Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

締め出す国と受け入れる国

2017-01-31 04:16:44 | 文化の違い
目が覚めて一番にすることは
寝ている間に進んだ時間をベッドの中でフォローすること。
地球の自転に自分を再び乗せること(笑)。

などと大げさに言っても何のことはない
ベッドサイドのi Padに手を伸ばし
LINEとメール、そして新しいニュースのチェックです。

「昨夜、イスラム教徒6人が、カナダのケベック郊外のモスクで礼拝中に殺されました。19人が重傷を負いました。すでに二人の容疑者が逮捕されました。政府はテロリストによるものと判断しました。」

ケベックの市長はケベックに住むイスラム教徒の人たちにすぐにメッセージを出しました。


「We are with you, You are at home, You are Quebecois.」

私たちはあなた方と一緒です。
ここがあなた方の場所です。
あなた方はケベック市民です。

そして、トルドー首相が呼びかけました。


「Diversity is our strength, and religious tolerance is a value that we, as Canadian, hold dear.」

(多様性こそが私たちカナダ人の強みです。
宗教への寛容さを持ち続け続けることが私たちカナダ人の価値です。)

加えて自身のツイッターでもまた多様性を語りました。

「To those fleeing persecution, terror & war, Canadians will welcome you, regardless of your faith. Diversity is our strength.」

(カナダ国民は宗教に関係なくあなた方を歓迎します。多様性こそが私たちの強みです。)

まあまあ、メイおばさんの今いる所から
フェリーに乗っても、バスに乗っても、車を走らせてもカナダはすぐそこ。
それなのにこちら側は締め出す国で
あちら側は受け入れる国だなんて。

メイおばさん、学生の頃からノンポリ路線だったのに

(若い人、意味わかります? ノンポリとはnonpolitial 。
 つまり学生運動を遠巻きに眺めていた人たち。)

生れて初めてと言ってもいいぐらいに
今はこの状況から目が離せません。

種別をしたり、差別をしたりは息苦しくて、とても苦手です。

ところで話は変わりますが
ふと右手の窓に目を向けたら
こんな子がひとりで頑張っていました。

小さな蜘蛛さんです。


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メイも歩けば棒に当たる

2017-01-29 18:31:36 | 言葉
まだまだ不自由な身ですけれど
ちょっとお散歩に出かけることにしました。
だって土曜日なんですもの
出勤の身ではなくなったって、週末感ぐらいは残っています(笑)。

「ちょっと」なのに発見や出会いがたくさんありました。
単に、久しぶりの外出だったからかもしれませんが。
そんな発見はいいものです。
たとえば、、、、

その1
ストリートカーの乗り場に警告書のような紙が貼られています。



まさかの運休? まさかのストライキ?
かと思って近づけば
まあまあ、このせちがらいご時世になんと太っ腹なこと!


「ストリートカー1周年記念のため、1月27日~29日は無料でご乗車になれます。どんどんお乗りください。そして町を探訪してください。」

あ、やってきました。
白でも黄色でもなくピンクです。


ほうらやっぱり無料ですって!


このストリートカー(ちんちん電車)は何色かあるのです。
何色が来るかな?なんていう楽しみもあって
メイおばさんのお気に入り。

今日はピンクでした。
はい、乗りました。
そして「International District」まで行きました。
こんな恰好ですが。


その2
歩道でこんなポスターに出会いました。


ABORTION IS FREEDOM
(中絶は自由)
この耳を広げた山羊さんのようなのは、ほら女性の子宮です。
トランプ新政権に移った今、これもまたホットなテーマです。

その3
シアトル発祥の地と言われる「パイオニアスクエア」では、トーテムポールの上でカモメが羽を休めていました。


その4
飲み物を買いに入った小さなコンビニの棚には芸者さんがいっぱい!

