陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

後任が決まらないまま月が変わる

2007-11-30 06:33:57 | Weblog
私は11月5日に退職願いを提出した。

会社から、指示があって
他業者を探して移せと言われた人々はつつがなく引き継いだ。
ケアマネの仕事は1か月単位。
12月は明日である。
その方々の移行は明日から開始される。

未だ26人の人の後任が決まっていない。
他に移ってもらうのか?
自社でケアマネ持ち人数オーバー減算覚悟でみるのか?
いつまで経っても何の話もない。

会社から
私へ留意の言葉はひとこともでない。
出ても困るが…

担当が決まらなのに利用者に辞める挨拶もできない。
後任を連れない、分からない退職挨拶は不安にさせるだけ。
私が担当を外れる事がわかって
あれこれ困りごとを聞いても
これからのケアプランを作れない身で具体的に動きづらい。


有給休暇願と担当の決まらない利用者リストを
責任者ケアマネの机に置いて

 『担当が決まったら引き継ぎに出勤します』

実力行使に出た。

26人は自社の介護サービスをお使いの方々だ。
他者へ渡せば、わが社の売上が減るとでも思ってか?
残る2人のケアマネで分けて担当すると
彼女らの担当は50人近くとなる。
介護報酬上、一人当たりのケアマネ収入が減っても
私ひとり分の人件費がいらない訳で、会社としての損はすくない。

最後の最後まで
この会社が考えていることは『金』
利用者の事はまるで考えていない。

後任の求人広告は1回出していたけれど、
地域の評判が良くないのか誰一人応募してこない。

退職の日は12月20日。
給与の〆日にしておいたが持ちこたえられそうにない。
有給休暇が切れたら欠勤扱いでも早め退職にでもしてもらう。

利用者の方々に多大な迷惑をかけて
後味悪く去ることになりそう。

私の所為じゃない。
『会社が悪い』とお腹でつぶやいてみるけれど…

ずっと下痢、頭痛、不眠。
時々、円形脱毛の不安で頭を触ってしまう。

徴兵制発言で釈明 今度は「徴農制」必要

2007-11-30 06:19:56 | Weblog
宮崎知事、徴兵制発言で釈明 今度は「徴農制」必要(共同通信) - goo ニュース

知事は

  若者は『強制して正す者』

と言う理念の持ち主らしい。

強制からは何も生まれない。
人の言うなりに我慢して行動する事を知るのみ。

人の顔色に合わせて自分を決める人になるか?
大反発をして常軌を逸した行動にでるか?
どちらも自分らしさから遠い不幸な窮屈な生き方になりそう。

人は自由に発想し
自分から湧き出る思いを実現させようと
自ら行動に出る時に
我慢も努力もおしまない。

そういう若者エネルギー実現の支援をしようと言うのなら別だけど。
元気に県改正をしてくれる人に見えたけどガッカリ。

かなしい東国原知事発言「徴兵制はあっていい」

2007-11-29 00:44:50 | Weblog
東国原知事「徴兵制はあっていいと思う」…県民座談会で(読売新聞) - goo ニュース

こう言う発言の出所が
すったもんだの防衛省関係者でなかったのはさいわい。

「規則正しいルールとかが身につく教育がある時期必要。
それがなくなり、倫理観とか友情の欠損につながっていると思う」

それがどうして徴兵と結びつくのだろう?
第一、
武器を持って、敵国を想定した殺人の訓練合宿で
いったいどんな友情と倫理観が育つと言うのだろう?

生きてゆくルールは生まれた時から身につけるもので
成人してからでは遅いだろう。
学校教育はなんのために義務教育なんだろうか?

徴兵検査で体格のランク付けやら、
障害チェックやらするんだろうか?

知事は確か何とか軍団というお笑軍団の人だった。

皆一丸となって鍛えらるとか厳しい規律を守るとか
体育系のノリでもある。
スポーツ界の聞きあきる程の不祥事は
規律ある集団が、
一歩間違うと犯罪集団になりうることも示唆している。

特産物PRは結構だけれど、
9条改憲の話も浮上している今、
徴兵制などと軽々しく口にする事だろうか?


