陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

昏睡   霧村 悠康著

2008-08-31 23:09:25 | 
昏睡 かくされた癌
霧村 悠康
新風舎

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摘出の続編。
手術ミスをした教授を汚い策を弄して追い出し
まんまと後釜教授に座って…
大切な人が植物状態やら末期がんになった時
医者はどう感じるか?どう考えるか?
医者も我が身や近しい人が病気になって初めて患者の気持ちが分かるらしい。
医療ミスが生じた時の誠実な対応と隠ぺい工作をする医師と比較等
なかなかストーリーが複雑に絡まって前作より読み応えがあった。

技術的未熟な個人病院の院長医師が
回りの忠告や意見は
経営者風を吹かせて封じ、まったく聞かず、
独断と意地で手術ミスをどんどん悪い方向へ導き
ついに死に追いやって、
その後も自ら反省なく自分が雇っている職員の所為にしてしまう下り
辞めた会社のオーナーそっくりで思わずにやり。

大きな問題提議がいっぱいあるのに
こう言うことだけ印象にしっかり残るワタシって小物


なんだ仕事を辞めればぐっすり眠れるんだ

2008-08-31 08:51:43 | Weblog
息子の言うパラボラアンテナ(ネコネックカバー)が外れて
食欲をぶり返したふぃんふぃんに
餌のちょうだいにゃあおんで起こされるまでぐっす眠れた。
眠る時も本を読みながら眠気が来てコトっと落ちた。

朝の空気はもう秋っぽい。
ケイタイの15分置きアラームはブチっとOFFにした。
さっそく散歩にでかけた。
もう時間を気にすることはない。

数年前まで田圃だった荒地いっぱいの百合に出会った。
耕していた人は農作業が無理になられたのだろうか?
かつて丹精されて肥えた土地は
ほったらかしの雑地となっても自生した百合たちがたくましい。

今日も白い花



退職天国 介護支援専門員

2008-08-30 07:27:36 | Weblog
朝刊にはさんである求人広告を眺めていたら
去年の今頃勤めていた前の前の会社がケアマネージャー募集広告が目に留まった。
この4月には
私が入社した時には5人居たケアマネの内
私と1ヶ月しか入社が違わない人がたった一人残ってて
まったくの新人が3人入ったと聞いた。
その内ひとりは5月までには姿を消したとの噂だった。
正社員とパートとの募集記事ってことはまた誰か辞めるらしい。
『新人は業務指導します』のただし書きがあるところ見ると
新人さんに去られたか?

私はほんとうに大変なところばかり職場に選んでまわったのか?
この業界がヘンなのか?

おめでとう退職  ワタシ\(^o^)/

2008-08-30 05:15:11 | Weblog
寒々とした退職日だった。

ごくろうさんもオーナーから一言もない。
右ならえで
利用者をちゃん付けで呼んで平気なデイサービス職員から
別れの挨拶はまったく聞かれなかった。
思い起こせば
2年弱で退職した前々任にもまいどおなじみの花束も餞別もなかった。
3ヶ月の自己都合で辞めてゆく人間には塩を撒けとでも言いたげな雰囲気。
過去に居宅廃業に追い込んだ
2人の辞め方は『明日から来ない』だったらしいから
退職宣言から仕事の片を付けに出勤してくる人間に慣れていないのかもしれない。
去った後も狭い田舎町だから、きっとどこかで会う。
にこやかに『さようなら』したかった。

市の介護支援専門員協会役員の居る事業所へ
最後の最後の用事があって
黙って去る事も出来ず『廃業』の挨拶をした。

  大変な所ばかり回られましたね。
  民間居宅のケアマネさんはどうしても経営者の考えに左右されますね。

何もかも御見通し。
残った新人さんの心配をされていた。
今までのケアマネが辞めて行った経緯の全部掌握しての心配だろう。
何度でも出向いて私が分かる範囲で教えてあげるつもりだったけれど

