陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

休日まで多忙な貧乏性

2006-02-27 07:08:39 | Weblog
生活パターンが変わる度に、新しい種類の片付け場所がなくてモノが散乱してくる。初夏からこっちふたつの試験グッズが幅を利かせていた。試験がさぁー終わった。と、問題集や参考書は一まとめにして、天袋へ押し込んだ。

さっぱりするかと思ったら、とっている月刊誌も同人誌も川柳会会報も未開封で積み重ねたままホコリまみれ。大体、気が多いから、興味があっちこっち。捨てがたくてとってある資料も適当につっこんで雑然さを増していた。

日曜日に重い腰をあげて片付けにとりかかった。必要な資料、文献は100円ショップで購入したクリアファイルに種別に。不用なものはゴミ袋へ直行。区分けしながら、読んでしまうので、思いがあっちこっち、うっかり手紙まで書きたなったり、作業は遅々としてはかどらず、最後には飽きて、判別もいい加減に区分して、格好だけ整えておしまい。

大体モノが多すぎる。まだ、衣類、バック、化粧小物…整理したいグッズが山。私の部屋が終ったら、台所、洗面所、押入れ…。冬枯れ荒野のかわいそうな庭でも水仙がちゃんと花を付けて季節は巡っている。今の内に芽吹いてもいい手入れを…

今週末に仕事を終える。未消化有給休暇4日を取って9日退職となる。ケアマネ講習が3日残っていて、終り次第新しい職場に出勤。当分気を使う、覚えることがいっぱいの生活が始まるだろう。

今週でお会いすることのなくなる利用者さん。みんな体の調子は悪く、認知症もすすんで居られる。気になるけれど最終引継ぎ。さようなら。なんだかんだと不服にも思う事があったけれど、去ると思えば、居心地の良い職場だった。

もう、決まってしまった転職間のささやかな貴重な休日だ。休みが取れたらと会おうねと約束してしまった友人がこれまた多数。遠くに住む娘にも会いにゆきたい。息子の不調が小康状態になる事を祈りながら、遊ぶんだ、家も片づけるんだとスケジュール調整しながら、せわしない。

せっかくの休暇なのに、ゆっくりゆったりとならないんだろう。始まる前から、貪欲に使おうと言ういじましい気持に囚われている。なんだかぁ~な気分~

本番でのプレッシャー

2006-02-26 00:52:48 | Weblog
オリンピックオンチも職場での興奮振りに触発されて、たっぷりアイスダンスやフィギアスケートのVTR放送を堪能。本番の緊張がとけたエキシビジョンはのびやかで観ている方もホッとして楽しめた。

衣装が楽しい。音楽もいい。振り付けは誰かが担当するのだろうか?ひとりの選手を支えるいろんな力が裏にはありそうだ。のびやかに実力を見せつけた金メダルの荒川静香は衣装同様に輝いていたし、反対にプレッシャーからいつもの実力が発揮できないメダル候補と言われた人たちの萎縮ぶりも興味深かった。

土曜出勤で事務所待機していると、介護福祉士試験の今年からあった実技免除講習を受けられなかった人たちが実技試験の練習にやって来た。私はモデルを買って出た。試験本番では5分内に規定問題の介護を行う。

私の受けた実技免除講習も最後の日にも同様の試験があった。合格しないと受講免除にならないと言われ、同じ様に練習をした。

本番ではドキドキするし、覚えていたはずのチェック項目をしっかり踏み外した。そのあたり満点は要求されないので、何とかOKだったらしい。

試験にはどんな介護シーンが指定されるか分からない。筆記が通ったのが無駄にならない様に3月5日の試験を目指して、かなり必死の感じを受けた。

世界の晴れ舞台オリンピックと一緒にはならないが、本番プレッシャーに弱い人強い人が話題になっていた。

話が反れるが、実技が受けられる人は筆記の合格をもらった人たち。本当はもう分かっているのにもったいつけて、免除講習済みの私たちも、実技試と同じ日に合否が分かる。81点の人に合格通知があったと聞いたから、今年は去年の84点より合格ラインが低い。それだけ難しかったのだろう。

今は入試の季節でもある。たった1枚の試験用紙で決まってしまう。本番プレッシャーに強いのも実力のウチとよく言われるけれど、ここ一番に実力がでない人をダメ呼ばわりは止めて欲しい。どこかできっと評価される機会がある。

