Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

フロリダ、アメリア・アイランドにて

2013-07-31 10:49:04 | フロリダ


午前9時20分、定刻通りにワシントン・ナショナル・レーガン空港を発ったUS Air 3261便は、ポトマック川沿いに進路を取り、ワシントンのシンボル、ワシントン・モニュメント(記念塔)を眼下にとらえた後で、大きく旋回して機首を南へと向けました。

午前11時10分、右肩を上にしてひねりをきかせた機体が、次第に高度を下げて、広大な樹林の上を低く飛んでJaksonville(ジャクソンビル)空港に近づきます。水をたたえた池が、人工のプールになり、

午前11時50分、着陸しました。

ここはフロリダ、ジャクソンビルから車で40分、橋を渡ったAmelia Island(アメリア・アイランド)です。目の前は広大な大西洋です。窓の向こうから波の打ち寄せる音が聞こえます。これからしばらくここに滞在します。

今日はこれで時間切れ。
See you tomorrow!!


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目は口ほどに物を言い~アメリカの目医者さん

2013-07-30 05:14:38 | アメリカ


アメリカの
眼医者さんの待合室です。
壁にずらりと目が並んでいます。
誰の目だかわかります?
答は最後に書きますね。

1.

2.

3.

4.

5.

6.

7.

1.はい、この半分閉じたような妖しげな目は言わずと知れたマリリン・モンロー

2.こちらも簡単、まん丸メガネがこれほど似合う人も珍しい、ジョン・レノン

3.さすがに天下の美女でございますね、エリザベス・テイラー

4.これがわかった人はなかなかです。「キャバレー」でお馴染みのライザ・ミネリ

5.こちらはちょっとマニアックかな?アンディ―・ウォーホル

6.目もこんなに素敵です、ポール・ニューマン

7.最後はこの人、って言っても声は浮かんでも、なかなか顔はうかばない?フランク・シナトラ

いくつわかりました?メイは、全部わかりました。と言ったって、わかった人だけ写真に撮ったんですもの、当たり前(笑)。7人のうち、ライザ・ミネリ以外の6人の方がすでにお亡くなりになっています。

つくづく思いますね。
「目は口ほどに物を言い」と。

そして思いますね。
「目で語れる人になりたい」と。

もっと思いますね。
「目と心が正直に繋がっている人がいい」
「笑った時には目も笑っている人がいい」と。


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「Fruitvale Station」というすごい映画2~生への思いへと

2013-07-29 03:21:34 | 映画

2008年大晦日の夜
電車の中で巻き込まれた喧嘩騒ぎで
警官に駅のホームに引きずりおろされて
武器を持っていたわけでも
抵抗をしたわけでもないのに
後ろから銃で撃たれたオスカー

そして
2009年お正月の朝
家族や友人の祈りも届かぬままに
救急車で運ばれた病院で息を引き取った
22歳の青年オスカー

「Fruitvale Station」はオスカー・グラントという黒人青年の、大晦日から元旦の朝にかけての物語です。物語と言うには語弊があるかもしれません。なにしろ、これは実際に起きたことなのですから。

「27歳の新人監督は、この映画を、悪しき出来事として訴えたり、月並みに感情を煽り立てたりはしない。彼は、指さして非難するのではなく、厳粛な証人であることを選んだ。」(7月19日 ワシントンポスト紙)

まるでドキュメンタリーのように淡々とオスカーの「日常」が描かれます。だからなおさら、私たち観客は、突然起こったオスカーの「非日常」に衝撃を受け、持って行き場所のない憤懣と、近しい人を失ったかのような悲しみに襲われて、暗闇の中でしばらく動けないままでいるのです。

手術室に入ったままのオスカーの無事を祈りながら病院で夜を明かす家族と友人たち。そこへもたらされる臨終の知らせ。彼が息子であり、孫であり、恋人であり、父であり、友である人たちの悲しみと口惜しさ。それらが決して大げさに表現されるわけではなく、むしろ無言であるからなおさら、私たちもつらいのです。

