Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

またしても「フォース・マジュール」!!

2020-03-26 00:02:09 | 言葉
ここアメリカのワシントンDCから
飛行機で国内の家族を訪ねに行った友から
無事到着の報告と共にこんなメールが届きました。

「無事に到着しました。
レーガンナショナル空港はガラガラで、マスクをしている人も2人ぐらいしか
いませんでした。飛行機もガラガラで10人くらいの乗客しかおらず
目的地のヒューストン空港もガラガラでしたよ。
とにかくどこもかしこもガラガラ。
たくさん手を洗い過ぎた手はガラガラではなくガサガサです。(笑)」

娘さんのお産で駆けつけているニューヨークの日本人の友からは
こんな電話がありました。

「とにかく町がガラガラなの。こんなこと初めて。
コロナに感染した人が1万人を超えて
息子が仕事をしている金融のオフィスも大感染して、自宅仕事になっちゃった!」

メイおばさんが暮らすアメリカの日本大使館からも
頻繁に連絡が入ります。

最新なのはこんなもの。
今朝の7時20分発です。

1。 3月24日、当館の現職員2名が新型コロナウイルス 感染症に感染したことが
  確認されました。

2。 当該職員2名は現在自主隔離中であり、1名は体調に大きな問題はなく、
  もう1名については、発熱症状があるのとの報告を受けています。
  なお、濃厚接触者の有無については調査を進めてところですが、少なくとも、
  当館別館に所在する領事窓口において、当該職員2名と領事業務請負担当職員
  との間に濃厚接触はなかったことから、
  当館領事業務はこれまでどおり継続することといたします。

3。 当館としては、邦人保護を含む通常業務に支障がないよう、引き続き、
  職員に対する感染予防、感染拡大防止策に関して必要な対策を講じてまいります。

メイおばさんのような移動暮らしでは、この何十年間を振り返ってみても
往往にしてこうした異常事態がありましたが、いつも運よく通り抜けてくることができました。

とは言え、この先、日本に戻ることはできても、万一日本を出られなくなってしまったら、、、
などと考えると、たとえ短い間でもメイおじさんを残して日本に帰ることはできません。

実は今、私の手元には、使われなかった3月18日の全日空(ANA)成田行きの航空券があります。
もったいない、と思いながらも、その都度その都度、自分にとって何が大事か、どちらが大事か
何を諦められるか、どうしたら諦められるか、、、、そんなことを考えながら、長い人生、なんとかここまで
歩き続けて来ました。
大見得を張って言えば、メイおばさん、この手のことにはもう慣れてます。

帰国ができないことによる不便なこと、不義理なこと、困ったことはたくさんあります。
日本の家族、友人たちに会えなくなってしまったことも大きな悲しみです。
とは言え、自分ではどうしようもできないことは諦めるしかありません。

こんな時には、若かりし頃に航空会社勤務で学んだ
「フォース・マジュール(Force Majeure)と言う言葉を思い出します。
そしてこう呟きます。

「大丈夫、大丈夫、大方のことはどうにかなるさ。
とにかく歩き続きけよう!」

それにしても、メイおばさんの人生って
いったい幾つの「フォース・マジュール」に出会ったことかしら(涙)。

( フォース・マジュール: 人為を超えた予測困難で制御不可能な外的要因を指す契約用語)

PS: コロナウイルス のせいでもないでしょうが、突然画像のアップができなくなりました(涙)。
  とりあえず投稿して、後ほどまた落ち着いてやってみます。

読んでくださってありがとうございました。
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文庫本占い

2019-12-19 05:17:35 | 言葉
自分の体調のことだの
自分の失敗のことだの
自分の物忘れのことだの
自分の何やらのことで
久しぶりに落ち込み中のメイおばさんです。

でも、こんな時には思います。
まあ、自分でよかったわ〜、と。
だって、私、こんなこと、初めてでもないし
もういいかげん慣れてるし
周りだって慣れてるから、見栄を張って取り繕う必要もないし、、、
家族や友達の落ち込む姿を見るほうがずっと悲しいもの。

ウジウジしているのも辛いから
本でも読んで気分転換をしようかと
たいしてたくさんあるわけでもない日本語の文庫本
もう何度も読んだ文庫本の棚の中から
適当に引っ張り出しました。