オーナー持論

 『転んで自ら覚えよ』
 『人に教えてもらっては身に付かない』

私にはもう来るなって事らしい。
申し訳ないが綺麗に去らせてもらう。
後任を受けた自己責任でやってもらうしかない。
前々任の2年弱が在任最長です。短いのは私の前任2週間。
5年間で空白2年、6人目のケアマネさんよろしく。

頭の中からすっぽり仕事に関する記憶を消し去る。
こういう介護施設もあったと言う貴重な経験だけは胸に仕舞っておこう。

なにせ介護保険関係の本は1998年度のしかない職場。
私の印を押した今年版の
指導・監査に負けないケアマネ事業運営のポイント70―初任者から独立事業主まで知っておきたいケアマネ業務のすべて
青木 正人,長谷川 佳和
日本医療企画

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を職員へのお世話になりました菓子折りと共にオーナーへ手渡した。
この嫌味が分かるかな~

誰からも言われなかったけれど

  私、退職おめでとう。本当におつかれさまでした

なんとなし気の晴れない所在ない気分で家に辿りつくと
まっさらさらな気持ちになりなさいとでもいいたげに
まっ白な花ジンジャーが庭には今年初めての花を付けていた。
おもわずデジカメを持ちだしてシャッター切ると
雨あがりで強まった清々しい甘い香りに包まれた。

これからの事は今しばらく考えまい。
まっさらさらのさぁ~らさら~デス にゃん
 

何人犠牲が出れば・・・

2008-08-29 05:42:58 | Weblog
ペシャワール会が伊藤さんの実家弔問 「夢か現実か」と母親(共同通信) - goo ニュース

同世代の子持つ親として、
感情を抑えてインタビューに答えるお父さんの姿が痛ましい。
ほんとうに誇りにもおもう良い子のこれから人生を奪われて
悔しさは幾ばかりかと思う。

過去にテロには屈しないとバックパッカーの人質を助けもしなかった
小泉純一郎がにこやかにボーリングをしている姿も次のニュースで流れた。
いかなる若人であろうと、同じ命。
奪われた家族の悲しみまた等しい。
屈しない力には力で、武力鎮圧には武力鎮圧で
ほんとうに平和はおとづれるのだろうか?

地域への支援をしているNGOにまで刃を向けるのは
遠いアメリカくんだりから武力鎮圧がやってくる事への怒り。
それに加担する日本も同等と見なされている所為もあるのではなかろうか?

これだけ高騰して国民に苦しい思いをさせている石油を
他国への暴力に使うアメリカに給油する法案だけに血ナマコになっている国政は
ますます国民サイドから遠い。

青年の静謐な死と、分裂だ新党だとかまびすしい与野党の攻防が
『さて』と言う言葉で切り替わったTVニュースをOFFにした。

熟睡していたい午前3時

2008-08-28 04:41:08 | Weblog
草木も眠る丑三つ時に目が醒める。
何時に寝ても目覚めれば午前3時。
猫たちだって寝息立てているこの時間に起きたくない!

前から5時4時と言う目覚めではあるけれど3時はイヤだ。

マイスリーの5ミリでは飲んでも飲まなくても一緒。
前は10ミリ貰っていたし、
翌日、息子を車で片道1時間以上かかる病院へ連れてゆく用事があったし、
息子も10ミリ飲んでいるからと
ぐっすり寝たくて5ミリを2粒飲んだ。

寝不足運転は怖い。

6時に覚醒。
まだ薬が抜けていない感じでフラつく。ムカつく。
吐き気がして起きては寝て。
食事はとれない。

結局、食事抜きでむかむかのままハンドル握った。
運転席に付くとシャキッとするもので何とか病院へ辿りついた。
カウンセリングは息子だけなので待合室で待っていたけれど
なんとも気分が悪い。
だんだん患者が増えてトイレに立ったら座る場所がなくなった。
軽四のバックシートに丸まって寝て息子が終わるのを待った。
医師から話が聞きたいとあれば息子が呼びに来るだろう。
一時間数分で息子は出てきた。
医師からの診察は患者の混み具合からして三分間診療で終わったらしい。
親の出番までなかった。

