陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

ちび猫はキライだ

2009-05-31 13:16:31 | ねこ
モコの動きが活発になった分、老境のちゅんちゅんは煩わしい様子。


この前まで長年一緒に居たふぃんふぃんが消えててただでも情緒不安定なのだ。

おもわずモコがじゃれてしっぽにでも触ろうものなら
強くはないが猫パンチで応酬する。
半径10センチ以内は立ち入り禁止と言う感じでモコから距離をちゅんが置く。

散歩から帰ると玄関にちゅんちゅんのシルエット。



最近、、モコから逃げたいのか外へ出たがる。
外に出たいと言っても
私の肩乗り抱っこで町内一周するだけ。
家猫生活が長いから抱っこでないと不安になるらしい。

日中はずっと2階で過ごし、
餌も落ち着かないらしく
モコが絶対に来れない階段踊り場なら食べる。
やたら甘えん坊になった。夜は必ず私のお腹に乗って寝る。

私と紙の玉で遊ぶモコをジィ~と見ていて
投げられた紙の玉に突如、飛びかかった。
デカイちゅんちゅんの横槍に私もモコも一瞬固まってしまった。
それから思わず大笑い。
長い間、もう紙なんかで遊ばない「何それ?」って感じだったのに
やきもち?それとも子供返り?

虫歯と姑の世話と衝動買い

2009-05-30 22:24:24 | Weblog
半年に1回は歯の掃除をしている。
次は7月のはず。もう1ヶ月は先の受診で良いはずだけど、左で噛むとじんわり痛み。
歯ブラシも左奥が微妙に痛い。
疲れた~と思う時、余計いたい。
大体、キーンという歯を削る音を聞くだけてもイヤ。
実は歯医者がとても怖い。
だからひどい事にならないために半年に1回は通っていたのに。なのになのに怪しい痛み。
ついに歯医者に予約を入れた。

  どこが痛いですか?
  最近、疲れた感じがありますか?

疲労は慢性。今に始まったことじゃない。
どこが痛いと聞かれると上なのか下なのかも分からなくなった。

  とにかく左奥がときどき痛むんです。

見た感じでは何ともないと言うことで取り合えずレントゲン。
見ても分からない内部がばっちり虫歯にやられているそうな。

  今まで痛くなかったのが不思議ですね?
  はっははぁ~鈍いんでしょうね。

間の抜けた会話の後で痛~~い麻酔。
これしないともっと痛いに違いないからグッと我慢。

  キ~~ンガリガリ

思い起こせば30年近くお世話に成っていない音。
最近の歯医者さんはやさしいのね。

  痛かったら遠慮せずに左手を上げてくださいね。我慢しなくていいですよ。

しばらくキーンが続いたらピクン。
思わず左手をあげる間もなく

  ウギャッ

と声が出た。
キーンは中断して麻酔が追加になった。
さっきのピクンよりよっぽど痛いが効かないともっと痛いに違いないから大人しく我慢、我慢。
麻酔が効くまでセンセは隣席患者の治療。
放置されたんで時計見たら姑買い物タイムが近づいている。
ちょっと診察室を出させてもらって、遅れる旨を連絡をしておく。

キーン~ガリガリ再開。

  今日は消毒液を詰めて終わりです。次は1週間後です。
  硬いものやガムみたいにくっつくものはダメです。
  麻酔が切れるまで飲食禁止。

顔半分、喉チンコまで痺れている。口の腫れて重たい。
言われなくても食べる気にはならない。
痛み止めはたったの3回分。2~3日痛いのに6時間で切れる痛み止めがたった3回。
歯医者の痛み緩和は病院の手術後みたいに手厚くないのね。
そう言えば親知らず4本も数か月かけて抜いた息子も痛みどめが少なくて
前にどこかでもらったロキソニンなど追加していた。
穴は仮埋めの不安定な状態で1週間何を食べて元気を保てば良いの?
思わず食べられないの利用者のエンシュアリキッドなど思い浮かべる。

