。       ↓
       ↓
ライフスタイル ブログランキングへ

海外旅行 ブログランキングへ

「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
5月13日:金曜日はイタリアンテイクアウト
5月12日:まさかのデーツとアーモンド

ウィンザー城の思い出その1

2017-05-13 23:41:40 | イギリス


「ここは世界で最もロマンが香る城である。」

こんなフレーズで始まる「ウィンザー城」公式ガイドブックの一行目。
続く説明は

「ウィンザー城」は11世紀末にウィリアム征服王(在位1066~87)によって建造されました。以来39代にわたる君主の城館となっており、常に居城として使用されてきたイギリス諸島で最古の王宮です。」


なんでも現在のこの国の首長、エリザベス女王がこの城に公式滞在するのは、復活祭と毎年6月の特別な礼拝の年二回だとか。


ロンドンから公共の交通機関で行くには電車かバスですが
私たちは車で行きました。
高速が混んでいなければものの30分で着きます。

ここはなかなか素敵な場所です。


郊外だけあって、同じ衛兵交代を見るのも
自然に囲まれて、すぐ目の前で、と言った感じ。

ガイドブックによれば
このウィンザー城の城内には
主任司祭と聖ジョージ会の参事会員、ウィンザー騎士団を含めて
なんと160人余りの人たちが。

そして、お城の中に暮らすのは
メンテナンス要員、ハウスキーパー、ポーター、時計師、厩番、御者、家具修理師、聖歌隊員、聖職者、警官、兵士、フラッグマン、監視員、図書館員、博物館員、製本師、保存監理員、文書館員など、200を終える人々が常時働いているのだとか。

メイおばさん、その人数よりも
「うわあっ、そんなにたくさんの職種があるんだ!」
と驚きましたよ(笑)。

お城の面積は10.5ヘクタールといいますから10万5千平米!


と言ったってなかなかピンときませんが
とにかく広いと思いましょう。


その証拠に
225室の寝室を含む951の部屋があるそうですし
公式晩餐会が開かれるホールのテーブルには
160名が座れるそうですし、、、、、


まあ、それが「王室」、それが「お城」というものなのでしょうが。

さてさて続きはまた次回。
衛兵交代の時に気になってしょうがなかったことにつてもまた次回。

読んでくださってありがとうございます。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。       ↓
       ↓
ライフスタイル ブログランキングへ

海外旅行 ブログランキングへ

「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
5月13日:金曜日はイタリアンテイクアウト
5月12日:まさかのデーツとアーモンド


ジャスミンの季節

2017-05-11 22:03:10 | 言葉
この時期、ロンドンの住宅街を歩いていると
どこからかフーッと、かすかな
けれども十分に蠱惑的な香りが漂ってくることがあります。


「むせかえる」ではなく「かすか」なだけに
よりいっそう遠くの思い出を心に一瞬よぎらせます。


これと同じような場面
あれはいったいいつどこでだったのだろう、と
思い出そうとしているうちに

ふとそれが思い出されてしまったりすると
どう望もうともう返ることのない日々のおぼろな感触に
心が揺れます。

視覚よりも
聴覚よりも
味覚よりも
嗅覚の思い出が一番せつないのはなぜでしょう。

目を閉じれば見なくてすむ
口を閉じれば味合わずにすむのとちがって
耳と鼻は自由に閉じることができないからなのでしょうか。

若い時、18世紀に生まれた詩人、トマス・ムーア(Thomas More)の
「Jasmine」という詩に出会いました。
というか無理やり読まされました。

学生だった頃は退屈で仕方のなかった英詩が
晩年になって味わい深く思えてくるのも
これまた加齢の贈り物でしょうか。

“Plants that wake when others sleep.
 Timid jasmine buds that keep their fragrance to themselves all day,
 but when the sunlight dies away
 let the delicious secret out to every breeze that roams about.”


美しい言葉の並びを、メイおばさんの勝手な和訳で壊してしまいたくはないので、このままにしておきますが

「昼間は香りを放つことを控えている内気な花が、日が沈むとその香りを微風に乗って漂わせる。」

たぶん、そんな様子、そんな感じでしょうか。

同じく白い「ガーデニア(くちなし)」と並んで
メイおばさんの大好きな花、大好きな香りです。


そんなジャスミンの季節にロンドンに居合わせたことを嬉しく思います。

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

読んでくださってありがとうございます。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。       ↓
       ↓
ライフスタイル ブログランキングへ

海外旅行 ブログランキングへ


「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
5月10日:楽しいパスタバイキング
5月 7日:イチバお宅の人生
http://blog.goo.ne.jp/mayobasan