Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

Mr.Chop-ChopとMs.XXXXXX~ある日の人生相談から

2014-05-30 23:36:38 | 言葉

どこに居ても日本の新聞がデジタル版で読めるようにはなりましたけれど
時代に乗り遅れているメイは
やっぱり紙をめくる感触が好きで
あ、面白い!などと思えば
すぐにハサミでジョキジョキと切って
フォルダーの中に無造作に入れ込んでいます。

メトロの中で読んでいる時には
ピリピリと手で千切って、バッグの中にしまいます。
見かねた娘が
「ママ、ちゃんと切り抜き用のカッターを使ったら?」
と言うにも関わらず
いまだに手でピリピリとやってます。

毎日こんなことをやっているものですから
クリッピング記事はどんどんと増殖し
いつか整理をしようと思いながらも
フォルダーばかりがパンパンに膨らんでいきます。

しかもかなりのアナーキー状態で
政治も教育も文化も料理も映画もファッションも訃報も
全てのジャンルがごっちゃごちゃ。

困ったもんですが
ジャンルごと、日付ごとにきちんと整理されたものと同じように
何が出て来るかわからない
びっくり箱のようなのも案外好きなのです(笑)。

こちらの新聞でけっこう好きなのは「人生相談」です。
質問も回答も、日本ではまず見られないようなものが
たくさん登場します。

わからない表現があれば辞書を引いたりもしますので
これがまた楽しい英語の勉強にもなるのです。

昨日の新聞の「人生相談」は
じっくり考えて決めたい妻の
何でもすぐに決めたがる夫への不満です。
ま、アメリカに限ったことではありませんが(笑)。

たった何行かの質問の中に
これまで知らなかった言葉や
面白い表現がいくつも出てきます。
と言っても、これらを即日常の会話で使えるかと言ったら
う~ん、、、ですけれど(笑)。

My husband is Mr. Decision, chop-chop, everything has to be decided quickly and with little fanfare. I move more slowly, and am constantly being picked at and nagged to hurry up and make a darn decision already. A lot of times, I feel pushed into making decisions and end up regretting the result. So how do we find a happy medium, because it seems to drive both of us nuts?

(夫は早く早く!の決めたがり屋さんで、全ての事を予告もなく速やかに決めないと気が済みません。ところが私は何をするにもゆっくりとするタイプなものですから、年がら年中夫に急き立てられています。このままではどちらも気が狂いそうです。どうしたら互いに幸せな歩み寄りができるでしょうか。)

こんな悩みに対してどんな回答が出されたでしょう。
そして読者からどんな反応があったでしょう。
これがまた面白いのです。

「Chop-chop」と呼ばれたご主人に対し
読者の人たちはのんびり屋の奥様に「Ms. XXXXXX」と呼びかけています。
ここに入るのがまたまた面白い言葉なのです。

この続きはまた明日!


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酸っぱい葡萄もご馳走かも?

2014-05-30 08:15:02 | メイの教訓


メモリアルデーの三連休の初日にオープンしたプールに
待ってました!とばかりに飛び込んでから
今日で早6日目です。

ということは6回チャンスがあったはずなのですが
結果は4勝2敗です。

1敗目は一昨日の火曜日でした。
昼間は素敵な青空が広がっていたのに
夕方から突然の雷雨になったのです。
稲光に続く雷鳴のリフレインは
たくさんの人たちを駅で足止めさせました。

それまで開いていたプールの扉はしっかりと閉められて
ガードのお兄さんが大急ぎでデッキチェアを片付け始めました。

そして2敗目が今日でした。
朝からどんより曇っていたのが
午後になってとうとう雨がちらつき始めたのです。

ここでは、雨が一滴でも降ろうものなら
すぐにプールの扉が閉まります。
その敏捷さたるや驚くほどです(笑)。

化粧も落とし、部屋で水着に着替え
エレベーターを降りて
いざプールへと足を踏み出した瞬間に
雨が降り出した時などは
もう本当にがっかりします。

いい具合に泳いでいる途中で
雨粒がポツリポツリと来た日には
かなり慌てます。

けれども今日は
たとえ雨が降り出さなかったとしても
急に気温が10度近くも下がって
17度までしか上がらなかったのですから
泳ぐのにはちょっと勇気が必要だったことでしょう。

