愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

ホモ・サピエンス(人類)の種族としての存続を脅かす敵

2014年08月11日 17時07分22秒 | 戦争のない世界をめざす

 私は、田母神俊雄氏などのように核武装への野望を掲げている奴等及び核兵器に固執する奴等に対して明確なる敵意を抱いている。これには、私が左翼で田母神俊雄氏などが極右だからというに留まらない訳がある。

 1945年8月6日には広島に、同年8月9日には長崎にアメリカ軍が原子爆弾を投下した。原子爆弾がもたらす強力な熱線や爆風そのものが多数の死傷者を出した。だが、他の通常兵器と質的に異なる被害を原子爆弾がもたらした。原子爆弾投下された時に生き延びても、その後に放射能障害(原爆症)に苦しんで死んでいく人々が長期にわたって絶えない。また、原子爆弾投下後に遺体の回収などに従事した兵士や親族の安否を確認するために広島や長崎を訪れた人々の中にも残留した放射性物質によって被爆(入市被爆)して放射能障害を発症して死亡する人々が少なからず出た。入市被爆と言われた事柄が放射性物質を飲料水や食料などを通じた内部被曝であることは、今ではよく知られていることである。1954年3月1日第5福竜丸は、マーシャル諸島近海で操業中にビキニ環礁でアメリカ軍が行った水爆実験に巻き込まれた。そして、船員、船体、捕獲したマグロに放射性物質が降下し、帰国後に船員が放射能障害を発症して死んだ。核兵器は、他の通常兵器と違って時間と空間を限定できない被害を生じさせる。

 以上のように考えれば、核兵器とホモ・サピエンス(人類)は、明らかに共存不可能である。よって、私は、田母神俊雄氏などのように核武装の野望を掲げたり核兵器に固執する人物や勢力を、たんに政治的立場の対立によるのではなく、ホモサピエンス(人類)の種族としての存続を脅かす敵だとみなしている。

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