死にたくないと思いました。
もしもこれまでそんなことを思ったことがあるならば
それはもっぱら
自分自身の不安や恐怖や未練からかもしれません。

でも、昨日、この映画の「証人」になって以来
愛する家族や
本当にたいせつな友人たちを
悲しませたくないために
生きていたい、生きていなけれいけない
そう思えてなりません。

事件が起こって以来
1月1日には
たくさんの人がFruitvale駅に集まって
オスカーを悼むと言います。

おそらく
来年の1月1日には
これまでの何倍もの人たちが
Fruitvale駅へと足を向けることでしょう。

「Fruitvale Station」は、日本ではまだ公開未定のようです。

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「Fruitvale Station」というすごい映画

2013-07-28 08:45:43 | 映画


毎週金曜日のワシントンポスト紙「Weekend」はタブロイド版の挟み込みです。
7月26日ならば40ページにもわたって、食べる、飲む、聞く、見る、遊ぶ、学ぶなどのウィークエンド情報を掲載しています。

たとえば今週は40の映画が紹介されています。それぞれが星の数で評価されていますが、
最高点の★★★★が付けられているのはたった4つです。そのひとつが「Frutivale Station」です。それだけだって、「どんな映画だろう」と関心を惹かれるのに、あちこちで絶賛に近い映画評を目にするのです。

新聞の広告には、著名各紙&各誌によるこんな一言コメントが掲載されています。

「いかなる基準においても傑出した映画」 (Los Angeles Times)
「力づよい」 (The New York Times)
「すばらしい」 (The Wall Street Journal)
「深くせまる映画」 (USA Today)
「Grade A!」(Entertainmnt)
「止められない映画力」(Rolling Stone)
「MICHAEL B. JORDAN(主演俳優)は完璧だ。」(Time)

ここまで揺さぶられて、じっとしていることなどできましょうか。
早速、映画館に飛んで行って、今しがた帰ってきたところです。
まだ感動の余韻にひたひたと浸されています。

これは、カリフォルニアで、2008年大晦日の朝から2009年お正月の朝までの間に、22歳の黒人青年オスカーに起きた実際の話です。

もっと良い息子にならなければ
もっと良いパートナーにならなければ
もっと良い父親にならなければ

そんな風に思っていただけなのに
運命の悪意は彼をとんでもないことに巻き込んでいきます。

同棲中のパートナーと
その間の4才になる無邪気な娘と一緒に
母親のお誕生日を祝うために
蟹を買って、実家へかけつけて
おばあちゃんの料理を食べて
家族全員で心暖かな時を過ごしただけなのに

大晦日の夜に、Fruitvale駅でたまたま乗った電車で
通り雨のような事件に巻き込まれてしまうのです。

いくら細かく筋を追ったところで、この映画の衝撃を伝えることはできません。むしろそうすればするほど、この映画が単なるセンチメンタルなお涙頂戴映画、薄っぺらな正義派映画になってしまいます。それは作者の意図に反することでしょう。

作者・監督は「Ryan Coogler」と言う27歳の若手です。処女作にもかかわらず、彼はこの映画で、1月にサンダンス映画祭審査員グランプリと観客賞を獲得し、今年5月のカンヌ映画祭では「未来に向けた視点賞」を受賞しました。実際に起きた事件に触発されて脚本を書き始めたのは、南カリフォルニア大学の学生だった時と言いますから、いやはやすごい新鋭が飛び出したものです。ちなみに彼自身も黒人青年です。

この映画は、何をやってもうまくいかない、仕事も見つからない、けれども人が困っているのを見ていられないどころか、ひき逃げされた血まみれの犬まで助けようと抱き上げてしまうナイーブな優しさをもった22歳のオスカーの、あまりに短い人生の最後の2日間の物語、いえ現実です。

