Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

晩秋のワイナリーツアー

2015-11-03 23:25:52 | グルメ
ハロウィーンの続きをほんの少しだけ。
この写真、さきほどシアトルの友からLINEで届きました。


ハロウィンは、特別何をするでもなく
家の中で静かに遊んだそうです。
こんなドレスを作って。

なんとこれ、材料は新聞紙。
使った道具は糊とセロテープ。


洋裁というよりは工作。
でも、エレガントで素敵じゃありません?

ところで、話は変わりますが
一昨日のワイナリーツアーの行き先は
長野県東御市和(とうみしかのう)の玉村豊男さんのワイナリー
「ヴィラデストガーデンワイナリー」と
マンズワインの小諸ワイナリーでした。


ワイン好き23人が貸切バスで遠足です。
ワインをきちんと理解し薀蓄を語れる人も
良いワイン、良くないワインをしっかりテイスティングできる人も

メイおばさんのように
おいしいか、そうではないかだけを
何の根拠もなくただ主観的に感じるだけの永年初心者もいます(笑)。

それにしてもびっくりしましたねえ。
ワイナリーでもいただいて
ランチタイムにもいただいて
お土産にも買い込んで

それなのに
バスの中でだって
誰かが持ち込んだワインがどんどん栓を抜かれて
後ろから前からまわって来るのですから。

メイおばさんは初参加でしたので
いちおうおとなしく前から二番目の座席に
きちんと前を向いて座っていたのですが


帰り道では後部座席のあまりの賑やかさに誘われて移動してみれば
まあ、何と言ったらいのでしょう。

座席はこんな風になっていて
そうそう、あれ、あれでしたよ、宴会(笑)!


いったい何本のワインが空になったことでしょう。

メイおばさんの頭の中にギリシャの哲人の言葉がよぎりました。
もちろん元はギリシャ語ですけれど。

「A moderate consumption of wine induces merriment, candor and optimism.」
(ほどほどのワインは陽気な笑いと、率直さ、そして楽観主義を招いてくれる。)

プラトンの言葉ですが
要するに、ワインを飲めば陽気になって、気取らなくなって、くよくよするなんて馬鹿らしい、おおかたのことは何とかなるものさ、と言う気になるもんだ!

もう一つ浮かんだのはソクラテスのこの言葉。

「The time has come to drink. Wine waters the spirit and dulls the sorrow.」
(飲む時がやってきた。ワインは気持ちを和らげて悲しみを遠ざける。)

要するに、さあさあワインを飲んで憂さなんて忘れよう!

たしかに、プラトンさんやソクラテスさんに言われるまでもなく
かなりの憂さがあっちの方に飛んで行ってくれた
晩秋のワイナリーツアーでした(笑)。



読んでくださってありがとうございました。
どうぞ今日も良い一日でありますように。
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―――――――――――――――――――
「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
11月2日:いろいろヨーグルトディップのおままごと
11月1日:信州長野の「ヴィラデストカフェ」
http://blog.goo.ne.jp/mayobasan


パセリ、セージ、ローズマリー&タイム

2015-02-27 09:03:49 | グルメ

Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary and thyme,
Remember me to one who lives there,
For she once was a true love of mine.

(スカボロー市場に行くんだって?
パセリ、セージ、ローズマリー、タイム
そこに住むある人によろしく言ってくれ
彼女は私の恋人だったのだから。)

もしもこの英語を読んで
ア~イム ゴーイン スカーボーフェア
と自然にメロディーがついてしまうあなたは
そう、私と同じ時期に青春時代を送った方でしょうか(笑)。

サイモン&ガーファンクルの男性二人組が歌うこの歌は
元々は古いイギリスのバラード。
単純な歌詞と二人の澄んだ声、それがギターの爪弾きに乗って
何ともいえぬ哀愁を漂わせます。

1967年のダスティー・ホフマンと年上の不倫相手のアン・バンクロフト、その清純な娘のキャサリン・ロスの三つ巴を主軸に展開された名作映画「The Graduate」(卒業)の中で流れたこともあり、「Sound of Silencce」と共に、深く私たちの記憶に残ることになりました。一生懸命背伸びをして見た映画です(笑)。