それを机の上に積み上げてみたら
まあまあなんと、まるで占いみたいに
今のメイおばさんの心の中が、、、、

隠せないものですねえ。
正直なものですねえ。
面白いものですねえ。

沈黙入門 (小池龍之介)
寂聴生きいき帖 (瀬戸内寂聴)
金子みすゞ名詩集 (金子みすゞ)
心がかるくなる生き方 (斎藤茂太)
一切なりゆき (樹木希林)

それぞれの本でちょっとお遊びでもしようかと
パッと開いたページ占いがまた面白いの。


今のメイおばさんの心がまるでお見通し。

「沈黙入門」から一つずつ順に行きます。

* 潔く、軽やかに、ゆったりと

* 自分に痛いことは他者にも痛いのである。
  自分に不快なことは他者もまた不快なのである。
  自分にして欲しくないことを他者にしてはならない。
  こんな当たり前の道理がわからないなら人間ではない。

* お空の星が夕顔に
  さびしかないの、とききました。
  お乳の色の夕顔は
  さびしかないわ、といました。
  お空の星はそれっきり
  すましてキラキラ光ります。
  さびしくなった夕顔は
  だんだん下をむきました。

* もし、あなたがクヨクヨと悩む人ならば
  もう終わったことは振り返らないようにすること。
  そうすれば今からすぐに、少しずつでも状況を変えられるはずである。

* 求めすぎない。欲なんてキリなくあるんですから。
  モノがあるとモノに追いかけられます。

案外核心をついていたりもして(笑)
時々、こんな「遊び」をするのも面白いものです。

金子みすゞさんの詩は二つのページに付箋がついていました。
すっかり忘れていたけれど、ちょっと昔の心境を思い浮かべました。
どちらも短い詩ですので全文ご紹介しますね。

蜂と神さま
ーーーーー
蜂はお花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土塀のなかに、
土塀は町のなかに、
町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神さまのなかに。

そうして、そうして、神さまは
小ちゃな蜂のなかに。



ーーーーー
こッつん こッつん
打たれる土は
よい畠になって
よい麦生むよ。

朝から晩まで
踏まれる土は
良い路になって
車を通すよ。

打たれぬ土は
踏まれぬ土は
要らない土か。

いえいえそれは
名のない草の
お宿をするよ。

*****

もしもこれ、英語にしてくれって言われても
この味わいを英語になんてできないなあ、、、、
こんな時、本当に思います。
ああ、日本語が母語でよかった、、、と。

読んでくださってありがとうございました。
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全然いいか!

2019-07-19 02:38:43 | 言葉
大西洋を渡ってイギリスでしばらく過ごした後
今度は国内線の飛行機でシカゴに飛んで
またまたワシントン暮らしに戻ったのもつかの間
またまたアメリカ大陸を空の上で横切って
西海岸のシアトル暮らしが始まりました。


どこにいたって大したこともしていないのに
ああ、、、、と溜息をつきたくなるぐらいに
日めくりカレンダーが変わって行きます。

なんて言って、「日めくりカレンダー」なんて便利なもの
持っているわけもなく
変わっていくのは手帳のページだけれど(笑)。

イギリスでの日々も
シカゴでの日々も
ワシントンでの日々も
なぞりたい思い出、書きたい思い出、忘れたくない感動
そんなことがたくさんありすぎて
どこから始めてよいやらボーッとしているうちに
次から次へとやって来る新しい日々に
そして「日常」に追われて、いえ埋もれて行きます。

今朝もまた
いつものように
早起きメイおじさんが用意してくれていたコーヒーを
いつものように自分の部屋で飲みながら
日本の友とのLINEチャットを終えました。
チャットと言っても、音声ではなく文字のやりとりです。

 (メイおじさんは朝から書斎で仕事。
  集中していそうな時は、なるべく声をかけないようにしています。
  いえ、家庭内別居ではありませんからご心配なく😛。)

どんな友かと言えば
こんな言葉、もう使われていないかもしれませんが
かつての私の上司にして
今では信頼する「腹心の友」です。

この「腹心の友」という言葉を初めて目にしたのは
小学生の時に読んだ「赤毛のアン」でした。

その後、中学校で英語を学ぶようになり、背伸びをしながら
「Anne of Green Gables」(赤毛のアン)を少しずつ原語で読み初めて
「腹心の友」が「bosom friend」であることを知りました。
ちなみに「bosom」とは「胸」そして「心」のこと。

しばらく近況報告などが続いた後に話題は突然
ま、ま、まさかの「Queen」になりました。

あまりに若々しいのでいつも実際のお年を忘れてしまうぐらいなのですが
もしかしたら70後半? それとも80におなりになった?