准介護福祉士の必要は現場にはない

2007-11-29 00:20:24 | Weblog
改正社会福祉士・介護福祉法が成立、准介護福祉士を創設(読売新聞) - goo ニュース

ヘルパー2級、1級、介護福祉士はまったく同じ仕事をする。
給与に変化のない職場も多い。
介護福祉士で数千円の色が付く程度。
月収は正社員で10万台。多くはパート、臨時職だ。
介護報酬で成り立つ介護産業の人件費はこれ以上出せない。
厚労省の決めてた介護報酬があまりに低いからだ。

大体が養成機関を卒業したところで、
実生活経験のない若い人では
家事や子育てのプロである主婦の何分の1しか
最初、人の世話にあたる現場では役に立たない。
養成機関を卒業したけれど、
介護福祉士試験にも受からない知識の方も危うい人材に
『准』などと言う称号を付けたところで何になるのだろう?

一時、ヘルパーはすべて介護福祉士でないと仕事が出来なくなると言う
通達があったが、あれはいったいどうなったんだろう?
ただでも人材不足の現場でちゃんちゃらおかしい話ではあったが、
立ち切れか?

フィリピンの介護士受け入れのためと言うのも理解不能。
さらに外国人なら安い労働力になると言う発想も腹立たしい。

心身の衰えを実感できない若い人の介護にすら
時折、違和感を覚えることもあるのに、
気候風土や言葉の違う国の人に
心身が弱って、うまく気持ちを伝えられない高齢者の
痒いところに手の届くケアは大丈夫なのだろうか?

もっと先では介護ロボットの登場か?

要介護者は増え続けるのに、介護の世界は混迷の一途。
これからどうなるの?

昨日はおさぼり

2007-11-28 06:17:54 | Weblog
眠れなくて深夜1時。
薬飲むには遅いと思いつつベットサイドの薬缶に手を伸ばした。
缶の中には常備薬がごちゃごちゃ入っている。
いつものマイスリー5㎜を手探りで探し当てて飲んだ。

朝、やはり薬が切れていない。
ふらふらして頭が重い。吐き気までする。
吐き気?
以前、強すぎて中止したアレを飲んだ時の症状に似ている?
思わず缶を見たら、やっぱり誤飲だった。
薬が抜けるのは昼過ぎになりそう。
職場にはポカ休の電話を入れて、こたつに倒れた。


頭がすっきりしたのは予想とおり午後3時を回っていた。
朝、猫トイレの掃除をしてゴミ出しの予定だった。
回収カーはとうに去っている。あらら~

息子の辞めた会社の制服をクリーニング屋へ取りに行き
猫の切れているトイレグッズを買いにゆき
夕食の材料を見てまわり
平日に主婦らしい事をしているだけで気持ちが軽い。
スーパーの中もいつもの夕刻みたいに
労働の後の各種制服姿で忙しそうにカゴを下げている人たちに会わない。

実は、
仕事らしい仕事ももうなくて
休みたいと逡巡していたとこと。

真面目に四角四面に引き継ぎをしようと思う私の気持ちと
儲け以外考えていな会社とのギャップに悩むのはおしまいにしよう。
もう辞めるのだ。

私に課せられた最小限度のする事を終えたら
退職の日を早めるか?
退職の日まで欠勤にするか?

うっかり休んだことで
『きちんと退職日まで務めあげなければ』
というこだわりが消えた。


 ◇「Must(~ねばならない)」から「Want(~したい)」へ

↑ガン闘病中の筑紫哲也さんの言葉だ。

私には
すぐに「~ねばならない」モードになって
自分が自分を疲れさせてしまう気質がある。
反省、反省





どこまでも利用者はそっちのけの事業所

2007-11-27 06:48:44 | Weblog
どうやら後任が決まらない。
後任募集の新聞広告は1回出たが、
ハローワークへはパート募集しか出していない。
パートで出来る仕事ではないと思うが。
本気で後任を探す気があるのかないのか?