麻酔がかかったまま歯医者から直行で姑の所へ。
外に出て買い物する気満々で待っていた。
好きでないこの人に会うだけで正直、憂鬱。

買い物は何だか干渉されたくない様子なのでひとりでカートを押してしてもらう。いつもレジが済んで袋素詰めの箇所で待つ。
レジの支払いで戸惑っていたから近寄ったら、何にもなかった風を装われてしまった。
3000なにがしの代金に1万円札と5千円札を出してる店員さんが悩んでいる雰囲気に見てとれた。
若干、お金の勘定も危ういところが出てきたのかも?
成年後見制度について、店まで開けて客がまだ来る状態で、赤の他人の私が話せる雰囲気でない。

姑を連れ帰って帰ろうとしたら

   月末だから

と、3000円をくれた。
買い物の手間をかける事を借りと思いたくない心理だろう。

前は毎回千円のお駄賃で、それからきっちり3回分まとめて3000円になり
ついに3回がどうなったか記憶に留めなくなったらしい。
2か月くらいお駄賃は忘れられて突如『月末支払い』となったらしい。
逆らっても面倒なだけなのでおどけて

  はいはい集金させていただきます。

何となくもらって財布に入れる気になれず、車のダッシュボートに貯めていた。
麻酔で腫れたままの顔でまっすぐ帰る気にもならず、
姑宅近所の古民家で手作り小物雑貨展を覗いた。

ばっちり姑お駄賃貯金を散財。
最初に目が止まって衝動買いです

古い櫛をネックレスにしたもの。
裏と表に違う細かな模様細工に惚れました。

裏↓

お金を払うとちょっとスッとする。
買い物中毒ショッピングの女王の気持ちがなんとなく分かる。
モコたん これはダメです昨日はイヤホーンを齧ってダメにしたでしょう




  

大きくなぁれ

2009-05-30 07:50:57 | ねこ
我が家に来てそろそろ3週間のモコたん。だいぶ大きくなったよ。



動きも活発。わんぱく盛り






窓の外には
遮光遮熱して収穫もするよくばりグリーンカーテン計画。
うふっ あかちゃんきゅうりが成長中



買ってきたネギの根っこの部分をプランタンの空きに埋めてみたら
ジャジャ~~ン発芽



全部、ぜぇ~~んぶ 大きくなぁれ

痛い時には歩くのじゃ~♪

2009-05-29 06:05:01 | Weblog
朝5時を少し回った時間のスポーツ公園。
ウォーキングの人が早くもアンツーカーの径をぐるぐる回っていた。
起きがけに臀部がじんじん痺れて、このままではヤバいかんじ。
いい加減に病院へいくべきか?
みのもんたも罹った坐骨神経痛。
正式病名は脊柱間狭窄症らしい。

1周目はじんじんしているからゆるゆる歩く。人がどんどん追い抜いて行く。
1周は600メートル。
2周目は体が温まった感じ。じんじんが取れてくる。スピードアップして歩く。
3周目。周りが気になる。
朝焼けきれい。写真に撮りたいなぁ~デジカメ忘れた。
わぁ~ねこじゃらし。
モコに持って帰ってやりたい。喜びそう。
4周半で脱線。
モコたんに本物のねこじゃらしをおみやげに持ち帰ることに。
600m×5周=3キロは歩く予定だったのに。
ワタシ、ほんとに気が多い。多動。ADHDらしい。
こっちもいまさら診断してもらっても…と、息子の主治医にも聞いてない。
ウォーキングのトラック横にはポピーの花壇。
思わずそっちへ逸れてお散歩継続。予定の3キロにはなったでしょ?
いい加減

朝陽が昇ってきた。暑くなりそう。
さぁ~お仕事よん~♪
今月は連休あったし最後の〆は土日で今日が月末になる。
稼働日数が少なかった。
月単位でしないといけない事が決まっている仕事だから今日はせわしない。
せわしないのは性格に合っているか?

おっちょこちょいの血脈

2009-05-28 05:47:39 | Weblog
玄関を開けるとまたまた驚いた。
息子がぬぅ~っと

   「おかえり」

こいつ深夜勤中じゃなかった?
仕事が終わって朝帰って電車に飛び乗って、我が家で寝ていたらしい。
それこそ予定にないから、
朝から我が家には即食べられるモノはなにもなかったはず。
私だけならお菓子類も置いてない。
食べてないオーラが漂っている。