だるそうに起き上がる私に息子が

『お母さんも診てもらえば良かったのに。』

確かにね。
健康保険証を昨日会社返しちゃったし、
今の保険証で受診した記憶がないし
国保は来月から加入しようと思ってるから
今日、保険証なしの受診はできないわ。

車の外は雨。
エアコンを付けると寒い。切ると暑い。
息子が車中で食べた揚げ物の残り香が閉め切ると吐き気もよおす。
ちょっと窓開け。ちょっとエアコンのスイッチ。

 『かぁさんはややこしい人間だね。』

息子に深い意味はなかろうけれど、ドヨッと落ち込んだ。
ここんとこちょっとしたことで気が滅入る。
さすがに2度も在職3ヶ月の退職は落ち込む。
ものすごく欠陥があるように思える。
自分の社会性が疑われる。

 『俺、またマズイ事言った?』

ASの息子にはひとことで人が引いた経験がゴマンとある。
自分の欠点を何とか克服したいといつも言うがAS故にむつかしい部分なのだ。
確かに母はややこしい人間みたいだから正しい事を言っていると必死で弁明。
ここで息子にまで落ち込まれると母はもっと辛い。

そのうち助手席はスースー寝息。
カウンセリングで何か考え込むような事を言われたもよう。
日頃、人に接しない生活をしているからこの程度でも疲れたのだろう。
母へのひとことでキズついてなければいい。
しかし、息子はよく眠る。朝も遅い。昼寝もする。実にうらやましい。

会話の成立がむつかしい息子とふたり。
帰ってせめて音がするものをとテレビを付ければ
「何でこんなことに」 殺害された伊藤さんの父親(朝日新聞) - goo ニュース
こんな良い未来ある若者が!
はっきりしない状況が気になってTVから離れられなかった。
こういう役に立たないおばさんは息していると言うのに…

さすがに昨晩はマイスリーは止めた。
やっぱり三時に目が醒める。
九月になって健康保険証が新しくなったら
ホント、息子のアドバイスどおり診てもらおうかな?

メンタルヘルスの待合室の壁には
『睡眠障害ご相談ください』と紙が貼ってあったような気がする。
単なる加齢現象かもしれないけれど草木も眠る時間には寝ていたい。

記事を書いていたらベッドをちゅんちゅんに占領された。

うんもぉう!2度寝もできない

摘出   霧村悠康著

2008-08-27 22:25:58 | 
酸素と誤りCO2吸入させる、危篤患者2人死亡…福岡(読売新聞) - goo ニュース

摘出―つくられた癌
霧村 悠康
新風舎

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現役の医師が書いた乳がん右左取り違い摘出を描いた小説を読んだばかり。
手術で看護師が疲れて居て単純なミスと言う。
人はミスを犯すものだけれど、医療だけは取り返しのつかない結果となる。
医療ミスはちゃんと全部
明るみに出るようになったのだろうか?
まだ、闇に葬られてるケースがありそうな気がする。

小説では間違って良い方のお乳を切ってしまった後で
なかった癌があったように偽装工作をする。
最後には医師間の権力争いによる内部告発でバレて執刀教授は失脚となっていた。

権力と金持つ医師の色と欲。
若い研修医の医学への熱意と患者への誠意。
ステレオタイプの筋立てはいただけないが、
現役医師が医療ミスをテーマにしているところには真実味が感じられた。

現実にもこうやってまたミスが起こってしまったし。

後任は不幸のチェーンメールのごとく

2008-08-27 05:50:50 | Weblog
私を後任に誘った人に一度会って、けじめがつけたかった。
彼女は在籍2週間で音をあげた。
後任を探さないと自分が辞められないとあせって
知り合いに声をかけたのは私だけではなかった。
その人は面接受けてオーナーの話しぶりがイヤできっぱり断った。

私は2番手に声をかけられたのだ。
オーナーに話したら『大丈夫か?』と何度も聞いたそうだ。

先にハローワークを通して面接を受け
利用者の数の少なさに2人もケアマネが必要な理由が明確でなく
月に2人の利用者増の営業依頼まであったので断っていた。

1時間以上かけて面接をして人となりは判断しただろうに
『大丈夫か?』はないだろう?

