陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

めげる

2007-03-29 08:36:29 | Weblog
不調パソコンをなだめなだめ、せっかく書いた記事にタイトル入れを忘れて投稿~あらら~記事はきれいさっぱり消えました(ノ_-;)
パソコン不調。重い腰あげて、買い換えを本気で考えましょう。

ラジオ深夜便を前日聞いて、自業自得の寝不足。前から肩こりで、いつもの整体でほぐしてもらっても直らず。
実はずっと慢性頭痛が続いて薬も効かず、とうとう昨日、就業後、病院へ。

両肩に肩こりの治る注射。そして、ちゃんて寝るようにデパスも出た。

しばらく頭痛が消えるまで、ブログおやすみします。毎日のように読んで下さっている方々、すみませんm(_ _ )m

消えた記事はラジオ深夜便で聞いた絵本作家山崎陽子さんについてでした。いずれまた…携帯からだと、簡単にしか書けない…

宇野千代生家の薄墨桜

2007-03-26 01:28:07 | Weblog
名橋 錦帯橋の桜から近いところのひっそりと宇野千代の生家がある。
どこの薄墨桜だったか?
絶滅寸前の桜を助けるよう呼びかけられて、みごとよみがえった話を聞いた。

桜もようの宇野千代グッズは死後も売られている。
100歳に着る予定だった着物も
黒地の桜の花びらが散っていた。

千代さんの桜がずっと見たかった。
生家にはほんの数本、薄墨桜が植えられている。
いつか錦帯橋の桜満開の時に訊ねたら、もう遅かった。

ヒガンザクラの1種らしく咲きと聞いたから
今年はうずうずして待っていた。

昨日は雨。
ようやく上がって花曇りの日曜日。
今日行くしかないだろう。

満開には少し早かった。
淡いひかえめな桜が咲いていた。
通りから奥まったところにある所為もあり
人も少なくて、ゆっくりゆったり桜時間が流れた。

淡い紅は白になって薄墨色に変わるそうだ。
散り始めて見事な庭苔に置く花びらもきれいだろう。
もう一回、欲深く桜のこの時期に訊ねてみたくなった。

来週は錦帯橋の桜目当ての花見客でごった返して
今日みたいな風情がないかも?

桜もまた一期一会かもしれない。

土日だけ無料公開されていた生家だったが、
自由に出入りできたいた庭木戸から入れなくなって
表から入ると入館料が居るように変わっていた。

市が手を引いてしまって、維持管理費が出ないのだそうだ。
NPO法人を守りたい人々が作ってなんとか保たれているらしい。
すまなそうに入館料を請求された。
税金のケチりところが違うんじゃなかろうか?

岩国市は沖縄からの自衛隊受け入れやら米軍基地の拡張やら
受け入れなければ、国からの助成金をやらないぞと脅かされている。
そんなこんなのとばっちりがこんな所にも波及しているのかも?

無粋な話…

薬害と責任の所在

2007-03-24 08:47:40 | Weblog
国と製薬会社の責任を一部認める 薬害C型肝炎東京訴訟(朝日新聞) - goo ニュース

エイズと血液製剤で過去聞いたことのあるミドリ十字の会社名がまた浮上。
根っこから国との癒着があったんだろう、
何よりも儲けが重要視されていたんだろうと推測してしまう。

インフルエンザの予防注射でC型肝炎になった友が居る。
ものすごく元気な体育系の人だったし、老後は農耕生活を夢見ておられた。
いつ悪性の病発病の恐怖や現在治療薬の副作用やら
どうしったって快晴の日々とはいかなくなった。
いったいこの事は、誰の責任になるのだろう?

インフルエンザの予防注射は今年、私もした。
血液製剤だけでなく予防注射でも薬害があることを
友の感染カミングアウトまで私は知らなかった。

感染までに数十年。発症していない人を含めると
200万人越える感染者と本日朝日朝刊に記事がある。

タミフルと言い厚生労働省の対応は…




延命措置を望みますか?

