明け方から降り続いていた雨がやんで
雲の間から光が差し始めました。
昨夕、少しばかり降った雨が止んだ後に
この町の郊外で、素晴らしいレセプションがありました。
こちらの大学のロースクールの教授夫妻が
今日から始まる新学期を前に
新入生たちを自宅に招いてくれたのです。
もちろん何人かの教授たちもゲストとなりました。
アメリカの家にしては小ぶりの一軒家の一階が
肌の色も、年齢も異なる人たちであふれかえりました。
メイおばさんもたくさんの人たちに紹介され
たくさんの若い方々と話をする機会をいただきました。
その誰もが、新しく始まる日々を前に
多少の不安はあるものの、希望に燃えていました。
1年間の留学にやってきた、日本の地方大学の準教授の女性は言いました。
「まずは英語に自信を持てるようになりたいです。」
インドネシアから来た若い女性の学者が言いました。
「単位にならない講義もたくさん取りたいんです。時間は貴重ですから。」
ベトナムから来た女性の研究者が言いました。
「ここでこうして出会えた仲間たちとの縁を大切に、世界の平和のために働いていきたいです。」
ミャンマーから来た10代にも見える小柄な女性はこう言って
私の小さなノートに自分の名前をカタカナで書いてくれました。
「私、大阪の大学に7年いたんです。日本大好きです。日本語も少しなら読み書きができますし、話すこともできます。今度はここアメリカで一生懸命勉強します。私はもう44歳になりますが、日本語で『一生』懸命と言うように、一生勉強し続けます。」
途中で予想もしていなかったスピーチを求められて
咄嗟に出たのはこんな言葉でした。
「私はもう世界を変える力はないでしょう。けれども、皆さんのような若い人たちならばきっと世界を変えることができます。どうか私たちの思いを受け継いで、真摯に学び、たくましく行動してください! いつでも私たちは皆さんを応援しています!」
話し終えるやいなや、学生たちがメイおばさんを取り囲みました。
中には、うっすらと涙を浮かべた者もいます。
そして何人かがこんなことを言いました。
「私たち、日本語はあまり知りませんが、とても好きな言葉が二つあります。
『ありがとう!』と『頑張ろう!』です。私たち、今の話に『ありがとう!』と言います。そしてみんなで一緒に『頑張ろう!』と唱えます。」
すると、日本語ができない学生たちもが一緒になって一斉に
「頑張ろう」と声を上げました。
これには、こちらの方が涙目になってしまいました。
「Environmental Law(環境法)」や「Criminal Law(刑法)」や
「人権(Human Rights)」や「Maritime Law(海事法)」
「Sustainable International Development(持続可能な国際開発)」
などを研究するアジアの若き学者たちです。
それぞれにたくさんの困難を乗り越えてここまで歩いて来たのでしょう。
メイおばさんにはその過去、現在、そして将来の重さは測り知ることができません。
けれども、ただひとつ確実に言えることは
彼女ら、彼らの目の輝きでした。
それは、広い世界への、平和な世界への、自由な世界への、
まなざしでした。
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PCは相変わらずインターネットに接続できません。アルバムも開くことができません。
なんでも内蔵ハードディスクを交換しなくてはならないそうで、しばらく入院させることになりました。けれども今すぐには無理です。仕事の途中ですから、せめてワードで書いたものをプリントアウトしたり、取り出せるものだけでもせっせとバックアップを取りたいのです。ということで、入院の日時を予約してきました。しかたがない、しばらくはiPad miniから送ります。上に書いたものは一昨年の9月25日に書いたものです。2年たっても思うこと、考えることって、あまり変わらない!😉
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ご訪問をありがとうございました。
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どうぞ良い一日でありますように!
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