Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

笑顔残して

2016-08-18 12:11:43 | ラロトンガ
アメリカの新聞には
と言ったって、そうそうたくさんの新聞を読んでいるわけではありませんが
少なくともメイおばさんがよく開く
「The Seattle Times」ですとか、「The Washington Post」とかには
毎日のように大きな訃報ページがあります。


「訃報欄」などというにはあまりにも大きすぎる
まさに「訃報ページ」です。
時には両面2枚にわたっていることだってあるぐらいです。

メイおばさん、時々余裕のある時には
ここをけっこう丁寧に読みます。


するといろいろな人生が見えてきます。
もちろん、残された方々がわざわざ悪いことなど書くわけはないでしょうが

ああ、いい人生をお送りになったんだなあ、とか
ああ、良き伴侶と共にお幸せな人生だったんだなあ、とか
ああ、こんなにたくさんのお孫さんにも恵まれて、とか
ああ、もう少し長く生きていたかっただろうなあ、とか。

写真の方々は皆さん、嬉しそうに、楽しそうに
幸せそうに笑っています。


メイおばさんは小さい時から笑う子でした。
というか、どんなに悲しんだり、泣いたりしても
なぜか「いつもニコニコしているメイちゃん」と
言われ続けてきました。

小学校の卒業文集には
「メイちゃんはいつもニコニコしていたね。」
と書かれました。

それがちょっといやで
中学生になったのを期におもいっきり渋い路線で行こうと
あるいは憂い少女の路線で行こうと

なるべく難しい小説など片手に
物思い顔でいようと努力したのですけれど
やっぱり駄目でした(笑)。

そしてもうあきらめることにしました。
気にしないことにしました。
「ニコニコ」がきっと私の役割なんだと思うようにしました。

大人になってからは
「ああ、私って得な性分だわ。」と思えるようになりました。

何十年も生きてきて
今、私のまわりにいるたくさんの友人たちを思う時
彼らはいつもニコニコしています。
一緒に泣いた時だってあったとしても
いつもニコニコしています。

けれども不思議なこともあって
中にはどうしても笑顔が浮かばない人もいます。

華やかな笑顔が自慢の人だったのに
その人のことを思い出す時には
どうしても笑顔が浮かんでこないのです。

私たち人間のアンテナというのはなかなか大したもので
もしかしたら「本当のニコニコ」と「嘘のニコニコ」を
無意識のうちに感じ当てているのかもしれません。

メイおばさん、たくさん泣いてきましたけれど
「いつもニコニコ」が友の思い出の中に残っているのなら
これほど嬉しいことはありません。

どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
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「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
8月18日:スカートをはいたトウモロコシ
8月17日:不思議第二弾はカリフラワーライス
http://blog.goo.ne.jp/mayobasan


想いは安らぎの庭へ~ラロトンガ

2014-02-24 23:28:51 | ラロトンガ
なんだか急に忙しくなって
と言ったって、こうなることはわかっていたのだから
もう少し段取りよく進めておけばよかったのに
と思ってみたところで後の祭り