2007-03-24 06:30:35 | 終末医療
寝たきりの利用者さんのご家族から入院の連絡が入った。
往診の医師が救急車を手配したとのことだった。

はっきりした病名も付かず、入院期間未定とのことで、
医師から
 『延命措置をどうしますか?』
と聞かれたそうだ。

病院へお見舞いに行った。受付で聞いた部屋番号を頼りに部屋を探す。
ナースステーションの隣りにその部屋はあった。
ドアは開け放たれ
4つのベットが放射状に配置されている。
それは看護、介護がしやすいためのような、
普通に並んでいないって事はそういう事なんだろう?
たぶん…
病人のプライバシーなど二の次のような。

ベット脇には全員、紙オムツが置かれて
似たような年恰好のご高齢で
おそらく自らカーテンをひく事もできず
寝返りも自力ではむつかしそうな人ばかり。
どのベットの傍にも、
たまたまだろうがご家族は居られなかった。

一瞬どの方が私が訪ねた人か分からなかった。
寝ている人たちがまるで物体のように見えてしまった。

ここは最後の尊厳を尊重される緩和ケア病棟ではない。
緩和ケアへ入院できるのはガンとエイズ患者にだけだから、
その他の病人は、看取りの時期であるなら
いったいどの病院を選択すればいいのだろう?

 延命措置を
   望むか?望まないか?

と言ったことより
他に関心を払われる扱いを望むのではないかしらん?
まして、それを医師が口にした時、
当人には判断する気力や能力がありそうにはない。
当人に成り代わってする家族の選択は、
なにを選択しても後悔が残る。

  本当は何を望んでいたか?

分かることは不可能だから。

もしこの病院従事者の方々が、
自分であっても、
歩いて逃げ出すこともできない体を
そこに寝かされたいと望むのだろうか?

誰にも平等に死はおとづれる。
他人事ではないのだ。
いづれ誰にでもいつかは必ずやってくる。
その時は
すぐなのかもしれないし
ゆっくりと遅くやってくるのかもしれないけれど
誰にも知らされていない。





1年経過

2007-03-23 06:26:51 | Weblog
あきっぽいワタシ
よく続いた。
去年、研修が終って、ケアマネの資格がゲットできた翌日が春分の日で
その翌日、即、いまの職場に勤めはじめた。

大規模なデイサービスに併設された居宅介護支援事業所。
折りしも4月に大幅な介護保険制度の改定がやってくるぞと
職場は右往左往の真っ只中。
全員があわくってる状態で
歳だけしっかり取ってて、脳硬化状態の右も左もわからない新人に
懇切丁寧に仕事を教える雰囲気はなかったと今になって想像する。

おまけにワタシも前に一人同い年で経験ありの人が入社した直後で
人員は足りており
なぜ?トップが採用したか理解に苦しむと言った状態。

どうしてああド新人のワタシをほったらかして
イヤミばかり言われて、針のむしろだったか
今になって分かる。

5人居たケアマネが3人になった。
結局、人が採用されたので
辞められるチャンス到来とばかりに人が去ってしまった。
やめたくもなる人間関係や職場環境であることに改善はない。

今は、なんとか1人前の仕事をこなしている。
こなしているだけで、
内容は…



最近読んだ『べてるの家に吹く風』に書いてあった。

  医療は 医(囲)療  病者を病院へ隔離収容
  看(管)護      管理
  福(服)祉      福祉の指導に服従することを良しとする

つい『服従』させようとがんばって説得していないかな?
判断が『えええ~!』と言う利用者を『問題あり』とつい思ってしまいがち。

けっこう、人の世話焼きが好きなんだと思う。
だけど
介護保険自体が
利用者本位と言いながら、経済力のない人には冷たい。
制度の枠の縛りがきつくて、使うに使えない。
無情で無慈悲な介護保険の手先をやっているような空しさはあるけれど
もうちょっとケアマネの仕事に失望感が漂うまで
続けてみようかな?
仕事自体、まだまだ一人前には遠いし…

墓参り

2007-03-21 20:32:58 | Weblog
私は夫の墓参りがあまり好きでない。
夫だけの墓でないからだと思う。
親戚の墓所の空いている場所に姑が建てた。
3基並んでいる。
私の息子の名が建立者として刻み込まれている。
その欺瞞もイヤ。
私とは血の繋がらない親戚と一緒もイヤ。

