黄昏オーディオ

ちょっとだけオーディオ。

篭った感じがいかに出るか

2010-06-18 00:01:32 | 音楽・ソフト

発売されたばかりの新譜のCDを購入するのは何年ぶりだろう。
評価の定まっていない新譜を買うというのは私にとっては勇気のいることです。数年ぶりに新譜で購入してしまったのは、6月10日に発売されたマシュー・ハーバートによるマーラーの未完の交響曲第十番Recomposed By Matthew Herbert: Mahler Symphony X
ジュゼッペ・シノーポリ指揮、フィルハーモニア管弦楽団の同曲の演奏を棺にから再生するなど、ハチャメチャな解釈で楽しませてくれます。彼についてはあまり知りませんでしたが調べてみるとビョークのVespertine ではプロデューサーを務めたその筋?の実力者。
オーディオとしては篭った音というのは決して良い音とは言えませんが、チャンと棺から聞こえる篭った再生は面白いですね。
電気を全部消してどっぷり深みにはまるとかなり心地良い。

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かなりの奇人の様相

2010-06-17 00:29:45 | 書籍・読書

五味康祐 著「オーディオ巡礼」を読み終えた。が、何とも後味の悪い本だった。少し前に神田の古本屋で初版を見つけ、買お うかどうしようか思案していた。確か絶版で手に入らなかったはずと思っていたら再販で出版されていた。取り敢えず、図書館から借りてみたわけだが、買わずによかった。
氏か芥川賞受賞後も、世間に媚びるような大衆小説は書く気になれず、貧乏生活が続いたが、良い音楽 を聞くために、売れる本を書く気になったとか、面白い逸話だ。 結果として、剣豪小説が売れて、当時の通貨基準を考えると非常に高額な舶来オーディオシステムに囲まれ、娘 にはベーゼンドルファーを買い与えと言うのは羨ましい限りだ。
しかし、不倫相手が子供を作り、その悩みを相談していた女子大生と不倫関係に陥り、本妻との別れを葛藤し、女子大生 の方は入水自殺してしまう。そんな話をオーディオ雑誌で読まされても…。さらに、自動車事故で人を殺めてしまい、そのことについても次のように書いている。

私は七年前、大変なことをしでかした。場所は名古屋市内で、夜十一時前であった。時速50kmで私の車は走っていた。こうしたことは、誰にも経験してもらいたくないし、加害者も亦どんな悲惨な状態におかれるかは当事者だけが知っていればいいことだ。ーただ、事故のあと、失われた生命への痛哭と、慚愧と、悔いと絶望に居たたまれぬ私が、ヘンデルの”メシア”どんなに救われたかを、言っておきたい。

音楽という芸術が命の淵に立ちその底を覗くような姿勢になることも、否定はしないが、遺族からしてこれがどう捕らえられるのか…。

オーディオだけに限ったとしても「その人の人生の音を、私は聴きたい」と初回に綴った、表題ともなっているオーディオ巡礼においても、歯に衣着せぬといえば聞こえがいいが、ケチョンケチョンのいいたい放題。
関西では料理の東大のコマーシャルで有名な阿倍野の辻調理師専門学校の当時の学長の所への巡礼記は次のよう に結んでいる。

「これではーパラゴンにとってもー宝の持ち腐れである。キミは料理学校のボスではないか。ネタがよくても味 付けのまずいのはキミの主旨に反しませんか?」

評論家の高城さんとの確執であれば、双方表現の場があり、書き合えばいいわけですが、相手に地位があるとはいえ、どうなんでしょうね。

まあ、手元に置きたくない本の上位ランキングに入る本です。

とはいえ、この中で出てきている音楽はちゃんと聴いてやろうとメモしてます。

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とてもじゃないがカナワナイ。

2010-06-16 06:43:50 | よもやま

このところ歩いています。会社まで8.5キロ、所要時間1時間40分。てくてくてくてく。
去年は最寄り駅から一駅歩いて電車に乗って、会社の最寄り駅の2~3駅手前で降りて歩くなんてことをしてましたが、最近は朝は全部歩いてしまえ。慣れると意外に歩けるものです。
自転車の通らない歩道の隅を歩けば、本を読みながらでも歩けるもんです。
時間が勿体無いかなとも思ってましたが、歩いていると意外に頭がさえて、会社についてからの段取りなども考えながら歩いていると、電車で通う差ぐらいは相殺できますし、満員電車に乗らずに済むというメリットもあります。まあ、意地を張って続けようとは思いませんが、隙あらば歩く。
クリエイティブヘルス歩行ランキングで黄昏オーディオさんは月間の歩数が283508歩一日平均18900歩で100位です。ちなみに一位の方は58歳の女性の方で一日79863歩…とてもかないません。