ケアマネの仕事は1か月クール。
12月が近づき会社の指示で他業者に引き継いだ人々は
それぞれ問い合わせもあり
きちんと12月から交代準備が完了した。

残り3分の2の利用者ついては会社から指示がでない。
私が遂行できないはずの12月プランを私が各利用者へ渡した。
12月からの担当をケアマネ管理者がまだ決めてくれない。
利用者へ不安を起こさせてはまずいから
私が辞めることはまだ伏せている。

まさかこの後に及んで後任を決めてくれないとは思わなかった。
利用業者からはどうなるんだとの問い合わせが相次ぐ。
減算覚悟で自社が担当するにしても、受け持ちは決められるだろう。
自己判断でするから、前任から何も聞かなくていいと言うことか。

私は後残った後任がすべき書類作成や
12月入らないと出来ない11月分の残務を済ませたら
ひとりで後任不明のまま、あいさつ回りを済ませて
予定より早く退職するなり、欠勤で退職日まで繋ぐことに決めた。

相当、逡巡した。
眠れないから睡眠薬に手をのばした。
日付けが変わっていたから
まだ薬が抜けていないでフラついている。

きちんと後任と引き継ぎもしないで良いという感覚は
理解に苦しむが
そういう会社なんだろう。
私の姿が消えないと動かないつもりらしい。

利用者のことをまるで考えていない。
辞めるに至った気持ちに間違いはなかったと確信する。

必要な事を口にしないで、自ら動こうともしない
まずいことは人の所為にしてきた
管理者がどうでも重い腰をあげられるように
今日から先は、最小限度の出勤に決めた。

以前、辞めた人は「ケアマネに引き継ぎはいらない」と
退職を願いは2週間後で実質1週間も出てこなかったっけ。
そういう会社なんだ。
人それぞれなら会社もそれぞれか。

こういう気持ち悪い辞め方は初めてだ。

ボツイチを強く感じる時

2007-11-26 06:36:19 | Weblog
夫が存命中、家族ぐるみで付き合っていた人から
オリエンテーリングへのお誘いが絶えずにあった。

オリエンテーリングとは
渡された地図を頼りに
山野に設置されたチェックポイントをスタートから指定された順序で通過し、
ゴールまでのあらかじめ設定時間と所要時間の差
チェックポイントに置かれた問題の正解率をチームで競うゲーム。

最初は誘ってくださった夫婦と私たち夫婦の4人ひとチームで参加した。
超アバウトな私の夫と繊細な考え方をする友人の夫君と
地図の読み方も問題の解き方もまるで違って
わいわいがやがや喧々諤々、
試行錯誤の紅葉の里山歩きはやたら楽しかった。
後で家庭料理を持ち寄って、反省会と称して盛り上がるのも楽しかった。

夫の死後も一度参加したが、
他の夫婦二組と単身の私の5人はやたらさびしくて
次からずっと断っていた今年まで来た。

断っても断っても毎年誘われるので
もう7回忌もすんだし、
そう淋しさを感じないだろうと今年はOKしておいた。

夫婦2組と私の5人チームでのエントリー。
数年前よりも参加者が増えて、
チェックカードの地図を見るより人の後を付いてゆく感じ。
問題も減って前ほど面白みがなかった。
コースも舗装された道が多くて、本当の里山道は今回はなかった。

競技終了後、成績集計が終わるまで
地域の方々で用意された昼食の豚汁と炊き込みご飯を頂き
野菜や手作り味噌、餅等のバザーを見てまわる。

準備の人々のご苦労はそうとうな物だったろうと思う。
苦労が実って参加が増え、別な苦労が出て
問題数を減らしたり、コースが平坦になったいうことらしい。

競技が終わって5人だんごになっての弛緩した時間。
30年近く連れ添った夫婦と言うのは
ちょっとしたやりとりに仕草に
どうにも、私のかたわらに居なくなった人を強く意識させた。
まして夫ぐるみで付き合っていた夫婦なのだ。

どこの家庭の子供たちも
それなりの成長をとげて親離れをしている話で盛り上がるのも
子供抜きの夫婦の時間の過ごし方の話も
我が息子のような特殊パターンを
ひとりで抱え込んでいる自分にはちょっときつい。

助け合う人なく、単身の踏ん張りがえらく淋しい。
妻ふたりには、特に専業主婦の人の頼り切っている姿に
もしだんなさんがぽっくりって事があったらどうするの?
と、意地悪い気持ちがわく自分がイヤ。

帰ってから
息子にバザーで買ってきた
餅を焼いてやり、香ばしそうな煎り豆茶を淹れてやり
注射が効いて異常食欲の猫に餌をやり
ガラス越しのお日さまで充分あったかい部屋でほっかり転がった。

