陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

思考はシンプル

2007-05-31 09:45:48 | Weblog
蔓薔薇もそろそろ盛りを過ぎたから、花の終わった枝を切っていた。息子が家を出るバイクの音がした。

家の中で『いってきます』を言うことにしているのか、外作業の母の存在を失念しているのか、あいさつなしだった。

『もしや?!』と玄関ドアを引くと鍵が予想とおりかけてある。

私は家に入れない。庭に出るのに鍵は持って出ていない。

息子はいつも、中に私が居ようと居まいとキチンと鍵をかけて出る習慣なのだ。

まわりの状況がどうあろうと無関係。アスぺの思考はシンプルと息子本人も言っていた。
さて、洗濯機がまだ回っているし、用事があって日曜出勤の代休を今日わざわざ取ったのだ。

家まわりをぐるぐると、鍵掛け忘れの窓を探してみよう。息子のお帰りはいつかしらん?


ちょっと待ってよ。認知症予防教室

2007-05-30 08:29:17 | Weblog
介護サービスの事業所はちゃんとやってまっせという
自分トコの情報公開を去年からしなければいけなくなった。

 あらら、認知症の研修やったよって資料がないよ。

ってことで、
近場の市民向け講座に参加してレポを書かされた。
ばっちり居宅介護支援事業所のネームの入った制服の目立つこと。
参加者は99%高齢者。

講師は市の息子の障害手帳交付やら相談やらでお世話になった保健師さん。
受講者が飽きないように工夫をこらして
認知症は予防できるを図やら数字やらで簡単に示して
予防になるゲームやら体操やらで1時間。
最後に、
『予防講座を市としてはいっぱい用意してるからおいでください』
PRで締めとなった。

楽しく体を動かして、
ちょっとためになることを知った気分になった。
しかし、なんかひっかっかた。

現役でバリバリ働いていた人が
ある日、若年性アルツハイマーと宣言される。
その方はその講座で予防と紹介された
3つの事を同時にこなすようなことから
遠い生活をされていたとは思えない。

大切な方をなくした直後から
なにかで入院してから

いろんな辛いことの後で発症される方もある。

『もの忘れをしない脳になるように予防しましょう』
程度で
『認知症予防』と銘打つのは

アルツハイマーの患者さんは
予防を怠った人と言うイメージを与えなかっただろうか?
だれもなりたくてなる認知症ではないのだ。
記憶がなくなる不安と恐怖とを分かってあげる言葉も添えて欲しかった。

自分だっていつ?
という不安はだれにもある。
もし、認知症になったって
回りが気づかってあげれば少しは安心なのよと
啓蒙してもいいんじゃないかしらん?

予防、予防が国の政策だけども…




黒い還元水の飲み過ぎ?

2007-05-29 00:23:35 | Weblog
贈賄会社から献金、ナントカ還元水… 松岡氏に疑惑数々(朝日新聞) - goo ニュース

元気になるとか言われている還元水。
こころの健康には効かなかった?

ところで還元水って何?

今日、同僚と講演を午後聞きに行くんで、
あんまり一緒したくないけど、一緒に昼食をとった。
食後に同僚はマイペットボトルを出して
店の水コップに足して飲み飲み講釈を垂れた。
還元水を愛飲しているのだ。

純度99.9%のアルカリ性の水と言う。
粒が普通のより小さいから細胞へ浸透すると言う。
健康にすこぶる良いと上の人が説明すると言う。

上の人って何?
まさかマルチ商法じゃないよね?
アルカリ性に純度ってあるの?
H2Oに粒の大小があるのかな?
何から何まで怪しい。

還元水を入れているボトルがスポーツ飲料の空きボトルって言うのも
清潔なのか?
スポーツ飲料の味はきれいに消えているのか?
貧乏ったらしいし、
そのぅ~食事の出る店でそれを出すと言うのも
まぁ~いいけど、
連れの私は『同類ではないからね』と
思わず周りに吹聴したい気分になった。

『健康が一番』
が口癖の彼女は副業に物売りから保険まで扱っているらしい。
朝一に職場で『在庫がどうの~』とケイタイからやっているから
ウワサはほんとうだろうと思う。

話に乗ると
営業に巻き込まれ買わされると困るから
余分な相槌も打たず、興味のないふりで
話題をほかへ振ったけど、
還元水って何を還元した水なの?

