法務省が2017年7月13日、2人の死刑囚に対する死刑を執行した。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017071300409&g=soc
死刑を執行した2人のうちの1人は再審請求中であった。死刑制度の存続に対して賛成するか反対するか以前に再審請求をしている人に対して死刑を執行するのは間違っている。袴田事件のように半世紀近くに渡って無実を訴えて再審開始及び即時釈放が決まった事例がある。この事件においては、静岡地裁は、再審開始決定をするとともに捜査当局による証拠捏造の可能性を指摘した。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG27014_X20C14A3000000/
死んだ人間は絶対に生き返らない。故に、死刑を執行した後で冤罪が判明するという事態は、実に取り返しがつかない。再審請求中の人に対する死刑執行は、無実の人を処刑する可能性を増大させる。実際に飯塚事件のように死刑を執行した後に冤罪が判明するという事態が日本で生じているのである。
http://www.magazine9.jp/don/130206/
法務省は、越えてはならない一線を超えた。私は、法務省に対して満身の怒りと抗議の意思を表明するものである。