Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

自由な世界へのまなざし

2016-09-25 22:50:57 | キャリアについてメイが思うこと


明け方から降り続いていた雨がやんで
雲の間から光が差し始めました。

昨夕、少しばかり降った雨が止んだ後に
この町の郊外で、素晴らしいレセプションがありました。
こちらの大学のロースクールの教授夫妻が
今日から始まる新学期を前に
新入生たちを自宅に招いてくれたのです。

もちろん何人かの教授たちもゲストとなりました。
アメリカの家にしては小ぶりの一軒家の一階が
肌の色も、年齢も異なる人たちであふれかえりました。

メイおばさんもたくさんの人たちに紹介され
たくさんの若い方々と話をする機会をいただきました。
その誰もが、新しく始まる日々を前に
多少の不安はあるものの、希望に燃えていました。

1年間の留学にやってきた、日本の地方大学の準教授の女性は言いました。
「まずは英語に自信を持てるようになりたいです。」

インドネシアから来た若い女性の学者が言いました。
「単位にならない講義もたくさん取りたいんです。時間は貴重ですから。」

ベトナムから来た女性の研究者が言いました。
「ここでこうして出会えた仲間たちとの縁を大切に、世界の平和のために働いていきたいです。」

ミャンマーから来た10代にも見える小柄な女性はこう言って
私の小さなノートに自分の名前をカタカナで書いてくれました。

「私、大阪の大学に7年いたんです。日本大好きです。日本語も少しなら読み書きができますし、話すこともできます。今度はここアメリカで一生懸命勉強します。私はもう44歳になりますが、日本語で『一生』懸命と言うように、一生勉強し続けます。」

途中で予想もしていなかったスピーチを求められて
咄嗟に出たのはこんな言葉でした。

「私はもう世界を変える力はないでしょう。けれども、皆さんのような若い人たちならばきっと世界を変えることができます。どうか私たちの思いを受け継いで、真摯に学び、たくましく行動してください! いつでも私たちは皆さんを応援しています!」

話し終えるやいなや、学生たちがメイおばさんを取り囲みました。
中には、うっすらと涙を浮かべた者もいます。
そして何人かがこんなことを言いました。

「私たち、日本語はあまり知りませんが、とても好きな言葉が二つあります。
『ありがとう!』と『頑張ろう!』です。私たち、今の話に『ありがとう!』と言います。そしてみんなで一緒に『頑張ろう!』と唱えます。」

すると、日本語ができない学生たちもが一緒になって一斉に
「頑張ろう」と声を上げました。
これには、こちらの方が涙目になってしまいました。

「Environmental Law(環境法)」や「Criminal Law(刑法)」や
「人権(Human Rights)」や「Maritime Law(海事法)」
「Sustainable International Development(持続可能な国際開発)」
などを研究するアジアの若き学者たちです。

それぞれにたくさんの困難を乗り越えてここまで歩いて来たのでしょう。
メイおばさんにはその過去、現在、そして将来の重さは測り知ることができません。
けれども、ただひとつ確実に言えることは
彼女ら、彼らの目の輝きでした。
それは、広い世界への、平和な世界への、自由な世界への、
まなざしでした。
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PCは相変わらずインターネットに接続できません。アルバムも開くことができません。
なんでも内蔵ハードディスクを交換しなくてはならないそうで、しばらく入院させることになりました。けれども今すぐには無理です。仕事の途中ですから、せめてワードで書いたものをプリントアウトしたり、取り出せるものだけでもせっせとバックアップを取りたいのです。ということで、入院の日時を予約してきました。しかたがない、しばらくはiPad miniから送ります。上に書いたものは一昨年の9月25日に書いたものです。2年たっても思うこと、考えることって、あまり変わらない!😉
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我が入超の日々~グローバルについて

2015-11-07 23:45:10 | キャリアについてメイが思うこと

銀行の預金通帳がこんなならどんなにいでしょうが
残念ながら全くそうではなくて
「入超」なのは、私の小さな頭の中です。

けれども、頭の中というのは
見た目とは関係なく無尽蔵に詰めこめます。

若かりし頃は、詰め込み過ぎて消化不良を起こしたこともありましたが
この年になるとよくしたもので
いい具合に忘れて行き
目の粗いザルの上にはその一部分しか残りません。
随分楽になりました(笑)。