いつも負けて運動で勝てた事のない私。スポーツシーンでは緊張は無縁だった。もともと実力がないと、緊張もしないものらしい。


2月22日は猫の日です

2006-02-22 05:58:32 | ねこ
動物病院でもらったカレンダーにはちゃんと猫の日がマークしてある。

『猫の日には猫に何のプレゼントするの?』

息子にそう問われた。
母に誕生プレゼントなど思いついたものだから、
猫のもプレゼントを思いついたのかも。
そう言えば、

たぶん捨て猫か、迷い猫で庭でふぃんふぃん鳴いていた掌サイズだったふぃんふぃん。
夫の会社の倉庫で野良猫が生んだ子猫だったスズメ模様の三毛のちゅんちゅん。

どちらも誕生日は不明。
誕生日かわりにお祝いするのもいいかもしれない。

好きなお刺身でも今日は奮発しよう。
ふぃんふぃんの口内炎も薬で何とか小康状態が続いている。


やっとこさカメラ付き

2006-02-19 18:04:32 | Weblog
4年も使ったケイタイはすぐ電源が切れ、通話も長いのはダメ。ついに買い換えた。

同じメーカーの機種なら覚えなくてもすぐ使えると聞いてたけど、あまりに古かったのね。カメラの撮影サイズとか、なかなか覚えることが多そう* ̄O ̄)ノ

とりあえずウチの猫の後ろ姿。試運転掲載。チュンチュンの後ろ姿。

後で気が付いたけど、ラジオが聞ける。付属のイヤホンの謎がとけた。ナビが付いている。迷子になっても大丈夫?ワンランク上はTVが観られると勧められたけれど、余計な機能はいらないと、コレにしたけれど…ケイタイに余分な機能が付き過ぎではないだろうか?この先、どう進化するのか?少々コワイ。



こんなサポートがあれば!

2006-02-19 08:30:29 | 
『こんなサポートがあれば!』エンパワーメント研究所

エンパワーメント…障害を持つ人自らの力を引き出す?だったかな?散々、介護のテキストに出ていた。確かに聞きたい。どう言うサポートがあれば、軽度発達障害の成人は生き易いのか?

LD.ADHD.アスペルガー症候群・高機能自閉症の成人をまとめた頭文字の組み合わせからALAAHFA(アラファー)と言い研究会が日本自閉症協会の高機能自閉事業の援助で立ち上がった。そこでどんなサポートが必要か研究されているそうだ。

アンケートや当事者生の声が掲載されていた。当事者の中にブックマークしている自閉症スペクトラム白書のrosamondeさんもあった。

残念ながら何がはっきり欲しいのかは読後、見えてこなかったが、当事者のおかれている苦しさと周りの理解だけは切実に伝わってきた。

何が欲しいか?よりまずは、はっきり診断できる機関から巷にない。LDは知的障害区分からアプローチ、アスペルガーは精神科区分からアプローチ、どこへ行ったらシャッキリと診断が下るのか?某サイトに予約して何年待ちと言うのがあったが、今すぐ困っているのに、悠長に何年も待ってはいられない。

教育の場で教師の無理解、いじめ経験。かなしいのは親からも理解が得られない人も居た。サポートの必要性をあげている人が多かった。

『通訳ナビゲーター』『代理交渉』表現は違っているけれど、ちょっと代わって話してもらえば、思いが通じる経験をされているのだろう。母親がナビであると言う人があった。日常、私の役割と常に思いつつ、当人の自尊心を思うと最後の最後まで口をはさむ事は控える事が多い。ナビ役にも悩みは多い。

『ライフ・コーチ』と言うのも必要かと、散乱している家の中を見て思う。専業主婦でなくなって、家事時間がとれず、片付かないが蓄積している。息子は片付けられないADHDの疑いを私は持っている。専門機関で調べる気力も今はないが。『ジョブ・コーチ』が仕事のサポーターなら、生活のサポートもあれば助かる。本当はゆっくり、精神状態の良い時に、同居人の母が助けてやれれば良いかとは思う。年中、違うことでパニくったり、鬱が訪れたり、散乱がダンゴになるより、精神的ダンゴを解きほぐす事で手いっぱい。これも、切実。

自立について、『自己決定』『他者へ頼ることを減らす事』と言われている人がいた。サポートは自転車の補助輪。最後には外す。自転車の行く先は乗っている人の意志のまま。実によく分かる説明だった。