実は
変なところで律義なものですから(笑)
たとえ予想外でも
あるいは予想通りでも
雨のせいで
泳げなくなった時には
初めはがっかりしますけれど
ちょっとほっとしたりもするのです。

だって
「毎日泳ぐ!」と決めたからには
「今日はちょっと面倒くさいなあ。」などと思っても
さぼるわけにはいきませんし
もし何だかんだと理由をつけてさぼった場合には
自責の念にかられます(笑)。

今日もちょっとほっとして
時間が空いたところを映画で埋めました。
いずれ折をみて書きたいと思いますが
こちらでは5月9日にリリースされた「CHEF」です。

笑った後にじんと来て目頭が熱くなる
いい映画です。

見終わって思いましたよ。

「ああ、雨が降って良かった。
 いい映画を見られたし
何度もシャワーに入らなくて済んだし、、、、」

そしてふと気づきましたよ。

「なんだ、これってあれじゃない。」

あれ=酸っぱい葡萄、英語で言うところの「Sour grapes」。
ほら、イソップ童話の狐さんの話です。

酸っぱい葡萄はまだあります。
本当は先週からフランスのジヴェルニーにいるはずだったのですが
家族の都合で、前々日に中止となりました。

かなりがっかりしましたけれど
気持ちを切り替えて思いました。

「ま、その分、ここでゆっくりできるし、
 片付けなければならなかったことも片付けられるし
 毎日泳げるし、友だちにも会えるし
 ナショナルギャラリーの『Degas/Cassatt』(ドガ/カサット)特別展にも行けるし、、、、」

そしてまた気づきましたよ。

「なんだ、これって『酸っぱい葡萄』じゃない?」

とはいえ、この「酸っぱい葡萄」は
思い通りになど決してならぬ人生を歩くための
賢い知恵なのかもしれません。

と、考えれば
酸っぱい葡萄もご馳走かも?(笑)。


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お豆腐が「TOFU」になって@アメリカ

2014-05-29 06:37:56 | アメリカ
シアトルでもワシントンDCでも
通りがかればついふらりと中に入ってしまうのが
キッチン用品の店「Sur La Table」です。

「Sur La Table」とはフランス語で「テーブルの上で」という意味。
キッチンや食卓で使いたくなるものがたくさん並んでいて
昨日の青空市場と同じように発見がいっぱいです。

しかも日本では出会えないような面白雑貨や
なるほど、これがあれば簡単にできる!というような
手抜きグッズもあったりして
料理好き、キッチン好きにはたまりません。

今日の発見はこれ、お豆腐キットです!


箱の中には説明本と豆腐型
濾し布とオーガニックの大豆が入っています。

あとは、大鍋とブレンダーとザルとレモンが1個あれば
おいしいお豆腐が1時間でできるんですって!


思い出します、はるか昔のお豆腐作りを。
今でもあるのでしょうか、あの頃はハウス食品の
たしか「本とうふ」という名前の便利なものがあって
鍋に湯を沸かして白い粉を入れて
ぐるぐるかきまぜて
最後に添付の「にがり」を入れて器に移し
冷蔵庫に入れておけば簡単に豆腐ができました。
きちんと大豆の香りがするいいお豆腐でした。

最初の赤ん坊は海外で育てましたので
離乳食にはとても便利でしたし
お客様にふるまう日本料理の一品としても大人気でした。
もちろん現地では手に入りませんから
日本の母に頼んで船便で送ってもらったことを思い出します。

それが今ではねえ、こんな豆腐作りキットがアメリカで売られているんですから。

いえいえ、それどころではありません。
というか、その必要もありません(笑)。
スーパーに行けばこんな具合なんですもの。
これ、何段にもわたってぜ~んぶお豆腐です。