モコも餓えて足にまとわりつく。
くじいていたはずの右前足もまったく普通によく動いている。
老猫もやってきてにゃ~んすりすり。

着替えもなにもなしで大あわてで台所に立つ。
猫たちにキャットフード。
息子にとりあえずおむすび。
母夕食用に朝炊いた玄米ごはんしかなかった。
息子は嫌いなはずだけど、ものすごい勢いで口に消えた。
やっぱり!
夜勤がすんでまっしぐらに帰ってきて、朝から何も食べてないんだ。
家と母はセットで、家に帰りさえすれば母から自動的に食事が出てくると思っているに違いない。
帰ってくると分かっているときは作り置きしてあるから、
母が居ないにしても食べ物は自然に家にあると思いこんでいるんだろう。
まったく、もう!
母の方にも『予定でない』

出来あがった端からテーブルに出してやる。
息子はそれこそガツガツときれいに平らげて次を待っている。
野菜不足は分かっているから冷凍庫、冷蔵庫のストックをひっかきまわして
手早く栄養かたよらず、母の手も頭もフル回転。
食べ終わったら「合気道に行くんだ」と言う。
母はまだ自分のお腹を満たしていない。
しかもキッチンはあわてて調理した残骸の山。

練習が終わったら即その足で駅に運べばギリギリ深夜勤に間に合う電車がある。
乗り遅れたら母が1時間かけて車で送るっきゃない。
息子の予定は母運転手で成り立っている。母に承認もなしで。

映画館はレディスデイ。
猫たちの世話をしたら映画でもという母の予定はこっぱみじん。
いいけどね

猫ゲージを指さして「あれは何だ?」と人心地ついてから聞いてきた。
モコの前足の顛末を話すと気がつかなかったという。

息子もせわしないがちょこまかころころモコも落ち着きがない。
この調子だとまた高いとこによじ登ってすっ転ぶ可能性が大きい。
狭いゲージで大人しくは完全に無理。獣医さんにゲージは戻そう。
性格はしかたない。
それは
もともと?
だんだん我が家ナイズされてきた?

飼い猫は飼い主に似るのかな
そう思えば
後先考えずに行動に出るとこ、確かに息子は母似だわ。
げっ!
結婚して転職3回の亡夫も見たら飛ぶ短慮即決タイプだった。
うぅ…むむむむむ…
我が子たちにはおそろしい血がWで流れている

モコに安静の指示

2009-05-27 00:10:24 | ねこ
「ただいま」と言ってもいつものように猛ダッシュで駆け出してこない。
何かあったかとあわてて家に入ると私のベッドの上で「きゅ~ん」と鳴く。
どこか元気がない。起き出したら前足がヘン。右を引きずる感じ。
ここ数日むちゃくちゃ元気でものすごく動き回るようになった。
まだ幼いあんよでも動きは大胆。
どこかから落ちたのかもしれない。折れたりしていては大変。
すぐに抱っこして病院へ。

足より先にお腹のふくれ具合チェックで栄養状態を診られた。
まずまず栄養状態は順調。
足はまだ小さすぎて手術も添え木も無理とのこと。
腫れもない感じだから多分だいじょうぶ。
取りあえず様子見ということで治療なし。

この子はおそらく母猫の胎内から栄養不良だから骨がもろい恐れがあるそうで
日中留守にしているなら、動き回って転んだりしないように
安静も兼ねて最低1週間はゲージに入れておくようにと、
またゲージを持たされてしまった。

組み立ててトイレと餌と水を入れたら動き回る場所が少ししかない。
確かに大きくなっている。
入れると柵を噛んで『出る出る』とアピールする。
可哀想になって出してしまった。

ネットで調べ物をしていたら下にもぐってきたので、毛布を敷いてやった。
おりこうさんで座っているから、カメラを構えたら紐で遊ぶ。
この子に安静は無理じゃないかな?



ゲージに閉じ込めるのは止めておこう。
もう自然体で過ごさせたから檻は無理。

いっぱい食べて栄養つけて自然治癒する。必ず治る。

がんに免疫力

2009-05-26 07:10:24 | Weblog
息子の洗濯した作業着にアイロンかけし、
なるべく早く届くように
早朝から集配受付をしている郵便局まで車を走らせたら、
歩道にはかなりのウォーカーをみた。
朝の空気にさっさと手を振って歩く人たちはみんな抵抗力も免疫力もありそうだった。