理数オンチの私。説明を聞いても理解不能だろうから
山の岩清水は理屈なしにおいしいってくらいで
水に興味を持つのはやめとこう。

しかし、
大臣にこれだけゴタゴタある政権も前代未門じゃなかろうか?
安陪さんは人を見る目がないらしい。
国の行く道を見る目に疑問が湧く。

ナンタラ還元水はお清めには効かないのかな?

妹になってしまった私の母さん

2007-05-28 06:59:47 | 
妹になってしまった私の母さん―母と私の介護日記

駒草出版

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父親を介護していた母親に認知症がみつかりやがて父親の死を向かえ介護のために帰省してくれた次男を心臓麻痺で突然亡くし… そんな中での 小山のおうち の取り組みを知って、母親の節子さんに日記を書いてもらったものから知る母親の本当の気持と、母親を憎んだり、いとおしんだりのきれいごとでない介護記録。

我が子であることを忘れ『ねぇちゃん、ねぇちゃん』と呼びかけられたことから本の題名が出来た。

認知症者のこころを知ろうと言う取り組みを思う時、
アスペの息子のこころ模様を一生懸命に探ろうとする
知りたいと思う自分とオーバーラップする。
現象の奇妙さに翻弄されながら、本人を認めはじめたら
自分も相手も変わっていく。
そこに少しづつ落ち着いた時間が流れはじめる。

最近、息子にやや落ち着きが見られてきているのは
私の目線が変わってきた所為もあるかとページをめくりながら思う。
否定されない空間を用意すること。
本人を丸ごと認めること。
しかし、日々の生活を共にすると言うことはキレイごとですまない。

認知症も発達障害も精神障害も
人として接する肝心かなめの根っこのところは同じ様に思う。

死までの時間の短い認知症者と
若くてこれからの時間が私より長い息子と
『生きる』
と言う部分を一緒にくくることは
正解なのか?否か?

ケアマネの県大会会場で求めた一冊。
ゆっくりと読もう。


自閉症スペクトラム 青年期・成人期のサクセスガイド

2007-05-25 00:01:14 | 
自閉症スペクトラム 青年期・成人期のサクセスガイド

クリエイツかもがわ

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それいゆ相談センター服巻智子編著

当時者のための当事者大会
第1回 オーティズム・リトリート・ジャパンin佐賀(2006.2.24)
の講演が納められている。

講演者はネットでおなじみの方々。
ニキ・リンコさん、エノキダケさん、ロザモンドさん、忍さん、空音さん、
大学での過ごし方、結婚生活、サラリーマン生活、子育てのこと
実際に体験したこと、していることが当事者の口から語られている。

どれが正解、こうしたらサクセス街道まっしぐらということは
残念ながら語られていないけれど、
こうすればよかった等、当事者が参考にすれば良いことが書かれている。
しかし千差万別。
障害の度合いも、箇所も実に個性豊かな自閉症だから
役に立つ人も、まったく役に立たない人も居そう。

でも、こうして障害がありなから、
しっかりと自分の足で歩いておられる。
障害があってもちゃんと生きられるという証明のようで勇気付けられる。

息子自身が同じ障害を持つ人と
どこかで交流を持ってくれればといつも思う。


幸齢者さま

2007-05-20 07:11:35 | Weblog
あるできごとから叱責を受けて
我が職場倫理に疑問を持ってから
急に仕事への意欲を失った。

職場で取っているメディカルレビュー社の隔月刊誌「介護支援専門員」5月号を
スミからスミまで読んで時間をつぶした。
いつも読む暇もなく2ヶ月が過ぎで次号がやってきて、誰も手にしない積読雑誌だ。

島根県隠岐の中で一番小さい観光地化されていない知夫里(ちぶり)島にある
NPO法人なごみ里の記事が載っていた。

人口740人。牛500頭、たぬき2000匹の島で
『島で死にたい』と言う人に答えてできた『家』だ。
介護保険上は訪問介護のみの報酬で、あとは無償と言う。
職員給与は最低賃金すれすれ。