Extra Firm, Firm, Silkyは
さだめし固い木綿豆腐、木綿豆腐、絹豆腐。


あらかじめ賽の目に切ってあるのもありますし


「TOFU SHIRATAKI」なんていう不思議なものもあります。
「スパゲッティ」のような、なんて書いてありますよ(笑)。


アメリカの全国紙「USA TODAY」が1986年に実施した
「大嫌いな食べ物アンケート」で
堂々トップの座に輝いたのが「TOFU」だった時代から思えば
まあまあ、なんとアメリカ人の食生活も変わったものでしょう。
つまり、それだけ健康に関心を持つようになったわけですね。

アメリカのFDA(食品衛生局)が1999年に発表した大豆の効能
「大豆はコレステロールを下げる!」などというのも
一役買っているのでしょうか。

今では「TOFU」を知らない人はいないでしょうし、
大きな本屋さんの料理コーナーには
(と言っても最近は本屋さんの数がどんどん少なくなって本屋さん自体を見つけるのが大変になりましたが)
「TOFU料理」の本がたくさん並んでいます。

今、amazon USAで調べてみましたら
なんと20頁にもわたって「TOFU」の本がありました。
「TOFU」も「MISO」もすっかり英語として定着したようです。


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市場色満開の日曜日~「市場マジック」への誘い

2014-05-28 12:32:19 | ライフスタイル


メモリアルデーの三連休が終わって、再び日常の日々が戻ってきました。
なんて言ってはみても、日常も非日常もごちゃごちゃ
あるいは日常が非日常で
非日常が日常みたいなメイの日々には
連休だろうがなんだろうが
悲しいことにあんまり関係ないのですけれど(笑)。

それでも心躍らなかったわけではなくて
家族や友人と一緒に
小旅行をしたりして、ちょっとした連休モードだったのです(笑)。

中日の日曜日には暑い中をてくてく歩いて
「Farmers Market」に行ってみましたよ。
これもまた
「うわあ」と驚きの声をあげながら
店から店へと歩く「発見の旅」とでも考えれば
ええ、十分に非日常の楽しみです。

こうした青空市場はあちこちで開かれています。
それぞれに決まった曜日があります。
私たちが行ったのは、毎週日曜日の朝7時から正午まで
市庁舎前の広場にずらりと並ぶ「Farmers Market」です。

「Farmers」と言っても野菜や果物ばかりではありません。
肉も魚もお菓子も手工芸品も並びます。
ステージでは生演奏のミュージシャンたちの間を
子供たちが大はしゃぎで走りまわります。


Market、マーケット、市場、メルカート、マルシェ、アゴラ、、、、
こう羅列するだけで
何だか心躍り出すのが「市場マジック」。

何を買うわけではなくとも
行く先々で市場を覗くのが大好きです。
土地によって色合いも違います。
初めて出会う物もあります。
ちょこっと試食だってできますし
お国柄や文化の違いがけっこう見えてきたりもするのです。

そんな機会を見逃すなんてもったいない。
旅先で自由時間があったなら
ぜひ市場へと足を向けてみてくださいな。

さてさてこの日
片足生活、片足旅空のような身で
買い込んで来たものと言えば、、、、、、

ギリシャのレフカダ島のオリーブオイル(試飲してから買いました。)
アトランティックサーモン
小ぶりのズッキーニ
赤いトマト、黄色いトマト(試食してから買いました。)
スイートバジル
とうもろこし
クリームチーズ
ブルーベリーパイ