風邪やウイルスにやられやすい人は抵抗力がないと言う。
がんにかからないがんを増殖させないためには免疫力をUPせよと言う。
どうやら、
ウイルス侵入を防ぐのが抵抗力で侵入されたら攻撃するのが免疫力らしい。

すべての医療を拒否して免疫力アップだけでがんを治すと言う人に出会った。
なんでもそういう人たちのNPOに加入しているとか。
その会員の中には、末期がんの人でも治った例があるとか。

盲信は怖い気がしたが、
なんの自覚症状もないのに副作用の大きな抗がん治療を続ける妹をみていると
食事療法とノンストレスな規則正しい生活を目指せば必ずがんに勝つと言われれば
よろよろそっちへ流れたいもの分かる気がしないでもなかった。

でも、その人は元気には見えなかった。
以前より歩く速度も落ちて、虚弱な感じがし
医療拒否でがんが進んでしまったように見えたけど、
固く信じておられるものを否定することは憚れた。
良いと言われるものだけ食べて、食べたいものも我慢して
前向き思考と笑いを気真面目に遂行しようと
逆にストレスがかかっているようにも見えた。

あれから数度交信した後、返信のないメールが気になっている。

自由な時はゆったりするゾ!

2009-05-24 10:18:47 | Weblog
昨夕、息子帰宅。
早くから
「母はコンサートにいくんだから運転手はできない」
と念押ししていたにも関わらず
開演30分前に駅に着くと電話。
おそらく電車でキレそうになっている顔が浮かび、
その後の合気道の送り迎えもタクシー利用では
月末給料日の息子に支払うお金が残っているとも思えず、
せっかく買って待っていたコンサートチケットはゴミ箱へ。
開演1時間前にチケット1枚ではあげる人がちょっと思い当たらない。
家庭持ちはみな忙しい時間。一人身でも一人でどこにもいけない人もある。
ゴミ箱へポイしたら、あぁ~もったいないという気持ちもポイ
たぶん息子の方をポイしても落ち着いて楽しめないに違いない。

私に予定は立たない。
毎度のこと。
何かが予定どうりに出来たら、それはラッキー

息子の前にはババさまに振り回された。
89歳で現役散髪屋。客が来るんだなぁ~これが。
朝一に買い物を誘ったらなんと次から次に客。
土曜日は営業日だから客が優先。
ババさまのお客はいつ切れるか予測不能だから
客散髪所要一時間をひたすら待って電話しては空振り。
コンサートに行く気だったからババさま関係は午前中に済ませて置きたかった。
こんな時に限ってモー!なんです
結局、私にとっては貴重な休日が半日パー。

やっとさらって買い物への道々、
あの49万円の被害に合わずに済んだ話に持ってゆくと

  ふっふふ

鼻で笑われた。
あの世には持っていけない金がどっち転んだってたいしたことないって感じ。
成年後見人の話など出来る雰囲気から遠い。
義理の絡まない悪徳商法の甘事にお金を出すのは心地良いってことなのかも。
私はただのおせっかい?

買い物だって『休日に必ず』って面倒くさいんだよ。
姑はずっと昔から週1回の買い物と決めている。
習慣を変えるのは気持ち悪いと思っているババさまの足取りが小憎らしいくらい軽い。
「バスなとタクシーなと使って自分で行ってくれ!」と叫びたい気分。

どいつもこいつも自分勝手に『私の手』はいつでもあると思っている節がある。

    自由な時はゆったりするゾ!

と、力まないといけないところが情けない

朝からモコと遊んで、それから庭いじり。
やっとおなかが空いてきた。
私のために私だけのための朝ごはんにしよう。
いつ起き出してくるか分からない息子なんかしらんのじゃ!

レモンバームとレモングラスを摘んでフレッシュのハーブティにする。
野いちごとワイルドストロベリーと虫に齧られてない普通のいちごを摘んでヨーグルトかけ。
久々にベーコンとチーズとオニオンスライス、庭のバジルでホットサンドを作った。

ゆっくり新聞も読むつもり。モコの邪魔はいい。
気持ちの持ちようかな?
いらいらしなぁ~い~ゆったりまったりで~

猫泥棒と木曜日のキッチン  橋本 紡

2009-05-23 07:51:09 | 
猫泥棒と木曜日のキッチン
橋本 紡
メディアワークス

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パステル調で甘めの題名、目次が横書き。
ケイタイ小説か?と書店の棚に戻す前に『猫』には惹かれてめくったはじめの行に