趣味のひとつが料理かな?というメイは
どこにいても相変わらずせっせと献立を考えては
せっせと作り、せっせと楽しく食べています。
お客様が来る日などは
朝から一日中、キッチンで鼻歌混じりで働いています。

先週のこと、、、、、

気づいたらなぜか歌っていたんですよね。
「ア~イム ゴーイン スカーボーフェア
 パーセリ、セージ,アン ローズマリ タイ、、、、、、、」

だって目の前には
パセリと


セージと


ローズマリーと


タイム


偶然に、ほんと、偶然並んでました。
そりゃ、歌いたくもなりますよね。

それで何を作ったのかですって?
はい、これです。
中世イタリアのレシピによるドレッシングの作り置き。


サラダ以外にもいろいろな用途に使えます。


読んでくださってありがとうございました。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。

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忍者ロール?@昨今の日本食ブーム

2015-02-24 23:35:49 | グルメ

「海外における日本食人気の隆盛ぶりには、隔世の感がある。」

これは、遡ること4か月前の「海外の日本食ブーム」という
日本経済新聞のコラムの最初の一行です。
筆者は、国際交流基金理事長の安藤裕康さんです。

ささっと面白い部分を拾ってみましょうね。

「半世紀も前にアメリカ在住の頃、日本食レストランに入ると提灯と琴の音楽が侘しげで、閑古鳥が鳴いていたものだ。生の魚を食べる料理と言うと、顔をしかめられた。それが今はどうだ。和食と聞くと、外国人は目を輝かす。」

たしかに安藤さんの言う通り。
ワシントンDCでもシアトルでも
来るたびごとに日本食レストランが増えているような気がします。

シアトルにおいては
なんと「宇和島屋」と言う大きな(半端じゃなく大きな)
日本食材のスーパーマーケットがあります。

初めてここに行った時にはビックリ仰天しました。
およそ何だってあります。
タラコだって、イクラだって、ウニだって、ウナギだって
モヤシだって、レンコンだって、大葉だって
すき焼き用、しゃぶしゃぶ用の薄切り肉だって
お好み焼きだって、たこ焼きだって、、、、、、、

お米なんてもしかしたら日本のスーパーより
たくさんの種類があるかもしれません。

日本人の友人たちが口ぐちに言います。
そして私も同感します。

「ウワジに行くと大変なのよね。
 ちょこっとのつもりがついつい買っちゃうじゃない?
 挙句の果てにすごい値段になっちゃって。」

「ウワジ」と言うのはどうやら「宇和島屋」の愛称のようです。
そして「ウワジ」いえ「Uwaji」で買い物をしているお客は
最近では日本人よりも、アメリカ人の方が多いぐらいです。

この家から歩いて行ける範囲でも
日本食レストランはいくつもあります。

もっぱらフラリと気楽に出かけるのは「8th Street」の「Kampai」ですが
ここはコックさんもウェイトレスも日本人ではありませんし
お客もほとんどが西洋人です。
何回足を運んでも日本語の聞こえてきたためしがありません。

町の真ん中にあるちょっとお洒落な回転寿司の店「Blue Sushi」もそうです。

つい先日、郵便局まで「Broadway」を歩いていたら
途中に「Genki Sushi」と言う店を見つけ
ランチとディナーの間の中途半端な時間に
興味深々ふらりと入ってみました。

ここもまた
お皿の色で値段が違う回転寿司の店でしたが
案の定、日本語はどこからも聞こえてきませんでした。

ここで、ぐるぐる回るカウンターから
不思議なお寿司を取ってみましたよ。
不思議なのは他にもたくさんありましたけれど(笑)。

「NINJA ROLL」=「忍者ロール」です!
ねえ、名前を見たら試してみたくもなりまよねえ(笑)。
これです、これ!