お値段は必ずしも安いわけではありませんが
生産者から直接買えるというのはいいですね。

かくして日曜日の我が家の食卓は、、、、、

二色トマトとバジルのサラダ
茹でたコーンをクリームチーズとケイジャンスパイスで
サーモンとズッキーニのグリル
ブルーベリーパイ

となりました。
市場色満開です。



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時は夏へと流れて~ワシントンDCのメモリアルデー

2014-05-26 07:28:49 | ワシントンDC
「今日は楽しかったわねえ。」
と言ったら、娘が言った。

「『今日も』でしょう?」

「このことさえなけれママはとても幸せなのだけれど。」
と愚痴を言ったら、さらりと言われた。

「『このことがあっても』でしょう?」

学校でいじめられた日には
「ママ~っ!」と、泣きじゃくりながら帰って来て

困ったことがあれば
「ねえ、ママ、あれやって、あれ。」と飛んで来て
「大丈夫、大丈夫!」と
母が小さな肩を叩いてあげるのをを待っていた子が

いつの間にか
私の肩を叩いてくれるようになった。

「ママ、大丈夫、大丈夫」


「Memorial Day」三連休の中日は爽やかな夏日となりました。
スミソニアンの美術館群が建ち並ぶモールを取り巻く道路ではパトカーが横付けになって、車両の乗り入れを阻止しています。芝生の上では、初夏の日差しを浴びて人々がくつろぎ、アイスクリームの屋台の前には長い行列が続きます。子供たちははしゃぎ、リスが走りぬけます。そして、25万台とも言われるオートバイの一群が、戦没者の慰霊のために、そして退役軍人の待遇改善のために、轟音と共にモールの周りを走り続けます。星条旗を付けたオートバイも見られます。「Rolling Thunder」(轟く雷鳴)と呼ばれるラリーです。


こうして、今年もまた、時は夏へと流れて行きます。



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多様性の心地よさ~ワシントンDCの庭園ジャズ

2014-05-25 12:58:02 | ワシントンDC


あまり知られてはいませんけれど
ワシントンDCの夏は、人呼んで「Jazzy City」などとも言うぐらい。
もっとも、ここがジャズの町だったら
たぶんアメリカ中どこの町も「Jazzy City」になるのでしょうけれど(笑)。

町のあちこちに
ジャズクラブや、ジャズレストラン、ジャズカフェなどがありますし
6月24日から6日間は、恒例の「DC Jazz Festival」だって開催されます。
これまた、アメリカのどこの町でも同じかもしれませんが(笑)。

さてさて、そんなワシントンDCですけれど
夏の風物詩のひとつとも言えるものが
「National Gallery of Art」(ナショナル・ギャラリー)が主催する
「Jazz in The Garden(庭園ジャズ)です。
毎年、5月から8月までの金曜日の夕方に
「Sculpture Garden」(彫刻庭園)で行われます。

今年も、5月第四金曜日の昨夕、今シーズンの幕が開きました。
これから8月29日までの毎週金曜日5時から8時半に
たくさんの人がこの野外ジャズコンサートに集まります。
出るも入るも自由ですし、無料です。

仕事帰りのスーツ姿の人たちもいれば
子供と一緒の家族連れもいます。

男も女も
老いも若きも
観光客だっています。

大きかろうが小さかろうが
太っていようが痩せていようが
肌の色が違おうと、髪の色が違おうと
何語を話そうと
金持ちだろうが、そうでなかろうが
いろいろな人が集まって
思い思いにくつろいで
夕方のジャズタイムを楽しんでいるのです。

誰からともなく踊り出すかと思えば
池の水に足を浸している人たちもいます。



大きなビールやサングリアのジョッキを持って歩く人もいれば
宿題をやっている少年がいます。


私の隣の黒い肌の女性は
リズムに乗りながら、ひたすらSUDOKUを解いています。


今シーズンの「庭園ジャズ」の初回は
アフリカのトーゴからのアフロファンクでした。

来週の金曜日は、ハーモニカでブルースが演奏されます。
そのまた次の金曜日は、女性ボーカリストが登場します。
そして、サルサやトランペットやフュージョンや
ラテンギターやジャズバイオリンやブラジリアンジャズや
クラリネットやビッグバンドだって続きます。

この大きな国の首都に暮らして
「ああ、居心地がいいなあ、、、、、」と思うのは
こんな「diversity culture」(多様性の文化)です。


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メイ式 大憂さ 小憂さの晴らし方

2014-05-24 02:01:16 | ライフスタイル
憂さと言うものは、まるで埃のように
よほど心してふり払わない限りは
知らず知らずのうちにどんどんとたまっていくものです。

