陽だまりのねごと

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もうひとりのイルカ物語   なごり雪の季節に旅立っていった夫へ

2010-03-11 07:53:21 | 
もうひとりのイルカ物語 なごり雪の季節に旅立っていった夫へ
イルカ
マガジンハウス

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  2007年3月21日、
  イルカのプロデューサーである夫・神部和夫が天に召されました。59歳でした。

この書き出しで出会いから発病、死そして残されて1年が語られてている。
パーキンソン病で声が出にくくなるの予防するリハビリのために始めたカラオケに
すっかりハマったと言う友と『なごり雪』を歌った時の事、
夫・神部和夫が長くパーキンソン病を患われていたとはじめて知った。
同じ夫を早く亡くした話はなるべく避けてきたから、本の存在は知っていたけれど手に取る気にはならなかった。
テレビでイルカさんの元気で明るい姿を見る度に『大丈夫ね』とエールを送っていた。
パーキンソン病は進行性の病気で先に残念ながら明るい光が見えない。
何人もの患者さんの担当をしているが、どう対応して良いのか戸惑いがある。
介護保険で対応出来得る限りの支援援助をするのみで、他のケアマネならもっと上手く支えになれるんじゃないだろうかと常に思う。

読んでゆくとそう言う視点はもうどこかへ飛んで、
やはり…なんだろう、
病の人の伴侶であった頃
そして何より亡くなった後、一人になってからの心情にあの頃の私が重なった。
みんな みんな おんなじなんだね。

ー以下、本より抜粋ー

  独り家に律する我が身 帰宅する

  五十路にて 返品されたる我が人生
      有り難きかな
         我、無知を知る



  誰にも任せられない。
  誰にも 頼れない。
  誰にも 甘えられない。

  セーターを脱ごうと思ったとたん
  悲しみが湧き上がってきて、
  胸が打ち震えた。
  何の前触れも、訳もなく
  涙が溢れた、ドッと。
  なんで悲しいをだろう…
  なにが悲しいんだろう…
  突然の感情の噴火に逆算して考えてみる、
  これって
  私って不幸って事なのかしら
  一般的には私って不幸なのかしら
  でも、どうも未だにピンとこない

  過ぎませう 相当不幸も 気付かねば