友:「話は変わって
   クイーンの二人と、アダム・ランパートなどが
   11月に日本で公演するみたいですね。」

私:「そ、そうなんですか!
   11月の公演に合わせて帰ろうかしら。」

友:「もし帰って来られるのでしたらご一緒できるといいですね。」

そしてこの後にたまたま続いた会話が
後にして思うと、なかなか含蓄があるのです(笑)。

友:「しばらく英語を喋ってないので、2〜3週間ぐらい海外に行きたい。」

私:「私は今の生活では気づけば何日も日本語で話していないことがありますが
   一人であれこれ考えている時は日本語で考えています。
   けれども、英語のやり取りの中では一切日本語を経由しません。」

友:「私も話す時にはそうなるのですが、この頃は挨拶程度でもちょっとドモリ気味。
   英語の思考回路が空っぽになりかけていることに気が付きます。
   変換するのではなく英語で話せなくなってきている。
   使わないからでしょうね。」

私:「たぶんそうですね。
   ただ●●さんの場合には、貯蔵庫のような所に今でも英語が入っていますから
   必要な場面になったらごく自然に出てくると思います。
   大丈夫ですよ〜!」

、、、、、、、、、、、、、、、

ところで、この「大丈夫ですよ〜!」と言うのを若い人たちが
「全然大丈夫ですよ〜」と言うのが
「ら抜き言葉」同様、いつも引っかかります。

言葉は生き物と言いますけれど
メイおばさん、どうも乗り遅れてしまったようです。

ま、全然いいか(笑)。



写真は今現在の窓の向こうですけれど
全然きれいよね(笑)。

読んでくださってありがとうございました。
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シアトル暮らしの始まり始まり

2019-07-12 07:01:12 | 言葉
一昨日、早朝の便で
ワシントンからシアトルに移って来ました。


アメリカという国は本当に大きくて
ちょっと国内を移動するだけなのに
たっぷり5時間近い飛行時間。

長年こんな暮らしをしていれば
要領の悪いメイおばさんだって流石に知恵がついてくるもので
ある時からこんな風になりました。

*本当に好きなもの、必要なものは
 その都度、スーツケースに入れて運ばずに
 同じものを2つ、または3つ買って、それぞれの場所においておく。


この場合の「好きなもの」とは、もちろんスーツケースに入る
ぐらいの大きさの物。
着るものとか、靴とか、アクセサリーとか、CDとか、本とか、、、

初めのうちは「それって無駄づかいじゃない?」

と思ってもいたのですけれど
考えてみれば、メイおばさん、そんなに高価なものなんて持ってやしませんし
そもそも「好きなもの」自体、金額とは全く関係ありませんからねえ(笑)。

とは言え、時に大失敗することだってあります。
移動先にあったかどうか不安になって
「念のため」とばかりに運んでしまったら
全く同じものがあったり、、、

逆に、あると思って持って行かなかったものが
実はなかったり。

例えば、今回はこれ。


なぜかワシントンに持って行って
(ワシントンにもあるのに、、、、)

なぜかここ、シアトルに持ち帰るのを忘れてしまった
という実にメイおばさんらしい大失敗。

はい、広大なアメリカ大陸を西から東に横切って
取りに帰るわけにも行きませんから
シアトルに着いてすぐにアマゾンに頼んだら
なんと翌日には届きましたよ。


イギリスのバンド「QUEEN」の三枚組CDです。
アマゾンの本社は、シアトルのメイおばさんの家からも見えるところにあります。
送られてくるのを待たずに歩いて取りに行ったっていいぐらい(笑)。