あまりたまり過ぎないうちに
少しずつ軽くしていかねばならないのですが
その方法はおそらく十人十色でしょう。

メイの場合、一番手っ取り早いのは
本を読むこと、音楽を聞くこと、映画を見ること。

本と映画に関しては
束の間でもその中の世界に没頭できますから
とっても便利です。

没頭していた後に現実の世界に戻ってみれば
気のせいか心も少しばかり軽くなっています。
あるいは、「ふふん、随分つまらないことに心を使っていたものね。」
などとも思えて、見晴らしがよくなります。

音楽の場合は、聴くことだけに集中しなくとも
BGMとして流れているかどうかで
心の持ちようが違ってくるものです。

たとえば、今朝の私は
まず一通りの家事をして
PCに向かって
いくつかの所に連絡をしたり、返事をした後で
やりかけの仕事に取り組んでいます。
今日のBGMはグレン・グールドの「ゴールドベルク変奏曲」です。


今はちょっと休憩時間。
BGM効果で「憂さ」の重さが軽くなっています。

休憩時間のご褒美は、引き立ての珈琲豆の香りと
30分の読書です。

こういう時には美しい文章で書かれた短編を選びます。
うっかり面白い長編を読み始めようものなら
休憩時間延長が目に見えていますから(笑)。

今日は、辻邦生さんの短編集「睡蓮の午後」にしました。
何気なしに日本から鞄に入れてきたものですが
12の短編からなる香り溢れる秀作です。


それらを順番にではなく、気の向いたものから読むのです。
かつて親交のあった辻さんの面影を偲びながらページをめくっていると
いつの間にか、辻さんご自身が
あの懐かしいお声で読んでくださっているかのような
錯覚にとらわれます。
これはもう、限られた時間の至福の喜びです。

題名に惹かれて選んだ二番目の
「海の底の春」の中で出会った言葉に
今ちょっと心が揺れています。
ええ、もちろん良い揺れです。

「いや こんなことは滅多にあるものじゃないんだ 
 俺はね 別に金も何も欲しくないが
 最高と思うような瞬間(とき)を味わいたいと思うことがあるんだ
 俺の生きる目的っていうのは ひょっとしたらそんなことかもしれないな
 それは例えば 朝日が雲を破って現れる瞬間(とき)とか
 夕焼け空を鳥が飛んでゆく瞬間(とき)とか
 夏の峠道で涼風が吹きすぎる瞬間(とき)とか
 そう言ったものさ
 生きているってのはいいことだな と
 そんな時思うんだな
 俺はそれだけで いやな思いも
 辛いことも たしかに忘れちまう」

今日もまた本と音楽で
「憂さ」がだいぶ逃げて行きました。

窓の外を見やれば
ようやくプールに水が張られて
お兄さんたちがデッキチェアを運んだり
水質検査をしたり
デッキをごしごしブラシで洗ったりしています。


毎年5月の最終月曜日は
アメリカでは戦没者を追悼する「Memorial Day」という祭日です。
そしてこの日が、春から夏へと変わる区切りでもあるのです。

ですから毎年、この祭日を迎える週末から
屋外プールがオープンします。
ついでに言えば、プールが閉まるのは
夏から秋へと変わる区切りの日
9月の第一月曜日「Labor Day」です。

「小憂さ」は本と音楽と映画で晴らして
「大憂さ」の方は
明日からせっせと泳いで水に流すことに致しましょう。


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Keep Starbucks dry~コーヒーORティーORワイン?