職員6人と8人のボランテイィアで
4人の方を24時間体制で支えている。

家族のように時間を共にする。
その人の望む幸せな死を実現するのだそうだ。

医療専門職は看護師ひとりなく
看取りを行っていると言う。
命がけの漁師という職業の多いこの島では、
死を受け入れて凛として生きる文化があると言う。

このなごみの里の設立者柴田久美子さんの言葉が
いくつか挙げられていた。

 命のバトン
 
 ありがとうは祈りの言葉

そして

 高齢者は
 最もエネルギーに満ちた人であり
 『幸齢者』

スタッフは玄関に入る時
『こんな私でいいですカ?』と自問自答して入ると言う。

柴田さんがスタッフに注意するのは5つだけ

 1 ハイと言う素直な心

 2 挨拶をする

 3 履物をそろえる

 4 うそをつかない

 5 悪口は言わない聞かない

これだけできれば誰だって幸齢者のそばに行くことが出来る。
私…
そばにも近寄れない。

行き詰った気持には自己欺瞞が満ちていなかったか?
まだ仕事に就いて1年。
何かが少し見えるまで、せめて3年はガマンしようかな?


ベストが編み上がった

2007-05-19 06:07:59 | Weblog
大掃除をしたら糸玉がベスト一着分くらい出てきた。おそらく娘が帰省した時に自慢して見せて、娘ちょっと着せたら似合ったからやってしまい、自分用をもう一回、違うデザインで編む気で糸を購入。そのまんま仕舞い込んで、忘れていたらしい。

糸玉と一緒に前編んだベストの編み方図の紙が入っていた。また同じ物を編もうと思った。

デザイン選択がめんどうだった。同じ物なら編み方を悩まないでスイスイいけそうだった。こんな無精はかつてなかった。常に新しいものにチャレンジしたかった。

手続き記憶、前やった事なら覚えているわ、ばっちりよ。新しいことダメだけどって言うのは、どうやら私も高齢者モードに近づいている証拠らしい。

編んだのはほとんど職場の休憩室。食後の30分。糸があと一玉残った。ポーチにしようか?ミニスカーフでも編もうかな?小さいものだから、次は編んだことのないデザインでも根気が続くかな?


猫に涙なめてもらった

2007-05-18 08:23:21 | Weblog
会社の検診で二年連続最低血圧が高い要注意をもらって、血圧計を買わなくっちゃと思っていたところ、友達が今、使わないからとくれた。

今朝、下が99。数字を見たらとたんにふわふわしてきた。暗示にかかりやすいかなぁ~
庭で野いちごが摘んでと待っている。手入れもしないのにケナゲに春の花々が咲いてくれている。

家がちょっときれいになったら、花を生けたくなった。また、お花習いにいきないなぁ~
掃除もちゃっちゃとすれば大汚れににはならないハズ。掃除したいなぁ~

出社拒否気味で、今日はウチに居たい。主婦であった頃の自分が顔を出す。『おうち居たい病』?

誰かちゃんと稼がないと一家の生活はできないワケで、ままならないワケで、仕事辞めると飢える自由が待ってるワケで…

母の日に登校拒否児を抱えたボツイチ友が『子育てごくろうさま。お母さん』と花束を抱えてやってきた。相身互い。思わす笑った。
いろんな人に見守ってもらって、グチってちゃいけないっか(^o^)ゞ

ちょっと涙出てきたら、猫が顔なめてくれてる。猫の舌はあったかい。

このままベットに沈没したいけど…さぁ~仕事!いってきま~す♪



スギ、ヒノキが去った後のアレルゲン

2007-05-17 06:58:18 | Weblog
やっと終息したハナタレ、目カイカイが再開。
せっせと庭いじりをした後なので
この自然界の何かの所為なのだと思う。

う~~んこの気候の良い時期に庭いじりすら出来ないとは

かなり前に調べてもらったら
でるわでるわ~

 スギ、ヒノキ、ブタクサ、イネ科の植物
 卵、牛乳、ハウスダスト、ねこのフケ…

卵、牛乳と猫は無視している。
たしかに、
猫たんが鼻先に寝てくれると
ファ~ファ~ファックショイ

晩夏から初秋にかけての
ブタクサちゃんとイネの花粉は
目鼻より性質の悪い喘息を引き起こしてくれるから用心をしてきた。

この時期はなんだろう?
やっとこさ抗アレルギーの薬とおさらばして楽チンだったのに。

職場で鼻たれている人に
ちょこっと聞いたら

  今はブタクサ

ときっぱりはっきり言うので逆らわなかった。
8~9月開花だから当たってないと思う…

定位置のデスクに座れば
病気ウンチクたれの、
いったいあんた何軒病院変わったの?と言う
各科に詳しいワタリドリ看護師がまん前に陣取っている。

耳鼻科にもいたらしいから、
この手の話題は職場ではしない事にかぎるが、
五連発くしゃみにツーと垂れる鼻水は失笑を買い
アレルギー症状が隠し切れない。

 お薬は何飲んでいらしゃるの?
 眠気は?