  『お母さんが家出した。』

語り手は女子高生。
種違いの5歳のコウちゃんとそのまま暮らし続けたっと、話は予想外。
淡々とした筆致に甘めの内容でもいいやと、ついついお買い上げ。

お母さんに去られても
高校を自分が卒業するまでくらいのお金はギリギリありそうと踏んで
せっせと特売品を買って節約してコウちゃんの面倒も看て
悲観とか力みがなく、しっかり主婦をしていく。

道路で轢かれた猫を拾っては庭に何匹も埋葬しはじめる辺り、
何か無理がこんな形で現われている感じでさらっと異様な風景だけれど入り込んでくる。
そしてある日、
交差点で生まれたばかりらしい子猫の鳴き声を聞く。

  あぁ~私も聞いてしまったんで、
  今、小物体が私の膝をあっためている。

拾い上げたダンボール箱は地獄絵だった。
猫の模様も色も分からない子猫の轢死体だらけの中で瀕死の一匹が声を上げていたのだ。
急いで獣医へ。

  いやだなぁ~
  我が行動にえらく似ている。
  血まみれではなかったけど下痢まみれ…

捨てられた子猫と母に家出された主人公とがクロスする。
生まれて兄弟全部轢死体となった中で、生き長らえてスポイドから貰うお乳を飲んで喉鳴らして
ほんの数日であってもこの子にとっては幸せな時だったと言う獣医。

子猫を捨てた犯人を突き止めたら7匹も飼っている猫屋敷。
そこは猫好きに多いが家猫、外猫と猫に格付けして家3匹、外4匹。
どっちにしても家から外へ出入り自由な状態で飼って避妊もしない。
生まれたらダンボール箱詰めで交差点に放置する。
こういうのを本当に猫好きというのかどうか?

膝もモコも一度くらいお産経験せさてやりたいとも思うけれど
生まれた子の先を思うと、発情前に避妊を予定している。
人間の勝手だけど、責任持てない命の誕生は困る。

日に日に大きくなる無邪気なモコも
家で15年生きて死んだふぃんふぃんも
確かに捨てた人物がどこか居る。

登場人物や行為の容認というか、
無理な理性でなく、すんなりと受容してしまう振り幅と
絶対に許せない事への線引きが
うんうんと頷けて心地よかった。価値観の一致というアレ。

橋本 紡をはじめて読んだ。
重たいことがふわ~と流れて良い感じ。見かけだけで書架に戻さなくてよかった。
なんだかハマってしまいそう。



納棺夫日記 (文春文庫) 青木 新門

2009-05-22 05:58:29 | 
納棺夫日記 (文春文庫)
青木 新門
文藝春秋

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おくりびとの誕生の原点と帯封に大きく書かれ
本屋に平積みでいっぱい置いてあった。
あとがきに
1993年に地方の出版社から出された本が文庫化されこうやって売れていることに戸惑っているとあった。

そう言えばこの本の半分は
人からの序文と終わりに推薦文と
『納棺夫日記を著して』というあとがきと文庫本のためのあとがき。
いいけど、本分の印象がなんだかいいわけいっぱいみたいで薄れた。

確か亡夫の時は
湯灌、納棺する係の人は確か葬儀屋さんが一セットで用意してくれた。
自宅で布団に寝かせて一晩、友人が回りでどんちゃん騒ぎの仮通夜が開けて、
本通夜、葬儀の会場に移すためにお棺が運び込まれた後、
女性ふたりが神妙な顔でやってきた。
何も言わないで見ていたら白装束に三角布が頭に付けられた。
あんなにお洒落だった人が着こんなへんてこな衣装を纏わされてイヤがっているように見え
大あわてで一番好きだった大島の着物を一式出してきて、
一旦着せてもらったものの着替えをお願いした。
私はお手間を取らせて申し訳ないから、女性2人にせっせと話しかけた。
葬儀関係者は絶対に微笑まない訓練をされていると思うが
お愛想で一生懸命な私と結構にこやかに世間話しながら2度目の着替えはなされた。
今、思えば映画のごとく肌の露出すくなく手早かった気もする。
私の精神状態はむしゃくちゃで沸点を超えており、
死後2週間くらいは弔問客に猛烈なおしゃべりだったように記憶する。
納棺の女性は元職は美容師だったと聞きだした。

