愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

自公・安倍内閣のTPP参加表明に抗議する!

2013年03月21日 02時13分18秒 | JCPの活動、国民運動、国内の政治・経済等



 3月15日に安倍首相がTPPに参加表明しました。TPPは、例外なき関税撤廃と例外なき非関税障壁撤廃を基本的枠組としています。安倍首相は、(強い交渉力で)守るべきものは守ると言っていますが、これは、見え透いた欺瞞です。TPPそのものに米、小麦、牛肉などすべての関税撤廃を要求する内容が盛り込まれています。また、非関税障壁の例外なき撤廃ということだと公的医療保険制度が解体されることなどが懸念されるところです。他には、地方自治体が地域の中小業者を支援するために講じている様々な施策が非関税障壁として扱われて破壊されることさえ懸念されるところです。

 根本的に言うと、TPPにはあとから参加交渉をする国の権利が同等に保証されていない問題があります。TPPの大本の提唱国はアメリカやカナダです。参加交渉する国々の権利が同等に保証されていない状況下でTPPに参加するということは、基本的枠組においてアメリカとカナダの言うがままになるということです。大本の提唱国の敷いたレールにそのまま乗っかること以外にTPPに参加する道のないのが実態です。

 例外なき関税撤廃と例外なき非関税障壁撤廃で良い味を占めることの出来るのは、自らの資本力にものを言わせて国境を超えて活動する、グローバル資本だけです。アメリカを含めてTPP締約国内の少なくない中小企業は、関税撤廃、非関税障壁撤廃をされれば、グローバル資本に打ちのめされ倒産・廃業に追い込まれていきます。

 TPPの具体的交渉内容は、秘密裏に行われて詳細が分かりにくいところですが、例外なき関税撤廃と例外なき非関税障壁撤廃は、締約国内における中小企業や農漁業や医療制度など、国と地域の実態に応じた特別な施策を必要とするものを全て取り払ってグローバル資本と同じ競争条件を機械的に押し付けることに繋がっていくわけです。このようなことを考えると、TPPはグローバル資本、特にアメリカ系のグローバル資本による世界支配のための装置である事が分かってきます。

 日本の経済主権をはじめとしておよそ民族自決権を保持しようということであるならば、TPPに参加すること事態が根本的に間違っています。

 安倍首相によるTPP参加表明は、日本国を事実上アメリカの経済覇権の人身御供にする売国的暴挙そのものです。自公・安倍政権には売国奴という言葉こそ相応しいです。私は、安倍首相によるTPP参加表明を満身の怒りを込めて表明する次第です。

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