しかも紹介経路はデイサービス利用者である母を通して。
前任紹介とは一言もオーナーの口から聞いていない。

なんというキツネとタヌキ。
誰でも良いを紹介してとにかく辞めたかったというのが前任タヌキ。
自分の苦労が分かっていれば、次の人間も同じ苦労をすると感じると思うが、
ひたすら自分の保身以外に考えてはいなかったって事だろう。

話していてムカムカしてきた。
自分さえよければ良かったのだ。

そしてまんまと罠にかかった私が在任3ヶ月で辞める。

私の後任は私より2週間おくれて入社した。
利用者は10人余。ケアマネ1人でもゆとり充分。
彼女にはケアマネとしての何の仕事もない。
ほとんどデイサービスの手伝いやら
立ちあげたばっかりで実態のはっきりしない訪問介護サービス責任者やら
兼務でやらされていた。
まったくケアマネとしてはまったくの新人さん。

私が辞めると言った時に一緒に辞めるかと打診をした。
即答しないから結局後任になってしまった。
長く務められないけれど後任が見つかるまでやると言う。

当事業所が立ちあがって5年。
デイサービスと居宅介護支援事業所を併設。
居宅介護支援事業所は一緒に立ち上げたケアマネが3ヶ月で退任。
ごっそりデイサービスの人間も連れて出てゆき、
一時事業所自体の存続があやぶまれた。

一度つぶれた居宅介護支援事業所に2度目にやってきた人は
記録すら残っていない。
わずかな在籍期間であったのだろうか?
『辞めます』と言って次の日から姿を見せなかったそうだ。

ここは5年間で2度閉鎖の憂き目にあっていたのだ。

入社してすぐに
『ケアマネなしで今までやってきた』
と何度もオーナーに言われた。
介護保険もケアマネ業務もご存じないから教えようとすると
『5年もやってます。あなたよりは詳しい』

あげくの果てに

   『黙れ』
   『黙ってハイと言え』

7月分の国保連から返戻が届いていた。
介護支援専門員番号が登録されていないのだ。
私個人登録は済んでいるのだけど会社の人間としての登録がされていない。
前月もオーナーに県への登録漏れを伝えた。
まだ今月も改善されていない。
私は辞めるからもうなにも言わない。

この調子では後任も登録していないだろう。

最後の引き継ぎを昨日済ませた。
「何か分からないことは?」と聞くと
「分からないことがわからない。」と答える。

私も初めての時は何がなんだか分からなかった。
半年、1年経てば仕事に慣れてくる。
まったく介護保険に無知で
利用者本位と言って介護保険施設ではあるまじき事へも無頓着で
オーナーのおもうがままのサービスが
職員数も考えずにどんどん勝手に入ってくる。
他所ではありえない事はここでは問題にすらならない。
新人さんから介護保険上の正しい判断の目が失われるのが怖い。

登録すら出来ない、必要性、重要性が理解できない上に
人の言うことなど耳をかさないオーナーの元に
まっさらな新人を置いてゆく私も心配。

後任待っていては何年かかるか分からない。
一番長く務めた2年弱の人は辞めるといって
後任が見つかるまで6か月を要している。

後任になる人が気の毒だから潰した方が賢明だと私は思う。
やるのなら
オーナー自らが介護支援専門員資格を取って自分でやればいい。
事務所には1998年発行の介護保険事業の本が1冊あるのみ。
変化しつづける介護保険制度をちゃんと学ぶ姿勢もみえない。