夫が眠っているとも正直思えなかったりする。
確かに夫の骨壷が入っているんだけどね。

お彼岸の中日のお墓は留守で自宅へ魂が帰って来ていると言う説もある。
気がすすまないけど、なんとなく行かないのも気が悪くって
庭の雪柳とラベンダーとローズマリーと咲いている花を摘んで、
酒屋で夫の好きだった酒を求めて出発。
ワンカップとつまみを買う時はいつも、
自分がアル中おばさんに見られそうで
『お墓へね』と言い訳したくなる。

墓所は山の中。
中腹の狭い駐車場はいっぱいに見えたので
うんと下の道路に停めて登った。
水もかつて夫と子供でかけたキャンプに使った給水ボトルで運びあげる。
集落ひとつの死者が弔われている。
そう言えば、母子家庭に育った夫は
父なし子とでも学校でもいじめられっ子だったと聞いた。
そんな人たちがイヤで都会へ母ひとり置いて働きに出て経緯もあったらしい。
ここに眠るのって本意だった?

千の風が口をついて出る。

 わたしはここに眠ってなんかいません~♪

たぶんね。墓参りは残された者の自己満足かもしれない。

先に姑と近所の一族がお参りした気配。
花が新しい。
ウチから持ってきた花を追加して、
ワンカップにちょっと口をつけて
『乾杯』といってから供える。
どんぐりの帽子がいっぱい墓まわりを飾っている。
線香を焚く。
なぜが手を合わせたくない。
彼を拝むってなんかヘンな気がいつもするから
人が居ない時は手を合わせない。

 『あほ、先に逝って』

いつもの悪態をついて空を見上げる。

 『またね』

と手を振って回れ右。
ふと思う。

  私の紐は
  障害の息子に
  しっかりと結びつけられて
  あなたがいなくなっても
  ふわふわ飛んでいかれない

だれがやるんだろう?儲からない介護の仕事

2007-03-17 06:43:58 | Weblog
「療養病床から介護施設に転換」1割 国の目標と隔たり(朝日新聞) - goo ニュース

社会保障のコスト削減に「数値目標を」 首相指示(朝日新聞) - goo ニュース

現実に家で独居で無理になった人の
即、受け入れ先は
今、なかなかない。
うんじゃ
どんどん新設案内がくる有料老人ホームをご紹介すれば
支払い不能と言われる。
ホームの利用料+介護料を計算すれば、
年金額をはるかに超えている。

「死んだ方が楽。お迎えがこない」
毎日、要介護者のだれかが口にする。
死にたい=生きたい、と
誰かが言っていったけれど…

毎日お風呂に入りたい片麻痺の人に
介助者利用を勧めたら
1時間402円のヘルパー利用料がもったいない
「転んで死んでいもいいから一人で入る」
と言われてしまった。
1割負担の介護保険でも負担は重いのだ。

週2回入浴すれば良かろうというのが
介護現場の通例になっている。
刑務所と一緒か?

お金さえあれば解決することの多い現実ばかり見る
ケアマネの仕事。
職場では口をそろえて言う。

  『お金のない老後はみじめ』

コスト削減で利事業所の収入減がこの4月から
介護職員の生活をおびやかしている。
成り手もなく、やめていく人も増えて
とうとう
安い外国人労働者の受け入れまで門戸が開かれた。



堀江被告が再保釈 保証金は計5億円 東京地裁決定(朝日新聞) - goo ニュース

↑う~~ん?
地獄でなく、この世の沙汰も金次第ってことかしらん?


私の嫌いな10の言葉

2007-03-15 00:48:21 | 
私の嫌いな10の言葉

新潮社

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私の好きな…というのはよく目にするけれど、
中島義道氏特有の逆説的な題名に惹かれた。
あとがきに
50を過ぎて…老成とか成熟とかとは正反対
あれもこれも気に入らない…偏屈になってゆく…
とあるけれど
日々、80、90の人々と仕事上接して、
正直な偏屈と狡猾な円熟者の
2パターンの老い姿ばっかり目につく。

中島さんは正直だなぁ~
彼のきらいな言葉を並べておこう

 ① 相手の気持をかんがえろよ!
 ② ひとりでいきているんじゃないからな!
 ③ おまえのためを思っていっているんだぞ!
 ④ もっと素直になれよ!
 ⑤ 一度頭を下げれば済むことじゃないか!
 ⑥ 謝れよ!
 ⑦ 弁解するな!
 ⑧ 胸に手をあててよく考えてみろ!
 ⑨ みんなが厭な気分になるじゃないか!
 ⑩ 自分の好きなことがかならず何かあるはずだ!