どんなに閑だって
どんなに忙しくたって
一日は24時間で、一時間は60分
こればかりは、古今東西不変の事実

こんな時に限って
いえ、こんな時だからこそ
想いは赤道を越え飛翔して
心はふわふわとたゆたい始める

いけない、いけない、そんな場合じゃないでしょうと
想いながらも
あと1分、あと5分と
束の間のモラトリアム

今晩の行先は
ラロトンガ島のもうひとつの教会
昨日の最後の晩餐の教会同様
見渡す限り人っ子ひとりいやしない


光が差し込む明るい教会堂の中に入れば
ジンジャーの香りが頭をくらくらとさせて
私を遠い昔に連れていく
まるで誰かに仕組まれたみたいに


この教会をとりまく大きな庭は
こっち半分が墓地で


あっち半分が「Peace Garden」安らぎの庭
相反しているのか
それとも同じものなのか
私は記憶の中の庭を歩きながら考える


ガーデニアが咲き、ブーゲンビレアが咲き


見上げればパンの実がなり、乾いた椰子殻が地面を飾る


プルメリアは香り

名も知らぬ熱帯の花の後ろには、行先を迷わせる方位図


いけない、そろそろ戻らなければ、、、、

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南の島の最後の晩餐~ラロトンガ島の教会で

2014-02-23 08:22:14 | ラロトンガ
昨日、一昨日と雪の話が続きましたので
今日は一転して常夏の南太平洋へと飛びましょう。

ラロトンガ島の
礁湖に面した島の目抜き通りをそれて
ふーっと引きこまれるように足を向けてしまった場所がありました。

純白のその建物の扉は
開け放たれているというのに
誰の姿も見えません。

熱帯の花が美しく咲く大きな庭で動くものといえば
優しい風を受けて時折さわさわと揺れる花や葉と
近づいても逃げぬ雌鶏ばかり。


踏み入れた扉の中は
外の眩しい光に慣れた目にはただ薄暗く
扉の向こうの世界の明るい緑だけが映ります。


ようやく目が慣れてきた頃に
ぐるり周囲を見渡すと
一番奥に息を吞むような美しい祭壇がありました。

背後の大きなステンドグラスは
イエス・キリストと12人の弟子たちです。


主イエスの後ろにも、弟子たちの後ろにも
きらきらと輝く南太平洋の海がひろがり
帆船が浮かび
貿易風に育てられた広い雲と青い空が交ります。
なんという「最後の晩餐」でしょう!!!


しばし陶然とその前に立っていた後に
ただ花の香りだけが漂う誰もいないその場所を
静かに歩きまわっていたら
こんな物たちに出逢いました。

讃美歌の伴奏に使われるドラムでしょうか。


そしてこれは献金のためのお皿でしょうか。
椰子の木で彫られた器は、いくたびも磨かれて
曇り一つないつやを放っています。


ふうっと入ってきた風に塩の匂いを感じ
我に返ったように扉の向こうに目を転じれば
遠くに見えるのは
キリストの背後の海と空と雲


忘れらない思い出です。
今でも、心がザワザワ揺れそうになった時には
あの時間とあの場所を思い出します。


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楽園の楽園タイム@ラロトンガ

2013-08-30 22:52:16 | ラロトンガ


昨日に続いて
またもやラロトンガの話です。

「I want to get off at the market place.」
(市場で下りたいのですけれど)

「Don’t worry. Everybody does.」
(大丈夫、みんな下りるから。)

たしかにその通りでした。
ぞろぞろと下りる人たちにくっついていったら
市場がありました。
毎週土曜日、午前中に開かれる青空市場です。

カラフルなドレスやシャツやパレオたちが
海風に揺れます。


とってきたばかりのバナナも


椰子の実も


と、ここまでは「いかにも」ですけれど
「まさか」のものに遭遇してしまいました。
しかも、もう残りがたった二つです。

どこからどう見てもお弁当です。
しかも太巻き寿司と豚カツの。
ソースらしき物までついているじゃありませんか。


土曜日の青空マーケットは
「午前中」と謳うだけあって
お昼前からそわそわと片付けが始まって
売れようが売れまいが
お昼になったら
信じられないぐらい殺風景になりました。


市場の外、通りに面したお店だって
月曜日までは閉店です。


楽園と呼ばれるこの島の人たちの
楽園タイムが始まります。


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再びラロトンガ島のバスの話です。

2013-08-29 23:54:47 | ラロトンガ


再びラロトンガ島のバスの話です。
毎日バスに乗っていると
運転手さんとも、すっかり顔なじみになります。

「I want to get off at the market place.」
(市場で下りたいのですけれど)
と言えば

「Don’t worry. Everybody does.」
(大丈夫、みんな下りるから。)

ある土曜日のお昼前
珍しく混み合っている逆時計まわりのバスの中
3か月ぐらいの双子のベビーが
ひとりは若いママの膝 
もうひとりは若いパパの膝
二人ともご機嫌で 
何がおかしいのかキャッキャッと笑っておりました。