それでもこの1週間はやはり入超でした。
ザルの目の上に残ったものだけでもあまりにたくさんあって
さすがに整理をしなければなりません。

そのために一番いい方法は
(もちろん人それぞれに違うでしょうが)
私の場合には書くこともそのひとつです。

ということでこの場を借りて
整理しながら書かせていただきます(笑)。

今日参加したのは
朝日新聞主催の講座「グローバル時代の学びとは」と言うものでした。


ある部分は既知のことで
ある部分は未知のことでした。

3時間にわたるそんなセミナーの後で再認識したことは

どんなに頭が良くて
どんなに語学ができて
どんなに海外経験があっても
「グローバル」でない人たちはたくさんいる、ということでした。
つまりそれらが決して「グローバル」の条件ではないということ。

たとえば、、、、、

偏見や思い込みで一つの面しか見えない人たち、見ようとしない人たちは
決して「グローバル」とは言えません。
むしろ「グローカル」です。

とてもローカルだと思うのです
「愚老軽」と呼びたいぐらいに。

それでは何を持ってして「グローバル」と言うのか、、、
メイおばさんにとって
まだまだ考え続けなければいけないテーマです。


読んでくださってありがとうございました。
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「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
11月5日:簡単美味しいヨーグルトベリーケーキ
11月4日:「紬山荘」再び!
http://blog.goo.ne.jp/mayobasan


足し算時代と引き算時代

2015-05-13 23:08:11 | キャリアについてメイが思うこと
今日、ゲストとしてお招きいただいたある会が
どうにもむずむず居心地が悪くて仕方がなかったのです。

礼儀正しくにこにこと
驚くほどたくさんの方々と名刺も交わしましたけれど
ちがうな、ちがうな、ここは自分の居場所じゃないなと
感じる違和感がありました。

ショートスピーチもさせていただきながら
なぜかいつものようにピシッと決めることができなかったのは
そんな感覚があったからでしょうか。

会場にいらっしゃるのは
前向きで、やる気満々で
それぞれの分野できらきらと輝いている皆さん。

これからどんどんビジネスを広げたい人たちの
ネットワーキングの場です。

ひとりひとりがマイクの前で
自分の目標を1分間で語ります。

スクリーンに映った時計の針が
60秒に届いた時点でタイムアウトです。

この居心地の悪さ、場違いでごめんなさい、的な感覚は
なぜだろうとしばし考えてみました。
そして気づきました。

そうか、プラスとマイナスの違いだ!と。

この会のメンバーたちはプラスを求めています。
どれだけの人たちと繋がって
どれだけの人たちとビジネスチャンスを分かち合えるか。

それはとても素晴らしいことです。
どのメンバーの目も未来に向かって輝いています。

けれどもメイおばさんはもう足し算はいらないのです。
仕事についても
本当に必要なものだけを残し、いずれはフェイドアウトするための
最近はやりの言葉で言えば断捨離。
算数で言えばマイナスの引き算をし始めているのですから。

そして
引き算をして空いた時間を
自分らしく、おっとりと、快適に、心豊かに
過ごしたいと思っているのです。

生活のための仕事も、アイデンティティや生きがいのための仕事も
もう十分にやりましたからね。

足し算も引き算も同じように大切です。
けれども、「足し算文化」と「引き算文化」は相反するものです。
今日のそこはかとない違和感はそこらへんにあったのでしょう。
そんなことを気づかせてくれた良い一日でした。

足し算のみんな、頑張れ、頑張れ。
たくさんたくさん良い物を足しながら
どんどんと大きく成長してください!!!
応援してますよ。

こんな隙間に咲いている花を見つけて「頑張ってるね!」


暗闇の中でも道標のように香りを放ってくれる花に「ありがとう!」



読んでくださってありがとうございます。
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3月を前に~いいではないですか、それで。

2014-02-27 21:53:57 | キャリアについてメイが思うこと


すぐそこで待っている3月は
進級やら、卒業やら、定年退職やらと
私たちの国では大きな区切りの月です。

何かが終わる寂しさと
その後に続く何かの始まりへの
期待や希望や不安が入り混じった特別な月です。

そこに重なるようにして、桜が咲き、桜が散ります。
何と言う妙、何とよくできたセッティングでしょうか。

5月卒業の9月入学
我々のように「よーいどん!」で一斉にスタートを切る就職活動もなければ、
定年だって自己裁量のアメリカとは大きな違いです。

先日、新聞の生活欄に
この3月末で定年を迎えるという
大学の非常勤講師の女性からのこんな投書が載りました。

「4月からは何するの?」
「まだ元気なんだから仕事すれば?」
「ボランティアはどう? 社会貢献しなきゃね。」

などと急き立てる友人たちに、この素敵な女性は
「ちょっと待って!からだの動く限り誰かのために働かねばならないの?」
と唱えます。

「残りの人生はあと少し。
 濃いコーヒーを片手に新聞を読み、読書をし、庭の花たちに挨拶し、時に田舎の道を夫と散歩し、、、、そんな風にゆっくりと過ごしたいのです。」