それがあまりにも淡々と描かれているだけに、かえって大きな荷物を受け渡されたような気になります。そしてエンドロールが流れて始めても席を立つどころか、涙を溜めたまま暗闇の中にじっとうずくまっていたい気になるのです。それが感動という言葉と同義であることに気づくまでの間、ずっと、、、、、、

まだ肝心なことをお話ししていません。
明日、もう少し続けさせてください。
 

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まわり続ける地球の上で

2013-07-27 09:31:22 | 日記


こんばんは、メイです。
宝箱にはまだまだぎっしりとつまっているのですが
昨日今日とちょっと忙しくて
なかなか整理する暇がありません。

ということで
今日は思いっきり手抜きで
リアルタイムの写真をお送りします。

日本の皆様はすでに土曜日の朝をお迎えですね。
朝日は真昼の太陽に変身中でしょうか。

同じ地球の上なのに
今、メイの部屋のガラス窓の向こうに広がるのは
夕焼けです。
しかも今日は素晴らしい夕焼け。
金曜日の夕焼けです。

こんな時
なんだかいつも思うんです。

あ、地球の上に居るんだ!
地球って、なにがあろうとまわっているんだ!
私たちが泣こうが笑おうが
46億年前からずっと。

って。

さ、お客様もいらしたので
これから遅い夕食を始めます。

皆様、どうぞ良い一日を!

底知れぬ深い悲しみを湛えた英雄ヘラクレス

2013-07-25 05:21:38 | トルコ


昨日お話した「アンタルヤ考古学博物館」で
もうひとつ
しばし立ち止まってしまったものがありました。

ヘラクレスの大きな彫像です。
だって、思ってもみてください。
人っ子一人いない薄暗い部屋の壁際に
こんな御仁がライトを浴びて
苦悶の表情を浮かべて立っていらしゃるのですよ。
立ち止まらずにはいられましょうか。

ヘラクレスと言えば
大神ゼウスを父に持ち、人間であるアルケメーネーを母に持つ
ギリシャ神話の悲劇の英雄です。

いい女と見れば神々だろうが人間だろうが
ちょっかいを出さずにはいられないゼウスの正妻ヘラの
嫉妬と憎しみを買って
すさまじいいじめに遭います。

なんたってまだ赤ん坊の時から
揺り籠に蛇を入れられたり
青年になればなったで呪いの狂気を吹き込まれ
突然自分をコントロールできない発作を起こすようになってしまうのですから。
あげく我が子を炎に投げ込んで殺してしまい
それを悲しんだ妻は自殺という不幸を背負います。

正気に戻れば
その後悔は大海のような苦しみとなって
ヘラクレスをさいなみます。
ヘラの呪いを解くためには
12の難行をくぐりぬける旅に出るしかありません。
手に持つのはオリーブの棍棒です。

まあまあ、立ち向かう敵たるや名だたる怪物ばかりです。
分厚い皮の獅子や9つの頭を持った水蛇
人食いの大猪もいれば、地獄の番犬もいます。

みごと12の難行を通り抜けたヘラクレスは
押しも押されもせぬ英雄となりますが
愛する妻との行き違いから
自らの身体に火をつけて死に至り
それを知った妻も自殺するという
悲しい結末を迎えます。

アンタルヤ博物館のヘラクレスは紀元300年から320年頃の
ローマ時代に作られた
「Herakles Farnese」と呼ばれる
ヘラクレス像のコピーです。
元はブロンズで作られていたと言います。

左の腕に
12の難行のひとつ
自らが射止めたネメアの獅子の毛皮と
それを殴り殺した時に使った棍棒を持って
底知れぬほどの深い悲しみを湛えた顔で
英雄は立っています。

小さなものまで含めたら
およそ60ものコピー(レプリカ)が世界中にあるそうですけれど
「この像が全てのレプリカの中で最も優れている。」
とは、この道の学者の言葉。

