3月という特別な月が、もうあと何分かで終わってしまいます。
今年の3月はとりわけ特別な月でした。
もっとも、どの3月だって、あるいは3月以外のどの月だって
生きている限りは二度とない特別な月なのですけれど。
それでも今年の3月はとりわけ特別な月でした。
ふと気づいてみたら、
3月という月を、最初から最後まで日本で過ごしたのは、
2004年以来のことでした。
ということは10年ぶりになります。
だからいっそう特別な月に思えたのでしょうか。
そんなことを書いて、新しい月を迎えようと思っていましたのに
ちょっと今日は時間切れの燃料切れ。
3月のまとめは明日にいたします(笑)。
毎日通る並木道の桜も、今日は青空に美しく華やいで
道行く人の足を止めていました。
まだ少しばかり蕾は残るものの
ほとんど満開のようにすら見えます。
この通りの途中に一か所、山吹の咲いている所があります。
あれからもう6年がたちます。
私たち、大学時代の仲良し四人組は
いい年になったというのに、何がおかしかったのか
昔と同じように笑い転げながら
桜並木を歩いていました。
薄桃色一色の中に、ひときわ目立つ明るい黄色を見つけて
案の定、グループ第一の文学少女のアツコが呟きました。
「七重八重 花は咲けども山吹の 、、、、、」
すると残りの3人がまるでクイズに答えるかのように一斉に口にしました。
「実の一つだに 無きぞ悲しき」と。
そして誰からともなく
「いやだねえ、これだから文学少女は」
「文学少女じゃなくて文学オバサンでしょ?」
山吹の向こうに広がる桜の花々を扇ぎながら
四人の元文学少女たちが大笑いをしたことが
ついこの間のように思い出されます。
「来年もここ通って、また同じこと言ってたりして、、、
ま、それでもいいからまたみんなで桜と山吹見ようか、来年もまた!」
そう言ったアツコは、翌年の3月、桜の花も、山吹の花も待たずに急逝しました。
私がそれを知ったのは、地中海の島の飛行場で、小さな飛行機のタラップに足をかけたその時でした。あの時の携帯電話の着信音と、にもかかわらず一点もなく晴れ渡った空の青さを私は一生忘れることはないでしょう。
とりわけこの季節、桜と山吹の季節には、、、、
桜と言う花は、ええ、山吹もそうですが
様々な思い出を甦らせる特別な花です。
だから3月が特別な月になるのでしょうか、、、、、
ご訪問をありがとうございました。
どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。
どうぞ良い一日でありますように!
ライフスタイル ブログランキングへ
海外旅行 ブログランキングへ