そしたら不思議なことに
乗客のみんなにベビーたちのご機嫌が移って
いつの間にかみんながニコニコ
キャッキャッと笑い始めたのです。

このニコニコバス
土曜日には、なんと2時にはスクールバスに変身して
学校に子どもたちをお迎えに行きました。

時々、無性に
ラロトンガ島のバスに乗りたくなます。


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ファミーの音階で泣く鳥たちのラロトンガの朝

2013-08-19 23:55:57 | ラロトンガ


6時はまだ暗いけれど
我慢 我慢
もう30分もすれば
地球の自転が最初の明るさを連れてきて
ファミー Fa Mi♪♪,,,の音階で泣く鳥たちが
今日もまた
さわぎはじめるだろうから

どこかで聞いたことがあるはずなのに
思い出せないその懐かしい音は
明るさが輝きに変わる瞬間に消えてしまうから
お寝坊さんには聞こえない

私は大きなベッドの上を泳ぎ
腹ばいになって
頬杖をつきながら
今日もまた
窓の外がうっすらと明るくなって
ファミー Fa Mi♪♪,,,が始まるのを待っている


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パーとイルカたちの物語 その3~イルカとの出会い イルカとの別れ

2013-08-16 23:41:44 | ラロトンガ
(前回から続く)
さてさて
モーレア島からタヒチ島へと
大洋を泳ぎ続けていたパーを
大口を開けた鮫がまさに襲おうとした瞬間
いったい何が起きたというのでしょうか。


突然どこからともなく
何匹ものイルカの群れが
キーキーと鳴きながら現れたのです。
そして、その固い鼻で鮫を突きながら
深く暗い海深く
沈めてしまったのです。
ぶくぶくと大きな泡が海面に広がります。


獰猛な鮫もいなくなり
百匹もの賑やかなイルカたちが
パーのまわりで
飛び跳ねたかと思えばまた潜ります。

パーはまたしても思いました。

「ご先祖様たちの魂がイルカになって
僕を助けに来てくれたんだ。」

突然、一番大きなイルカが海の中に潜ったかと思うと
再び海面に浮きあがって
パーをその背中に乗せました。

「駄目だ、駄目だ、僕はひとりで泳がなければならないんだから。」

大イルカはパーを海におろしました。
すると、まるでそれを合図にしたかのように
まわりじゅうのイルカがみんな飛び上がって
キーキーと鳴きながら
空中で尻尾を振りました。

イルカが人間の心を読めることを
パーは知っていました。
だからこう問いかけたのです。

「僕がタヒチ島に泳ぎ着くまで、君たちも一緒に泳いでくれるかい?」

言葉で答える代わりに
イルカたちは水面に立ち上がって
またキーキーと尻尾を揺らしました。

こうしてパーとイルカたちは旅を続けたのです。
パーはイルカたちに囲まれて泳ぎ続けます。
海流までがパーの味方をしているように
パーを先へ先へと押し進めます。

鳥たちが鳴きながら
パーの頭上を円を描くように飛びまわります。
鳥たちもまた、眼下で行われているドラマの証人なのかもしれません。

何時間かして
パーとイルカたちはタヒチ島の玄関口、パペーテの港に着きました。
これ以上浅瀬に入ってくるのは
イルカたちにとって安全なことではありません。
パーは泳ぐのを休み
周囲をとりまくイルカたちを見まわしました。

「ありがとう、みんな本当にありがとう。
 君たちのことは一生忘れない。」


パーはイルカたちに大洋に戻るように言いました。
何頭かのイルカがパーに近づき
パーに優しく触れてきます。
それが彼らの「さようなら」なのです。


そしてイルカたちは空に向かって大きくジャンプをして
2頭ずつのペアになって
彼らの故郷、広大な海に戻っていきました。
パーは目にいっぱい涙をためながら
イルカたちを見送りました。

「さようなら、イルカたち、僕の海の兄弟姉妹たち。
 僕は君たちが僕にしてくれたこと
そして、今日のこの日を決して決して忘れないよ。」


パーは太鼓の音と何艘ものカヌーで迎えられ
タヒチの土を踏みしめました。


勇者パーはたくさんの人たちに囲まれて
お祝いの歌とダンスが始まりました。
それは、ポリネシアの真なる息子、英雄であるパーを
歓迎するものでした。

パーがラロトンガから運んだ石は
今でもタヒチ島パペーテに残っています。
ということは
あれ以来だれも
パーに挑戦した人がいないということなのです。

フレンチポリネシアは
パーを決して忘れないでしょう。
そしてまた
パーもイルカたちによって助けられた日のことを
生涯決して忘れはしないでしょう。

(1985年 パー39歳の時)