と予想とおりはじまった。

 あんたのわずかな耳鼻科生活から時代も薬も進化しとんのよ。
 ワタシは毎年、新薬らしきものにお目にかかって
 最近、眠気がこなくて結構、効く薬があるのよね。

このあたり全部、お腹に飲んで

 はぁ~はぁ~さようでごじゃりまするか

って、
聞いていばらせてやるのも職場の潤滑油じゃぁ。
きっと、たぶん、職場アレルギー

発達障害だって大丈夫  堀田あけみ

2007-05-16 08:03:31 | 
発達障害だって大丈夫―自閉症の子を育てる幸せ

河出書房新社

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『アイコ16歳』で高校生の時に文学賞を取った人以外に記憶なく
小説は見かけていたから
その後、小説家としての道を選ばれたのとばかり思っていた。
この本を見つけるまで
彼女が自閉症児の母であり、
心理学者であることも知らなかった。
辻井先生の同期生であると言うことも知らなかった。

3人の母親であり、仕事を持つ母親であることに加えて
障害のある兄弟を持つ子供のこと
仕事を第一に考える父親のこと
日常のこまごまとしたことが生の体験としてよく伝わってきた。

障害を感じて受診するまでの戸惑いや
幼稚園、小学校選びから受け入れてもらうための
ハラハラドキドキ、少々厚かましい肝っ玉かぁさんぶりは
私の経験ともオーバーラップした。

まわりの
『おかわいそうだから親切にしてあげなくっちゃ』的逆差別やら、
居ることで迷惑と言う露骨な差別やら、
同じようなことを今日まで、
私も障害児の母として有形、無形で感じてきた。

ここには専門家の視点より生の母の視点が書かれていて
優等生の母ではいられない自分もしっかり書かれていて
共感を覚える。

カイト君は中程度の知的障害もあると言うこと。
障害となる部分は個々に個性的である発達障害であるけれど、
まったく我が子と同じ訳でも、
彼女の経験が役に立つというべきものでもないけれど、

メッセージは最後の最後の言葉に集約されているように思う。

  ひとりぽっちじゃないからね。
  同じように頑張ってる人はどこかにいるから。
  何より、子どもがいてくれるから。
  だから、一緒に生きてゆきましょう。

正直なところ
コイツいなければと思う瞬間がないと言えばウソになる。
でも、この子が居るから
いっぱい、いっぱい気づかされたり、自分を律したり
結構、お得な人生を歩かせてもらっていると思う。

障害児持ったから、
障害児を育てたからこそ
平々凡々なれど味がある道を歩けているんじゃなかろうか?

アイコさん、『これからでっせ』
と、なぜか急に大阪弁になって
ちょっと先行く母として
応援します

男の介護 罪と罰   大箸幸弘著

2007-05-14 06:21:57 | 
男の介護 罪と罰

東洋出版

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1999年 老健での82歳の誕生日回想の序があり
1995年 迷子で警察からの保護通報で始まる介護記録

自宅で
最初はホームヘルパーのサービスを利用
さらにデイケアや訪問看護を追加

介護人は同居の仕事が超多忙な息子(著者)
認知症の受け入れが出来なく虐待をしている

特別養護老人ホームでのショートステイ3ヶ月から
有料老人ホーム入所
脳梗塞で総合病院へ入院
介護力強化病院入院

までの顛末が綴られていた。

自分の介護は虐待するしかない追い詰められた
介護する者もされる者へも不幸な形でありながら、
どこの施設の病院も納得出来ない部分がつらつらと並んで、
他者の施設介護よりはあったかな在宅への強い思いを捨てがたく
施設へ入れていることへ罪の意識まで著者は感じている。