さんざん歩いた後で
集まって飲もうよTELはついにかかってこなかった。
みんなも老いたらしい。

家族の結集がやたら目に付き北風、寒風を感じる年末年始がまた来る。
寡婦仲間にちょっこと電話をかけてみた。



悩む老猫の完全抜歯

2007-11-24 09:54:58 | ねこ
食べたくて、餌ねだりのにゃ~んをわざわざしに来る。
昨夜から食べ方がガクっと落ちた。
急いで、昨日の刺身の切り身を水煮してほぐして冷まして
食べやすいように汁ごとふぃんふぃんの前に差し出す。
食べ物を前にツーッと顔より長いよだれが片方から垂れる。
食べたいのに食べられない。

前の注射から2週間ちょい。
だんだん注射が効かなくなる感じがする。

『抜歯を考えてみてください。』

何度目かの獣医さんの勧告。
完全抜歯で口内炎が良くなる確立は半分と言う。

注射をしては
食べられるようになり
食べすぎては下痢になり体力を消耗し
やがて痛みが来て
また食べられなくなるのくりかえし。

かつては6キロ近くあった体重が、本日3.1キロ。
だっこすると骨があたる。

14歳の冬。
抜歯の後は痛みが引くまでしばらく入院、点滴。
家を離れて飼い主が居ない時間は飼い猫にとってものすごい恐怖だ。
さぁ~どうしよう?


受命  帚木 蓬生著

2007-11-23 22:42:42 | 
受命―Calling
帚木 蓬生
角川書店

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読み始めは人工授精の話かと思った。
医者である作者は中絶された子を子供の臓器提供用に
臓器農場で育てると言う不気味な話も書いているから
また医学が倫理を踏み外した話なのかと勘違いしてページをめくっていった。

舞台は北朝鮮。
実際にははっきりと見せてくれない不気味な国の姿を
小説と言う虚構の形をとりながら
信憑性を感じさせながら伝えてくる。

一部上流特権階級とその他の人々との暮らしの落差。
物言えば、いや、言わなくてもあやしいだけで
拷問、処刑あるいは収容所送りが待っている。

『受命』とは諸悪の根源であるこの国家指導者を葬ること。
反逆のことだった。
荒廃した国の風景の中で使命に燃えた人々の
スパイ大作戦みたいなハラハラドキドキも楽した。

小説の方は暗殺は成功し
作戦成功後は007っぽく現場をうまく脱出して洋上で終わって
めでたし、めでたし。

現実にはご存命なワケで
腹ボテ国民服の彼はどう荒れた国を立て直すつもりなのだろう?
自分さえ良ければいいのかな?

あくまで国も組織も登場人物もフィクションであると
巻末に但し書きが書いてあったけれど
事実を徹底的に調べて暴きたてようとしたら、
その人の命が公表に至るまでに危うくなりそうだ。

拉致家族の帰国直後の固い表情を思い出す。

これは
受精 (角川文庫)
帚木 蓬生
角川書店

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の続編だった。

『受命』では
あの北の国家指導者が100個もの全然違う女性との受精卵を
血を絶やさないために
フリーザーにストックしていると言う話展開になっていたけれど
現実にありそうで不気味。


順序逆さで『受精』を読み始めた。
死んだ恋人の子を身ごもるために、
同じ思いの韓国女性と一緒に
ブラジルへ飛ぶ…ところまで読んだ。
『受命』の方とうまく話がつながってくる。
こっちはこんどこそ人工授精の話かな?
わくわくしながら続きを読もうっと。

気に入らないケアマネの会議には出ない

2007-11-20 21:03:13 | Weblog
「ワシ、その日は休むことにしたから。」
「はぁ?」

施設の外渉係の机に
サービス担当者会議の案内と原案を置いていた事への返事が
内線で終業間際に来た。

ひとりの利用者に関わる人々が集まって
どう言う支援が必要か?
どういう風に連携して支えようか?検討する会議で
介護保険上『しなければいけない』と定められている。
ケアマネはそのためのケアプラン原案を準備をして
本人、家族、関係各位の連絡調整を図るのが仕事。