使われているのは
インゲンの天ぷらと、クリームチーズと、帆立貝と、ネギでした。
そしてソースが、タイのスイートチリソースと
「BBQ eel sauce」(バーベキュー鰻ソース)。
なんと、私たちが鰻のかば焼きに使うあの甘いソースででしたよ。

お味ですか?
そりゃ一言では表現できぬムムムの味でございましたよ(笑)。
だから「NINJA」と言うわけでもないでしょうが。

最後に一言、冒頭にご紹介したコラムから。

「但し、すべての日本食が本国と同じであるべきかと言えば、現地の好みを取り入れた変わり種を認める度量も必要ではないか?」


読んでくださってありがとうございました。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。

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庶民派代表はホットドッグ

2015-01-31 15:11:14 | グルメ
昨日の「王侯派」ハンバーガーに対して
ぐっと「庶民派」なアメリカの味がホットドッグでございます。
ナイフとフォークは使わずに、ガブリとかじりついてくださいな。

趣向をこらした個性的なハンバーガーがたくさんあるのに対し
ホットドッグと来たらまずどこでも同じです。

一番最近食べたホットドッグは
先月のニュージャージー州ケープメイへのフェリーの中でした。

売店で3ドルで買ったのはアルミホイルで包まれて
ふんわり温められたこんなもの。


開いてみればただのパンとソーセージ。


けれども、いろいろ付いてます。


ここからホットドッグの変化(成長?)が始まります。

まずはレリッシュ(きゅうりの甘目なピクルスのみじん切り)


次にたっぷりマスタード


負けずにケチャップもたっぷりと。


頼りないプラスチックフォークとナイフで切るよりは
がぶりと行くのが庶民派たるホットドッグです。

真冬でなければ潮風を浴びながら
こんな外デッキで「がぶり」をしたいところですが


時は12月半ば
キャビンの中での「がぶり」となりました(笑)。


ところで去年の夏
世田谷美術館、通称セタビの「華麗なるジャポニズム展」でのこと
「SETABI CAFÉ」で遭遇したのは
煮ても似つかぬ小さなホットドッグさんでした。


謳い文句ばかりはこんなだったんですけれどねえ。。。。。

「アメリカといえばホットドッグ!
 セタビオリジナルのソーセージはジューシーで食べごたえバツグン☆」

味気ないヘナヘナプラスチックの中には
違うでしょ、違うでしょ、何かの間違いでしょ、
と言いたくなるぐらいのあまりに情けないお姿が。

しかもこれで480円でした。
違うでしょう? 違うでしょう?
絶対何かのまちがいでしょう?

レリッシュは? マスタードは? ケチャップは?


読んでくださってありがとうございました。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。

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アメリカ料理と言えばハンバーガー

2015-01-30 14:30:21 | グルメ
アメリカ料理と言ったらまず何が浮かぶでしょう。
ステーキ!の後がなかなか続かないのでは?
実際は、アメリカ人だからと言って
それほどステーキを食べているわけでもないのですが(笑)。

実は私、アメリカで一番おいしいのは
ハンバーガーとホットドッグではないかと思っています。

ハンバーガーと言っても
賞味期限切れの鶏肉やら、異物購入やらの不運続きに追い打ちをかけるように
アメリカ本社のCEOまでが
業績不振の責任を取って退任することになってしまった
某М社の薄いハンバーガーとは大違い。

本当の美味しいアメリカのハンバーガー
きちんとしたレストランで食べるハンバーガーというのは
どんなに大口を開けたって入りきらないほどの厚さです。

そもそも手で持ってガブリとかぶりつくようにはできていません。
必ずナイフとフォークが付いてきますから
それを上手に使って一口ずつ口に運びます。

それでも厚すぎるので
私は上の部分を外して、オープンサンドスタイルで食べます。
最初から上の蓋に当たる部分が
横に置かれて出てくる場合もあります。

つい最近
感涙にむせびたくなるほどに美味しいハンバーガーに出会いました。
飛行機に乗るまでにけっこう時間があったので
ちょっと地ビールでも飲もうかしらと入ったホノルル空港の店で
あんまり皆さんがおいしそうに食べているものですから
ついつい注文してしまったバーガーです。


サイドは、フライドポテトまたはフライドスイートポテトを選べます。
「フライドスイートポテト(さつまいも)」にしましたら
ほどよい甘さがクールなバーガーと相性ばっちりでした。