2014-05-23 00:54:18 | グルメ


「スターバックスを乾かしておきましょう。」
???と首をひねるような見出しの記事が5月14日の「ワシントンタイムズ」に掲載されました。

実はこの「dry」という言葉、お酒を飲まない状態、つまり「しらふ」を意味する言葉でもあるんです。もちろんその反対の酔っぱらっている状態なら「wet」です。面白いですよねえ。

さあ、先へ進めましょう。

「スターバックスが夕方以降にアルコール飲料を売り始めることを発表した。一人あたりの顧客への売り上げをを増やすことにより会社の利益を上げるという、ハワード・シュルツ氏(CEO)の経営戦略だ。

スターバックスのスポークスマンによれば、『集い、リラックスし、繋がる場を顧客のために創る。』とのことだが、すでにスターバックスではたくさんの人々が集い、輪を広げながら、世界最大のコーヒーチェーンを作っているではないか。

アルコール依存症から立ち直ろうとしている多くの人たちが日々スターバックスに集い、交流し、助け合っている。実際、そうした人たちの88.5%がアルコールの代わりにコーヒーを飲み、しかもその33%の人たちが毎日4杯以上のコーヒーを飲んでいるのだ。」

ざっとこんなところなのですが、パチパチと手を叩いてスタバの「カフェ&バー」への移行を応援しているのではなく、むしろその逆の意見です。記事を書いた方自身が12年にもわたってアルコール依存症と戦ってきたそうですから、反対する気持ちもわかります。

けれども、夕方以降限定のアルコールと言うのは、どこか先回書いた「ハッピーアワー」にも似ているような気がします。「はい、今からビールもワインも飲めますよ。」という嬉しい時間(ハッピーアワー)を待って、コーヒーからお酒に切り替える人たちもいるでしょうし、最初からこの時間目当てに店に来る人たちもいるでしょう。

まあ、何をするでも賛否両論があるのは当たり前ですが、さてさて数々の成功を収めてきた敏腕シュルツさんはいったいどうまとめるのでしょうか。

今や世界に広がるスターバックスこと「スタバ」ですが、1971年にシアトル「PikePlace Market」にオープンした第一号店はこちら。いつでもカメラを構える人たちでいっぱいです。


そうそう、昨年10月24日、スターバックスはお茶店「Teavana」の第一号店をニューヨークにオープンしました。第二号店のシアトルの「Teavana」については、来月のシアトルからレポします

このスターバックスお茶版「Teavana」は、その後、シアトルでの第二店舗、シカゴ、ビバリーヒルズと続いて、現在はアメリカで5店舗だそうですが、コーヒー版の歴史を考えれば雨後の筍になる可能性も十分あるかもしれませんね。

なにしろシュルツ氏がこう言っているぐらいですから。

「コーヒーで実行して成功したことを、お茶でも実行する!」

ところで
どうなるスターバックスお酒版。
コーヒーもお茶もアルコールも大好きなメイとしては興味津々(笑)。


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24時間ハッピーアワーだったら?

2014-05-21 08:56:42 | ライフスタイル
クラクラ~と来てしまう言葉というものがいくつかあって
たとえば
「Sleepy Lagoon」(眠る礁湖)とか
「Tristes Tropiques」(悲しき熱帯)とか
「Happy Hour」(幸せ時間)とか、、、、、、、

ええ、全く論理的でも、理性的でもなく
ただただ勝手気ままな感性によるものなのですけれど(笑)。

「Happy Hour」と言うのは
もう少し具体的に言えば
一日が終わって夕食に入る前の「ほっと一息時間」のことです。

昨年3月、ラロトンガ島のホテルでは
夕方4時になるとほら貝が鳴り響いて
ハッピーアワーが始まりました。
日が沈む前の美しいビーチで
5時までの1時間は、何を何杯飲んでも半額です。


ハッピーアワーは南太平洋の楽園だけではありません。
今日ぱらぱらと見ていたら
アメリカの首都ワシントンDCのオフィシャルガイド「2014年春・夏版」にも
ハッピーアワーを楽しめるレストランの紹介がありました。


こちらのは、ラロトンガの1時間と違って
5時から7時、あるいは5時から8時です。

そうそう、
昨年秋に暮らしていた西海岸の町、シアトルでも
海に面したレストラン「マクシミリアン」で
素敵なハッピーアワーがありました。


「Join us after your busy day to relax with your friends, colleagues or family.
さあ、忙しかった日の終わりには
友だちや仕事仲間や家族と一緒に足を向けてくださいな。」