Source: "Pa and the Dolphins~A true story of Pa,Rarotongan Hero and His return Journey to Tahiti"
By Jillian Sobieska 2011
Xlibris Corporation
www.xlibris.co.nz
Orders@Xlibris.co.nz

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パーとイルカたちの物語 その2~パー 鮫に襲われる

2013-08-15 23:39:35 | ラロトンガ
(前回から続く)


パーは海を見つめ
目の前に待ち構えている厳しさを思います。
そして静かにラグーン(礁湖)に足を踏み出し
澄んだ緑の水に飛び込みます。

パーのしなやかなからだが
外洋に向けてぐんぐんと進みます。
きっとそこは深く、暗いことでしょう。


礁湖の外に出れば潮の流れは急に強くなり
大きな波がパーのまわりでうねります。
パーを見守りながら伴走する小さなボートも
波にもて遊ばれるかのように大きく揺れます。


パーが泳ぐすぐ下を
色鮮やかな魚の群れが泳ぎます。


お日様の反射が
水の中で虹を作ります。


熱帯の鳥たちが
手を延ばせば届くぐらいにまで
低く舞い降ります。

パーは思います。

「ご先祖様たちが
きっと鳥の形になって
自分を見守ってくれているのにちがいない。」

クラゲはぷかぷかと浮かび
半透明な水跡を作りながら飛び跳ねる魚たちを
海亀が追います。

後ろ手に振り返れば
モーレア島のぎざぎざの山頂が目に入ります。

「何て小さく見えるのだろう。
きっともう9マイル(約15キロ)ぐらい来たにちがいない。」

その時、パーは不思議な振動を感じました。
あたりを見まわしながら泳ぎ続けていると
再び奇妙な揺れが
這うように伝わってきます。

そして、、、、

パーは見たのです。
ほんの20フィート(約6メートル)ほどのところに
大きな灰色の鮫がいるのを。
その背びれが、強く水を叩きながら
パーに向かって進んで来るのを。

鮫の両の目がパーを見据えました。
パーはご先祖様に祈りました。
「どうか助けてください!」


巨大な口をパクリと開けた鮫が
すぐ近くに迫ってきます。
パーは死を覚悟しました。

その時
思ってもみなかったことが
パーに起こったのです。

(次回に続く)

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パーとイルカたちの物語 その1~パーの挑戦

2013-08-14 23:26:46 | ラロトンガ


山の神様のお使いのようなパーは
実は海の神様のお使いでもあるかもしれません。
そんな話に行く前に
まずはもう一度
パーをご紹介しましょう。

島を縦断するクロス・アイランド・トレッキングの
名ガイドにして名物ガイド
それがラロトンガ島の「Pa」です。
マロと呼ばれる色鮮やかな布を腰に巻いただけの姿で
裸足で山を歩きます。
山のことなら
およそ何でも知っています。
そして完璧な英語を話します。

上の写真は
半日を共に過ごして
最後にお別れするときのパーの姿です。
手に持っているのは
パーについて書かれた本


(パーとイルカたち
~ラロトンガの英雄パーと
彼のタヒチへの帰還の旅についての本当のお話)

さあ、本のページをめくって
英雄パーのお話を始めましょうね。
もちろんパーからも
作者のジュリアンさんからもお許しを得ています。


椰子の葉が風に踊るポリネシアの真ん中に
小さな小屋がありました。
中ではゴザの上にひとりの若者が横たわっています。
その体格はがっしりと
その顔はポリネシアの誇りと力を湛えて

彼は何世紀も遡って
64代にもわたる祖先の歴史をたどることができます。
父親から何度となく聞いたその歴史をたどることができます。
海流に運ばれて
タヒチからラロトンガまでやってきたその歴史を