引き継ぎする新人さんの顔がだんだん暗くなる。
私もこんな顔をして仕事をしていたのだろうか。

いつでも電話してきていいから分かることは教えてあげるからと
何度も念を押す。

もうひとつ
長く務める気がないのなら
 『後任のあるなしを待たずに早めに期限を切って辞めたら?』
何度も何度も言う。

私といっしょに辞める決心もつかない彼女が
後任がみつからない状態で辞められないだろうと想像はつく。


ここは5年で2度も閉鎖している。
閉鎖にはなれっこ。心病むことはないのだ。
居宅介護支援事業所はなくても事業として問題ないとオーナーが言ってたし。

利用者さんは他所の事業所変わってもらえば何の問題もない。
ひとりで抱え込まなくちゃと力まなくていいと
責任感が強くて生真面目な後任へ何度も繰り返す。

ここで働く介護支援専門員カードの手渡しは
不幸のチェーンメールみたいなものだから
誰かがおしまいにする勇気を持つほうが賢明だと思う。

やっぱり後任なしでやめる勇気が
彼女にはなかろうと踏みながら。

特別支援学級は占い頼り?

2008-08-26 04:59:23 | Weblog
占い師に児童の障害情報漏らす 秋田の小学教諭(共同通信) - goo ニュース

こういう人がせっかく出来た特別支援学級の教師と言うのはどうなんだろう?
個人情報漏洩だけが問題ではない。

占ってもらったのが『治る方法』とは!
支援学級の子を矯正するのが目的みたいだ。
障害持ちながらも将来的に自立すた社会生活を営むための教育ではないのかな?

『治る』という発想は障害についての勉強も足らない。

治るものなら治したいとどの親だって思う。
占いで治るというチープな発想にはげんなり。


障害すら世に知られず、
教師からは問題児扱いで、我が子は体罰まで喰らった。
おまけに親に問題ありと言われ、
いじめを意を決して学校に訴えれば
いじめられる方にも問題ありと言われた時代からすれば
ものすごくうらやましい教育改革だった。

これからの子は
我が子のような2次的精神障害の苦労はないと信じていたのに。

大丈夫か?特別支援教育。


口パクが傷つけた子供の心

2008-08-26 03:36:35 | Weblog
「声だけ」少女、傷心し遠方に=波紋広げる「口パク」騒動-中国(時事通信) - goo ニュース

子供へのやらせはその子の成長へどういう影を残すのだろか?

閉会式に選手と手をつないで登場した
ワンピースの幼い女の子たちの作り笑顔が不気味だった。
北朝鮮の美女軍団応援の笑顔にそっくり。
似せ笑いを教え込まれた子たちの将来が気になった。

お客様にあわてて汚れを押入れにつっこんで
体裁を整えたようなオリンピックの北京だった。

メダル獲得の瞬間のよろこびの表情にウソがないから興奮に共鳴する。

本質のともなわないまやかしの美しさは
逆に隠そうとしたものが透けて見え腐臭が漂う。

しかも
いっときのまやかしのために子供の未来踏みつけにする行為は許し難い。


保育園勤務時代に
どうしてもリズムの取れない子のカスタネットに
ティッシュを丸めて挟み込んで音をでなくした保育士が居た。

よくよく考えると
人の来る時だけ体裁を整えるって日本でもあるある。
中国より手口が巧妙だったりして

あさま山荘銃撃戦の深層   大泉 康雄著

2008-08-25 04:42:17 | 
あさま山荘銃撃戦の深層
大泉 康雄
小学館

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鉄の球がゴーンゴーンと山荘を壊して犯人が捕まるまでを
英単語カードを握りしめて
最初から最後までテレビで見ていた。
後から後から総括、粛清された仲間の遺体が発見された経緯も
とことんマスコミにつきあった。
当時私は高校3年。
恰好だけ受験生で家にたまたまジッといて
事件の生中継を見続けた記憶が事件への興味につながって今も褪めない。

著者は連合赤軍なる直前まで
あさまで逮捕された犯人のひとりと友達だった。
警察側から描いた映画、犯人側の立場から描いた映画があったが、
ごく平凡な親友ついあいしていた直近の人間として事件の深層に迫っている。

犯人たちの生の手紙やヒアリングで
全貌に忠実に迫ろうとしていたのだろうけど、
あの過激派言葉の羅列は読みにくかった。

零下何度という真冬の山と言う厳しい環境で
一般社会から閉鎖された序列のはっきりした
食べるものすら充分にはない生活集団は後のオウムと何やらそっくり。

共通の友であった人の言葉に
この事件は
『日本の組織形態をもっとも生々しいかたちで見せつけたもの』
と言う下りがあった。
戦時下の軍隊だけでなく、
いまの企業とか学校、あるいは家庭という単位にまでしみついていると、ある。