!!!!!が⑩に全部くっ付いているところに
中島氏の怒りと
言葉を発する側の我は正義という欺瞞の匂いがぷんぷんする。

しかも自閉圏のムスコには禁句ばかり。
①④⑧⑨あたりはもう理解不能で混乱を呼ぶ。
下手するとパニック誘発。

いみじくも中島氏はこう書いておられます。

 社会的不適格者に不寛容な社会は
    おそろしい社会だと言うことです。


みんながみんなうわべの品行方性や紋切り型の美辞麗句にうなずいて
合意した振りして平穏円満な空間でニコニコして
余計なおせっかい暴力でナイーブな人を踏みにじっている
鈍感さに気が付いていない人、あっちにもこっちにもいっぱい居る。

    人間とは限りなく理不尽なものですから、
     その理不尽さをすくい上げるだけの
       余裕を持った社会、
     理不尽さを見えるようにしても
  崩壊しないだけの余裕を持った社会は健全だ…


そうだ。そうだ。
いつも付和雷同に抵抗のあるヘンコツさんたち拍手

ワタシもたぶんにヘンコツだとおもう・・・





MONOの『地獄でございます』

2007-03-13 06:49:40 | Weblog
新聞で紹介記事を読んでものすごく観たくなった。
MONOの『地獄でございます』
会場もめったにない行ける近距離。
観劇はひさびさ。

チケットは一ヵ月以上前に近く在住の友に頼んで
演劇を観にいく事実以外、
新聞の記事の内容も
いったいどの劇団だったかも
劇の題名すら
すっかりこんと忘れて当日がきた。
会場には大、中、小の劇場があって、公演は小会場だった。
同時刻、中会場でもなにやら公演があって、
人はぞろぞろそっちへ流れている。

ああららっ~随分メジャーでない方を
友にまで勧めてしまって誘い出して
チケットまで買いにいってもらってと
恐縮しつつ入場。
閑散としていて不安になるが、前から10数列ほぼ真ん中の席。
いい席をゲットしてくれた友に感謝する。
小劇場公演はこれまでの少ない観劇経験から外れがない。
わくわくして待つ間に会場はいっぱい。
ペアで開いていたのはこの席だけだったと友が言う。

まっくらになって開演。
地獄にしては普通っぽい舞台つくり。
私はなんだ、なんだとわくわくして集中して観はじめて
げらげら笑って、同意を求めるべく
ひょいと隣りを見ると友はこっくりこっくり。
まぁ~周りが暗くなるとまぶたが閉じる映画のレイトショーでは
ワタクシも経験スミ。
誘って悪かったかな~と思いつつ~
舞台では
ムスコっぽい登場人物に集中していった。
閉じこもり歴15年の田村君。
ナイーブな人とのやりとりが、実にムスコっぽい。
人が怖いひとたちにある共通項かしらん?
うまいな~脚本、演出。

地獄に入るのも
自主的に自分が悪い人間と納得して入るシステムに変わったとか
障害者も助けてと自分で行動しないと助けてもらえない
今のお役所システムそのもの。
閉じこもり田村君がいつの間にか
リーダーになっている進行にも無理がない。

  生きていることが地獄だった

かもね。
じばし現実をわすれて架空の世界に酔えた。

友は後半起きてきて、楽しんでいた様子にほっとする。
前日3時に寝たそうで、無理のきかない年齢だもの。
演劇きらいを無理して付き合ってくれた訳ではなかった。

またNOMOの作品がきたら観たいなぁ~
地獄とは言わないけれど
現実が…始まった週明け…
キツイっす

時実新子さんの訃報

2007-03-11 08:02:14 | Weblog
愛走れ

角川春樹事務所

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   片方が生きているから生きる靴

   天に国そこまで人は追わるるか
    
   何も足さない何も引かない夫婦の絵


有夫恋

角川書店

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   永遠の愛誓わせて何になる

   人は言う簡単に言う邪恋の名

   覚めている人を想うて覚めている

新子さんの句にはじめてだった時、これが川柳かという驚きがあった。
じじむさいと思っていた川柳に興味を持ったきっかけだった。
10日に肺ガンで亡くなっていたらしい。78歳。まだ早いよ。