サポーターは、せかさず、怒らず、口うるさくなく、心にもないことは言わないで。ハイ、ごもっともです。一生懸命に自戒しつつ、やってしまう禁忌事項。もう一度、私の脳に書き込む。

最後に『これ、いただき!』と思ったことをひとつ。

『良いこと日記』を書く事。一日の終わりに、今日はこんないいことがあったと、反芻して眠りにつくのは、書く手間がとれなくても良いかもしれない。『良いこと日記』で自分が変ってきたそうだ。良いことみつけはALAAHFA(アラファー)の人だけじゃない私自身にも役立つ。もし、息子が落ち込んでいる時は、一日のどこかに良いことがおっこちていなかったが一緒に探してもいい。

良いことがあったと思う日が連なったら、気持がきっと軽くなる。ALAAHFA(アラファー)の置かれている状況は残念ながら、とても辛い。辛いから『良いこと』みつけをしよう。辛さを享受して生きる中から生まれた知恵。本の主題からはズレてるかも?だけど、宝石みたいな輝きで私を射た。

遺族年金の窓口に居たおじさんへ

2006-02-18 06:33:11 | Weblog
合格の通知電話が来た。ハローワークで見つけた介護支援専門員の正社員雇用。正社員で働くのは息子が産まれて3歳に満たない時、退職して以来だから、もう20年を超える。臨時とは言え常勤で働いたのも、一昨年11月から。夫没後、働かなくてはの思いはあっても、専業主婦が長かったから、しっかりフルタイムで働く自信もなかかった。

遺族年金の手続き終了時、社会保険事務所の人が吐いた。

『この先、遺族年金になんか頼って生きようと思ったらダメですよ。いつ年金がなくなるか分からないんだから』

頼れるほどの金額だろうか?夫の収入の数分の1。これから何の特技のない、家の事しかしてこなかった普通のオバサンが若い人にも仕事がない時代に、この先どうしようか?どうなるんだろう?と暗澹とした気持だった。

少なくても手持ちのお金の目減り防止にはなる便りの綱の遺族年金だろうに。子供2人はまだ大学生で半端でないお金が毎月出ていた。伴侶の死、体半分もがれたような頼りない精神状態で、この先の生活不安の重圧を感るなと言っても感じるだろう。想像力欠如な不適格者をナイーブな遺族がやってくる窓口になんか出すな!

公務員給与の安定に胡座をかいて、自分は安全圏にどっかと尻を降ろして、わずかな金額をありがたがる受給者を見下した態度と、ムカッときたのは私の穿ちだろうか?

夫が防波堤になって守ってくれていた世間の風の冷たさをモロに感じた。
 

面接指定の日は仕事が休めず、自分の都合時間にあわせてもらい、ちゃんとリクルートっぽいスーツに着替える時間も取れず、ヘルパー着のまま。駆け込んだ。

売りは何にもない。経歴もない。PR項目はケアマネ、介護福祉士と続けて受験のガッツだけだ。むしろ介護支援専門員は研修中で来月でないと資格にならないし、実務には自信がないけれど、教えてもらえるだろうかと聞いた。10日前に実は経験者を雇い入れたばかり。もうひとり良い人がいればと言う雇用側の事情も聞いたし、お呼びではなかったかしらん?と採用は正直、期待していなかった。うれしいなぁ~

さて、円満退職して、再就職。事務所でケアマネの臨時職募集が出たのは知っていた。申し訳ないけれど同じ働くのなら、キチンと雇用してもらいたかった。月曜日に退職を申し出よう。

四年前、遺族年金の窓口に居たおじさん

  やっと、年金に頼らないで生きていけそうですよ
    冷たい世間の風の中で


介護支援専門員実務研修いよいよ実習

2006-02-17 06:50:18 | Weblog
仕事の流れにそって、インテーク、アセスメント…ICFの考えで自立支援でと基本的な事はおよそ頭に入ったけれど…実際のアセスメント用紙は自分で探せとけんもほろろ。ケア・プランの書き方も聞けば聞くほど闇の中。

昨夜、ダダでネットからアセスメントシートは落っこちてないか?探してみたけれど、ぱっとない。4年くらい前に資格を取った友人に電話して聞いてみた。当時は、利用者さんの問題点を探してプランを立てる方式で、しっかりアセスメント・シートは研修資料に数種類付いていたそうだ。