お店の名前は「PGA Tour Grill」。
昨年の6月にオープンしたようでです。
何種類もの生ビールの中から好きなものを選んで
カウンターでもテーブルでも
みんな思い思いに出発前のひとときをくつろいでいます。


何か所にも置かれているテレビの画面は
フットボールだったりゴルフだったりの
アメリカで流行りのスポーツバーです。


メニューもとても健康志向。

お勧めは、と言ったって、これ以外は知らないのに
お勧めも何もないでしょうが(笑)
この「The punahere burger」というハワイアンなバーガーはかなり行けます。

メニューにはこう書いてありました。

「Our favorite 1/2 lb burger, cracked pepper & sea salt, melted muenster cheese, crispy onions, baby arugula and onion jams, garlic alioli, artisan brioche」

ふむふむ、
挽いた胡椒とシーソルト、ムンスターチーズ、シャキシャキ揚げオニオン、ルッコラ、オニオンジャム、アリオリソース、手作りブリオッシュの自慢の半ポンド(227グラム)バーガー

いかにも美味しそうでしょう?
15ドルというお値段からしても確かにファーストフードではありませんよね。

プラス3ドルで牛肉が神戸スタイルビーフにアップグレードされ
(でも『神戸スタイルビーフ』っていったい何かしら?)
プラス1ドル50セントでアボカド、またはベーコンを足してもらえます。

ということはアップグレード版にしたら19ドル50セント
チップも加えたら、2200~2300円。
「たかが」ハンバーガー何て言ってる場合じゃありません(笑)。

さてこちらは昨日、友人とシアトル郊外のBelleviewという町で食べたハンバーガー。
かなりのボリュームでフライドポテトがついてます。


やはりこんな厚みです。


ついでに調子に乗ってもう一つ。
こちらはシアトルのウエスティンホテルの中にある
パンの種類と中身を選んで作ってもらうハンバーガーレストランのMY作品です。


どれも美味しいです。食べにくいけれど。


読んでくださってありがとうございました。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。

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エッグノッグは好きですか?

2014-12-20 06:57:52 | グルメ
目下、日本で急上昇している検索ワードは 
なんと、なんと、意外や意外
「エッグノッグ」なんですって?

なんでも、この冬のクリスマスシーズン限定で
東京ディズニーランドとディズニーシーに初登場したことが引き金となったようですが
クックパッドでも検索数が急上昇だそうですから
今年のクリスマスシーズンは
「エッグノッグ」を作るご家庭も増えるのかしら。

「エッグノッグ」とは
一言で言えば、ちょっとクリーム色がかって
ちょっとどろりとしていて
何やら薬草や香草を思い起こさせる不思議な香りがする
甘い甘いミルクのようなもの。

けれども
「なあんだあ、単なるドロドロ甘いミルクじゃないの。」などと
あなどったら大間違い(笑)。

ディズニーランドやシーのエッグノッグには
まさかお酒は入っていないとは思いますが
本来の大人用エッグノッグに欠かせないものは
ウィスキーやブランディーやラムなどのお酒と、ある特別なスパイス。

ま、一言で言えば、「卵酒」(笑)。

郊外の友人の家にいつもの仲良し3カップルが集まって
早めのクリスマスディナーに出かける前
始まったのはこんなこと。
いつもならまずワインなのですけれど。

「メイ、今日は『エッグノッグ』だよ。
 クリスマスだからね。」

カウンターの向こうからティムが言います。

珍しそうに身を乗り出している私の前で
ひとつひとつ得意げに説明をするティムです。


「まずエッグノッグを入れて、、、」
「それからバーボンを入れて、、、」

「最後にこれを入れるのさ。」
と、取り出したのは、まあまあいったいなんでしょう。

これ、ナツメグの実なんですって。

ビンに入ったパウダー状の赤いスパイスはいつも使っていましたけれど
その大元がこんな硬い身だとは知りませんでした。

この固い実をすりおろします。
なあるほど、あの薬草のような香りはナツメグだったんですね。


はい、これが「エッグノッグ」です。


「これをつまみながら飲めば、気分はクリスマスさ。」
(これとはピーカンナッツです。)