それにしても
レコード屋さんなるものが一体どこにあるのか知らなくたって
デスクの上でちょこっと指を動かすだけで
翌日には届く時代になりました。

ところでこちら
今回の移動の中身の一部です。


日の名残り (カズオ・イシグロ)
ノアノア (ポール・ゴーギャン)
われらをめぐる海 (レイチェル・カーソン)

孤独のすすめ  (五木寛之)
老いてこそ人生 (石原慎太郎)
おひとりさまの老後 (上野千鶴子)
寂聴生き生き帖  (瀬戸内寂聴)

本ばかりはPC画面で読むよりは
しっかり指で紙のページをめくりながら読みたいメイおばさんですが
どんな本を持ち運びするかによって
その時の自分の関心や不安がわかるよね。

まあ、最初の3つは若い頃から好きな本だけれど
後ろの4つはねえ、、、、(涙)。

さて、天気も良く晴れたことだし
メイおじさんは仕事に行ってしまったし
まずは日焼け止めでも塗って
ひとりでトコトコ坂を下って水際まで行って
アメリカで一番古いと言われる公設市場「PIKE PLECE MARKET」でも
ぶらぶらしてこようかしら。


読んでくださってありがとうございました。
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Thank you! Thank you! Thank you!

2019-03-24 12:29:14 | 言葉
日本語だろうが、英語だろうが
それ以外の言葉だろうが
出し惜しみをしてはいけない言葉があります。

いっくらたくさん言ったって許される
いえ、喜ばれる言葉があります。

そんな言葉が「ありがとう」ではないかと思うメイおばさん、
いつでもどこでもこんなカードをたくさん持っています。


何かと言えば
「Thank you card」です。

手軽にメールで「ありがとう」を伝えられる時代になりましたけれど
やっぱりこれが郵便で届くと
メイおばさん、単純に嬉しいものですから
自分も同じことをしています。

心がけていることがあるとすればただ二つ。

その1: 間を空けずになるべくすぐに御礼を!

その2: カードに「Thank you」とは印刷されていても
     たとえ一行でも手書きのメッセージを!

慣れてしまえば、電話よりもずっと気楽だし簡単です。

ちなみにアメリカでは
およそどこのドラッグストアでも
「Thank you card」が売られています。

封筒付きで一枚単位のこともありますが
箱の中に同じカードが10枚入っているのが普通ですし、格段に割安です。


メイおばさん、そんな「Thank you card」の箱をたくさん
引き出しに入れています。


どれをお送りしようかな、などと
お送りする相手のことを思いながら
迷うのもまた楽しみのひとつです。


読んでくださってありがとうございました。
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全然いいですよ〜

2019-02-11 00:01:41 | 言葉
ちょっと本棚を整理していたら
本の間からこんな紙切れが出てきました。
相変わらずの、本人にしかわからないようななぐり書きですが
日本帰国時に地元のお医者さんに行った時の話です。


「土曜日は午前中のみ
 受付は11:00で終了
 
 10:00に行った。番号札は32番。
 初めてのクリニックではないところで
 保険証を家に忘れた
 後日でいいかと聞いたら
 だめ、全額払ってもらうと言われた

 困っていると満面の微笑みで

『全然いいですよ〜
 順番が来るまでまだたっぷり3時間はありますから
 安心して取りに帰ってください。』

 炎天下の中を往復しながら考えた。
 
 『全然いい』って?