過去のであれば使ってないのがあると言う。ウチの事務所もケチだからケアマネは開設依頼おんなじソフトを使っていそうで、利用者さんの気持ちに添った、何がしたいのか?から探ってゆく方式からは微妙に違う気が気がするし…

この際、ケチらずに一番良いだろうと勉強熱心でもある友人お勧め方式の本をAmazonで購入。CDRも付いていて「介護支援専門員実務研修に役立った。」というブックレビューが決めてになった。

日本版MDS‐HC2.0―在宅ケアアセスメントマニュアル

ついでにケア・プランの心配だから

生活支援のためのケアプランの立て方―介護支援専門員ハンドブック 自立支援アセスメント・ケアプラン作成マニュアル実践版(Ver.3対応)
日本介護福祉士会 (編集)


よ~し!自力でなんとか実習をこなそう。

モデルになってもらう調査利用者は要介護1の実母に頼んである。本を見ながらOKの甘い実習になる。でも、久々に母に会う。本が来てから実習しよう。なんだか苦しみの楽しみ。

逢いたくなっちゃだめ

2006-02-16 05:41:52 | 
『猫が伝える一七文字の恋ごころ』写真・板東寛司ヽ選と文・青嶋ひろの

猫写真と恋の俳句の本。誕生祝いに友人が送ってくれた。俳句は花鳥風月を詠む、川柳は人・事象を詠むイメージを持っていたけれど、これに載っている句は季語の入って、文語体が使われている川柳のよう。山頭火のような自由律も俳句と言われているし、俳句にもいろいろあるんだと、目からウロコ。

気に入った句を少々~

『顔じゅうを蒲公英にして笑うなり』

『椿咲くたびに逢いたくなっちゃだめ』

『林檎の木ゆさぶりやまず逢いたきとき』

最後のは寺山修司の句。写真がまたかわいい。気まま猫の姿態や表情が句の心情にぴったんこ。なんども眺めてあきない。

なによりも、私の大好きなものを選んで下さった気持ちがぴょんぴょん跳ねたいほどうれしい。

4月から始まる新介護予防

2006-02-15 07:54:08 | Weblog
介護保険は自立支援へと旗振りが変更と、いろんなウワサが早くから飛び交っているが、現場への通達は漠然として、シャッキとしない。

要支援1.2と言う新しい介護区分が出来、そのケア・マネジメントは地域包括センターが行う事になり、うちの事務所のケアマネもひとりそちらに移動になる予定。今、研修中。

介護申請の折に徐々に移行すると言う話は聞いたが、介護を受ける側に、

『ハイ明日から予防給付ですよ。やれる事は自分でね。』

とはいかない。
どうなるのかな?と不安だけが先行している。自分で努力して介護状態にならないようにしてもらい、介護保険をあんまり使ってもらわない様にしようと言うのが趣旨。

正直、だれでも高齢になってまで、努力努力と尻を叩かれるのはしんどい話。
と、介護現場の人間も思う。わざわざ認定を受けて、さぁ努力しなさいと言う指導を受けたい人がいるだろうか?介護認定を受ける人が減るかもしれない。今まで、要介護1でうるおっている介護産業は淘汰されて、いきそうな気配もある。

場当たり的な政策で、いっぱい出来てしまった介護産業はどうなるのだろう?
人件費カットで、乗り切ろうとする経営陣の姿もチラついて、あんまり働く者に見通しが明るい業種ではない。現場に若い人が増えて来たけれど、処遇の悪さで職場ジプシーも多い。就職してもすぐに辞めてしまう人も多い。どこも慢性的な人手不足。

今の戦争を乗り切った。結構、お国、行政に従順な世代から、戦後、民主主義で育った世代が介護年齢に成る。介護する側も押し付け介護は必ず批判される時代が来る。人の気持を大切にする本来の介護は今でも、必要不可欠だけど、現実は…。いろいろ利用者サイドの要求は厳しくなっていきそうだ。

支えているのは3K職場に甘んじている人々。われわれが高齢になる時、少子化で介護にあたる人自体が減っている。誰が担うのだろう?介護ベットにくくりつけられて、介護ロボットに世話してもらうのかな?

中高年の豊かな老後は、結局お金がモノを言いそう。

こう言う時節にケアマネに成ろうとしている訳だけれど、このまま臨時職のような職場しかない様な気がしてきた。同じ働いて、日給月給。病気になったらアウト。こんな不安定な状態が続くのだろうか?