スーパーに行けば、何もこの季節に限らずいつだって
お酒抜きのエッグノッグが牛乳売り場で売られています。


実は、我が家の冷蔵庫にも
誰かさんがいつも買ってきて
誰かさんがいつも飲んでます。
もちろんお酒は入れていないようですが
それにしても、こんな甘ったるいもの
大の男が昼間から飲んじゃっていいんでしょうかねえ(笑)。


すみません、メイは甘すぎて苦手です。
ナツメグの香りも、この場合は苦手です。

でもね、ティムそしてマイフレンズ
ありがとう。
いつもメイにいろいろ教えてくれて。
お返しに、今度、玉子酒作ってあげるからね(笑)。

申し遅れましたが
上の写真にあるような市販のエッグノッグに含まれているものは
牛乳、クリーム、砂糖、スキムミルク、卵黄、塩、スパイス、ターメリック(着色用)
だそうです。



読んでくださってありがとうございました。
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「うま味」「UMAMI」という素敵な、でもちょっと難しい味

2014-12-05 13:45:36 | グルメ


シアトルの本屋さんで出会った1冊の分厚い大きな本「umami~THE FIFTH TASTE」から「umami」について興味を抱くうちに、いろいろなことが少しずつわかってきました。

*今や、世界中のシェフたちが「うま味(UMAMI)」に注目しているということ。

*「うま味」とは、甘味、酸味、塩味、辛味の4つの基本味に加わる5つ目の「味」であること。

*日本でそれが発見され、「うま味」と名付けられたのは1908年だったこと。

*それが世界に広がり、国際的に認知されるようになり、2002年に舌の味蕾の中に「うま味」受容体があることが科学的に証明されたこと。

そうした中でタイミングよく、「世界をつなぐ『UMAMIのちから』」と題するレクチャーが10月19日に東京で開催されることを知りました。そこで急ぎフライトを早めて、このレクチャーに出席しました。

大変贅沢なレクチャーでした。
まず初めに、「umami~THE FIFTH TASTE」の本にも登場していた「うま味インフォメーションセンター理事」で農学博士でもある二宮くみ子さんが、今や国際用語ともなった「UMAMI」について、とてもわかりやすいレクチャーをしてくださいました。

続いて日本を代表すると言っても過言ではない三人のシェフたちによる「トーク&デモンストレーション」がありました。

京都「菊乃井」三代目主人の村田吉弘さんが伝統的な日本料理で、「Wakiya一笑美茶樓」のオーナーシェフ脇屋友詞さんが中国料理で、「神戸北野ホテル」総支配人であり総料理長である山口浩さんがフランス料理で「UMAMI」を語り、私たちの目の前で料理を作り、それを試食させてくださったのです。


三人のシェフが「UMAMI」のために使ったものは、昆布でありかつお節であり、シイタケであり、鶏肉、豚肉、牛肉であり、ドライトマトであり、アミガサダケであり、大豆、生姜、カブ、金華ハム、アナゴ、にんにく、人参、小松菜、ごぼうなどでした。

けれども、「うま味」というのがなんとなくわかりかけてはいても、馴染んできた他の4つの味覚のように「これだ!」という自信がまだありません。「うま味」の素が、グルタミン酸とイノシン酸とグアニル酸の三つであると習い、その食材を知っても、「どういう味?」と問われて、言葉で言い表すことができません。

「味覚」と言うのは、何も「うま味」に限らず、「甘味」も「酸味」も「塩味」も「苦味」も言語化するのは難しい概念だと思いますが、それでも便利なことには、「甘味とは甘いこと」、「酸味とは酸っぱいこと」「塩味とはしょっぱいこと」「苦味とは苦いこと」という具合に、形容詞でなんとか説明することができます。もっとも、「じゃ、甘いってどういうこと?」と言われたら、やっぱりお手上げですけれど(笑)。

けれども、「うま味」の場合はどうでしょう。
「うま味とはうまいこと」と言うことができるでしょうか。
このあたりが第五の味「うま味」の難しさなのかもしれません。

それでも、確かに日本発の「うま味」は存在します。
まだまだ開かれたドアのそばにたたずんでいるだけですが、少しずつ、なんとなくそんなことがわかってきました。
そして面白いことには、それらのことはアメリカで暮らしているからこそ、「UMAMI」としてアンテナにひっかってきたことなのです。