 やっぱり、わたし、日本語にのり遅れてるのかなあ。
 『全然よくない』ならわかるけれど。」

そんなことを突然思い出して
ちょこっとwikiで調べてみたら

*「全然」という言葉が中国から入ってきた江戸時代には、
既に肯定で使用されることがあった。

*その後、昭和中期には肯定用法の使用が減り、「全然」を否定表現で
使うことの方が多くなって行った。

*1960年の指導要領には「全然は否定語を伴う」と明記されている。

さらに読み進めてみれば

平成15年度の文化庁の調査では、「全然明るい」と言うことがある人は
20.7%で、大多数の78.6%が「言わない」と回答しているそうですし

国立国語研究所の調査でも「全然素晴らしい」と言う肯定表現を適切と
する人はごく少数なのだそうです。

話を我が身に戻せば
メイおばさん、母語の国を離れている時間が長くなるほど
母語に対して敏感になるような気がすることがあります。

これは決して心地よいことばかりではないのですが
のほほんと暮らす日々の中では
時に襟を正して日本語に向き合うことも必要なのかもしれません。

そういえば、以前のスタッフの一人だった若い男性は
人柄はいいし、仕事はできるし、ほとんど100点満点でしたが
一つだけ気になることがありました。

「これ、明日までにお願いしていい?」
「全然OKですよ〜!」

「美味しいと思って注文したのにちょっと期待外れだったね。」
「いえ、全然美味しかったですよ〜!」

こんな具合に、相手を心地よくさせる笑顔を満面に浮かべて言うのです。

そんな応答がいまだに心の中に残っているってことは
やっぱりメイおばさん
時代の流れに乗り遅れているのかもしれない(涙)と思って
ウィキべディアを開いてみれば

「まったく。まるで。少しも。まるっきり。
 『全然〜ない』の形で全否定を表す。」 

だよねえ、やっぱり。ホッ!

とはいえ言葉は生き物。
長い時間の中では変わっていくのも当たり前なのかもしれません。

それにしても、たった今、ネットで見つけたのはこんな記事。

「1960年の指導要綱には『全然は否定語を伴う』と明記されている。

「2003年放送のNHK『お元気ですか日本列島』の中で
 全然の肯定表現について文部科学省の見解として
 『戦前から全然は否定表現を伴うと教育している』」

難しいなあ、日本語。
こんな時つくづく思います。

「ああ、日本語が母語でよかった。
 こんな小難しい言葉、あとからじゃまず無理だ。」

ちなみに、英語を母語とし、フランス語とドイツ語も読み書きはもちろん
聞くこと、話すことにも全く不自由しないメイおじさんですが
日本語ばかりはう〜ん、とっくに日本の孫たちに抜かれましたよ(笑)。

下の写真は全く本文とは関係ありませんが
昨日の夕焼け


そして、今朝の朝日です。


夕日も好き。
朝日も好き。


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「ら抜き言葉」が気になって、、、(後編)

2019-02-08 05:14:10 | 言葉
明日もここに居れるかなあ、、、、
そしたらもう一回あのビデオを見れるかなあ、、、、
ついでにあの店のケーキ、また食べれるかなあ、、、、
ま、そんな虫のいいことばかりは考えれないな、、、、

さて、先回から続いている「ら抜き言葉」トークですが
「ら抜き」なんて言ってる方が
時世に乗り遅れているようにすら思えるほどに
いつの間にか、ごく当たり前に耳にし、目にするようになりました。

我が50年来の親友にして、日本語教授法の専門家である日本の友に
ここワシントンからメールで聞いてみたら
間髪を入れずにこんな返事が帰って来ました。
ちなみに彼女は札幌育ちです。

「『ら抜き』言葉ですが、私個人としては、メイさん同様、気になってしょうがありません。
 ただ、北海道弁では『ら抜き』が正統派、殆どの同胞たちは、それが当たり前と信じて
 『ら抜き』で話しています。それに日本語の教科書でもそれを許容するかのような記述も
 見られ始めています。例えば、今、○大でも使っているテキストには

* ra-less forms are gaining popularity especially among young speakers,
but are considered slightly substandard.

と書かれています。
 う〜ん、言葉は生き物だから変わって行くのはしょうがないでしょうけれど
 私としてはやはり、、、、、」

彼女が「書かれています」と言っているのはこんなこと。

「ら抜き言葉は、とりわけ昨今の若い人たちの間で普通の表現になりつつある。
 けれども、やはり本流ではないと考えられている。」

ちなみにそんな我が友が大人の恋で惚れた御仁は、小説や新聞記事の上などでも
正しく美しい日本語を使う方。

「彼から届いた今朝のメールの○○の豪雪の様子を知らせてきた文章もとっても素敵で
 うっとりとしながら読んだところです。」

そして、メールの最後にこんな素敵な言葉を残してくれました。

「『言葉』は使い方によって人を幸せにも不幸にもできる諸刃の刀、
  それなら慎重に、心を込めて使いたいと思うのです。
  ですから、言葉を大切にしない人は苦手です。」

いいなあ、この言葉。
さすが我が40年来の友!

