札幌介護施設火災7人死亡 法のすきま、悲劇再び(産経新聞) - goo ニュース
グループホームは1ユニット9名。2ユニット18名と定められている。
通常1ユニットに夜間の職員配置1名。2ユニットあれば2人という計算になる。
介護報酬が決まっているから、最低基準以上に職員を多くしては経営が成り立たない。
火災についてコメントを求められた某施設長が
「介護保険では生かさず殺さずの運営」と吐露されていた。
認知症の方のお世話に当たりたい介護従事者は結構多い。
勤め先としてグループホームを選ぶ時のネックが夜勤なのだ。
「一人で何か起こった時の対処に不安がある、止めとこうかな?」
と言うのはしばしば耳にする。
元職員の『やっぱり』発言は頂けない。
生かさず殺さず介護業界はギリギリのところで、みんな踏ん張っているのだ。
現実に数が足らないから
介護施設は作ればアッと言う間に定員をクリアし入所待ち状態となる。
営利だけ考えて低コスト運営を最初から旗印にしている異業種参入も確かに目につく。
人の命を預かる場所であるから、
本当はもっと箱にもそこで働く人にもお金がかけられる条件が整っていて欲しい。
事故がある度に施設側落ち度が検証され、
確かに問題ありきであるかもしれないけれど、
介護施設はまた細かなマニュアル整備やら書類の整備を求められ、
人に接する時間より雑用に悩殺されるのだ。
あぁ~悪循環。
はっきり設備のよさそうなグループホームは施設建設にコストがかかっているから入居料金が高い。
安かろう悪かろうではすまされない。
子供手当の出所もはっきりしない今、高齢者の方はどうなるんだろうと不安がよぎる。
悲劇の度に、あらわになる安普請介護。どうにかならないものだろうか?