葬儀もお寺も納骨場所も姑主導で、
死まで私ひとりが見守っていた人がいきなり親類縁者の物となりえらく遠くへいってしまった。
せめてもの抵抗が私の思うように白い布を顔にかけないとか白装束を止めてもらうことだったのかもしれない。

遺体はきれいな状態ばかりではない。
けがらわしいと言われ自分自身も仕事に誇りが持てない時を経て
死から生きる意味を問うようになる。

私が訪問ヘルパー始めた介護保険前、

  「年寄りがする仕事じゃないの?」
  「人のおしめをかえるんでしょ?」
  「おじいちゃんの一人暮らしのところへ一人でいくの?」

と、人は異生物でも見るような言い方をした。
老も汚いものとしての無意識の認識。ましてや死である。

本書の後半はいろんな引用が多くて、ちょっと私には難解だった。
親鸞の悟りの光のというあたり、雰囲気としては分かるかな?程度の読解力。
金子みすゞの詩が2編入っていた。ここだけ良いかんじ。
著者はもともと詩人だそう。

『おくりびと』は銘々もよかったか?
元職がチェロ奏者の設定も良かったか?
ロケ地の緑多い景色も良かったか?
ふ~~んこれがモトになったのねと言うミーハー感覚は満たされた。


あとがきで興味惹く言葉が2点あった。
すぐ忘れるから記しておこう。

☆最近の遺体は枯れるようにというのが少なくてぶよぶよ

  食べられなくなったら
  胃に穴をあけて直で栄養をいれる胃ろう施術が最近は多くなった。
  ここまでして本人は生きたいのか?
  食べられなくなったら生の限界で静かに老死を迎える準備段階では?

☆末期患者には激励は酷で、善意は悲しい、説法も要らない。

 最後の夜、
 荒い止まりそうな大きく開いた口の中で舌は沈下硬直して
 2度と話せる人として戻ってはこれそうもないのに
 ときどき呼吸をわすれる夫の最短距離で
 「がんばれ、がんばれ」と
 手をさする姑を張り倒したい思いで見ていた。
 夫の希望で間際まで状態を知らせなかったから、無理もないが、
 長い闘病の末の今、何で静かに送ってやれないのか?
 夫には聞こえていたんだろか?あの「がんばれ」は?



子猫モコに邪魔されつつ完読した頃、
息子から電話。

  「ちょっと自信回復してきたよ。」

納棺師も人目を気にしなくなり自信が持ててきてからだった。
息子も変われるか?

マンモグラフィー

2009-05-21 20:10:58 | Weblog
姉妹は乳がん発症率が高いと妹が心配してくれるので検査を受けた。
引っ張って挟んで押さえつけて
何度受けてもいや~~な検査。

  「痛かったらおっしゃって下さい。」

痛いんで言いました。

  「痛い!」

機械の締め付けは緩まず。

  「我慢して下さいね。がんばりましょう。」

痛かったら言えっていったのはウソ気休めだったのね。
こう言う時のがんまりましょうはむちゃくちゃ腹立つ
他人の痛みはどこまでも堪えられる。

これだけ痛くなければ、
羞恥心もかなぐり捨てて臨まないといけないのでなければ
もうちょっと普及してくる検査かもしれない。

幸い触診共に異常がなかったので、すぐに妹に知らせに行った。

妹は毎週火曜受ける抗がん剤の影響でまだダルそうだった。
6日目にやっと副作用が抜け元気になったら開けて7日目にまた投与されるそうだ。
やっと2回済んだ。後、10回。
その後、放射線が何回だったか?

痛みもなにもないがん細胞との長い戦いは、
この選択が正しいのか?
ふっと疑問を持ちたくなる。

マンモグラフィーでギューギュー挟まれたお乳はまだ痛い感じがするが、
妹の辛さに比べたらなんのこれしき。

マスク

2009-05-21 06:58:53 | Weblog
マスクは
自分が感染しないためで
自分が感染媒体になって人にうつさないないため両方か?