不思議なもので、日本で暮らしている時よりも
日本を離れてからの方が「日本語」に敏感になっているように感じます。
ですから、上の三行の友の言葉もしっかりメイおばさんの心にしみいります。

こんな風に、ひょんなことがきっかけで
50年来の親友と、海を越えて「言葉」についてのやり取りをすることに
なりましたけれど

実は私たち3人組、もう一人、やはり大学卒業後に同じ会社の同じ部で仕事をし
海外での暮らしが長い友がいるのです。
彼女もまたこんなメッセージを届けてくれました。
ちょっと過激ですが(笑)。

「私も『ら抜き言葉』は苦手です!
 この頃、テレビのアナウンサーやラジオで喋っている人まで『ら抜き』が多くて
 良し悪しは別にして、時代が変わっているな、こうして文化が変わって行くんだなあ
 などと感じています。」

さてさて皆様はいかがでしょうか。
言い出しっぺのメイおばさんですが
この何日かつらつら考えて
こんな風に思うように至りました。

言葉は生き物。
時代や状況によって変わるもの。
大事なのは表現の仕方ではなくて、表現の中身。
外側ではなくて内側。

もしも気を悪くなさった方がいらしたら素直に謝ります。
ごめんなさい。

写真は全く関係ないのですが
昨日ワシントンの町で出会った「日本語」です。

極度乾燥(しなさい)?


福?


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「ら抜き言葉」が気になって、、、、

2019-02-04 23:23:43 | 言葉
ごちゃごちゃしてきた本棚の整理を始めたら
探していた古い封筒が出てきました。


東京の家で見つからず
どこに行ったんだろう
どこにしまったんだろう
と、半ば諦めかけていたものでしたから

「ここだったんだ!
 ここにあったんだ!」

と、大喜びの一安心。

何かと言えば、この封筒に書いてあるごとく

「Teaching Japanese 」

日本語教授法のテキスト一式です。


そして、そして、「Certificate of Completion」
つまり、「修了証明」
まあ、卒業証書にして資格証明のようなものです。


これがあれば、堂々と「日本語」を教えられるのです。
だいぶ前に、かなり真面目に学校に通って
かなり一生懸命勉強して試験に臨んで
ようやく取れた卒業証書。

ある時、若い人たちから、若者言葉で
こんなことを聞かれたことがあります。

「メイおばさんて〜、やっぱ〜、英語で考えてるんですか〜?」

さてさて、この答は次回に譲るとして
つくづく思うのは、「ああ、日本語が母語でよかったなあ、、、、」ということ。
こんなこ難しい言葉、今から学ぼうと思ったってきっと、いえ、絶対無理です。

それにしても
今、とってもひっかかる日本語が「ら抜き言葉」です。
メイおばさんが時流に乗り遅れているだけなのかもしれませんが

「見れます?」
「食べれた。」
「明日来れる?」
「考えれない。」

などと言う言葉を耳にすると
どうしてもザワザワとしてしまうのです。
最近では若い人ばかりか、メイおばさんと同年代の人たちからも
耳にするようになりました。
耳ばかりか、メールのやり取りなどでも見られるようになりました。

あまりに気になるものですから
メイおばさんの50年にも及ぶ日本の大親友たちに
メールで聞いてみました。
そのうちの一人は、日本語教授法の専門家です。

その答についてはまた明日ね。

つくづく思うのは
私、日本語が母語でよかった!と言うこと。

今はたまたま英語生活で
下手すれば「あれ、もう何日、日本語で話してない?」ですし

その昔、ヨーロッパのある国に住んでいた時は
一歩外に出れば、かなりレアなその国の言葉で暮らしていましたけれど
若かったせいもあって、さして苦労もしませんでした。

でもたぶん、もしも外国語として日本語を学ばなければならないとしたら
ああ、、、考えただけでも冷や汗。

前段が長すぎて「れる、られる」のことまで
話が進みませんでしたけれど
ぜひまた次回に書かせてくださいね。

もしかしたらこれ
今のメイおばさんが
日本語で一番引っかかっていることかもしれない。

さあて、明るいうちにお夕飯の買い出しに行かなくちゃ。
と言ってもまだ3時前、ついでにメトロにちょっと乗って
ペンタゴンシティーのショッピングモールでもウロウロして来ようかな。