全てのレプリカを見ることなどできるわけもない私たちには
ただただ信じるしかありませんけれど
信じたくもなるほどに迫力を放つヘラクレスでした。


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お一人様? お二人様?~アンタルヤ博物館の棺たち

2013-07-24 03:45:29 | トルコ


トルコの首都アンカラからバスで南へ8時間
私たちがゆっくりと時間をかけて滞在したのは
地中海に面した町、アンタルヤでした。

この町については
これまでもポチポチと書いていますので省略しますけれど
地中海沿岸の風光明媚なリゾート地というだけでなく
数々の古代ギリシャ・ローマ時代の遺跡を周辺に擁する
歴史をたどる上でも重要な町なのです。

ここにあるのが「アンタルヤ考古学博物館」です。
旧市街から海岸沿いに走るバスにしばし揺られれば
海に面した道路に向かって
博物館の入り口があります。

近郊の遺跡群から発掘された貴重な品々が
数多く展示されているというのに
いつ行っても人の影もなく閑散としています。

博物館というのは本来
こうした静けさを伴うべきで
何千年もの昔の品々などというのは本来
こうした静けさの中でこそ見るべきだ、などと
妙に納得させられてしまうほどの
静寂です。

ここに
見事なレリーフを施した石棺の並ぶ一角があります。
そしてそこに
たぶんあまり気に留める人もいないと思いますが
不思議な石棺があるのです。

それをご紹介する前に
まずはこちらをご覧いただかなくてはなりません。


この棺は、夫と妻が一緒に入るように作られたものです。
棺の蓋の上に仲睦まじき夫婦の像があります。
当然、いくら仲が良くても共に亡くなるわけでもありませんから
どちらか先に逝った方が先に納められ
連れ合いが入って来るのを待つのでしょう。

ところが
ひっそりと、こんな棺もあるのです。
写真の出来栄えが悪いのですが
ほら、わかります?
並んで作られたはずの顔のひとつが壊されています。
(どうやら夫のようですが)


いったい何があったと言うのでしょう。
二人で棺を作ってから
「死んでからまで一緒になんているもんか!」と思わせるほどの
どんなことが起きたというのでしょう。

かくかくしかじか
古今東西、男と女の仲というものは
わからないものでございます。


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団塊ボーイズのセイリング

2013-07-23 03:39:41 | ニュージーランド

日本では桜の開花が待たれる頃
ニュージーランドは秋へと向かう夏の終わり。
13時15分にデッキに集合したのは
国籍も肌の色もまちまちな人たちでした。

13時30分、甲板に私たちを乗せた船は、
まだまだ勢いを残す夏の太陽の下を
しばらくエンジンで進んだ後で
大きな白い帆を上げ始めました。

太いロープで引っ張り上げるのですが
何人もの男たちの力が必要な大仕事です。

大きく張られた帆は
風を受けて前へ前へと進みます。
時折また男たちが寄り合って
帆が受ける風の向きを変えます。

実は
この「男たち」というのが
全員、「団塊ボーイズ」もしくは「超団塊ボーイズ」だったのです。
おそらくはボランティアの皆さんでしょう。

元ヨットマンのOBたちでしょうか。
元船乗りだって
退職後の夢を叶えた新米船乗りだって
いたのかもしれません。

ボーイズは生き生きと
誇らしげに
みごとなチームワークで船を進めます。

時折、手に余ると
どこからか筋骨たくましい若者が現れて
ボーイズの仕事を手伝います。
これまた、みごとなチームワークです。


男も女もないけれど
3500キロを4台のバイクで駆け抜ける団塊ボーイズや
かんかん照りの海の上で日に焼けるのも厭わずに
懸命に帆船を走らせる団塊ボーイズが
何だかとっても眩しく映るのは
あながちお日様のせいではないでしょう。


