Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

ロートレックの「Albi」(アルビ)の町で

2016-03-31 23:20:11 | フランス
南フランスの中世の面影を残す小さな町「Sarlat」(サルラ)から
南東へとひたすら車を走らせたのは
もう随分前のことにも思えれば
ついこの間のことのようにも思えます。


菜の花畑の黄色が美しい頃でした。


走行距離にして約180キロ。
目的地は「ALBI」(アルビ)。
ロートレックが生まれた小さな町です。

タルン川のほとりのこの町には
ある種のたたずまいがありますから
ただブラブラと歩くだけでも面白いのですが

そんな町は至る所にありますから
何も180キロも走ることもなかったような、、、、(笑)

この町の見どころとしてあげられているのは
ロートレックの作品を中心に展示している
「Musee Toulouse-Lautrec」(ロートレック美術館)と


13世紀に着工されたという「Cathedrale Ste-Cecile」(サント・セシル大聖堂)です。


美術館の方は
「生まれた所だからといってだから何?
ロートレックの作品を見せるならば
もう少し別の演出もあるんじゃありませんか?」
と、突っ込みのひとつも入れたくなるようもの。

13世紀に司教館として建てられたという
建物の方がよっぽど心に響いたりもして
そして、建物の窓から見える風景の方によほど心動かされたりもして。


まるで要塞のように威容を示す大聖堂は
中に入れば居心地が悪くなるぐらいに圧倒的で


それでも勇気を出して祭壇に進めば
そこにあるのは大きな地獄絵。


この絵の前で祈る時、人々は何を考えるのでしょう。


凡人の私ならこんなことかもしれません。

「どうか、神様、私をこんな地獄には連れて行かないでください。
 悪いことは決してしませんから。」

メイおばさんはやっぱりパラダイスの絵の前で祈りたいなあ。

「どうか、神様、私をこんな素敵な所に連れて行ってください。
いいことをたくさんしますから。」

まあまあ、いろいろな意味でこれもまた面白い「Albi」(アルビ)の町でした。

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やっぱりこの町が好きなことに@ワシントン

2016-03-30 22:15:29 | ワシントンDC
昨日は特別な日でした。

だって
風は冷たいものの
とびっきりのお日様ととびっきりの青空で。

こんな日にどうして家の中にばかりいられましょう。
読みかけの本をパタンと閉じて
PCもシャットダウンして
日焼け止めをぬり
サングラスをかけて
メトロに乗ってスミソニアンまで行きました。

スミソニアンは
国会議事堂とワシントン記念塔の間に
ずらりと美術館や博物館が並ぶ最もワシントンらしいところ
アメリカの首都らしいところです。
そして桜の名所「Tidal Basin」を背後に擁したところです。

もう一度桜を見たくなったんです。
金曜日の小雨まじりの曇天ではなく
今度は澄みきった青空の下の桜を。

この花は、薄暗かろうが明るかろうが
雨だろうが晴れだろうが
どんな場面にもよく似合う花です。
4日前にはまだベルギーテロの犠牲者を悼んで半旗だった
記念塔を囲む旗も本来の位置に戻りました。


どうかこれが日常であるように
どうかもう半旗を仰ぎ見る日がこないように
と、叶うこともない願いを唱えたいほどに
桜はなにごともなかったように美しく、ひたすら美しく
咲き誇っています。


こうして
誰に言われるでもなく
毎年その時期がやってくると足並みをそろえて花開かせるなんて
私たち人間にはできることではありません。

桜の下をずいぶん歩きました。
中にはもうところどころに緑の葉をのぞかせている木もあります。


気持ちよさそうにカモメが飛び交い


小さな少女がステージの上のギタリストが奏でる音楽に合わせて
踊り始めます。


美しい日でした。
特別な日でした。


歩きながら気づきました。
1年のうちの限られた日々にしかいられなくても
やっぱり自分はこの町を好きなことに。

この町を離れて、この町を思う時には
昨日、桜の下を歩いた自分と
昨日そんな風に思った自分を
きっと思い出すことでしょう。

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Are you an American?