事前に、
この人が大丈夫と言った時間に合わせて
すでに他事業所の人にも招集をかけてしまっている。
『他所の人が遠路集まって下さるのに
併設施設の人間が来ないのって最悪!』
と思ったけれど、

「あっそうですか。」

と引き下がった。

ワタシはこの人とまったく相容れない。
もともと車の営業をしてきた人間で、
会社から施設の営業をやれと命じられている。
福祉を車を売るのと同等に考えているとしか思えない。
数多く、客を連れてくることしか頭にない。
ケアプランを無視して、
『お暇なら来てよね』電話攻撃やら、訪問勧誘をやってしまうので
他事業所ケアマネからもヒンシュクを買ったこともある。
併設のワタシも目にあまるお誘いにひとこと釘を刺した事もある。
仕事の基準の土俵が違いすぎている。


この日のこの時間なら大丈夫と自分が言って
設定された会議を
『休むことにした』
と言うのは
『わざわざ有給を取って欠席することにした』
と、正直な気持が出てしまている。

私と同じテーブルを囲んで話をするのがイヤだからって
65歳定年まで後ウン年と聞くいい歳したおっさんが
そんなの情けなくない?
辞めていく人間がこれからどうすか会議などしたってと
言うことかもしれないと言う気かもしれないけれど、
後任が決まってないし、
もしかすると残ったケアマネで分担する可能性もある。
そうすると彼女らは50件以上を受け持つことになる。
結構、手間取るサービス担当者会議は
済ませて引き継いだ方が良かろうと踏んだ。


会社からはっきりとした話をまだ聞いていない。

この会社ではきちんと引き継ぎをして辞めると言う習慣が
これまでなかったのではないかとも思われる。

こんな一面に
『利用者を大事に思わない』姿勢が表れている。

気に入らないケアマネ招集の会議だから
わざわざ仕事を休んでまで出ないと言う発想は
利用者の『り』の字も頭にないって事だろう。


『どこから給料をもらってるんだ!』

と利用者本位プランで会社のためにはならないプランを実行した時
威嚇してくれたおっちゃんの机のど真ん中に
嫌味ったらしく
担当者会議欠席の場合の意見を記入する照会用紙を
置いて帰った。

ワタクシは辞めるまで利用者本位で
きっちり仕事をさせて頂きます。
会社がどうであれ。会社の人間がどうであれ。

こたつでうたたね

2007-11-20 06:02:47 | Weblog
仕事から帰ってばたばたと夕食のしたく。
と、思いきや
息子は家から一歩も出ず
朝は遅めに起きてなんとなく
昼が過ぎて食べ事は面倒くさいので
気がついたら母の帰宅時間が来ていたと、
結局一日中、何も食べていなかったらしい。
ごそごそと買い物マイバックを漁る。
ホテチ完食。ウインナーパン2個完食。
たくっ!

息子にとって食は瑣末な事。
三食きちんと栄養バランスなんて言ってみたところで
『好きなもの食べて短命でいい』
と、お抜かしあそばす。

あわててむすびを握って、みそ汁を作り
少々、腹のクチくなった息子を目の端に見て、
今度は、
さっきからにゃごにゃご足元でうるさい猫の餌作り。
今日は刺身半額に合わなかったので、
きつねかれいの切り身358円の半額をゲット。
塩分がダメだから水煮してやる。

ほぐして皿に入れたら食べようとしないが、
ふぃんふぃんの口の端の片っぽから顔より長いよだれが糸を引いた。
また、食べたいのに食べられない状態がきた。
少し口内炎が痛んでいるらしい。
注射の期間お約束は2週間。まだ後3日もある。

手で身をほぐして口先に持ってゆくとおそるおそる食べた。
半分からは食べなくなったので
残りを皿に移して煮汁をかけて様子を見る。
ぺちゃぺちゃ煮汁ごと少し食べ始めた。

やっとこさ今日の夕食の支度にとりかかる。
息子は合気道へと出ていった。
9時頃まで帰らない。
とりあえず自分のお腹を慰撫して、
洗濯物畳み、キッチン片付け、猫トイレの始末。風呂掃除湯張り。
入浴してこたつに入ったら、
テレビは相変わらずつまらない。
読みかけの本は開く気力がわかない。