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オークランド 海洋博物館のミニ航海

2013-07-22 02:26:36 | ニュージーランド


あなたの髪で風を感じ
あなたの耳で波音を聞き
あなたを包みこむような潮の香りを楽しんでください。

これは
ニュージーランドのオークランドの港に面した
海洋博物館の「Harbour Salings」の案内です。

この移民の国の歴史と伝統を受け継いだ3艘の船が
私たちを乗せてワイテマタ港を航海します。

「Ted Ashby」号は、元々はニュージーランドの北側を走る運送船でしたし、
「SS Puke」号は、ニュージーランドで最も古い蒸気船、
「Breeze」号は、2本マストの横帆船でした。

船の具合により
そしてお天気の具合にもよりますが
予定通りなら、月曜日以外の週6日
私たちを1時間の航海へと連れ出してくれます。

お値段は、一般の大人なら
海洋博物館の入館料とミニ航海の二つがセットで
29ドル(約2,300円)です。
博物館だけだって、たっぷり見ごたえがありますから
このセットは、とてもお値打ちです。

博物館は開いてさえいれば入れますが、
船の方は前もって予約をした方がいいでしょう。
さして大きくもない船に乗れる人数には限りがあります。

ミニ航海の魅力は
まず第一に、海の側から美しい町を眺望できること。


第二に、「頭上バンジージャンプに注意!」などと大きな警告が出ている
橋の下をくぐって少しばかり外洋に乗り出せること。


そして第三が!!!
これが実に実に素晴らしいのです。
ヒントは昨日の、「団塊ボーイズ」です(笑)。

ということで、答はまた明日。

皆様どうぞ良い一日を!


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頑張れ、団塊ボーイズ!

2013-07-21 12:28:26 | 映画


そういえば、一頃
いたるところで使われていた「団塊」という言葉
最近ではとみに見かけなくなりました。
団塊世代の人たちが
もっと大人になってしまったからでしょうか。

などと思っていたら
先日、太平洋を渡る飛行機の中で
ばったりと出会いましたよ。

2007年の「Wild Hogs」というアメリカ映画です。
そのまま訳せば「野生の豚たち」とでもなるのでしょうが
「団塊ボーイズ」という粋な題名になっていました。

機内のプログラムによれば

「さえない中年男4人組がバイクでアメリカ横断の旅に出るロードムービー」

として、コメディーのジャンルに入っています。

ちょっとばかし人生に行き詰った
職業も暮らしぶりも違う学生時代の仲間たちが
アメリカ大陸のこちら側からあちら側までを
バイクを連ねて走ります。

途中でガス欠になって
やっと見つけたガソリンスタンドは「休業」で
「助かった!」の喜びも水の泡。

サソリとコンドルの襲撃をかわしつつ
灼熱の砂漠をバイク押し押し歩きながら
「サボテンの複数形は単数形と同じだ!」などと呟いて
あげく、脱水症状でダウンしたりするんですから
確かにコメディーかもしれません。

けれども、
この情けない男たち
実はとっても可愛くて
最高にかっこいい場面だって見せてくれるのです。

そもそもが
「保守的な人生はつまらない!」
「若かりし頃の自分に戻りたい!」
という思いから、バイクを駆っての旅に出た連中です。

出るところに出れば
やたらハイになって
たった4人の「団塊ボーイズ」が
40人の若い悪党共に向かっていったりもするのです。

いきがって時計も携帯電話も捨て去って
途中多々難関はあろうとも
4人で結局、カリフォルニアまで3200キロを走り通してしまうんですから、
この映画、コメディーどころじゃありません。

なんだか年をとることが愛おしくなるような
優しさの中にいつまでも浸っていたいような
そんな映画です。

公開された時は気づかなかったのに
後からこんな風に素敵な映画に出会えることがあります。
団塊の人たちでなくたって
「団塊ボーイズ」お勧めです。

ちなみに、アメリカ大陸横断バイク旅の言いだっしぺを演じるのは
なんと、ジョン・トラボルタです!
彼がまた、中年男のいい味を出しているんです。

頑張れ、日本の団塊ボーイズ!
Boys, be ambitious!


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