まれに平穏な休日の夜

2007-03-10 22:38:58 | Weblog
198円でパックいっぱいのせぶろいわし。
つめたい水で頭と中骨、ハラワタを掻き出して、
透明なふたつの刺身に裂く。
ざるに置いて軽く水気を切って、身をくるりと丸めて
ひとつひとつ平たい皿に並べる。

ふぃんふぃんは匂いを嗅ぎつけて刺身になるまで待てない。
流しに立つ私の肩に飛び乗って、手元を覗き込む。
5キロ近い重みを右肩に感じて、
しかもじとっとよだれを垂らしそうな目線が
あつくるしく重苦しく
人間さまより先にお猫さまに差し上げる。
軽く包丁で食べやすく切って猫鉢に盛る。
ようやく肩から降りていただける。
歯がないのに歯茎でこう言うのは噛む。
日頃のとろみ食がウソのよう。

雨の中、息子はカウンセリングに行っている。
仕事場近くの駅からバイクで帰ってくる。
きっとずぶ濡れでキレそうになって帰るに違いない。
連れてゆけばよかった。

テーブルには交通センターからのおそらく交通違反金支払い用紙が
息子宛てに届いている。
不機嫌の倍化が予測される。

今日は肉料理でない。
蕗も灰汁を抜いて皮をむいて油揚げといりこで炊いてある。
息子の好みじゃない。
不機嫌さが増さないかしらん?

私は職場の健康診断で前年と同じく、最低血圧が100を越えていた。
やばいなぁ~
息子好みの料理を一緒に食べてはいけないのだろう。
急日頃忙しくて食生活が適当なのもいけない。きっと。
反省もあるのか
休日には、素朴で少し手間のいる料理が作りたくなる。


予想どおり、天気が気に入らないと
びしょ濡れで不機嫌指数頭沸騰で帰ってきた。
沸かしてある風呂を勧める。
昼を4時頃食べたから夕食はずっと後でと言い放って風呂へ。

上がると眠気がきたらしい。
せぶろとムスビだけ軽く食べて早めに寝るという。
息子が食べるとは言っていない野菜の煮物も小鉢でさりげなく運んで
最近、好んで食べるからしめんたい入りのむすびをあつあつご飯で作ってやる。

早くもふぃんふぃんは息子のせぶろを狙っている。
しかたなく猫と分け合って
食欲がないと言った割りにちゃんと食べる。

生意気にもせぶろは新鮮だとノタマウ。
瀬戸内海に住んでいるおかげで確かに新鮮な物が口にできる。

見たくもないだろう違反金納付書を眺めている。
15キロから20キロ速度オーバー。
罰金7800円也。
誰でも気分の悪い違反金だけど、思ったほど落ち込まない。
いつの間にか帰ってきた時の不機嫌さも消えている。

食後に、ほうじ茶をすすって
近所の知的障害者施設で製造販売しているクッキーをつまんで
『猫の顔はなぜ真面目くさっているか?』
なんてたわいない話をする。

毎週カウンセリングがいいのかな?
息子のおちつきに安堵する。
本当に眠かったらしい薬を飲んで二階へ上がっていった。

めずらしく平穏な休日の夜。
おまけに
明日も休みだと思うとなんて気分が軽いんだろうふっふっふ


げんなりする事件と厚労省さまがおっしゃる書類、書類

2007-03-10 01:33:13 | Weblog

厚労省キャリアら3人、詐欺容疑で逮捕 補助金詐取か(朝日新聞) - goo ニュース
北朝鮮支援のNGOと厚労省のお役人さまとなんやら
美しいことをなさっているはずの裏っかわで
もう一体全体どうしたことなんでしょう。