『下流階級』が去年の流行語にあったが、一億総中流から二極化が進んでいると寒い世間の風で知る。障害者にもお寒い自立支援法が4月から施行。今年の春風はつめたい。

ぶつくさ言わず、仕事に行ってきます。明日はケアマネ研修4日目。今夜も研修所泊。放送大学の面接講座に出かけている息子とスレ違う~息子よ猫をよろしく。

『なごり雪』を知らない高齢者川柳会

2006-02-15 00:50:27 | Weblog
長らく休会の川柳会から昨夜お誘いの電話があって、8ヶ月ぶりくらいに参加した。いろんな川柳大会で上位入賞者が数人いつも出る実力派が揃っている。年齢も高く、川柳歴も50年以上の人も居る。入会1年ちょい。それも休み休み、なまけもの若輩者は本当のところ、お呼びでない。

  なごり雪春来て蝶になる少女

なごり雪の歌みたいだと言ったら、60代の作者は歌を知らなかった。参加者10人の内知っているのは中年のおじさんと私だけ。イルカは知っているけど、この歌はよく知らないんだって。ギョェ~

伊勢正三ってもっと知らないだろう。歌っているイルカも伊勢正三も60歳にちょっと足りない歳。ものすごく世代が違うとは思えないけれど、興味の対象が違ってその時代が過ぎたのだろう。

若い娘世代は母の鼻歌で覚えたと、結構知っているものだから、メジャーな歌だと思い込んでいた。この会の平均年齢が高すぎるのかな?

ついでながら今宵、その場で題を聞いて句を作る席題の稚句。
題は『寒い』だった。

  寒い時だけぴったんこ気まま猫


介護現場での暴力被害

2006-02-14 01:47:50 | Weblog

介護現場、56%が暴力被害 セクハラも (共同通信) - goo ニュース

これまで介護者からの暴力はニュースになってきたが、今回は反対の立場。夜勤でひとりの夜、認知症の人の暴力に怒りを覚えて、熱風で死に至らしめた事件も過去にあった。

施設から自宅へ帰られた人で、入所中、押さえつけられてオムツ交換をされていたらしく激しいオムツ交換拒否。訪問開始時には、ヘルパーを殴る、蹴るが続いたケースや、着替え、清拭中にヘルパーのおっぱいやわき腹を強く掴む認知症の人等々。うちの事務所でもないことはない話だ。

悪ふざけが好きで、関わるヘルパー全員に『くそババァー』と言う人は実際に担当している。

暴力行為に及ぶまでの背景や、状態、介護者との関係など微妙な部分はなかなか現場をしっかり検討しないと、実際のところはわからない。セクハラ、言葉の暴力などの場合、本人にどれだけ『悪い』と言う判断能力があるか否かも問題になると思う。

人として尊重出来るゆとりが持てる人員配置であるかどうか?
尊厳を傷つける言葉かけやケアはなかったか?

気持を察してもらえない、辛さを受け止めてもらえない。
そんな思いが形を変えて暴力になってはないだろうか?

そして受けけた暴力の処し方を検討、あるいは関係の修復を共に職場で考える職場の体制があるかどうか? 利用者にも介護者にも優しい介護現場になるにはどこをどう変えていったらいいのか? 

ポンと出た数値はもっともらしく語りかけるが、裏にある真実の見極めが大事な様に思う。


普通の病院が緩和ケア病棟のようならいいのに

2006-02-14 01:02:36 | 終末医療
色鉛筆さんへTBします。

余命はいくらかと主治医に聞いても、状況による事だからと、はっきりは答えてもらえなかった。手立てのない状態である事は確か。夫の眉間には痛みで、いつも縦ジワが刻み込まれていた。

痛み止めはモルヒネの錠剤。MSコンチン。座薬のボルタタレン。癌は骨に転移し、胆管に転移しても、主治医は最初の膀胱癌を治療した泌尿器科。入院も泌尿器科。骨への転移部位については、わざわざ整形外科の外来へ回された。痛い箇所をグッと押し付けて、何度もレントゲンを撮らされた。もう歩行も座ることも困難な状態だった。

車椅子に痛みを和らげる自前のクッションを敷いて、病院内を移動させられるのは情けなかった。レントゲン室には私は入れない。技師に夫の預けて、どういう扱いを受けるのか気が気ではなかった。

『痛いと言ったら、技師がニヤッと笑った。』

くやしそうな夫の言葉が耳に付いて離れない。夫の体をちゃんと全体でとらえてくれているのは誰なのか?パーツ、パーツで専門医が替わる。ここは総合病院ではないのか?まるごと夫を診てくれているのは誰だろう?