帆立貝やアサリの燻製、、、、


犬もあるけば、いえ
片腕メイおばさんも歩けば、棒に当たります(笑)。

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「怠け椅子」と「iPad」

2017-01-27 16:00:54 | 日記
昨日の木曜日は光に染まる朝に始まったものだから

骨折を理由にだらだらとしていた自分がいやになって

「今日から新しい一日を! 
 今日から新しい自分を!」

と張り切っていたのに、、、、、、


長々と新聞を読みすぎて
すっかり気持ちが暗くなって、、、、
ブログも書けなくなってしまいましたよ。

このあまりに快適な椅子は別名「怠け椅子」

ここに沈み込んでしまうとなかなか立ち上がれません。
「怠け椅子」で新聞を広げたのがそもそもの間違いでした。

そして新聞がこの日もまた
トランプ大統領のことばかりだったのがいけませんでした。

そして一番の間違いは「iPad」を膝の上に載せていたことでした。

なぜって
???と思う単語があればすぐに検索してしまうし
まさか!と思う記事があればもっと詳しく、と調べてしまうし。

昨日迷い込んでしまった暗い森は
トランプ(ああ、もう大統領という言葉もつけたくない!)の
こんな一言から。

「水責めはたしかに効果があると思う。」

拷問の手段のことです。
何やら恐ろしい言葉に「えっ、それ何?」に始まって
「怠け椅子」の上で膝の上の「iPad mini」が辞書に変わり

ひとつの情報が次の情報へ
ひとつの知識が次の知識へと広がって行き
気が付けば中世の拷問にまで遡ってしまったのです。

気持ちはどんどん暗くなり
あんなに前向きな気持ちで始まった一日が
後ろ向きに、後ろ向きになっていってしまったのでした(涙)。

膝の上の小さな物からどんどん広がってしまう時代
知りたくもなかったことがどんどんと入ってきてしまう時代です。

話は変わりますが
最近、新聞でこんな表現が目につくようになりました。

「Womxn」

何かと思ったら「女性たち」のこと。
つまり「Women」


「Women」の中に含まれている「men」すらも排除し始めたこの動き。
これもまたアンチトランプ現象です。


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I miss you!! オバマさん

2017-01-26 16:15:01 | アメリカ
閉じこもってばかりいた後に
ふらりと表に出たら
小さな店の入り口に「ご自由にどうぞ」とこんな雑誌。


つい手に取って持ち帰ってみれば
表紙と中味は全然関係なかったけれど

まるで別れた恋人を切なく思い出すように
突然あなたが恋しくなった。
まだたった1週間しかたっていないのに。


I miss you!

メキシコとの国境に壁を作るなど
また言い出しているあなたの後釜に
あなたは今どんな気持ちでいるのでしょう。


I miss you!


愛は持って生まれたもの。
憎しみは後から学ぶもの。


なんかせつない、、、、、


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全米クレーンランキング

2017-01-25 16:07:58 | シアトル
今日、1月24日の「The Seattle Times」です。


SEATLE IS AGAIN
CRANE CAPITAL OF U.S.

シアトルが再びアメリカのクレーン首都となった?

なんのことかと思えばアメリカのクレーン番付。
つまりどの町にクレーンが多いのか。

子供の遊びじゃあるまいし
何もクレーンの数を数えてマップを作らなくたって(笑)。


しかもこんなこと真面目に、そしてちょっと自慢げに書いてるんですからね(笑)。

「シアトルには今や2015年にはトップだったニューヨークの約3倍ものクレーンがある。」

「シアトルには今やサンフランシスコとポートランドを足したよりももっとたくさんのクレーンがある。」

「シアトルにはボストンと、デンバーと、オースティンと、フェニックスを全部足した数よりもたくさんのクレーンがある。」

とはいえ、これってなかなか深い意味があるのかも。
まだまだ人が増えますよ、仕事が生まれますよ、まだまだ、、、、、
つまりまだまだ発展途上ということ?


言われてみればたしかに
メイおばさんの家の東から西までぐるりと続く窓にそって
カメラ片手に歩いてみただけで
こんなにたくさん。


ご苦労様!と声をかけたくなりました(笑)。

ちなみに現在の全米クレーンランキングは

シアトル   62基
シカゴ 56基
ロサンゼルス 29基
ワシントンDC 27基
ポートランド 25基
サンフランシスコ 24基
ニューヨーク 21基

面白い比較をするものです。


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猫耳帽をかぶった女たち

2017-01-24 03:33:23 | アメリカ
トランプ新大統領が正式に就任する前日
シアトルの日刊新聞「The Seattle Times」のほぼ全面に
こんな記事が載りました。

「POLITICAL ACTION BECOMES A PRIORITY」

記事は次のページにも続き
これまで政治的なことには何の関心もなかった「普通の」女性たちが
人生で初めて何かをしなければいけないと思い始めたことが
何人かの人たちを通して語られています。