そして、問いかけます。

「すれ違う人に微笑み返すだけではだめでしょうか?」と。

皆様ならどうお答えになりますか?

「○○だからXX」というように、きちんと型にはめるような思考が苦手なメイならば、パチパチと手を叩き、

「いいではないですか、それで。」

と答えます。

そして、よしもとばななさんのこんな言葉を呟きます。

「人はそれぞれ秀で方が違う、適材適所。
 人の数だけ、仕事や存在の仕方がある。」と。


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垣間見させた優しい母の顔

2013-10-01 07:12:34 | キャリアについてメイが思うこと


シアトルの週末は予報通りの荒れ模様。
結局、傘が手放せませんでした。
一夜明けて、今日月曜の午前中まではまだ雨が残っていましたけれど
お昼を過ぎる頃から、青空と白い雲が眩しい
飛びっきりの上天気となりました。
まるで「Rain or Shine~メイの宝箱」みたいです(笑)。

この何日かで気候ががらりと変わりました。
ここに来た2週間前はまだ
夏の残りが感じられましたけれど
今ではとっぷり秋が深まって
コートが必要になりました。

ここに住んでいる友人たちも口をそろえて言います。
「今年はいつも以上に寒くなるのが早い!」

さて、まだノースリーブのドレスを着て行けた頃の話です。
町の真ん中の高層ビルの42階で
私たちの歓迎レセプションがありました。
夕方の4時からという
仕事の合間にちょこっと出て来られるような時間帯です。

広々としたレセプションルームは
大きな窓で囲まれて
窓を開けてバルコニーに出てみれば
海が見え、山が見え、湖が見え、街が見えます。

案内をしてくれたリンダがちょっとばかり得意そうに言いました。

「このビルよりも高いビルは他にもありますけれど、
こんなに景色を一望できるビルはありません。
素晴らしい町だとは思いませんか?」

たしかにその眺望は息を吞むほどで
この町に片足を踏み入れたばかりの者への
最適なイニシエーション(通過儀礼)となりました。

団欒の間にスピーチが混じったりしながら
時間が流れて行きお開きになるやいなや
この会の発起人のジェーンが
手際よくテーブルの上の残った食べ物を
お持ち帰り用の箱に詰め始めました。


「どうぞ皆さん、よかったらお持ちになってください。
私もいただきますから。」

そして、私の耳元でこう囁きました。

「私、これから事務所に帰ってもう少し仕事なの。明日の朝からロンドン出張だから、これ、すごく助かるわ。明日の準備で今日は料理を作る時間がないんですもの。子供たちはこのチキン、きっと喜ぶわ。」

先ほどまであんなに颯爽として、たくさんのゲストたちの前でスピーチをしていた彼女がこんなことを言うなんて、そのギャップに驚きながらも、何だかとても嬉しくなりました。そう言えば、会の途中でそわそわとし始めて、「すみません。今日はシッターさんの都合が悪くて、私が子供たちを迎えに行かなくてはならないんです。」と、わざわざ失礼をお詫びに来た若い女性もいらっしゃいました。

二人とも、シアトルではなかなか名の知れた腕利き女性弁護士だと聞いています。
そんな彼女らが見せた優しくもたくましい「母の顔」はとても素敵でした。

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ギャップイヤーの存在感

2013-06-15 23:45:51 | キャリアについてメイが思うこと

昨日手にした学校案内は、A4サイズのカラー判。
カナダにあるこの学校は幼稚園からGrade 12(高校3年生)まで、文武両道、かなり質の良い少人数教育に徹しています。海外からの生徒も多いために、キャンパス内に寮も整備されています。一言で言えば、「ああ、メイもこういう学校で青春を送りたかったなあ。」と思わせる所(笑)。