2016-03-29 06:44:50 | 言葉

暖かくなってきました。
私たちの家の周りも日一日と春になっています。

先日パリからワシントンへと帰る朝
乗るはずだったパリ→ワシントンが便が欠航になってしまいました。

なんとかフランクフルトまで飛んだはいいものの
今度はフランクフルトからワシントンまでの搭乗券をゲットしなければ
家に帰ることができません。

乗り継げる便はすでにほぼ満席です。
けれどもいつの時代でも、どの便でも
突然のキャンセルもあれば
予約をしながらも現れない「NO SHOW」と呼ばれる乗客がいます。

どうか乗れますように
と運命の女神に祈りながら、ギリギリまで待ちました。

そんなドキドキを
これまでいったいどれほど経験してきたことでしょう。
しかも今回は一人ではなく二人です。

もしここで1席しか空きが出なかったらどうする?
乗る? 乗らない?
どっちが乗る? どっちが残る?

乗客全部が機内へと納まってから
ようやく空席待ちの搭乗券が発券されることとなり
幸運にも私たちはワシントン行きの便に乗れることになりましたが

やれビジネスがいいだの
やれ通路側がいいだの
やれ二人並んで座りたいだの
しのもの言っている場合じゃありません(笑)。

私に与えられたのは25のB。
つまり三人並びの真ん中です。

右は中年のむっつりおじさん(アメリカ人風)。
左は若い青年(インド人風)。

ふとしたことからぽつりぽつりと会話が始まったら
両側から同じことを聞かれました。

「Are you an American?」(アメリカ人ですか?)

まさにアイデンティティを問われる質問です。
そして、咄嗟に口をついて出たのはこんな言葉でした。

「No, I’m a Japanese.」(いえ、日本人です。)

今度は私が彼らに聞きました。

「Are you an American?」(アメリカ人ですか?)

右隣りの紳士が答えました。
「Yes, I am an American.」(ええ、アメリカ人です。)

左隣りの青年が答えました。
「No, I am an Indian.」(いいえ、インド人です。)

こんな会話が交わされた後に思いました。
もしも日本だったら
たまたま隣りに座った欧米人あるいはインド人風の人に
「あなたは日本人ですか?」なんて聞くかしら、と。

たとえば

どう見たって全身アメリカ人、時にイギリス人のような夫が
日本へ向かう飛行機の中で隣りの乗客から

「Are you a Japanese?」(あなたは日本人ですか?)

などと聞かれることがあるかしら、と。
まずありはしないでしょう。

こんなちょっとしたことからも
日本がどんなに日本で
アメリカがどんなにアメリカであるかがわかるような気がします。
面白いもんです。

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半旗とトランプ

2016-03-28 06:38:36 | ワシントンDC
昨日3月最後の土曜日のワシントンは青空とお日様に恵まれて
70万人もの人たちがお花見に繰り出したとか。

そんな中、華やぎには似合わない光景もそこここで見られます。
星条旗が旗竿の途中で止まっているのです。

お花見の名所「Tidal Basin」を背後に控えた「ワシントン記念塔」も


街なかのビルも。


いつもは旗竿のてっぺんで
威風堂々と赤と白のストライプを風になびかせている旗が
どこもかしこも途中で止まっているのです。

弔意を表す半旗です。
先日のブリュッセルでのテロの犠牲者を悼むためです。

かたや同じ日に通りかかったペンシルベニア通りでは
こんな大きな白い文字が目を引きます。


選挙キャンペーンではありません。
ホワイトハウスと国会議事堂の間の
アメリカの首都140年もの歴史を持つ美しい建物
『Old Post Office』(郵便局)が
19世紀の美しい装飾を保存しながら
263室の優雅で豪華なホテルに変身しようとしているのです。
その工事現場の看板です。

新しい名称は「Trump International Hotel Washington DC」
トランプ・インターナショナルホテル・ワシントンDCです。

アメリカ政府がトランプ氏率いる会社に所有権を委託したのが2013年。
トランプ氏が大統領選に出馬表明をしたのが2015年6月。
どこまでが計画のうちかは素人には図る余地もありませんが
この大きな字幕は、とりわけ今この時期には大きなインパクトをもって
私たちの目に映ります。

さすがトランプ氏!