たとえば、、、、

ショーンテルの場合
「シアトルのインターナショナルスクールで働く3人の息子の母、33歳です。これまでただの一度も政治になんて興味を持ったことがなかったけれど、今回ばかりは何かが違う。子供たちの世代のためにも何かをしなければいけないと思っています。」

ジェイラの場合
「16歳です。シアトルの高校でチアリーダーをしています。何かをしなければいけない、何かを言わなければいけない、それが私たちに課されたことだ、そんなことを初めて強く思っています」。

パッティの場合
「テキスタイルアーティストです。72歳の私にできることは、リサイクルのカシミアを使って土曜日のマーチに参加する人たちのためにできるだけたくさんの『Pussy Hat』を編むことです。」

キングの場合
「私はこれまで政治に関心なんか全くなかったのに、今回ばかりは違う。黙ってはいられない。何もせずにはいられない。こんな思いは初めてのことです。」

カランドレットの場合
「11歳の長男がこんなことを言ったの。『ママ、僕たちはカナダに引っ越ししなければいけなくなるの?』。それを聞いた時に、このまま無関心でいてはいけないと思いました。たぶん私だって誰かを変えることができる。たぶん私だって誰かに語りかけることができるはず。」

クラハラの場合
「トランプがイスラム教徒についての暴言を吐き始めた時、私はすぐに思い出しました。日本人であるというだけで父と家族たちが抑留された第二次世界大戦時代のことを。単に見た目が違うというだけで人々をグループ分けするなどあってはならぬことでした。けれどもそんな愚行がまた今起きようとしているのです。」

こうした女性たちの言葉がまだまだ続きます。

ところで、「Pussy Hat」とは何でしょう。
実に意味深なネーミングです。
だって、プッシーには「可愛い子猫ちゃん」という本来の意味のほかに
「女性器」という意味があるんですもの。

「金があれば女はどうにでもなる。プッシーをつかんだり」

そんなトランプ大統領の度重なる女性蔑視発言に対し
可愛い子猫ちゃんたちが猛烈に立ち上がりました。
彼女らはなんと、21日の「Women’s March」のために
せっせとピンクの猫耳帽を編み始めたのです。


新聞には編み物が初めての人たちのために
写真付きで丁寧な作り方が掲載されました。

たくさんの編み物が得意な女性たちが
せっせと他の人たちのためにたくさんの猫耳帽を編み始めました。


今でもそんなピンクの猫耳帽をかぶっている人たちを見るたびに
良くも悪くも、このアメリカの歴史が変わる時に
この国に居合わせたことを
そしてその空気を直接肌で感じられたことを
とても幸運に思います。

と同時に、思わぬ左腕の怪我から
猫耳帽も編めず
歴史に残るマーチにも参加できなかったことを
とても残念に思います。



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さすがのトランプ大統領様!

2017-01-22 18:21:20 | 言葉
トランプ大統領就任の日から一夜明けて
おひざ元のワシントンDCばかりでなく
驚いたことには、世界各地で
反トランプデモが行われたとのこと。

「全米で行われた女性主導の反トランプ抗議運動と連携し、世界各国でデモが行われた。主催者によると、デモは世界の計600か所以上で行われ、オンライン上で参加登録した人の数は250万人を超えた。」

たいしたもんじゃありませんか、トランプ大統領様!
これだけ世界に波紋を投げかけているのですから。
ここまでの人なんて古今東西あなた様ぐらいじゃない?

本日、ここシアトルでも10万人が参加したと言われるデモがありました。


デモに参加はしなくとも、ピンクのニット帽をかぶる人たちの姿があちこちで見られました。


ランチをご一緒した父子も、娘さんが編んだというニット帽をかぶって現れました。


メイおばさんだって、編めるもんなら編みたいし
かぶれるもんならかぶりたいし
「Women’s March」にだって参加したかった!

これがシアトルの大通りを行く人々です。



これまで見たことのないぐらい
長い長い長~い行列でした。


ピンク帽子についてはまた明日!