もし、ご関心を持たれたなら、この本がお勧めです。
著者の栗原先生も、とても素敵な紳士です。


「うま味って何だろう」
栗原堅三著   岩波ジュニア新書

読んでくださってありがとうございました。
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うま味からUMAMIへ

2014-12-03 13:48:44 | グルメ


東京では、まだまだ本屋さんを見つけるのに困ることはありません。
と言っても、より正確には「大きな本屋さんを見つける」と言った方がいいかもしれません。私の住む町でも、もうだいぶ前に、駅のこちら側と向こう側にあった二軒の本屋さんがなくなりました。その代わりに大きな本屋さんが駅ビルの中にできました。

アメリカでは、今や本屋さんを見つけるのは一苦労です。
店数も売り場面積も全米一、二を誇っていた「Borders」が撤退し、私たちの前から姿を消してしまったのが2011年のことでした。

電子書籍の普及や、ネット販売などが年々領域を広げて行く中、店舗を持って、管理をし、顧客とのface-to-faceのビジネスを続けて行くのはさぞかし大変だったのでしょう。

「Borders」は店内で自由に「立ち読み」どころか「座り読み」ができる本屋さんでした。店内にはカフェがあり、中にはコーヒーカップを手に「座り読み」する人もいました。新本が汚されるリスクもあったでしょうに、実に寛容に本好きを受け入れてくれました。そこは私たちにとって、単に本を買う場ではなく、本を読むという文化を提供してくれる居心地の良い癒し空間でした。

ちなみに、本屋さんが立ち去った跡にやって来たのは、ソフトバンクであり、アップルであり、ドラッグストアでした。時代ですね。

それでも、シアトルのダウンタウンでは、まだ大きな本屋さんが一軒、良き時代の文化を捨てることなく頑張っています。それが目抜き通りのショッピングモール「Pacific Place」の一角にある路面店、「Barnes & Noble」です。


ペタンと床にすわりこんで棚から取った本を開いてメモを取る人もいれば、図書館のように椅子に座って一心不乱に読み耽る人もいます。

地下に下りれば広い売り場の一角に、私の大好きな料理本のコーナーがあります。


いくつもの壁を埋め尽くす本の中からずっしりと重い1冊を手に取って、美しい写真を見ながらページを繰るのは至福の時間です。
ちなみにここは、金・土・日の週末は9時から23時まで、月から木までは9時から22時までお客を迎え入れてくれます。

夏の名残の中で9月が終わるころ、ここでちょっとした出会いがありました。
誰でも目を留める位置に、「umami~THE FIFTH TASTE」という分厚い英語の本が,表紙をこちらに向けて立っていたのです。


「うま味インフォメーションセンター」の理事で農学博士でもある二宮くみ子さんらが解説を書き、世界に名だたる10名のシェフたちがレシピを紹介している本でした。日本からは、京都「菊乃井」の三代目、村田吉弘さんと、日本食を世界展開しているノブ・マツヒサさんです。

驚いたのは、「Japanese Cooking」だの「Japanese Dishes」などという書名ではなく、「Umami」というタイトルだったことです。豆腐が「Tofu」、味噌が「Miso」、蕎麦が「Soba」として世界に知られるように、今や「うま味」が「Umami」として注目を集め始めているのです。

これをきっかけに、「Umami」について学びたいと思う気持ちが強くなり、帰国を早めることになりました。   (明日に続きます。)


読んでくださってありがとうございました。
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スパムむすび~ハワイそしてシアトルで

2014-08-08 23:50:05 | グルメ
時々むしょうに食べたくなるのが,スパムむすび!


スパムと言ったってジャンクメールのことじゃありません(笑)。
アメリカのランチョンミートの缶詰です。


アメリカ50州の中で
一番スパムの消費量が多いのは
いったいどの州だと思います?

