Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

「ただ楽しい」の才能

2019-04-19 00:53:50 | ライフスタイル


たまりにたまった新聞記事の切り抜きを
捨てるか残すか、とにかく何とかしなければと
重い腰を、いえ、思い手を動かし始めたら
これがなかなか先に進みません。

だって、いい具合に忘れっぽくなっているメイおばさん
読んで、面白いと思ったからチョキチョキと切り抜いていたはずなのに
ついまた読み始めてしまって
また面白くなって、、、、、

たとえば、これは12月25日の朝日新聞朝刊のようです。
切り抜いた横長の記事にメイおばさんの字で
いえ、メイおばさんにしか読めない字で(笑)
こんな殴り書きがありました。

「12/25 朝日 朝刊」

と言ったって、いつの12月25日かはわからないの。
そこがまた
大雑把、あるいは思慮不足のメイおばさんらしいでしょう?

去年かしら、と思って
去年の手帳を開いてみたら
去年の12月25日にはカナダのビクトリアにいたし、、、

となるともっと前?

まあ、そこらへんは???のまま諦めて
どんなことが書いてあるかを
ざざっとご紹介すれば

「私は不平不満が多い。
 自分でもどうにかせねばと思うが
 こればっかりはどうにもならない。

 夫がよく口走る。
 『ただ楽しくありたい』と。
 よくないものにわざわざ目を向け、
 そこにとらわれていることが
 理解できないと言う。」

「ただ楽しくあれたら、どんなにかいいだろう。
 しかしそれには才能が必要なのかもしれない。
 何しろ『楽しい』ではない、
 『ただ楽しい』だ。」

ね、なかなかいいでしょ?
どなたの言葉かと言えば
本谷有希子さん(作家・劇作家)のお言葉です。

そしてね、この短いエッセイのタイトルがまたいいの。

「『ただ楽しい』の才能」

(写真、全然関係ないけれど『ただ面白い』ので貼り付けます。
 ドクダミの上に散った桜です。)

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美しい春に心しぼんで

2019-04-16 20:23:51 | 日記


思ってもみなかった悲しみを前にして
針で穴を開けられた風船のように
メイおばさんの心がしぼんで行きます。

けれども
そんなことなどこれっぽちも気にも留めずに
春はいつものように美しいのです。
それがまた悲しみを深めます。

突然の病に倒れた友を見舞いに
遠くの町まで電車を乗り継いで行きました。
こんな春には全く似合いません。


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桜は桜 いつだって圧倒的に桜

2019-04-05 19:39:05 | 文化の違い


ちょっとだけ日本に戻ることになって
それならばと、この時期を選んだのは
「桜」への想いでした。

メイおばさんの暮らすワシントンでもシアトルでも
桜の木はありますし、桜の花も咲きます。
なんたってワシントンのポトマック川流域の桜は
日本からの贈り物です。

花開く時期になれば
国会議事堂からモニュメント(ワシントン記念塔)までの
スミソニアンの博物館・美術館が両側にずらっと並ぶ
モールと呼ばれる一角は、花見の人たちで賑わいます。

メイおばさんも、たまたまこの時期に居合わせた時には
毎日のように足を向けて
川辺の道を桜を愛でながら歩きます。

けれども、日本の桜情緒とアメリカの桜情緒では
やっぱりどこかが違うのです。
どう違うのかはうまく言い表せないのですが
横の美しさと、縦の美しさとでも言いましょうか。

日本の桜は物心つく頃から何やら特別な花として
心に根を下ろしていますし
ふと気づけば「さくら〜 さくら〜 や〜よ〜いの そ〜ら〜に、、、、」
などとあの短調のメロディーを唱えています。

入学式の思い出もあれば
家族みんなでお花見に行った思い出もあります。

初恋の人と桜のように頬を染めながら
満開の桜の下を歩いたのはいったい何十年前のことでしょう。

辛くて辛くてどうしようもなくて
涙の流れるままに上を向いて満開の桜の下を
歩いた時もありました。

祖父の代から受け継がれてきた
東京の家の庭の桜の木の下で
今はすっかり大人になってしまった子供達と一緒に
シートを広げて、お弁当を食べながらキャッキャッと笑えば
風のいたずらでひらひらと舞い落ちる薄ピンクの花弁が
私たちの髪や服にとまって
それがまた嬉しくて、またしてもキャッキャッと笑い転げたものでした。

それにしてもこの花は
どうしてたくさんの「縦の思い出」を連れてくるのでしょう。
そして、どうしてこんなことまで考えさせちゃうのでしょう。

「ああ、あと何回この花を見られるのだろう、、、、」

あまりにせつないじゃないですか。


バラ科
5弁の花びら
離弁花
一本の雌蕊(めしべ)
たくさんの雄蕊(おしべ)

そんな生物学の知識など、どうでもいいほどに
桜は桜、いつだって圧倒的に桜です。
来し方いく末を思うたびに
心が千々に乱れます。

写真の桜は
今日の東京、「ミッドタウン」から見た桜です。

それにしてもこの横向きの写真、何とか縦にならないものかしら(涙)。
見づらくてごめんなさい。

読んでくださってありがとうございました。
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