花粉症の季節にはものすごく分かり易い。
花粉の侵入を自分が阻止するためだから。

花粉症で鼻たれてくしゃみして咳をしていたら
以前の職場でものすごく嫌な顔をされ

 「マスクは常識でしょ!」

と睨みつけられたことがあった。
私の花粉症はスギからヒノキまでものすごく長い。
3ヶ月しかいなかったそこではずっとマスクをして働いていた。

今の職場では5人のウチ3人が発熱。
連休前から咳をしつづけ、仕事は半休と中途半端な休み方をしてきっちり休まない。
月初めの国保連への請求業務があったから休めなかったという理由も確かにあるにはある。
1番先に4月末に発病した人は回りに移して今はケロッとしている。
後2人は5月連休中に発病。永遠と続いている。
最初の一人はうち一番の古参で定年を過ぎて臨時職。マスクを持っている姿も見なかった。
前の席と隣の席の人が発熱。
この2人は介護福祉部長に『マスク着用』と言われてから利用者回りの時だけマスクをして出かける。
事務所内ではノンマスク。

  マスクは人に威圧的
  自分にじゃまくさい

と、言う理由らしい。
どうやら昔からマスクをする習慣のない職場だったのだろう。

ウチの仕事虚弱な人を相手にする仕事だ。
新型でもインフルエンザでもないと一応検査は受けているそうだが、
しっかり休んでちゃんと治さないと相当迷惑。

咳する本人たちがしないのに
うつるのを嫌って職場でマスクをするのはなんとなくためらわれるが、
私はうつると諸々困る事態が起こるから
密かにせっせと手洗いとうがい。
喉の消毒スプレーと手のケイタイ用消毒スプレーを持ち歩いている。

この時期、風邪っぽい咳が出たら、
私はマスクをするなぁ~職場のみんなに移さないために。


インフルエンザニュース後、
息子の病院では受付から医師まで全員マスクだった。
医師がつい最近まで体調不良で代診をたてていたのだから
自分へ用心と感染源になるのを予防しているのかもしれないけれど
メンタルヘルスの看板をかかげた病院で、なんだか異様だった。


新型インフルエンザ予防でなくても、
してもしなくても気になるマスクだ。

強いぞモコたん

2009-05-20 06:34:00 | ねこ
小さな歯、意外に強いぞ。ケイタイが動いた

夕方、帰ってくると
お腹が空いているだけかもしれないけど
一目散に走ってくる。
よちよちあんよが床でツルっとすべるとこが可愛い。

夜中にベッドによじ登ってきて
私の顔で遊ぶ。
ちっちゃい爪が思いっきりくすぐったい。
お腹にはちゅんちゅんが乗っかっているから身動きとれない。
ちゅんちゅんは
遊びたいモコからち逃げまくっている。
老境の身。こちょこちょ動くチビはうっとうしいだけかも。
モコはもっともっとわんぱくになるんだにゃ~

「セキリティはいかがですか?」 新手の悪徳商法?

2009-05-19 00:28:19 | Weblog
日曜日。
いつものように姑を買い物に連れて行った。
いつものように荷物を家に入れて運んで、ドアを開けると

びぃ~~~~~いん

大音量の
ベルが鳴り渡った。

   なんじゃこりゃ?

姑曰く。
「緊急通報ベルを付けてもらったの。あっちもこっちも。」
「近所の電気屋さん?」
と、訊ねたら
他県の業者で親切にも一人暮らしと良く調べて来てくれた人と言う。
怪しいニオイがぷんぷん。
値段を聞いてびっくり。
50万円近い。
何でこんなベルが鳴り響くだけで?そんな値段?
いつもは上がらない姑の家に上がり込み全部点検。
領収書から契約書から一切合財見せてもらった。
即決、現金で支払って簡単にパッパッパと付けてもらっている感じ。
それだけお金を使うならもっとマシな方法もあるはず。

現金をそんなに家に置いていたのかと姑に問い正せば、
業者が車で銀行まで連れて行って窓口でおろしたと言う。

おっそろしい。

見ればクーリングオフ期間中。
資料を全部預かった。

開けて月曜日。
私用なんだけど主任が利用者にもある出来事だから研修だと思って
朝一で解決してこいと勤務中稼働のOKまで出た。

領収書から契約書まで業者が置いていったものは全部持って
消費者相談センターへ出向いた。
さっそく教えてもらった通りの書式でクーリングオフ手続きハガキを書留で郵送。
センターは取り外しについてかけあってくれると約束してくれた。