最初のページに老健のチイチイパッパが描かれているから
当時、流転の果ての終の棲家としたらしい
そこも著者は気に入ってはいなかったのだろう。

なにせ介護保険前で
認知症に対しては『ボケ』と言う言葉が使ってありハッとさせられたしもした。
今ではいろんな規制の中でしかできない
ヘルパーの仕事ぶりが実にゆるやかでこめ細かで
実際にヘルパー従事者だったので
えらく懐かしく読んだ。

今とは確かに制度が変わって
施設のカラーも変革しているとは思うけれども
家族の施設への憤懣は実によく書かれている。
人の痛みを感じない介護、看護、医療になりがちな施設、病院は
今もなきにしもあらずだろう。

食事など家族介護でなければ
心通わない急がし介助となっている病院など今もそう変わってはいないだろう。
完全看護と銘打って
医療と介護はきっぱり分けている介護保険が介入できない
通院や入院生活のフォローは実費で
お金のある人のみが何とか人らしく扱ってもらえる矛盾。

どんなに虐待をしてしまっても
介護自体、子育て経験もなく
分からないのに、出来ないのに
自分が看たいという
息子介護の矛盾。

在宅介護を支える介護支援専門員の仕事で
いろいろ遭遇する事ともオーパーラップした。

少しづつ模索しながら
制度も受け皿も良い方向へ向かうことを望むのみ。


野原かな?庭かな?

2007-05-12 11:10:28 | Weblog
ひさびさに放置している庭もどきに足を踏み入れようとすると、すでにジャングル化一歩手前。

我が物顔の雑草の陰にちゃんと野イチゴが実を付けている。ジャングルの整備はイチゴが終わってからにしようっと。

しかし、こんなに収穫できてしまうって、庭としては問題かも(ノ_-;)


お世話になった訪問看護師さんに再会

2007-05-12 01:53:14 | 終末医療
夫が末期ガン宣告を受けた総合病院へ
仕事で利用者さんの見舞いに行った。
もう日差しが強いので駐車中、車内の温度が上がらないように
あの8月の猛暑、
いつも止めていた地下駐車場の方へ公用車をすべりこませた。

当時の事が鮮明に浮かんできた。
一番お世話になった訪問看護のYさんは
今も居られるだろうかと
歩く館内に目を走らせたりした。

この病院は地元では誰でも知っている
かなり大きな病院であるにも関わらずソーシャルワーカーは居なかった。
相談窓口の人は事務系の人でまったくお金以外の事は相談にならなかった。
私は治らない病なら自宅へ夫を連れ帰りたかった。
自宅で最期をすごさせたかった。

結局、ほんの2週間在宅生活で再入院となった。

そのわずかな自宅へ帰るための準備や
医療のない自宅での不安除去に
訪問看護師Yさんが大きな心の支えになった。

一度も我が家へ来てもらう事はなかったけれど、
再入院までの2週間、
末期ガンの夫はひっきりなしに具合がわるくなり
私はおろおろと何度もYさんに電話し
アドバイスを受け、
受診が必要な際には痛みのある夫に負担が少なくなるよう
待ち時間を少なくする配慮を外来にして下さった。

用事がすんで4階から一気に階段を駆け下りたら
病室に帽子を忘れたことを思い出し
階段をUターン。
再度、居り終ったところで
背の高いナースとすれちがい
もしやと名札を読むとYさん。
お顔へ目を移すとやっぱり。

 「Yさんですか? 覚えておられるでしょうか?」

声をかけたら7年も前の患者家族なのに思い出してもらえた。
この総合病院から夫をひったくるような感じで
緩和ケアのある病院へ転院を急いで出ようとした時にも
奇遇にも出入り口で出会ったんだった。

あの時も手短に転院の顛末が話せた。
これから世話になる緩和ケア病棟の医師をしっかりご存知だった。

 『安心ですね』

と言う言葉をもらった。
去る病棟では婦長までが

 『治療をあきらめて死に行くのか?』

という態度だっただけに、私の判断にお墨付きをもらった気分がした。

それから夫の死の数ヶ月後、
学生ふたりの子供を抱えて、
経済的不安感からじっとしていられなくて
空き職があると、誘われるがまま
ショッピングモールのエプロン売り場の店員をしている時に
同僚の結婚祝いを買いにきたお客さんとしてばったり出会い
それ以来だった。

