愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

安倍晋三首相の前でよく言った!

2014年08月10日 02時43分17秒 | 戦争のない世界をめざす

 1945年8月9日は、長崎にアメリカ軍が原子爆弾を投下した日です。ですから、長崎では毎年8月9日に核兵器廃絶と平和を願う式典を行います。そこで、被爆者である、城臺美彌子(じょうだい みやこ)さんが被爆者を代表してスピーチを行いました。

 城臺美彌子さんは、自身の被爆体験から話を始めて、核兵器禁止条約の早期実現のために被爆国の日本が先頭に立つべきだと訴えました。更に城臺美彌子さんは、集団的自衛権行使容認を憲法を踏みにじる暴挙であると安部首相の前で厳しく批判しました。城臺美彌子さんは言います。

 「いったん戦争が始まると、戦争は戦争を呼びます。歴史が証明しているではないですか。日本の未来を担う若者や子どもたちを脅かさないでください。被爆者の苦しみを忘れ、なかったことにしないでください。」

 被爆体験と核兵器廃絶の問題や集団的自衛権行使の問題について話してから城臺美彌子さんは、福島第1原発事故について触れています。原発事故による放射能汚染により故郷に戻れない人々、小児甲状腺がんの宣告を受けて苦しんでいる親子がいることをふまえて城臺美彌子さんは、原発の早急に廃炉を含めて検討するべきだと訴えました。

 城臺美彌子さんは、被爆のサバイバーとして残された時間を命がけで語り継ぐ決意を語っています。城臺美彌子さんが核兵器廃絶と恒久平和を希求する立場で集団的自衛権行使を日本国憲法を踏みにじる暴挙だと安倍首相の前で堂々と明確に言ったことについて私は心から「よく言った。あっぱれ!」と思う次第です。

 安倍首相が広島における平和祈念式典で前年度の文書を流用(コピペ)しました。この事についてネットなどで批判が広がっています。被爆地における平和祈念式典に政治家が出席する際には、どこの誰がスピーチしても冒頭で原爆で亡くなった方への哀悼をの意を示し、核兵器廃絶へ力を尽くすという結論に至る部分については毎年共通の内容になってしかるべきでしょう。しかし、日本と世界の平和をめぐる問題や核兵器廃絶へ向けた取組の状況や到達点などについてリアルに触れれば、毎年違った内容になるでしょう。それなのに、文章のほとんどが前年度の流用ですまそうとは、不誠実に過ぎます。こんな被爆者や被爆地の住民を、国民を舐めきったことをするくらいならば、平和祈念式典に出てくるなと私は安倍首相に言いたくなります。

 城臺美彌子さんのスピーチ全文は東京新聞のHPに載っています。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014080990135521.html 

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