町を歩けばいろいろなものが見えます。
いろいろなことを考えます。
やっぱり時には歩きましょう。

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桜満開ワシントン

2016-03-27 01:33:12 | ワシントンDC
こんにちは、メイおばさんです。
皆様がお住まいの所では、桜はもう満開になりましたか。

桜というのは本当に不思議な花です。
人生の色々な場面を思い起こさせ
ああ、こうしてあと何回この花を仰ぎみることができるのかなあ、、、などと
時に哲学的に、時にセンチメンタルに
時にノスタルジックにさせるのですから。

そして世界のどこにいようとも
たとえ春ではない地にいようとも
この時期が来ると決まってその姿を思い浮かべては
同じように哲学的に、センチメンタルに、ノスタルジックになります(笑)。

今年は日本で桜を見ることはできませんけれど
日本から渡ってきた桜なら見ることができる場所にいます。


昨日、3月25日の「ワシントンポスト紙」では
3面にもわたって「cherry blossom」(桜)の記事が見られました。

ご存知の方も多いと思いますが
ここワシントンもまた桜の町なのです。


この季節には桜情報が飛び交い
人々の足取りを軽く、心も軽くさせて
お花見へといざないます。

とりわけワシントンの真ん中
スミソニアンの博物館、美術館が立ち並ぶ「モール」の
スミソニアン駅から南へ10分ほど歩いた
「Tidal Basin(タイダルベイスン)」と呼ばれる池の周りの桜は圧巻です。


ここの桜たちは
今から100年以上も前の1912年に
当時の東京市から寄贈された3千本もの桜たちの子孫です。
今では若木も加わって水面にまで張り出すように伸びた桜も美しければ
池の向こう側の白亜のジェファソン記念館との取り合わせも美しく


特設ステージでは日本の歌や踊りなども披露され
芝生では思い思いのスタイルで桜を楽しむ人たちが見られ
あちこちでカメラのシャッターが押されます。

今年の「Sakura Matsuri National Cherry Blossom Festival」(桜祭り)は
3月20日から3週間の会期ですでに始まりましたが
今日26日が「Opening Ceremony」(開会式)です。

春を祝い、桜を祝うさまざまなイベントが開催されますが
圧巻は4月16日のパレードでしょう。

昨日はどんよりと曇った朝でした。
週末は混雑するだろうからと金曜日に「お花見」に行こうと思い立ち
駅へと歩き始めたら、ぽつぽつと雨が降り始めました。

「Tidal Basin」に着く頃にはかなりの雨となり
その後も降ったり止んだりの決して最高のお花見日和とは言えぬ日でしたが
たくさんの花見人たちが
私たち同様雨に濡れながらも桜の下で立ち止まっては
満開に近づいた花々を仰ぎ見るのでした。


シートを広げて飲んだり食べたりしながら桜を愛でる
という形の「お花見」はありませんが

それでもやっぱり桜は桜。
Cherry blossomと名を変えようが桜は桜。
日本のような情緒はなくたって桜は桜。
東の国だろうが、西の国だろうが桜は桜。

いいもんです。

日付が変わった今日はとびっきりの青空と、とびっきりのおてんとう様。
今日もまたちょこっと行ってこようかな、と
メイおじさんに内緒で魂胆をめぐらしているメイおばさんです。
ただし日焼け止めをつけてね(笑)。
 