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優しい暮らし

2010-06-15 04:53:40 | 書籍・読書

父親の介護の過程で考案した「いのちのスープ」で有名な辰巳芳子さんの庭の時間。両親から受け継いだ鎌倉の実家の庭の植栽による旬の食材を活かした四季折々の食事について書かれていて、なんとも素敵な暮らしぶりです。本文や写真もいいですが、この本のあとがきに寄せられた進士五十八さんによる「食べられる”にわ”エディブル・ガーデン」と題された文章がまたすばらしい。私が読んだあとがき史上最高のものです。

英語のガーデンも漢字の庭園も本来は、人間が生きるためのシェルターでそこには基本的に水と食べ物が備わったものだった。ところが、文明の発展により食べ物の生産は農民に委ねられ、農園や作業的な場所は裏に回り、表は華やかな食とはつながりの薄い庭園意匠へと分かれていた。
しかし、食と農と環境が一体化した場所こそが、本来の庭園ではないかと指摘し、辰巳先生のおにわこそが現代の名園であり、造園の究極を示唆しているといった趣旨ですが、
私が要約すると何でこんなに味わいも何も無いのだろう…。

うちの庭木で食卓にのせれそうなものは…渋柿の葉っぱで柿の葉でも作ってみるかな。

まあ、進士五十八さんが気になるので、これの著作をちょっと読んでみましょう。こうして読書リレーが続きます。


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庭の時間
辰巳 芳子
文化出版局


巨匠を超える園児

2010-06-14 07:09:40 | 音楽・ソフト

今日は娘のピアノの発表会。教室で近くのホールを借りてこじんまりとした発表会であったようですが、下の子を連れて行くわけにも行かず、私は息子とお留守番で公園めぐり。
結果としては、うちの娘は滞りなく2曲の課題曲をやり遂げたようで一安心。お洒落して舞台に上がり、それなりに良い経験をしたようでした。娘の晴れ姿を見れずに残念でしたが、練習の成果を出し切ったようで良かった良かった。
ところで、帰ってきた嫁さんに聞いたところ、娘の前の幼稚園児の生徒が、なんかへそを曲げてか、舞台上でピアノも弾かずに18分以上の沈黙。さすがに周りの子供がざわざわと、最後は先生につれられて何も弾かずに舞台から引き摺り下ろされたそうです。
現代音楽の巨匠ジョン・ケージ作曲の4分33秒を上回る恐るべき園児ですね。
ということで久しぶりに4分33秒が収録されているアルバムを聞いてみました。
Non Stop Flight/Deep Listening Band
このアルバムには2回の4分33秒の演奏?が収録されていますが、合わせても9分程…。
娘の演奏を見れなかったのは残念でなりませんが、この園児の演奏を見れなかったのも、ちょっと残念。

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アースのノイズ

2010-06-13 00:09:35 | オーディオ(電源・アース)

休日の日課は娘と近所の公営プールへ。娘はまだまだ泳げませんが、北島康介の水が怖くなくなる魔法の本
なんてのを読みながら娘に教えていたら、私の方が少し上達したかも…。まあ、私も泳ぎが得意な方ではありませんのでたいしたことは無いのですが、クロールが随分と楽に泳げるようになってきました。
さて昨日に引き続きアースからのノイズをカットするサウンドナイトで遊んでいます。昨日は端末処理がいいかげんだったりして、写真を出せる様態にありませんでしたので、再度作り直し。
手元にはIECインレットがやわなものしかないので、端末処理が大変。ちょっと銀線を使ってたりしたので、本来のノイズのテストとしてはちょっと特色ついてしまって適切ではないかもしれません。
昨日と同じくトランスポートに繋いで試しています。
専用電源にノイズカットトランスとベースとなっている電源環境はそれなりに悪くは無い環境ですが、印象としては随分と見通しが良くなった気がしています。
しばらくアリを聞いておいて、そのうち外しての印象変化を見てみましょう。
端末処理に少し銀線を使ったのでちょっと艶が出た感じですが、
弱音部分の静けさは増している感じがいいですね。繋いでいきなりこの感じならばけっこうアリな気がしています。一週間ほど様子を見てみましょう。

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アースがツルツル

2010-06-12 00:05:34 | オーディオ(電源・アース)

先日のハイエンドショーでムジーク以外にも気になっていた商品がありました。アースからのノイズをカットするサウンドナイトという商品です。ただ、インレットやプラグは余り物がごろごろしているので、何とかならないかなあと思いながら、開発者の説明を聞いていると、元は産業用に展開していた技術で、外にも基盤実装型や大容量タイプなど様々あるようです。カタログをもらって久しぶりに物欲がめらめら。早速代理店に問い合わせてみると、グランドナイトという容量的には同等の製品でも、オーディオ用とさほど値段は変わらず…ちょっと値段から撤退モードになりましたが、アースラインにそんなに大容量が流れることもなく、サンプル出荷の装置内臓タイプだとちょっとお安い。ただ、引き合いが多く納期がかかるとのことで、サンプル出荷のサンプル品を貸していただきました。昨日届いて先ほどまで、工作してただいま視聴中。現物自体はちょっとまだ写真に出せる状態ではありません…。繋いだ当初はこりゃ失敗かと思いましたが、見る見る良くなってきました。なんかお肌すべすべって感じで、ちょっと艶やかつるつるという印象。明日にはもうちょっとボリューム上げて、有り無しを含めて視聴してみます。