県内の緩和ケア病棟の事を知ったのは、まったく歩けなくなるほんの数日前だった。転院相談に行くから紹介状をくれと、言っても渋って主治医が書いてくれない。業を煮やして、出勤間際の婦長をナースステーションに張り込んで、今日の午前中に絶対欲しいと迫った。やっと手にしたのは12時前。

車を飛ばしても一時間はかかる場所にある緩和ケアの外来は午前中で閉まる。電話で事情を話したら、

『待っているから、事故を起こさないように気を付けていらっしゃい。』

夫が病に倒れてから、初めて医師からやさしみのある言葉を聞いた。

『こんなひどい状態の人が6人部屋ですか?』

動けない夫の搬送の手配から、緩和ケアは空いていないが、空くまで一般病棟で緩和ケア医が診てくれると言う。用意された病室はふたり部屋。ひとつのベットは私が使って良いと言われた。

即座にベットにはエアーや獣毛が敷かれ、24時間皮下モルヒネの装置が装着された。すーつと夫の眉間のシワが消えた。

 『どこも痛くない』

治療をあきらめたくないと言う夫は最期の最後まで、体力のある限り放射線を受けさせてもらった。前の病院では私が放射線室まで私が連れて行き、順番をそこでも待たされた。ここでは数人の看護師さんが時間にサッ来て、疲れさせないように待つ事なく放射線治療を受けさせてもらった。

緩和ケア病棟に移れて二週間。大好きなお風呂に何度も入れてもらい、ほんの一口ビールを飲んで、おだやかにゆっくり最後の日を迎えた。緩和ケア医が一切を診てくれた。ナースコールにはすぐ対応してもらえ、状態が落ち着くまでゆっくり傍に居てもらえた。前の病院では感じなかった安心感があった。

総合病院の主治医が転院の際に言った。

『ここは救急病院だから』

地元にデーンと構えて、ほとんどの人が信頼して入院する。最後を迎える人も多い。誰も救急病院だとは思っていない。なぜこの人は末期の患者に緩和ケア科へ紹介状を書き渋ったのだろう?主治医のプライドが邪魔したのか?医療従事者が『主』で、患者が『従』のような風潮の病院では安心して看取りは任せられない。

もうひとつ。痛みの緩和は専門の医師でないと、きちんと痛みを取ってもらえない事をしっかりと覚えた。


博士の愛した数式

2006-02-13 07:01:14 | 映画(DVD)
試験が終わってむしょうに映画が観たかった。3丁目の夕陽ののどかなポスターが職場に貼ってあった。税務署関係のなんかに使ってあったのかな?『4日間の奇蹟』で繊細なピアニストを演じた吉岡秀隆がポスターに居る。観たい観たいと試験が終わったら、その映画は終っていた。無念。

この映画は一緒に試験を受けた同僚がやたら勧める。原作を読んだと言う。吉岡秀隆も出ている。主演の寺尾聡は半落ちや阿弥陀堂だよりで魅せられている。観たい、観たい。先週まで一日二回上映が、もう一回になっている。終演が近いと言うことだ。さぁ~いそげ。

トイレに行って、椅子に腰掛けて…観客はなんだか子供が多くザワついている。3Dメガネとか言っている。なんだ?予告も春休み子供向けが続く。博士の愛した数式は文部科学省指定だったのかな?始まって驚いた。アニメ!わ~トイレに行って、隣りの部屋に入ってしまってた!