なんとハワイなんですって。

スパムむすびとは
単にご飯の上にスパムをのせて
海苔で巻いたり

スパムをご飯ではさんでサンドイッチのようにして
くるりと海苔で巻いたりと

ま、スパムとご飯と海苔さえあれば
誰だってできる簡単な握りずし風おむすびですけれど

これ、やはり
ハワイの太陽の下で食べるのが一番おいしいんです。

去年のハワイでも
スーパーで買って仲良し友と外テーブルで食べました。


スパムむすびにはこんな風景が一番似合うはずだったのですが


なんとシアトルの夏祭りでスパムむすびの屋台に出逢ってしまいました!!


日本食スーパー「宇和島屋」の外にずらりと並んだのは
お好み焼き、たこ焼き、焼きそば、ラーメン、、、、、
そしてスパムむすびの屋台です。


日本のお祭とはどこか色合いが違いますけれど(笑)
それでもお祭ムード全開です。


ついつい
スパムむすびに引き寄せられてしまったら
テントの中にはいなせなお兄さんたち


できあがったおむすびを日本語で手渡してくれるのは
可憐なお嬢さん。


ここはどこ?
私はだれ?

と、ちょっと混乱してしまいましたよ(笑)。


訪問をありがとうございました。
どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。
どうぞ良い一日でありますように!

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Keep Starbucks dry~コーヒーORティーORワイン?

2014-05-23 00:54:18 | グルメ


「スターバックスを乾かしておきましょう。」
???と首をひねるような見出しの記事が5月14日の「ワシントンタイムズ」に掲載されました。

実はこの「dry」という言葉、お酒を飲まない状態、つまり「しらふ」を意味する言葉でもあるんです。もちろんその反対の酔っぱらっている状態なら「wet」です。面白いですよねえ。

さあ、先へ進めましょう。

「スターバックスが夕方以降にアルコール飲料を売り始めることを発表した。一人あたりの顧客への売り上げをを増やすことにより会社の利益を上げるという、ハワード・シュルツ氏(CEO)の経営戦略だ。

スターバックスのスポークスマンによれば、『集い、リラックスし、繋がる場を顧客のために創る。』とのことだが、すでにスターバックスではたくさんの人々が集い、輪を広げながら、世界最大のコーヒーチェーンを作っているではないか。

アルコール依存症から立ち直ろうとしている多くの人たちが日々スターバックスに集い、交流し、助け合っている。実際、そうした人たちの88.5%がアルコールの代わりにコーヒーを飲み、しかもその33%の人たちが毎日4杯以上のコーヒーを飲んでいるのだ。」

ざっとこんなところなのですが、パチパチと手を叩いてスタバの「カフェ&バー」への移行を応援しているのではなく、むしろその逆の意見です。記事を書いた方自身が12年にもわたってアルコール依存症と戦ってきたそうですから、反対する気持ちもわかります。

けれども、夕方以降限定のアルコールと言うのは、どこか先回書いた「ハッピーアワー」にも似ているような気がします。「はい、今からビールもワインも飲めますよ。」という嬉しい時間(ハッピーアワー)を待って、コーヒーからお酒に切り替える人たちもいるでしょうし、最初からこの時間目当てに店に来る人たちもいるでしょう。

まあ、何をするでも賛否両論があるのは当たり前ですが、さてさて数々の成功を収めてきた敏腕シュルツさんはいったいどうまとめるのでしょうか。

今や世界に広がるスターバックスこと「スタバ」ですが、1971年にシアトル「PikePlace Market」にオープンした第一号店はこちら。いつでもカメラを構える人たちでいっぱいです。


そうそう、昨年10月24日、スターバックスはお茶店「Teavana」の第一号店をニューヨークにオープンしました。第二号店のシアトルの「Teavana」については、来月のシアトルからレポします

このスターバックスお茶版「Teavana」は、その後、シアトルでの第二店舗、シカゴ、ビバリーヒルズと続いて、現在はアメリカで5店舗だそうですが、コーヒー版の歴史を考えれば雨後の筍になる可能性も十分あるかもしれませんね。

なにしろシュルツ氏がこう言っているぐらいですから。

「コーヒーで実行して成功したことを、お茶でも実行する!」

ところで
どうなるスターバックスお酒版。
コーヒーもお茶もアルコールも大好きなメイとしては興味津々(笑)。


ご訪問をありがとうございました。
どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。
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