ケアマネの名札をぶら下げていたから
頭の中で経験年数を計算されたようで
介護保険前、夫が元気な時にヘルパーをしていた期間を通算したら
ぎりぎり経験年数5年セーフだった話や
もう仕事について1年経過したことなどちょこっと立ち話。

Yさんは変わらず訪問や相談を受けておられた。
かつての私みたいな患者家族と患者さんの相談へと
病室に向かわれるところだった。

別れ際に

 「もう大丈夫ですね」
 「そのお仕事ならまたここでお会いできますね。」

今度はほんとうに、仕事上でお世話になるかもしれない。
『もう大丈夫』と言われた笑顔に
報いなくっちゃと背筋が伸びた。

当時の私は半狂乱。
心配に値する印象に残る家族であったらしい。

帽子を忘れて取りにかえらなかったら、
エレベーターを使わずに階段を上り下りしなかったら
懐かしい人に会うこともなかった。

いろんな偶然が重なって、
時たま
ごほうびみたいな人に出会うような気がする。

介護保険が腐ってゆく

2007-05-11 01:32:27 | Weblog
試験落ちても資格 「准介護福祉士」新設へ(朝日新聞) - goo ニュース

介護保険制度は固定的なものではなく
現状に合わせて変革してゆくものだと言う
行政サイドの話を先日の研修で聞いた。

准介護福祉士というややこしい意味のない資格がまたできるらしい。
試験に落ちた人に資格を与えるってのはどうなんだろう?

介護福祉士はちゃんと勉強すれば資格修得は
そんなに難易度の高いものではない。

大体、介護福祉士の資格があろうとなかろうと
ヘルパー2級資格者であろうとヘルパー1級資格者であろうと
給与や処遇や仕事内容になんの差もないのが現状なのだ。

こんなたいして有効でもない資格を
働きながら、自分の資質向上のために
わざわざ修得しようと努力する介護職が要ると言う
事実がすばらしいと思う。

実際のところ、
学校を出たばかりの若い介護福祉士より
年季の入ったホームヘルパー2級拾得者の方が役に立つ。

国は介護福祉士でないと仕事をさせなくすると
一時、通達が出て現場は青くなったけれど
その後、その話は絶ち切れ。

介護従事者がほどんど働けなくなりそうな話で
それはまるで現場を知らない発想だった。

要するに人員確保に困って、
恰好だけは付けたい
なんの意味もない中途半端な資格になる。

ただでも利用しめつけで、財源がないないと言っているのに
新たな資格を作ることにお金が多少でも流れる方がもったいない。


朝刊に
67歳の妻がおない歳の寝たきりの夫を
介護疲れからネクタイで絞め殺したと言うニュースが載っていた。
介護保険は利用されていたのだろうか?
もし、利用されていたとしたら
担当ケアマネはたまらない思いでいることだろう。

寝たきりの人を
家族の負担なしに、
100%介護保険だけの介護と言う訳にはいかない。
その介護保険の1割負担もできない経済状況の人も少なくない。

介護保険のヘルパーでは規制が多くて
生き目が利かないので、
実費サービスなるものが登場している。
お金のある人は
わずらわしい融通のきかない介護保険はよして
自分の本当にして欲しいことのお手伝いができる
実費サービスが使えるのだ。

 介護の沙汰も金次第。
 節約して介護費用を貯めとこうかな?
 長生きに希望が持てないけど、長く生きるとヤバイから

ってな話が
介護職の口から頻発している。



強いおんなに成りすぎない

2007-05-09 08:35:45 | Weblog
南こうせつ、さだまさしら350人出席…イルカ亡夫お別れ会(サンケイスポーツ) - goo ニュース

3月末に友人のメールでイルカの夫の死を知ったけれど
芸能ニュースにもならなかったみたいで
ずっと気になっていた

朝のTVでは
パーキンソンで20年来の闘病生活だったとか
イルカさんは明るいイメージでこれからも活動されるのだろう

 強い女になりすぎない程度に頑張ります

強くって思わなくても、
おかしな力みなしに
ひとり身では立っていかない
こんなコメントはつらいなぁ~

泣きたい時はいっぱい泣いて
ほんとうにがんばりすぎないで
イルカさん