あわてて、正しい上映の部屋へ。今、始まったところ。あぁ~良かった。

80分しか記憶がない病。認知症は30秒だったりするから、日常的に仕事で接している人々を思い浮かべる。家政婦さんほどどっぷり接しないけれど、ヘルパーやってるからよくウンウンと分かる。

博士が記憶にない事を言われて混乱してうろたえるシーンは、アスペな息子が理解不能な時にみせる動揺に似ている。どんな人も丁寧に扱われるのは見ていて心地よい。

静かな落ち着く音楽も良かった。自然いっぱいの景色がまた良かった。最後にロケ地を確認したら長野だった。

数学キライな私にも数学は美しく、人生の深層を探る学問に見えてきた。
最後に詩が流れた。あぁ~書き写したいと思ったが、映画は暗闇の中。メモの用意もない。

原作を出た足で買い求めに書店へ。パラパラめくったが、あの詩はどこにも載っていない。原作も静かにしっとりと物語が進む。登場人物の会話が美しい。これほど丁寧な言葉からはかけ離れた日常に居るなぁ~。

小川洋子の作品は初めて読む。まだ、途中。 映画と対比しながら二度おいしい。


THE有頂天ホテル

2006-02-13 06:21:29 | 映画(DVD)
三谷幸喜だぁ~とずっと観たかった。最近、疲れて思考停止状態になった時、コタツのお供BGM代わりに付いているテレビに三谷幸喜さんが出ていた。

占いのいかついオッサンと女装の美輪明弘と言う色濃い人々とのへんてこトーク。睡魔が来るまで観ていたからかなり遅い時間の番組。翌日、職場でなんと言う番組か聞いたら、『オーラの泉』。けっこう観られている。偶然か?観なさいと言う神の思し召しか?そんなこんなで観たい度がUP。

休日の朝一の時間を調べて観に出かけた。わ~開場時間が迫ると焦ってチケット売り場に突入したら、35分と50分を勘違い。余裕あり過ぎだった。あいかわらずドジ(涙)

役所広司の副配人のホテルマンスマイル。役所さんはいろんな役柄で楽しませてくれる。そして出てくる、出て来る。NHK大河ドラマの竜馬に登場した面々。只でもせわしない大晦日に、ややこしい話がいっぱいからんで次から次にありえない難問奇問。しっかり笑えるオチあり。

トナカイの被り物。大事な場面によちよち出てくるアヒル。朝日新聞の連載エッセイにも飼っている犬のトビの話がよく出てくるけれど、三谷さんは動物好きなのかな?

『言いたいことは言え』と最後に力強く悟っていたけれど、『言いたいことを言ったらおしまい』と腹ふくるる日常を普通過ごしている訳で、わっはっはと笑った上に、なにかしらん痛快な気分で、館内が明るくなり現実に戻った。三谷幸喜サイコー!

紀元節に流れたイマジン

2006-02-12 09:04:06 | Weblog
建国記念日にトリノではイマジンが流れた。『平和をイメージして下さい。』とアナウンサーの声に覚醒した。いったい何の番組?白装束の人がいっぱい宙に浮いて浮いているシーンも目の端で見たような?あいかわらず、平和日本の夜、コタツでごろ寝。見るともなく点いているTVは早朝のトリノオリンピック再放送を流していたのだった。

まっしろな防寒スーツにサブグラスの女性が英語で何か言ってたのはオノ・ヨーコさんたっだのね。

建国記念日はすったもんだあって制定された。私は自分の誕生日なので単純に祝日になれば良いと子供心に思ったが、戦前生まれの人には紀元節と言う戦国日本のイメージが濃い日だったのだ。なぜ、この日が建国記念日に選ばれたのか?

小泉首相の靖国参拝を許さないと言う中国。アメリカ軍の移設はどこの地元も反対。しかも膨大な移設費用は日本持ち。自国を守ってもらうのだからと言う理屈になるのだろうか?自営隊が護憲であると社民党は意見の鞍替え。今の自衛隊はどんどん軍事色が強まっている事への懸念か?自衛軍にもなりそうな雲行き。きな臭い風を感じるけれど…

キャリアウーマンが皇室に入って、すっかりしぼんでしまったのは何故か?天皇制と戦争とどうしても結びつく。男児出産をひたすら待たれる女性。皇室であると言う事は人が人であると言う当たり前からズレてはいまいか?キレイ事を並べても男児である期待、天皇継承者が受胎したばかりの命の運命として待っている。

ひとつの国であること。おとなりさんにも国があること。ずっと向こうにも考えの違う国があること。自分ちのお隣にも違う考えの人が住んでいること。自分の家の中にも違う思いの人が一緒に住んでいること。考えたら地球と言う『おうち』にいろんな人が住んでいるだけではないかな?

おらんちの自己主張より、幼稚園でも習ったみんななかよし。ほんのちょっとのやさしさ、おもいやりをすこしづつ。紀元節の日にはイマジンを~♪