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半旗の意味

2018-12-11 04:32:08 | 言葉
あまり聞きなれない言葉ですが
「はんき」と検索すればこんなに出てきます。

半期、半旗、反旗、叛旗

一番馴染みが深いのは、「上半期」「下半期」などで目にする「半期」でしょうし
次に馴染みがあるのは、たぶん「反旗をひるがえす」などの「反旗」でしょうか。
めったに目にしない「叛旗」もどうやら「反旗」と同義語のようですし
とならば、残った「半旗」って??

「半旗(Half-staffまたはHalf mast)とは、弔意を表すために
 旗竿の最上位より下に下げた旗のことである。」 (ウイキペディア)

メイおばさんの記憶に今でもくっきりと残っているのは
一昨年、2016年の3月末の半旗です。

「ワシントン記念塔」も、街なかの大きなビルの屋上も
中途半端な位置に留まった星条旗(アメリカの国旗)が止まっていたのです。
それは、その何日前かに起きたベルギーのブリュッセルでの
テロ犠牲者を悼むためのものでした。


それと同じような光景がこの窓の外に見られるようになってから
かれこれ1週間も経つでしょうか。


シアトルのダウンタウンにそびえ立つ高層ビルのてっぺんにも
ホテルの屋上にも半旗が風に揺れているのです。

よく晴れた美しい青空に揺れる半期はテロではありません。
つい先日、11月30日に94歳で亡くなった
アメリカ第43代大統領、ジョージ・H. W. ブッシュへ氏への弔意です。

現職はもちろんのこと、元大統領が亡くなった時には
死後30日間はあちこちで半旗が風になびきます。
今、この窓の外の高層ビルの上の半旗も
まだまだ年内ギリギリまで掲げられ
命が受け継がれ
新しい年がまた始まるのでしょう。

読んでくださってありがとうございました。
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それはあなたが言ってることだ

2018-11-22 08:03:47 | 言葉
メイおばさん、いつもバッグの中にはこんな小さなメモ帳が!


突然思い立ったことだとか
覚えていたいことなどを、どこにいても書けるように。

と言ったって、揺れる電車の中だとか
歩いている途中だとか
大方はそんな不安定な状況でのことですから
書かれた文字は時折、書いた本人のメイおばさんでも読解不可能です。

確かどこかに書いたはずなのに
どうしても見つからない怪奇現象まであったりもして(笑)。

それでも時折、読み返してみれば
なかなかどうして、心に染み入る言葉があったりもするのです。
だいたいそんな時は、自分の心が弱くなっている時ですけれど。

これ、最近のなぐり書き。



カフェでコーヒーを飲みながら書いたにしては
フムフムなるほど、と今でも心に染み入ります。

オレンジ色のマーカーで囲んであるのは
日本を発つ前にお会いした尊敬する先生が
悩んでいるメイおばさんにプレゼントしてくれた言葉です。

『それはあなたが言ってることだ』

ローマ帝国の第5代ユダヤ属州総督であったピラトが
裁判の席で放った言葉だそうです。

ピラトの言葉を、先生はもう少し続けてくれました。

「なんじは自分の考えで勝手なことを言う。
 私が答える問題ではない。
 それはあなたが言っていることだ。」

そして悩むメイおばさんにこんな助言をしてくれました。

「それは『彼女』が言っていることであって、『私』に関わることではない。
 ごちゃごちゃ言っているのは相手が言っていることに過ぎない。
 全てを知っている絶体者がいる。」

ここまで歩いてきた長い人生
喜怒哀楽、いろいろありましたけれど
良き家族、良き友に恵まれてここまで歩き続けることができました。
どんなにありがたいことでしょうか。

「俯仰天地に愧じず」(ふぎょうてんちにはじず)

どんやり曇った窓の向こうを眺めながら

そんなことを思う今朝のメイおばさんです。

読んでくださってありがとうございます。
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