厚労省の通達が上意下達でやってくるたんびに
我ら居宅介護支援専門員の仕事が増えてゆく。
さっきまでお仕事お持ち帰りで、せっせこ片付けてオリマシタ。

特定事業所集中減算
早い話が
『あんたら自分の所のもうけのために
自分ちのサービスばっかり利用者さんにすすめたらあきませんで』
と、自分たちで自分のした仕事の総計算書を出させて、
規定に従わないところは報酬をカットされると言う制度が今年度から出来た。

『計算ぐらい役所ですればいいのに』

とぶつくさ言いながら、
ウチのトップが提出期限をお忘れで、
朝から予定していた仕事は後回しで励まされた。

この制度にもちゃんと抜け穴が用意されている。
どうして我が社の事業所をばっかり使っているか
言い訳書みたいなもの
もとい
居宅支援経過報告書を作って提出すればと減算対象でなくなる。
なんてことはない。お見逃しの方法も書類なのだ。

これをちゃんとしないと我らの給料に関係する訳で
とうとう本日は利用者さんとは一件電話で話しただけ。

今日この忙しい最中、
県に呼び出されて上意下達の説明を受けた新ボスが
こんどから抜き打ち指導官がやって来るらしいから
書類だけは抜けないようにと聞いてきた。

書類に悩殺されて、
なんやら本末転倒なのがケアマネのお仕事らしい。
がぁ~と話を親身になって聞いていたら、
あらっ書類が!抜けているってのが人間味じゃないかしらん?
立派に言葉並べた絵に描いた餅みたいなケアプランが厚労省好み。

 国民は常に介護状態に成らない様に努力し
 介護状態になったら悪化しないように努力し
 命尽きるまで努力せよと

私の仕事はつくづく余計なおせっかいの様な気がする。
ワタシ、真面目に困っている人のお役に立てる仕事かと思ってた…
マジ アホかもしれない…

こういう仕事させている厚労省お役人さまが
お捕まりあそばしましたそうです。
まぁ~それは、ごくごく1恥部…
あらっ?ステキな変換誤字が打ち出されたみたい。

美容と健康に悪いのでもう寝ようっと


 

 

 


姑は86歳現役散髪屋さん

2007-03-09 08:03:21 | Weblog
テーブルには店には並ばないだろう形状の大根が
ビニール袋にていねいに包まれて転がっている。
スーパーのビニール袋はいったいいつのだろうと言うほど
古びているから、姑が持たせた物とピンときた。

息子は86歳で理髪業を営む祖母にいつも散髪をしてもらう。
坊主頭がさっぱりとして、
耳のあたりもすっきり剃り上げられているので
「おばぁちゃんちに行ったのか」と問うたら
「おばぁちゃんの手が大変だ」と言う。

結婚して一時同居してもいた。
息子誕生と共に離婚覚悟で私が息子を抱いて家を出てから
ずっと別に暮らしている。
几帳面すぎる姑と大雑把過ぎる私と、水と油。
姑から超アバウトな夫が生まれた事がまた不思議だ。

死に際に夫が『一緒に暮らして』と漏らしたけれど
お互いにそれは望んでいない事だからと
承服はできなかった。


『たいへん』とはどういう状態なのか
息子に問うても要領を得ない。
怪我をしているにしても
息子の散髪をちゃんとしていると言うことは
右手は大丈夫なんだろう。
息子に問うても要領を得ないので、
逡巡したけれど、息子を伴って様子を見に行った。

一度、通帳がなくなって私が疑われた事もあり、
あの時より姑は高齢となっているし、
金を持たない寡婦の身となった今、
どうも一人で姑の家にあがっては
嫌疑をかけられるのではないかと
余計な気まで回して、息子と一緒が安全策に思えた。

姑はテレビのある居間で、夕食後といった感じで
テーブルには食べ終えた空の食器が並び
左手が腫れて包帯ネットがされているのを除けば
平生と変わりない。

ささいな段差で転んで痛かったけど放っておいたら
夜、腕から血が垂れてきたので、
翌朝、病院に行って手と腕を縫ってもらったと言う。
それが昨日の話で、さすがに今日は店は閉めていたそうだ。