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ヨーロッパで一番高いピラ砂丘で

2016-03-25 20:23:08 | フランス
「砂漠」と言う言葉から思い浮かべるのはどんなこと?
メイおばさんなら

ナミビア、サハラ、ゴビ、タクラマカン。

フランク・ハーバードが書いた長い長い6部作「Dune」(砂の惑星)。

「砂漠が美しいのはどこかに井戸をかくしているからだよ。」
という星の王子様のことば。

そして、、、、、

「月の砂漠をはるばると 旅のラクダが行きました。」
というあの哀調に満ちたメロディーとロマンチックな歌詞。

いずれにしてもどこか神秘的で、どこかロマンチック。
もちろん実際にはそれどころではないことは百も承知ですが。

登って来ました、砂漠に。
いえ、ゴビでもサハラでもナミビアでも
まさかのタクラマカンでもなく
フランスの大西洋に面した海辺の町「アルカション(Arcachon)」です。


ここは牡蠣の産地として知られる小さな町。
夏はバカンス客で大盛況だそうですけれど
この時期は嬉しいぐらいにひっそりとしています。

この町のはずれに
ヨーロッパで一番高い砂丘、「Dune de Pilat」(ピラ砂丘)があります。
たとえ「一番高い」などという予備知識がなくたって
えっ!と思うような砂の斜面がそそり立っています。


ここを登ります。
靴が砂に埋もれます。

足を上げるのにも力が必要です。
油断をすると上げた拍子にずるっと下に滑ります。

これをひたすら繰り返して行くと
息が切れてきます。
そして右手の急斜面越しに防風林の林と海が見えてきます。


ここらへんで歩くのはもう無理になります。
ならばと四足歩行、つまり四つん這いになります。

靴を履いた足とちがって
手は滑りませんが、ついた両手が深く砂の中に埋まっていきます。
それを引き抜くのにまた力が要ります。

バランスよく座って靴を脱ぎ
中にたまった大量の砂を振り落します。
靴がかなり変形しています。


連れ合いはふもとでとうにリタイアしました。

「メイ、気を付けて登っておいで。
 僕はあそこの店でアイスクリームを食べているから 
 時間のことは気にしなくていいよ。」

たしかに、この観光地化した砂漠のふもとには
お土産屋さんがずらりと並んでいるのです。
かなり興ざめですけれど(笑)。


メイおばさんは頑張りました。
頂上はもうすぐのように見えます。


でももう駄目です。
「這ってでも行きなさい!」と天の声が聞こえてきそうですけれど
もうすでに這っているのですから(笑)。

疲ればかりではありません。
恐れもあります。

シアトルでは丘の上の30階に住んで
床まで届く大きな窓に寄りかかって本など読んでいるぐらいですから
高所恐怖症などあるわけもないのですが
それでも滑り落ちるかもしれない砂の上で
頂上に立つことを考えると足もすくみます。

あげく、、、、、、

四つん這いから立ち上がって
大西洋を、林を、遠くの小さな村をぐるりと見回して
空に向かって両手を大きく広げて言いました。

「ありがとう、みんな!」

そしてあとは半分壊れた滑り台のような感じで
何とかふもとまで帰り着きました。


けっこうスリリングな体験でしたけれど
そびえる砂漠(砂丘)を仰ぎ見ながら
ゆっくりとアイスクリームを食べるよりはずっとよかったと思っています(笑)。

それにしてもこの砂丘の砂の
なんと細やかで、なんとサラサラで、なんと美しかったことでしょう。
「宝箱」に入れる思い出がまたひとつ増えました。
 
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「なぜか、なんとなく」で今があって

2016-03-22 23:45:47 | メイの教訓

昨日早朝に乗るはずだった
パリ発ワシントンDC行きのユナイテッド航空便が突然欠航になって
早急に乗り継いで帰ることのできる便を探さなければならなくなりました。

ユナイテッドがらみのことでしたから
ユナイテッドがワシントンへと飛んでいる乗り継ぎ空港でなければいけません。

選択肢の一つは、パリから一番近いブリュッセルでした。
けれども、その後の乗り継ぎ時間等もあって
私たちはブリュッセルではなく、フランクフルトに飛ぶことにしました。
昨日の朝のことです。