タヒチへ帰ることは故郷に戻ること
パーはラロトンガを代表して
モーレア島からタヒチ島への遠泳に挑戦することにしました。
月の海をどこまでも泳いで
これまで誰も成功したことのない遠泳に

パーは眠ります
満天の星の下
花の香りが漂う中で


早朝、鶏の鳴き声と共にパーは目覚めます。
新しいお日様が
山の頂きの向こうに顔を見せ始めました。
いよいよその時がやってきたのです。


パーに別れを惜しみ
パーの成功を祈る人たちが集まります。
パーは彼の生まれた島、ラロトンガの石を高く頭上に掲げます。
そして唱えます。

「オロマイ、オロマイ、オロマイ
 ようこそ皆さん
 私がもし無事にタヒチに着いたなら
 私はこの石を次なる挑戦者に託しましょう。
 いつかまたこの石がここに戻って来るように。」


こうしてポリネシアの旅立ちの儀式が終わり
パーは島の友人たちに別れを告げます。
人々はパーの無事を祈り
花輪をパーの首にかけます。
パーが石を帆走の小舟に積み込みました。

さあ、いよいよパーの長い冒険の旅が始まります。

(次回に続く)

*モーレアからタヒチまでパーが泳いだのは22キロです。

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ラロトンガ島縦断トレッキング~第三部 山頂から向こう側への下り道

2013-08-13 21:27:01 | ラロトンガ
登ったならば下らねばいけないのが世の常です。
おおかたの場合は
壮大な眺めの中にずっとそのまま留まるなんてわけには行きません。

私たちもまた、下りはじめます。
けれども同じ道ではなく
今度は山の向こう側へと続く道を。
だってクロス・アイランド・トレッキングなんですから。

羊歯の林を分け入って


野生の豚さんや


野生の蘭に出逢い


埋まってしまいそうな平地を過ぎて


つるつる滑る石づたいに
おそるおそると川を渡ります。
みんな二度や三度はつるりと滑って
スニーカーを水浸しにします。
でもいいんです。
すぐに乾きますから(笑)。


ようく見てください。
一番前の青年が運んでいるのは
前にひとつ 後ろにふたつ
お仲間の女性陣の荷物です。
見るに見かねたのでしょうか。
自分から言い出して
カバン持ちをしてくれました。


名ガイドのパーはこんな時
仔羊たちの先頭を歩いていたかと思えば
迷える仔羊たちが置いてきぼりにならないようにと
羊飼いのように一番後ろを歩きます。

そうして
少しばかり足元が乾いてきたかな、
という頃に
山道を下りきったところで
私たちを出迎えてくれるのがこんな看板です。
ちょっとした感激です。


「Cross-Island Track
Papua Road End」

(クロス・アイランド・トラック
 パプア・ロードの終点)

そしてさらなる感激は
空腹の私たちを待っていてくれた
サンドイッチとペットボトルのお水です。


サンドイッチはツナサンドと
ベジタリアン用の野菜サンド。


ところがここでちょっとしたアクシデントが、、、、、

仲間たちのうちの何名かが待っても待っても
ちっとも戻って来ないのです。
パーも戻ってきません。

パーが一緒なら
まさか道に迷ったりはしていないはずと思いながらも
サンドイッチ組はなんだか心配でなりません。

いちはやく食べ終わった青年が二人
荷物を私たちに預けて
出口から再び山道を登りはじめました。
捜索に行くと言うのです。

それから待つこと1時間
パーが年配のドイツ人女性を背負って
その家族たちと一緒に姿を現しました。

さきほどすっ飛んで行った捜索隊の青年たちが
みんなの荷物を持っています。

聞くところによれば
背負われていた女性は
下り道の途中で息苦しくなり
しゃがみこんだまま
動けなくなってしまったというのです。

そんなアクシデントはありながらも
なんとかみな無事に下り着き
迎えのマイクロバスに乗ってからは
くだんの女性も回復し
それぞれの居場所へと送り届けられました。

さて
次回、ラロトンガ島縦断トレッキング最終回は
山の神様のお使いのような
パーについてのスペシャルストーリーでございます。

どうぞお楽しみに。

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