小心者のリーダーが常識では考えられないような指示を出しても
NOと言えず、従うことに無理やり価値を見出して自分を駆り立てる。
ここで反論すれば、
みんなで血祭りにあげようとしてる人間の次は自分になるという保身。
みごとにいじめの構造はここにも存在していた。

犯人の父親が自殺の話も出ていたが、
犯人や赤軍派同志被害者で生きて強い母の姿が印象に残った。
いかなる状況でもやがて前向いて歩き出す強さは
女性の方に強く備えられているのかもしれない。
当時は年上だった犯人たちより母親世代に自分が今、近い所為か
どうしても親気持ちに目がいった。

犯人の息子に毎週差し入れに行く母。
長男は生まれながらに知的障害。夫の病気も支える。
次から次へ困難と思しきものがやってくるのだけど
何となく日常として処理してめげない女の人。
私の周りにも居る。
作者の意図とはズレたところに目が止まる。

時代は移り変わったけれど
集団における日本人の行動パターンは変わったかな?
辞めてゆくオーナー独裁の介護福祉施設のことなど頭に浮かべて
いろいろ感ずることあり。





退職まで1週間

2008-08-25 04:32:43 | Weblog
引き継ぎがまだ残っている。
もう正直行きたくない。
何時に寝ても3時に目が覚める怪現象が続いている。
睡眠薬が軽すぎるというか
神経ピリピリで効力が薄いと言う方が正解かも。
倍量を飲むと寝過ごしたり覚醒しても
ふらふらが続く恐怖があって実行できない。
1週間すぎたら、もうガーガー寝れそうでもある。

水曜日の息子のカウンセリング
木曜日の研修。
車で片道1時間20分はかかる。
睡魔と闘うことなりませんように。

仕事を始めては投げ出して…
おまけに
今回は感情的に終止符を打って…
さすがに気が滅入る。

8月初めにランチしたメンバーで昨日、集合。
前回はえらくどんよりしていたけれど
明るくなったと言われた。
確かに憑きものが落ちたような軽さはある。

気持ちに無理がくると体に出る。
寝不足が顔に湿疹を作った。

完璧に引き継げやしないから、
新人さんが分からないことは辞めた後でも遠慮なく聞いてと言っておこう。

あんなヤツにまだ雇われてると言う思いがイヤなのか?

後、ちょっと。
後、ちょっとの辛抱。

ふぃんふぃん化膿おできの切開

2008-08-24 03:43:40 | ねこ
15歳の猫エイズと猫白血病持ち。
出来続ける口内炎も皮膚病も
免疫力が低下してきているからいたしかたない。
顔中と耳ににできた皮膚病がなんとか完治したら
陰嚢に出来た湿疹が化膿。
ついに発熱して餌も食べずぐったりしてきた。
開院を待って朝一番の診察を受けた。
病院は大嫌い。出来たら連れて行きたくない。
痛い事をされるし、こわい他所の犬猫に出会う。
せめて朝一なら待ち時間が少ない。

診察台に乗せたら、いきなり飛び降りて
朝ぴかぴかに拭きあげられたハメ殺しの窓に激突。
外の景色が見えたから出られると思ったらしい。
入院中のぐったりしかみていないスタッフから
こんな元気な姿は初めて見たと笑みがこぼれた。

肛門の体温計は痛い場所が近いから図るのを止めるけどかなりの熱、
普通なら自然に出てくる状態に膿が熟していると獣医さんの説明。
膿を自然に出す体力がもうないもかもしれない。

おさえつけられて取りだされた血膿は小さな卵くらいの量だった。


傷口をなめないように、またカラーが首にはめられた。


水はたっぷり飲むけれど餌はまだちょっぴり。熱は下がってきた。

好んで入って寝る箱は
この夏帰省できなかった娘が仏壇やおばぁちゃんにと送ってきた梨の空箱。
よしよししてやると
もう猫らしいやわらかな丸みがなくなってしまってごつごつと骨があたる。
箱の送り主は
『次に帰るまで元気で居て』と願っているに違いない。