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コウジロ邸

2010-06-11 00:59:48 | オフ会(アウェイ)

さてさて、ユニコーンさん宅を後にして、コウジロさん宅に向かいます。
先月にも伺った
ばかりですが、側面の壁にグリーンディフューザーや、波板式拡散板などが増えております。この手の対策グッズがどこまで増えるかちょっとどきどきですね。
オーディオ専用回線のブレイカーを松下からテンパールのブレイカーに交換のお手伝いをさせていただ来ましたが、交換後は低域の制動力の向上を感じ、交換の効果は良い方向に向かったようで一安心。ちょっとだけ音楽を聞かせていただいて、前回と同様サウンドカフェズミに向かいます。ちょうどイベント中で、加藤訓子さんというパーカッション演奏家のライブのDVDの上映会をしていました。6/11、12の両日に伊丹でライブがあるようです。関西にいたら是非いきたいところですが、残念。9/4の越谷か12/4の青梅でのソロコンサートには是非いきたいですね。

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幻想

2010-06-08 23:08:28 | オフ会(アウェイ)

さて昨日のお話しの続きです。UNICORNさんのお宅でお聞かせいただいた音楽について書こうかと思っていたら宮城道雄名曲選集についてはコウジロさんブログに詳細取り上げられてしまいましたね。それにしても琴で演奏されている曲はどれも凄い。瀬音という曲はラヴェルの水の戯れに影響を受けて作られたとのこと、音楽のジャンルを分けているのは聴き手なのかもしれませんね。
幻想交響曲も第三楽章を選ばれるというのが渋いですね。ちょっと前にAionさんに教えていただいたサイトの影響で三番ばかり聞いていた時期があったので、ちょっとびっくり。晩年のピエール・モントゥー/ウィーンフィルの演奏は、適度におどろおどろしくて好きです。
ところで、クラッシクうの音楽って世間的には高尚なイメージがありますが、アヘン吸って、ラリッテ、恋人(片想い)をモチーフに妄想の中で殺してしまうような曲って、とても高尚だとは…。まあ、1830年のクラブミュージックは180年経つとその毒は無くなったということでしょうか。

この後、UNICORNさん宅を後にしてコウジロさんのところに移動。
いやはや、なかなか濃厚な週末はまだ続きます。

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華麗なる週末

2010-06-07 23:47:32 | オフ会(アウェイ)

さて昨日のお話しの続きです。家族と別れて、都心へ向かいます。コウジロさんに間を取り持っていただき、ジャーマンフィジックス製のユニコーンをお使いのUNICORNさんのお宅にお邪魔してきました。駅に程近い某著名建築家設計のマンションの一室。いわゆる昨今はやりのデザイナーズマンションではなく設計者が建築家としてブレイクする前の設計です。媚びない感じの設計が、ちょっと懐かしく新鮮です。外観は結構デザインしてますが、内装や間取りは落ち着いた感じの意匠でいいですね。これが逆に表がシンプルで中を作りこみすぎていると、住まいとしては大変ですよね。
さて、お部屋に入ると、事前にいろいろな写真を見て、想像していた以上に、こじんまりとしています。部屋の広さは8畳もありませんが、壁面に使われているシナ合板の白っぽい木地色を基調に、床や調度品やスピーカーはチェリーの色調で統一されているため、圧迫感が無く伸びやかな印象を受けます。骨董や版画が品よく配置され、空間に彩を添えています。
さて肝心の?音の方ですが、このスピーカーをここで聴く前には、全方位型に音の広がるジャーマンフィジックスは広大なリビングで音楽を楽しむための装置だと、私は勝手に思い込んでいました。しかし、壁面や空間をうまく使うことによって、音源としてのスピーカーの存在を感じさせずに、音の芯というか音楽を集中して聴かせる装置だと認識を新たにしました。信号から伝わってきた音の一滴を、うゎ~と広げる装置ですね。今回はアナログを中心に聴かせて頂きましたが、CDのB&Oの一体型レシーバーから奏でる音は、デジタルを弄りすぎることによる危険性を認識。それなりに年式がたった機材ではありますが、再生音楽全体の完成度が高く、ちょっと驚きでした。
そのほかにも収穫だったのがUNICORNさんの整理術。

木製のアームチェアーにおかれたアナログの数々は、普段に良く聴くもの、来客に合わせた選曲のディスクを置かれるそうです。
取り出す時には、透明のビニール袋(口は上向き)を少し引き上げて残してジャケットを取出す。
ディスクは側面からすぐに取り出せるように、ジャケットの開口がうちビニールや紙袋の開口と合わせてあります。
もどす時はちょっと引き出された透明袋に差し込めば元の通りに戻ります。
この方法だと、ディスクがとっちらかったりしませんよね。

いやはや、なかなか濃厚な週末でした。

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