息子の『ただいま』の声で目が醒めた。

うん?
また寝入ってしまっていた。
炬燵は気をすっと吸い込む魔力があるようで
入ってごろんすると決まって意識を失う。

ここんとこ炬燵と同化現象が多い。
ワタシ、猫ですわ


自虐の詩

2007-11-19 06:15:36 | 映画(DVD)
自虐の詩
あのトリックのとぼけた味の上田教授こと安部寛が
おもいっきりちゃぶ台をひっくり返す
パンチパーマの予告を観て気になっていた。

良かったと映画通からメールがきたんで
よっしゃと観に行く気になった。
時間を調べたらもう上映は今週でおしまい。

めがね』を観た数時間後なんで
ぎゃ~ものすごいギャップとスピード感。
向こうがさわやか系なら、こっちはコテコテ。
大阪が舞台になるとなぜこう色濃くこっけい味が増すんだろう。

主人公サチエの東北のあったか系お里言葉と
オチが入る大阪弁と東京言葉と
セリフの使い分けがなかなか良かった。
原作が漫画と言うことで、劇画チックな撮り方も
観る側を捉えて離さない。

「しあわせになりてぇ~」と思う不幸のどん底みたいな日々から
しあわせの基準もふしあわせの基準もどうでもいいわと思える
ラストシーンが海だった。
どこの海だろう?
遠浅で少し寒々としてしている。
日本海か?
ほんと海の前では人間の幸、不幸なんてゴミカスに見える。

しっかり波瀾万丈楽しんで
ちょっぴり目に涙で胸を熱くさせて館内を後にする。
ばっちり料金が惜しくない感じの映画だった。

こう言うのが明日への活力になるって感じかな?
私は2時間の現実逃避に
近場の映画館へ足を運んでいるようなところが
ないこともないこともない…



めがね

2007-11-19 05:31:33 | 映画(DVD)
めがねがようやく田舎の我が町で封切りになった。
荻上直子 (オギガミナオコ)監督脚本の前作かもめ食堂が良かったから期待して待っていた。
キャストも小林聡美 、もたいまさことおんなじ。

場所はゆったりした南の島で日本に移っているけれど
フィンランドが舞台のかもめ食堂と同じく
『食』がその人に人間性を取り戻させると言うコンセプトは同じっぽかった。

『たそがれている』『たそかれ方の才能』『たそがれ方がうまい』
と言うせりふがやたら出てきた。

『たそがれる』を広辞苑で引いてみると

  夕方になる。
  たそがれを動詞化したもの

では『たそがれ』は?

  比喩的に、物事が終わりに近づき、衰えの見える頃

映画では
ものごとにとらわれないで
時間にとらわれないで
それが有機的であるか否かすらも問わないで
自分の思いに正直な自由な時の過ごし方を言っているようだった。

途中で睡魔に襲われるくらいゆるゆると気持ちがほどけたのは
映画の『たそがれる』に触発されてのことか?

ロケ場所はヨロン島だったらしい。
海の澄み方はたった1度出かけたことのある沖縄の色に似ていた。

ゆるゆる系の女性の衣装は良い感じだった。
ゆったりスカートにスニーカーだったり
これ欲しいなぁと思わせるバックだったり。
力の入らない風ファッションは私好み。

もたいまさこさんが演じるさくらさんの
丸襟の木綿か麻っぽいワンピースに
ちょっと凝ったレースの換え襟などにくい。

のんびり系の犬、ヤギ、ちょっとだけど三毛猫も登場した。
夏になる前の涼しい海辺のデッキチェアーで
日がな一日、編み物をするなど
やってみたい私の気持ちが覗きこまれたような。

しかし後はとるところなし。

かもめ食堂の二番煎じの感じが濃く
はっきりしたストーリー展開がなく
ただ美しくゆるやかで
途中で数度、寝てしまった。

きっと良さが分からないワタシは
『たそがれ』下手なんだろう。
あくせく生きてますもの。




会社の常識 社会の非常識

2007-11-17 06:37:47 | Weblog
賞味期限1カ月延ばせ 「パートに全責任」念書を 「取締役が指示」証言 船場吉兆 元店員ら4人会見(西日本新聞) - goo ニュース