フランクフルトからユナイテッドに乗って
夕方遅くワシントンに帰ってみたら
アメリカは時間が進んでいました。
まずすることは家中の時計を一時間進めることでした。

私たちの国の25倍以上もあるこの国には
4つのタイムゾーンがある上に、サマータイムがあるのです。

毎年、3月第二日曜の午前2時に時間が突然変わって
11月第一日曜の午前2時まで続きます。

時間通りに空港に行ったつもりで
うっかり飛行機を乗り過ごしてしまっても自己責任です。

さて無事に帰って来たはいいものの
今朝最初に飛び込んできたニュースには背筋がぞっとしました。

ベルギーのブリュッセル国際空港出発ロビーでテロがあり
多数の人たちがお亡くなりになったというではないですか。

パリで帰りの便に乗れなくなって
私たちが乗り継ぎ地として選んだのはブリュッセルではなく
「なぜか、なんとなく」フランクフルトでした。
帰りの日付にしたって「なぜか、なんとなく」昨日にしていただけです。

今朝の便でパリを発ちブリュッセルに着いて
次の便に乗るためにアメリカン航空のカウンター前を通ることだってあったわけです。

これまで過ごしたたくさんの場所で
テロだの、暴動だの、伝染病だの、事故だの
たくさんのアクシデントが起こってきました。
間一髪で避けられたこともありました。

そうしたことは何も海外に限ったことではなく
日本に住んでいても同じこと。

無事に今を生きているということは
意識するしないにかかわらず
たくさんの隙間を縫って来たということ。
なんとありがたいことでしょう。

そんな思いを持つだけで
毎日の生き方がちょっとだけ変わるような気がします。

ところでこれはヨーロッパの地図。
1時間もかからずに行ける「外国」がたくさんあります。
赤く囲んだのはたまたま今回居た所。
緑で囲んだのはたまたま今朝いたかもしれない所。


読んでくださってありがとうございました。
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美味しいものを美味しいと

2016-03-20 17:50:43 | メイの教訓
驚いたことや、心打たれたことや
がっかりしたことや、嬉しかったこと、、、

そうしたものにひとつずつ出会って
その都度、迷い、考え、先に進んで行くのは
日常生活も旅も同じです。
旅もひとつの「暮らし」の形であるのですから。

ボルドーでの3日間の後、今夜またパリに飛びます。

たくさんの思いを書きたいのですが
なかなか時間がなくてそれもできず

ならばとちょっと無精をして「メイおばさんの料理帖」から借りてきます。
「食べる」こともまた「暮らし」かな、などと思いつつ。
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一週間も居座ってしまったフランス南西部、ペリゴールの小さな町
サルラを後にして、西へ西へと約200キロ、今はボルドーにいます。
ボルドーと言えば言わずと知れたワインの産地です。

けれどもワイナリー(ボルドーで言う「シャトー」)を訪ねる前に
どうしても見たいもの、食べたいものがありました。

海とシーフードです!!

なにしろサルラとその周辺は、川はあっても海はなく
料理はフォアグラと鴨とアヒルでシーフードとは縁遠く、、、、、

そこでボルドーに着いた翌朝、一目散に目指したのは
大西洋に面した、いえ突き出た半島の先端「Cap Ferret」でした。


メイおばさん、もちろん海は憧れ
加えてなぜか突き出た半島の先っちょも好きなのです。
つまり180度、あるいはそれ以上ぐるりと海に囲まれた所が。
もちろん360度の島ならサイコ―です(笑)。

この「先っちょ」を占拠しているレストランがあります。


朝から降り続いていた雨が止んで青空が顔を出し、素晴らしい眺めです。
今はまだオフシーズンですが、もう少ししたら
たくさんの人々が訪れる場所となるのでしょう。


気温が上がって
日焼けを気にしながらの外テーブルのなんと心地よいこと!