終業間際に姑から職場に電話がかかった。
業者が来てベルを取り外してくれていると言う。早っ!
センターに連絡を入れると、契約した担当に直に電話しただけと言う。

子猫モコに餌やりが待っているから、先に自宅に帰って姑宅を回ろうと思っていたら
姑からまた電話。
私が持ち帰った領収書が要るんだと言う。領収書があればお金が返してもらえると。
家に来ている担当が電話口に出て、今すぐ欲しいと言う。
すぐ行けると言うと何分くらいかと問う。
なんでそんなに急ぐ?
朝、クーリングオフの郵送をしたまでで、業者には書面も届いていないはず。
現金と言うのが気色悪い。
なんか怪しい。

10数分で着くからと一旦電話を置いて、110番。
とりあえず仔細を話したら、所轄と連携するように言われ
そっちに電話をしたら、

 「その業者はキチンとした企業であると掴んでいる。何かあったら再度連絡を」

と言われてしまった。
警察のリストにノミネートされて『キチンとした業者』ってなんかあって調べてシロってことでしょう?
スレスレじゃん?

近所の親戚に姑の家前に車が止まっているはずだから、ナンバーを控えておいてと電話で頼んだら、
男が3人入っていったと言う。
ひぇ~~気持ち悪い。おっかない。
刺されたら何にもしてくれなかった警察を訴えてやると腹を決めて姑宅に向かった。
姑宅の遥か向こうに怪しげなる車一台停車。
中に2人の男ありけり。
つうことは家の中には姑と男一人。

テーブルには3人分の茶菓子が手付かずで置いてある。
姑には事の次第が分かっていない。

さっそく単刀直入に話をする。
現金を持ってチラつかすのみ。
振り込んでも良いんだとか訳が分からない。
110番通報してから来たと言ったら、なんだかんだといいわけがましい。
やっと現金が私に差し出された。
姑の物。姑に札束を数えさす。

  「いつもそんな大金を持っておられるんですか?」と私。
  「そんな日もあります。」

  「貧乏人だからそんな大金が右から左って考えられない。」
  「いや、自分の口座にさっき会社から入ったのを下ろして持ってきたんです。」

なんや?若いし結構正直じゃないの?

  「緊急システムにつてお考えですか?」
  「そんなことあなたにいう必要はありません!」

返金が済めば用はない。
とっととお引き取り願う。
消費者相談へ連絡をして置いてくれと言って去った。
胸を撫でおろしたところへ姑は小声で
「あの人に少しお金をあげなくていいの?」などと言う。
まったく泥棒に追い銭。
  

ボロ屋に似つかわしくない50万の束。今夜ここに置いておくのも難儀。
姑にATM入金がまだ間に合うことを教え連れてゆくことにした。
たしか銀行系はカードが入金にも必要だったような?
ATMなど使えない姑にカードの存在を聞くとパニクってきた。
郵便局ならカードなしでもOK。
姑はあわわあわわと言う感じで郵便局通帳がどれか分からない。

お金がATMへ入金で吸いこまれて後、今度は
もうこれ以上悪徳?にひっかっからないように
気休めでもいいからA43枚分の長い悪徳商法撲滅パンフを裏はコンビニでカラーコピー。
姑の理髪店内に押しピンで表裏バッチリ場所を取って張った。
誰でも入ってこれる店であっても
目立つパンフが業者をちょっとでもビビらせる効果にでもなればいい。
センターの電話番号はマジックで余白に大きく書いて花丸で囲んだ。
くれぐれも契約前にココに電話して確かめるように姑に言いきかした。
パンフにある白アリ駆除、床下換気扇、健康食品、羽毛布団、健康磁気治療器
姑がひっかっかたの全部に赤のアンダーライン。
無かった印鑑も赤字で書き足して置いた。
明日には忘れているかもしれないけど、私の気休め。


「私は人をうたがわんから。人が良いから。」とさかんに言う。
私は頭から湯気が出そうだった。
なんだかんだと私には疑り深く、金遣いはとことん細かく
夫亡き後、大学生抱えてハゲまでつくった私に何の援助もなく素知らぬ顔で
悪徳の甘事にはパッパラッパッパラ金落として!

  どこが人がいいんじゃ!

おもいっきり

  それは人がいいんじゃない
  カモって言うんです!

この人には成年後見人制度が必要に思えてきた。