という謳い文句で
月曜日から金曜日までの平日、午後5時から7時までの
レストランの外デッキがハッピーアワーになるのです。
ビールもワインも生牡蠣も、とびっきり安くいただけます。

時間と共に暮れて行く空、色を落としていく海、
涼風の中で傾けるビールのグラスは
何とも言えぬ解放感で私たちを包んでくれました。

でもね、
ラロトンガでもワシントンでもシアトルでも
ええ、世界中のどこだって
ハッピーアワーは時間制限があるからこそ特別になるんですよね。

もしも24時間ハッピーアワーだったなら
それは単なる日常ですもの(笑)。

あら、いけない、今日は賛否両論をまきおこしている
スターバックスのハッピーアワー導入について書こうと思っていましたのに
またしてもおしゃべりが過ぎました。

ごめんなさい、本題はまた次回。



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I will think about that tomorrow~明日考えると言う贅沢

2014-05-20 08:55:35 | 映画
ここのところちょっと曇りがちだったのが
久しぶりに晴れわたって
窓を開けてみたら
まるで「こっちへおいでよ」とばかりに優しい風が
ふわりと吹き込んできたものですから
読んでいた本をパタンと閉じて
広げていた書類も片隅に寄せて
PCをオフにして
外へ出ました。

本当は
今日中に終わらせたい事があったのですが
ひとりぼっちで机にへばりついていたら
つまらない雑念ばかりが浮かび始めて
肩は凝るしでもう限界。

こんな時に一番いいのは
一泳ぎすることなのですけれど
居住者用のプールがオープンするのは今週末です。

大きな庭でもある家なら良いのでしょうが
なにしろ高い建物の上なものですから
エレベーターで脱出するしかありません。

そうだ、見たい映画が3本あったと時計を見れば11時40分。
うまい具合に11時45分に「Belle」が始まります。
たくさんの映画が上映されているシネマコンプレックスまで
歩いて5分もかからないのです。


それに遅れたところで
こちらの映画館は「trailer」と呼ばれる予告編が
延々と続きますから
12時までに入れば十分間に合うでしょう。
と言っても、実はこの「trailer」がまた楽しいのですけれど(笑)。

「Belle」はこちらでは5月2日に公開された映画です。
妻ある英国海軍のキャプテンが
奴隷船で出会った黒人女性と恋に落ち
褐色の肌の混血の女の子が生まれました。
その子「Belle」が、イギリスで貴族の大叔父の元で育てられます。
これは18世紀のイギリスで実際にあった話です。


そこに奴隷制度や人種差別の問題が入り込み
物語が展開して行くのですが
とにかくこの女性の美しいこと!
そして聡明なこと!

この女優(幼少時代も含めて)の美しさと
あの時代のイギリス貴族階級の生活を覗き見るだけでも
これは見る価値のある映画だったと思います。
しかも、泣かせどころも用意されています。
日本でも年内には公開されそうです。

映画の余韻の後で
まだまだ家に帰る気にはなれなくて
ぶらありぶらりと、裏庭の木陰の椅子に座って
午後の風が通り過ぎる中でゆったりと過ごしました。
庭はなくとも、共有の裏庭があるのです。


家に帰れば待っている山のようなことが
時折心をよぎりますけれど
誰もいないテニスコートの木漏れ日が
こんな言葉で私を誘惑しにかかります。

「I will think about that tomorrow!」
(そんなこと明日考えましょう。)

ごぞんじの方も多いでしょう。
「Gone with the Wind」(風と共に去りぬ)の
スカーレットの呟きです。
そう、いやなことも、めんどうなことも、今は考えたくないことも
明日考えましょう。
たまにはそんな贅沢が許されたっていいではないですか。

こちらは今19日、月曜日の夕方8時半になろうとするところ。
私の部屋から見たリアルタイムの夕日です。



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