食品偽造のニュースが立て続け。
買う側は食品のラベル以外に頼るものがないわけで
詐欺以外のなにものでもない。

「取締役が指示」したにも関わらず「パートに全責任」を押し付ける。
大なり小なりこういう会社は他所にも存在していそう。

指示にしたがわなければ
「脅し」に入ったと言う。

私も会社から幹部から脅された経験を持つ。
狭い部屋で
男ふたりが私一人を前に据えてガンガン怒鳴った。

 『どこから給料もろうとるんや!』

社会の常識、会社の非常識であっても
会社の利益にならないことはしてはいけない。
常識や良心を曲げなければいけない。
イヤならそんなとこから給料をもらう暮らしを辞めるしかないのだ。

実際に「辞めます」と言ったら、
ひとりが必死で留意に回ったので、
なんとか留まったけれど、会社の体質は骨身にしみた。 

辞めてしまおうと言う思いはその時芽生えたのだ。
でも辞職願いの決行までには、短慮なワタシでも数か月を要した。
生活がかかっている。

いったいこういう会社は誰が一番利益をこうむっているか?
考えてみれば
従業員のガマンが経営者のみの利益に通じている。

コムスンの安い給料で締め上げられて窮々と生きる働く人と
あの六本木ヒル族の経営者と比較してみたら一目瞭然。

我が社は小さい会社だから社長ご一家も各所働いている。
従業員駐車場ははるか彼方にあり、そこから歩いて社屋へ入るが
社長ご一家のお車は歩く距離の短いお客さま駐車場にズラズラと並んでいる。
社員も会社もいわば
自分の持ち物であると言う経営者感覚が見てとれる。

ワタシは
この高級車の列を見る度に社長ご一家のために
社会の非常識を行い、
この人たちのこの車の購買力のために
良心を痛めてまで働くのはイヤだと
退職への思いを強くしていった。

老舗吉兆は
いつから腐ったのだろう?

自由に働く人々がモノ言える会社であるか?否か?
会社の常識が社会通念からかけ離れていないか?
そこで実際に働いてみないと分からない。見えない。

亡夫は転職の果て、あちらの世界へ旅立つ時は
ちいさなちいさなちいさな
『コッテと転ぶ小手会社』の雇われ社長だった。
いつも私の前で社長訓示をぶっていた。

   会社のために働いている人々の
   おかげで
   会社が回ってくれているから
   今の暮らしが成り立っている事を
   忘れてはいけない


放浪記  林 芙美子

2007-11-15 06:57:10 | 
林芙美子 放浪記 (大人の本棚)
林 芙美子,森 まゆみ
みすず書房

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森光子さんが、ロングランの芝居をされていることで
有名なこれを読んだことがなかった。
女学校を過ごした尾道の瀬戸を望む丘に碑文があったと思う。

16歳から22~3歳の頃のとびとびの日記らしい。

解説によるとなんども本人が書き直し改訂して読み継がれているそうだ。
この本は比較的原本に近い『改造社版』らしい。
ごつごつを荒削りであるほど、
ほとばしる激情が伝わってくるようにも思う。

まるで全編詩。
安定しそうになると、新地へと飛び出して
また飢えの始まり。
捕えられた魚がもがいて動くあの感じに似ている。

ただただ勢いに圧倒されて完読。

前後の見境がない行動は小気味良い。
不安定な暮らしの中で、
人に媚てまで自分を殺してまで
安定した生活を得ようとはしない心意気や行動は共感する。

するが、
書いてはないけれど、金のために体を売ったかもしれない。
彼女は最終的に作家として身を立てたが、
中年期の私は
そうはならなかった芽が出ないで一生終わる人たちのその後、
林芙美子っぽい凡人が歩んだ人生に興味がある。

私の中には
後先考えなしの行動に走る要素がある。
大それた野心を持ったことがないから凡々人生だけれど
岐路は必ずアクセルを踏み込んで急ハンドル。
ままよ
と未知の方向へ突っ走る。
熟慮というパーツが欠損している。

  島でのメンドウクサイ悲しみは
  すっぱり捨てゝしまほうと
  私はキリのように冷たい風をうけて
  遠くを走る帆船を見ました。

↑みたいなところに泣けてくる。
私が目の前に海が広がる暮らしだからだろうか?
私の林芙美子チックな部分が共鳴する。

図書館本だけど、手元に持っておきたい気がする。
Amazonしようかな?