お魚のスープと
山盛りのムール貝


すべてローカルな食材を使った料理です。

海と潮風とお日様は
どこだろうが食欲を増すための素晴らしいセッティング。

加えて言えば
良いことだけを考えるのが美味しくいただくための大切なセッティング。
美味しい物を美味しいと思い、感謝をすることもまただいじなセッティング。

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ボルドーのレトロなウインドー

2016-03-19 03:09:42 | 旅行
ご無沙汰しています、メイおばさんです。
退屈だ、退屈だと思いながらも
一週間も居座ってしまったフランス南西部、ペリゴールの小さな町
サルラを後にして、西へ西へと約200キロ
昨日からここボルドーにいます。

ボルドーと言えばねえ、言わずと知れた
ボルドーワインの産地です。

「18世紀にはワイン貿易のおかげで黄金時代を築いた。
 町を歩けばいたるところに古典様式の重厚な建物が並び
 往時の繁栄ぶりをしのぶことができる。」

などというガイドブックの謳い文句はあまりに紋切型です。
メイおばさんからしてみたらただ一言

「うわあ、町だ!」


バスもストリートカーも走っていて
名の知れたブランドショップもたくさんあって
人がたくさん歩いていて
町の真ん中の大劇場の石階段にも人が座っていて

カフェやレストランの外席も華やかな賑わいを見せ

なんだかみんな楽しそうで

そう、町なんです。
「サルラ」が先史時代の遺跡を擁する誇りある村だとしたら
「ボルドー」は18世紀の輝きを受け継いできた華やかな町。

町の目抜き通りを
そしてその間を縫うような通りを歩けば
いろいろな面白い発見があります。
まずはそのうちのひとつをご紹介しますね。

お洒落なお店が並んでいる界隈に
突然こんなウインドーがありました。


なんとも言えない味があります。
時代遅れと言うのか、その反対なのか
よくわからないながらも、なんとも懐かしい感じがして。

この手のウィンドーには世界のいろいろなところで出会ってきましたが
まさか初日のボルドーで!とは思いませんでしたよ。

ワインからではなく
こんなことからボルドー入門してしまうなんて
まあ、なんと言ったらよいのやら(笑)。

でも、けっこう好きなんです、こうしたレトロ感。

今日は走って走って、大西洋を見に行ってきました。
ヨーロッパで一番高い砂丘を這いながら登るという
すごい体験もしましたよ。

それらについてはいずれまた。
とにもかくにも、次々と何かを忘れていく分
ちゃんと次々と新しい何かを詰め込んでおります(笑)。
いえ、詰め込むから押し出されしまうのか(笑)。


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ドルドーニュ渓谷に似合う旅

2016-03-16 00:57:28 | 旅行
気温が上がって
気の早い若者たちがまるで夏のような出で立ちになり


ゆっくりと蛇行しながら流れるヴェーゼル(Vezere)河畔も
中世の山上の城塞の町、ドーム(Domme)へと続くくねった道も
ソメイヨシノによく似た、けれどもひときわ色濃い花が咲き始めました。


ひっそりとした村々の春を抜けて走り続けていると
突然丘の上に古城が現れます。

車とてめったにすれちがうこともありません。
ただひたすら静かです。


車を止め
眠るような、霞むようなその風景の中を歩いていると
不思議な感覚にとらわれます。


もしかしたら
誰かのいたずらでタイムスリップしてしまって
もう元いた時代に戻れなくなってしまうのではないか、、、、、と。

そうした気持ちにさせるのが
ここ、時が止まってしまったような村々と
穏やかな川の流れ。


そして、今なお流域に1200もの城が残されているという
ドルドーニュ渓谷の魔法でしょうか。


しかもそれらの城の多くは
百年戦争(14~15世紀)の間に建てられたというもの。

今日のような春の日には
とりわけ魔法の力も強いようです。

「華やかな」という形容詞はそぐわなくとも
「穏やかな」美しさが見る者の心の形を変えていきます。

「有名な観光地」という呼称はそぐわなくとも
だらかこその静けさが心を捉えて
流れる時を受け止める旅人になったように感じます。


公共の交通機関がないのでレンタカーでまわるしかありませんが
高速道路を走ることもありませんから
どうぞゆっくりと旅をしてください。

せっかちな車が後ろからクラクションをならしたら
どうぞ道を譲ってください。

気に入った場所があったら
時計を見ずに過ごしてください。

そんな旅が
ここドルドーニュ渓谷の村々には似合います。

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