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トランプ時代の幕開け

2017-01-21 17:14:05 | ワシントンDC
まだ外は真っ暗な6時15分に起きて
6時半にテレビの前に座りました。

しばらくして東の空が染まり始めました。


以来、夕飯の支度でキッチンに立つまでずっとそのまま。
お昼御飯もこんな風にテレビの前で。


ついこの間までいたアメリカの首都ワシントンDCと
ここシアトルでは、同じアメリカでも3時間の時差がありますから
6時半に始まったこの生放送は
ワシントンDCではすでに9時半なのです。

ふだんはテレビをほとんど見ませんから
こんな風に早朝から夜までまるでほとんど動かずに
12時間もテレビの前に陣取っていたなんて
もしかしたらわが人生初めてのこと!

オバマとミッシェルから
トランプとメラニアヘ
私たちのアメリカの新しい歴史が始まりました。



と無意識のうちに書いてから気づきました。
いつの間にかこのアメリカと言う国が
「私たちの」と口をついて出るほどに
私の中で大きな位置を占めていることに。

トランプ新大統領へのすっきりしない思いは
とりわけ女性たちの間ではいまだにくすぶっています。
もちろん私の中でも。

ワシントンDCと同じくここシアトルでも
明日、「Women’s March」と言う形で女性たちの抗議行進が行われます。
私の友人たちもたくさん参加します。

ところでワシントン時間11時20分の時点で
新大統領就任に対する妨害で逮捕された人はすでに95人にもなりました。


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世界で一番大きな本屋さん@Powell’s Books

2017-01-20 06:26:15 | 言葉
突然ですが、ここは何だと思います?

コストコ?
たしかにそんな感じがしないでもないですが(笑)。

あらら、こんなところにカラフルなショッピングバスケット。

スーパーマーケット?
たしかにそんな感じもしますけれど(笑)。


あらまあ、カートまでありました。


でもちがうんです。
バスケットに書いてある通り
ここは「POWELL’S BOOKS」
本屋さんです。

けれども、ただの本屋さんではありません。
これこそが、ポートランドに行ったらしなければならないこと
「10 things to Do」の4番目に出てくる
世界で一番大きい本屋さん「POWELL’S BOOKS」です。

こんな棚がずら~っと並んでいます。

いちおう踏み台なんて置いてありますけれど

乗ったって届く高さをはるかに超えてます。

なるほど、この手もありましたか(笑)。


うろうろきょろきょろしていたら
見つけましたよ、これ!


「Kitchen
Banana Yoshimoto」

吉本ばななさんの「キッチン」!


もっとうろうろしていたら「お勧めコーナー」がありました。


そこでまた見つけましたよ、これ!


われらが村上春樹さんの「海辺のカフカ」!

その隣りにはコーヒールームへの入り口が。


ネーミングがまたふるってます。

「WORLD CUP
COFFEE & TEA」

そしてなんと太っ腹なことでしょう。
雑誌はダメですが、本なら5冊まで持ち込んで
コーヒーや紅茶を飲みながら読んでいいんですって!!


本好きの人たちが
本好きの人たちを信用して
本好きの人たちを応援してくれている気持ちが伝わってきて
心がふんわり温かくなります。


ああメイおばさん、一日この本屋にこもっていたい!!
ちなみにこの本屋さんは古本も並べています。 


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空はこんなに晴れているのに、、、@ポートランド

2017-01-18 16:09:16 | 言葉
南へと下るというのに
高速道路、アイファイブ(I-5)の両側はなぜか雪。


メイおばさん
若い時は喜び勇んで毎冬スキーなどに行っていたというのに

今では
雪だの氷だのが超がつくほど苦手になりました。
要するに長い人生、それだけいろいろあったということで(笑)(涙)。

今回だって1月前に東のワシントンDCの
薄氷の張った道ですってんころりん
かなり複雑な骨折をして

シアトルに移って左腕を手術してからまだ19日。
先日、何とか添え木は外れましたが
いまだに三角巾の泣きたいぐらいに不便な身。

それなのに、、、、、
ああ、ポートランドと来たら、、、、、、
こんなに晴れているというのに、、、、、



まあ、怖気づきながらも一泊をして
先ほど無事シアトルに帰り着きました。

ポートランドの人たちにとっても
異常事態とも言える大雪のために
番狂わせがたくさんあって、、、、、

私たちの予定も大きく狂いましたけれど
そんなこと全てがまたとない貴重な経験。
などと言えるのも、こうして無事帰り着いたからでしょう。

明日はぜひポートランドの突拍子もない本屋さん「Powell’s」について
おしゃべりさせてくださいね。
ああ、もちろんいい意味で突拍子もないんです。

おやすみなさい。


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