誰でも老いたら障害者

2008-08-23 04:18:53 | Weblog
知的障害者らに暴行、強盗=容疑で少年8人逮捕-「いじめて何が悪い」・警視庁(時事通信) - goo ニュース

「いじめて何が悪い」
いじめられたらどんな気持ちがするか?
自分以外の人の気持ちに立つ能力は大人にもない人は多いが
誰からも教えてもらわずに育ったか?
弱いものはクズだと言う少年たちの思考回路には人間に序列があるらしい。
成績抜群。スポーツ抜群。
そんな人だけ褒められる日常があったのかな?
ケンカに負けるな!人に負けるな!とだけ習ったのかな?

やがて自分たちも「いじめて何が悪い」の弱者になる。

歳をとれば耳が遠くなり目がかすみ
補聴器やメガネが必須の
聴覚障害者、視覚障害者になる。

記憶はあいまいでメモをたよりに
はて、そのメモはどこだっけ?

重たいものを持ったりや手先を使う作業はできにくくなる。
歩くのに杖やシルバーカーが必要となる。
人の手を借りないとお風呂にも入れなくなる。

誰にもそんな未来が待っている。
誰だって将来は障害者になるのだ。

オリンピックの金は稀の稀な事だから尊い。
メダリストも死ぬまで金は取り続けられない。
体力が衰え引退の時は誰にも来る。
勝ちの人だって明日には負けが用意されている。

しかも勝ちは多くの負けの上に成り立っている。

勝つことだけの序列価値観で育った君に
負け組人生
そしてやがて
オムツで寝たきりの未来が待っていると教えてあげよう。

6歳、捨てられてもたたかれても母をかばった 

2008-08-22 05:28:44 | Weblog
6歳、捨てられてもたたかれても母をかばった 埼玉(朝日新聞) - goo ニュース

むかしむかし30年以上前の話。
養護施設実習で
親に捨てられゴミ箱を漁っていて保護されたと言う兄妹と
寝起きを共にしたことを思い出した。

当時は保母といった保育士の資格習得のために必須の実習だった。
季節もちょうど同じ。蝉がやかましい夏休み。
そこは年齢ばらばらの少人数が兄弟のように過ごす小さな家がいくつもあって
まん中に食堂などの集合施設が作られているつくりだった。

一軒の家へ確か2晩泊った。
共同生活だから家事は子どもたちみんなで分担。
子供たちに混じって洗濯機横で笑っている写真が残っている。
150センチのちびゆえ
おさげ髪にした私は子供たち同化してそこの子みたいに写っている。

少人数の共同体はまるで家族のようで
小さな子を上の子が庇うことが自然にみられた。
今でいうグループホーム形式だったのだろうが、
当時としては画期的な取り組みだったろうと思う。

養護施設と言うと親ない子と言うイメージ持っていたが、
親の分からない子は少ないと聞かされた。

  面会にもこないで
  15歳になったら親が迎えに来る。
  労働力になるから。
  それが分かっていても
  子供は親恋しさについて退所してゆく。

苦々しそうに吐き捨てられた施設職員さんの言葉が忘れられない。
施設長が送ってきた善意の古着を前に言われた。

  まっさらで生まれて来た子に新しい物を着せてやりたい。
  施設の子だから古着で良いと言う発想は善意だろうか?


この親思いの子供は施設に保護されて
もう淋しいひもじい思いをしていないだろうことに安堵する。

死んだ妹をちゃんみていなかったと平手打ちを喰らわせた母親が
出廷してきた我が子を見て涙したとあるけれど、遅すぎる涙だろう。
裁判なんかで
イヤな記憶を証言させられる子供の気持ちはどうなのかといたたまれない。

おにいちゃんがあやしたら笑ったと言う2歳の女の子が亡くなる前に
せめてもっと早く保護されていればと無念。

朝からいやなネットニュースを読んでしまった。