孫だからスペシャルパージョンだったのだろうが
孫だから手が治ってからでも差し支えなかろうに。
平然と散髪してもらっている息子も息子。
状況判断のまずいアスペならではってことだろう。

縫ったばかりの手を動かしてもまずいだろうに
どうやっていつもと同じようにきれいに片手で散髪できたのか?
熟練のたまものと呆れたり感心したり。

常日頃
店兼自宅の周りには美しく花を管理し
近所に住む3人で作っていた家横の畑を
ひとり減りふたり減りで今ではひとりで耕している。
ひとりでは食べきれないほど収穫があるので、
近所に配ろうと大根を抱えて転んだそうだ。

どうやって片手で夕食を作り、
台所から引き戸をふたつも開けて閉めて
居間もテーブルに運んだのか。
体の状態がどうあっても、日頃の習慣は変えない
この人らしさが見てとれた。

思わず空の食器を片付けた。
『大丈夫』の声を振り切って。
寒い冬も給湯はあれど使わない。
節約のため。
冷たい水で洗えば体がぽっぽしてくると、
同居の時の言葉を思い出す。
居間はぬくぬく暖房があっても、台所には暖房がない。
冷え切った部屋で冷たい水で手だけでなく、体が凍った。
当時、息子がお腹にいた。
実家とのあまりの落差に、そのことにおもいやりのない夫に…
いろんな事を思い出しながら
もう四半世紀の時を経ているのに変わらない台所で
もちろん水で洗った。

洗いながら、
『そうだ洗い方にも片付け方にも一種独特の方法があったけ』
洗ってあげるのは親切でもなんでもない私の自己満足だと
気がついたけれど後の祭り。

まぁ、そこのところは年の功。
若いあの時とは違うのだ。
『おかぁさん、水切りカゴに伏せときますね。』
からっと言い放てた。

助けたくても、手伝いたくてもむつかしい人だ。
気にはなるけど、何とかするだろうと放置に決めた。

昨日、仕事まわりで通りがかったら、
仕事の白衣を着て、店のシャッターを上げている姑が目に入った。
まだ傷を縫ってから数日だ。
思わずハンドルを切って店に駐車。

病院の治療から帰ったところと言う。
昨日は4人、散髪をした。
今日もこれから客の予約があると言う。
抜糸は明日と言う手はどす黒く腫れたまま。
『ここで転んだ』とアスファストのちょっとめくれた部分を
教えてもらった。
足の上がりが悪くなっているのだろう。
ほんのちょっとした段差に蹴躓いている。

抜糸もすまないのに店を開けて大丈夫かと問えば

 『何もしないのはたいくつで、たいくつで』

と言う。
働いて、働いて、働き者一筋。
一度一緒に家族で旅行をしたけれど、くつろぐと言う雰囲気ではなかった。
宿でもバタバタ荷物の片付けやら、ともかくじっとしていないので
だらだら一家の我らはどっと疲れた。
体を動かす事以外の時間の使い方には戸惑いがある人なのだ。

店横の畑にも店前の花壇にも草1本見つからない。
整然と野菜が並び、花が並び。
我が庭の雑草と混在して、
こぼれ種の好きに咲かしていると大違い。

会社の名入りの軽四車を発進したら、
ウインカーを出して入ろうと待っている車とすれ違った。
ぱっと見、60代の姑の客だ。
客は姑の歳を知っているのだろうか。

自分が姑に接する時は
営業バージョンの顔や声のトーンであることに気がついて
思わず苦笑しながら、仕事の顔で本来の訪問先へ向かった。

姑には姑の生き方があって、干渉も感傷も無用なのだ。
SOSがきたら放置できない
私自身の面倒くさい性格も分かってしまった。




Amazonでお買い物

2007-03-06 07:46:14 | Weblog
昨日、Amazonから
仕事関連の本が3冊と中島義道さんの『私の嫌いな10の言葉』が届いた。

いつも宅配の不在カードが入っていて、再対配達をお願い。
夕暮れから闇の時間に変わった頃、
油のはねる音、水音、換気扇の音でキッチンに居る
私のまわりは音に溢れている。
きまぐれにたまにしかならないドアベル。
毎回、玄関で大声で呼ばれて気がつくことが多い。
宅配ドライバー泣かせの家だろうと、
毎度、すまない気がする。

