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陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

障害があるからってなに?

2010-03-02 20:05:40 | Weblog
高齢者相手の介護業務であるけれども
知的障害者、精神障害者も高齢になれば対象になる。

担当が朝出勤してくるまで、何度も何度も転送電話にかけ続ける人がいる。
ここ数日続いている。
「知的障害者だからしかたない」
と同僚達が言う。

そうだろうか?
どう言う障害者であれ社会のルールは分かってもらう事の方が大事だと私は思う。
理解がむつかしい方でも、ゆっくり丁寧に説明して納得してもらう事が
人として尊厳を持って接することになるのではないだろうか?

考えたら介護保険利用者は誰も心身に後天的障害がある人たちと言える。
知性に凹みのある人もない人も同じ人。
高齢者にちゃん付けや幼児言葉がご法度なのと同じ。
特徴はしっかり受け止めて、同じ人として接してあげないと失礼だろう。

かわいそうだからと成人しても社会へのアプローチをさせない息子と同じ障害者を持つ知人がいる。
息子は確かに、きつそうに働いている。辛い思いもしている。
見た目に普通のアスペルガーは周りにカムアウトしたところで理解される事もむつかしいと思う。
私は息子に辛い事も

  「全部、栄養」だから「成長の糧」だから

と言う。
息子から自分なりの社会適合を習得してゆかねば、この社会で生き抜けない。
人一倍の努力が先で咲かずにいるものか。
何もさせない、辛い目から遠ざけることが
本当にその子の
人としての幸せと言えるのだろうか?

今朝、何度も何度もかかる電話に
きっぱりと
『出勤時間は8時半です。お待ち下さい。』
と言って丁寧に健常者と同様に時間がかかっても
受けた人が同じ態度で教えてあげることが一番大事なんだと私は思ったし口にもしたが、
『知的障害者』は庇うべきみたいな雰囲気が職場全体を占めて、私の意見は流れて消えた。
無念。
こういう優しさめいた対応の底に差別感を嗅ぐのは、私が過敏?

恋するベーカリー

2010-03-02 05:31:16 | 映画(DVD)
恋するベーカリー

メリル・ストリープが好き。
マンマ・ミーア!が楽しかったから期待した。

うじうじと別れた夫が出てきて、ちょっと期待外れ。
永久にこの世で会えない別れ方をした友をうらやむシーンがあって
ボツイチの身としては笑えた。

元夫が元妻を『古女房』と言って怒るシーンで
おっさんの笑い声が後ろから聞こえた。
笑いの壺って人によって違うが、ちょっとそのおっさんの笑いに私は笑ってしまった。

懸命に家族のために生きて、何が不足ではない生活安定の中で
気が付けばひとりぽっち。
よくある構図でもある。
長く生きてきただけ、身は自由ではない。
浮世のしがらみでがんじがらめ。

気力も薄いからそう簡単に恋に落ちたりしない。
まして、充分に夫婦生活をしてきたワケで結婚に夢よりわずらわしさがある。
さびしさから間違っても次の結婚はないと言うのが本音。
ひとりの気楽さを知ってしまったら、元のさやを欲することはないなぁ~と思う。
特に女性は。
男って面倒くさいと思う人多くないかな?

終わってから会場が明るくなると、観客は意外に若い男女が驚いた。
老いて美しくもなくなった男女の性愛、親世代のこういうのは見たくないのでは?
まして別れた夫との慣れい合いは、子供たちが引いているシーンもあったし。
先行き不安もある年齢の
時に来るひとりぽっち感、ふっと寂しさにおそわれるあの感覚は
若い人には理解しがたいとも思う。

これは中高年御用達?
『恋するベーカーリー』なんて可愛いネーミングに惹かれて
カップルで観にくる映画では間違ってもないわ。
この毒気あるコミカルさが笑える人生修行がないと、毒気にだけあたる。
去年のマンマ・ミーア!の方が
ミュージカルで明るかっただけスカッとしたかも?

それからそれから
出てきた車にトヨタ車があった。
あれ確かプリウスではなかったかしらん?
時が時だけについつい余計なモノに目がいった。