ページをパラパラとめくっていたら、2012年のGrade 12(高校3年生)の進路一覧が出てきました。ほら、よくあるじゃないですか。合格した大学をずらりと誇らしげに並べている表が。

世界中のどこの大学に何人受かって、そのうち何人がそこに入学したか。
そんなことはフムフムと一覧するだけで、とりわけ面白いものでもないのですが、目が留まってしまったのは、卒業生全員151名が選んだ学びの領域、「Fields of Study」と言う部分でした。
表はアルファベット順に並んでいます。

Agriculture(農学部)      1人
Applied Science (応用科学)  3人
Arts (芸術)          21人
Business(ビジネス)     32人
と始まって
最後は「V」の「Visual Arts (視覚芸術)」1名で終わるまで、全部で28分野にわたっています。

このBからVまでの間にGがありました。
それが「Gap Year(ギャップイヤー)」だったのです。

しかも、151人の卒業生が選択した専攻分野のトップ5の中に、堂々ランクインしていたのです。

1位  Business(ビジネス) 32人
2位  Sicence(科学)    22人
3位  Arts (芸術)     21人
4位  Enginerring(工学)  16人
5位  Gap Year(ギャップイヤー) 14人

驚いて、この学校にお子さんを通わせていたカナダ人の友人、つまりこの案内を見せてくれた友に聞いてしまいました。

「ねえ、このギャップイヤー14人って、つまり大学に入れなかった浪人生ということかしら?」

すると彼女が一瞬きょとんとした後で、こんな風に答えました。

「そういう見方もあるかもしれないし、実際そういう子もいるのかもしれない。でも、私が知る限り、この子たちのほとんどは、かなり主体的に自分から『ギャップイヤー』を選んでいるはずよ。だってそれは大学に入るのと同じように立派な『進路』なんだから。」

いいですよねえ、こういう考えって。
「ああ、こういう学校で青春を送りたかったなあ。」と思うメイは、「ああ、卒業したらギャップイヤーに入学したかった!」とも思うのです(笑)。


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ギャップイヤーって?

2013-06-14 23:38:54 | キャリアについてメイが思うこと


皆様、ギャップイヤーってお聞きになったことがありますか。
最近ではよく目にし、耳にするようになりました。
ギャップタームという言葉で報じられることもありますよね。

もともとはイギリスが発祥の地。
大学進学が決まった高校生が、大学に入学する前にある程度の長期にわたって取る休暇のことを言います。休暇と言っても、遊び呆けろというわけではありません(笑)。
ボランティアをするとか、時間がなくてはできない世界放浪の旅をするとか、インターンシップで就業体験をするとか、不得意な語学を学ぶとか、、、、、

つまり、ある時期と次の時期の間のギャップの時間を、自分らしく有効に使おうと言うものです。

これが日本で騒がれ出したのは、東大の秋入学構想がきっかけでした。
あるフォーラムで、東大の浜田純一総長からこんな言葉をお聞きしました。

「高校を春に卒業して、秋の入学までの半年の空白の期間(ギャップターム)に一体何ができるのか。あらかじめ国際経験、社会経験をしてもらう計画をしている。」

実際、東京大学は、この春から新入生を鍛え上げるさまざまなプログラムを始めました。そのどれもが将来、世界で活躍するためのグローバル人材を育てるためのものです。

東大の秋入学はまだ実施に移されてはいませんが、すでに2013年の今春、「Fly Program」という新制度が始まりました。入学直後にいきなり1年間の休学を認めて、海外旅行でもボランティア活動でも、テーマを持って外の世界で1年間を過ごした後で、新たな価値観や問題意識を抱いて大学生活をスタートさせたい、という趣旨です。大学が最大50万円の支援金を出すそうで、今年はなんと24人の新入生から申請があったとのことです。

あらあら、私ったらいったい何をおしゃべりしようとしたのかしら。
そうそう、今日手に取った、外国の小さな高校の案内のことでした。
これがなぜ「ギャップイヤー」に? という答は明日にして、、、、、

メイですか?
はい、私は「ギャップイヤー」という考えには大賛成です。
ひとつのことから次のことへの間に隙間を持つ、ギャップを持つ、時間を持つ。
それは何も大学に入学する前の学生に限らずとも、
人生の局面を迎えた私たち大人にも必要なことだと思っています。
そんなギャップは、非継続のようでいて、実は先のどこかに繋がっているんだと思います。


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