女性ドライバーだった。
がっちりさっぱりした性格の人に見えた。
重たいものもあるだろう。
息子に聞いたら
息子の事務所にも女性のドライバーさんが居られるそうだ。

重い物がもてなくて、家にデッドゾーンが広がっている我が家…
介護保険外の実費家事援助の話をする福祉業者さんに
単発でレンタルハズバンドもしないかとつい軽口を^^;
我が家の惨状回復に、力持ちオタスケマンが欲しい。
女手ではとてもとても無理だワンと言う甘えに、
いたく反省して女性ドライバーからAmazonの本を受け取った。

仕事の本は値も張ったけど、職場で見よう。
さっそくさっそく、『私の嫌いな10の言葉』
中島さんはおもしろ~~い
そうそう孤独なんたらって本が気になったのよね。
Amazonを開けると

 合わせていかが?
 それ買った人はこんな本も買ってます。

ついついあれとこれと

 レジに進む

悩みつつ、
よし!春の靴とスカートを止めよう。
と決意して、
思い切って購入決定ボタンをクリック。

釣られて送料ゼロの1500円を越える金額にあわせている内に
あれれ~はるかに越えてつい注文。
だってAmazonさんはおすすめ上手なんだもの。


  ハハの浪費癖は前からなんですが、
  認知症と絡んで
  叱ることも
  お金を取上げることもできなくて悩んでいます。

お片付けのできなくなった姑さんのために
腐った高級食材やら
投げ散らかして収集がつかなくなった高級なお衣装を
遠路、整理整頓に来られた
ユニクロファッション嫁さんの話。
地域の生活指導員もなさっているそうで、
姑となると…とうなだれておられた。

ショッピングの女王中村うさぎとはいかないけれど
若干、そのケあり…
明日は我が身と
身を小さくしてあの時は反省したはずのワタクシ…
また買っちゃった。

な~~んにもしなくて転がって、
猫のいびき歯軋りを聞きながら
お腹が空いたらカウチポテトで
一週間でいいから、3日でもいい、丸々1日でもいい。
過ごして見たいなぁ~

働かなくっちゃムダ使いもできない。
なんだか矛盾だけど、働け、働け
息子は休みだって、まだ寝ている。
『自閉症スペクトラム青年期・成人期のサクセスガイド』も
息子が読まなくて
私が読む気まんまんでそこにある。
息子は私と違って、本はものすごく時間をかけてていねいに読む。
味わって、反芻して、読み終わる頃には本がボロボロになっている。
小説は新聞小説が、一回づつ短くていいそうだ。
小説はいきおいでその世界へ溺れこみたい私と正反対。

今朝、枕元に積んだこれから読む予定の本がなだれ現象
読みたい好奇心に読む速度と暇が付いていかない

中島さんの『働くのがイヤな人のための本』も
今回の注文に確か入れたような…

ひとを<嫌う>ということ   中島義道

2007-03-04 20:04:15 | 
ひとを“嫌う”ということ

角川書店

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キライな人がいっぱい居る。
キライだけど逃げられない避けられない
職場のあの人この人。
血族、姻族のあの人この人。

怒りの本に続いて『嫌う』と言う感情について
中島氏の切り口に大いに興味を持ってページをめくった。
好きがあれば嫌いもある。どちらの感情も自然なのだから、
嫌いを封じ込めず、罪悪感や負の気持を持つことなく
人生の深み、妙味としようじゃないのって
提案になんとなく胸のつっかえが降りる。

嫌いの原因分析をすると自分自身を知ることにもなる。
自分だって誰かが嫌っている。
自分だって嫌っているのに、
嫌われていることに傷つくこともあるまいと
私は思う。
みんなに好かれようと言う無駄な努力は
逆にケッって気分にさせる。

最後に人間嫌いの自己嫌悪についてのくだりは
息子の気持を覗いているようだった。
自己嫌悪における自己愛。
自分は傷つきたくないから攻撃的に自分が嫌われる前に人を嫌う。
このあたりは『孤独について』に詳しく書いてあるそうな。
当分、中島義道と言うおそらく変人?にハマリそう。