愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

2011年 民主党裏切りと転落の1年

2011年12月31日 22時48分14秒 | JCPの活動、国民運動、国内の政治・経済等



 日本共産党の市田書記局長が2011年を振り返っての見解を述べています。

 2011年を語る上で東日本大震災と福島第1原発事故を抜きにして語ることはできません。

 東日本大震災は、東北3県を中心にして広範囲に未曾有の被害をもたらしました。震災によって電力系統を喪失した福島第1原発事故は、歴代政権と電力会社が一体となって振り撒いた「原発安全神話」の欺瞞性を明らかにしました。野田政権は原発事故について「収束宣言」を出しましたが、いまだに放射性物質の飛散が止まっていないわけですから野田政権の言い分は極めて見え透いた嘘と言うほかありません。

 2011年は日本国の国家としてのあり方が厳しく問われました。危機的な状況の下では物事の本質が抉り出されてきます。

 東日本大震災からの復興は、被災地域住民の生業再建を基礎に据えて考えるべきです。ところが、民主党政権が考えていることといえば復興特区などといって住民の声を汲み上げること及び生業再建はそっちのけで東北地方を大資本の草刈場にする発想ばかりが際立っています(http://www.reconstruction.go.jp/topics/2011/10/000220.html)。東日本大震災復興対策本部のページをどこをどう見ても被災地域住民の声を汲み上げて生業を再建していくのかという記述も発想がありません。これでどうして住民の生活と営業を再建できるでしょうか。民主党政権はいった誰のための震災からの復興をしようとしているのでしょうか。政府が打ち出した復興特区は、まさに貧困と格差を広げた小泉構造改革路線を東日本大震災からの復興に持ち込んだものです。このようなやり方では真の復興はありえません。

 東京電力が稼動させていた福島第1原発事故に対する政府の対応はお粗末の一言です。問題の解決に対して政府が責任をもってイニシアティブを握るどころか事故を起こした東京電力、住民との関係では加害者である東京電力に丸投げという始末です。

 歴代自民党政権(自公政権含む)は、原発安全神話を振り撒き国民を欺瞞して日本列島に54基もの原発を建てるに至りました。2011年3月11日の東日本大震災に起因して福島第1原発事故が発生し、いまだに放射性物質の飛散が止まっていません。メルトスルーして格納容器に流れた炉心がどうなっているのか、原子炉近くには誰も近寄ることができないために確認のしようがありません。最悪の場合は、炉心のメルトアウトということさえ可能性としては否定できません。それにもかかわらず、野田内閣は、12月16日に原発事故に関して「収束宣言」を出しました。これほど見え透いた嘘はありません。このような見え透いたことを野田内閣がするのは、この期に及んでいまだに原発推進に固執しているからにほかなりません。

 東日本大震災と福島第1原発事故は、被災者に心を寄せて復興にとりくむのかどうかということが問われます。民主党政権はここぞとばかりに東北地方を大資本の儲けの場にしたてようとしています。住民は実態として無視されています。こういうところに政権の立場が問われます。原発事故に関しても東電に全面賠償をさせるようにするべきところを被害をなるべく小さく見せようとして情報を隠して隠し切れなくなった事柄を小出しにするという不誠実ぶりを東電と政府が一体となって見せています。

 2009年の総選挙では、貧困と格差を拡大して国民から希望を奪った自公政権に有権者が政権からの退場を突きつけました。貧困と格差を拡大していく状況を転換して欲しいという国民の声があってこそ民主党が与党の座に着いたわけです。しかし、民主党政権が発足してから首相が変わるたびに 結局のところ民主党は、従来の自民党政治(事項政権時代含む)の悪政を継承して推進する立場でしかなかったのです。

 2011年の日本を3月11日の東日本大震災と福島第1原発事故を抜きに語ることはできません。未曾有の大災害と事故は、日本共産党の市田書記局長が述べているとおり、今までの新自由主義のやり方が破綻をきたし、政治のあり方の根本を問いかけています。情勢は、財界とアメリカ中心主義政治からの根本的転換を求めています。 

 2012年は総選挙の実施の可能性が濃厚です。日本共産党以外の各党も総選挙を睨んでいると各方面から聞き及んでいます。日本共産党が第4回中央委員会総会で提起しているように来るべき総選挙では反転攻勢を実現し、2012年を政治革新元年としていこうではありませんか。


日記@BlogRanking 人気ブログランキングへ


膝の上にのせて弾くハープ/ラップハープ

2011年12月31日 14時20分47秒 | 音楽、その他文化関係



 日本でHarp(ハープ)というとグランドハープが真っ先に思いつくでしょう。グランドハープは、大きさを考えると一般家庭で保管するのは難しいでしょう。とくに、日本の住宅事情を考えると。値段もグランドハープは、1000万円ほどするので一般家庭では購入すること自体が無理っぽい。

 ヨーロッパのハープにはグランドハープの他にアイリッシュハープがあります。動画で演奏されているのは見た感じだとアイリッシュハープの系統のように思われます。

 演奏しているのは、アルパ奏者・神山里映子さんです。ArpaはHarpのスペイン語表記です。この動画は、アルパ奏者・神山里映子さんのブログで見つけました。
http://rie-arpa.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/23-16f5.html 

 弦を本来指で弾く楽器だそうですが、アルパは爪で弾く楽器ですから、職業柄爪を切るわけにはいかないそうです。そのため、ここでは神山里映子さんは弦を爪で弾いています。

 ラップハープはサイズの小さい割には豊かな音色が出ています。

日記@BlogRanking 人気ブログランキングへ


【You Tubeより】「未来の友達 / Mirai no tomodachi」

2011年12月30日 21時26分19秒 | 音楽、その他文化関係



 友人がFacebookでリンクシェアしているのを見て上の動画を私は知りました。日本では、東日本大震災の関係の報道をほとんどしなくなりました。しかし、復興への長い道のりが終わったわけではなく、被災地域の住民はいまだに不自由な生活を強いられています。

 東日本大震災から9ヶ月を過ぎても世界では被災地域・住民に心を寄せている人々がたくさんいることを知ってください。


日記@BlogRanking 人気ブログランキングへ


【You Tube より】悪魔・野田・TPP/制服向上委員会

2011年12月30日 15時41分33秒 | 音楽、その他文化関係



 反骨アイドルといえる制服向上委員会の新曲が動画サイトYouTubeにアップされていました。

 民主党政権は、発足してから現在に至るまで国民に対する背信の日々でした。民主党政権は、2009年の総選挙で民主党自身が掲げたマニフェストを破り続けました。

 鳩山内閣、菅内閣と…民主党政権は、首相が変わるたびに本性を丸出しにしてきたと言いますか、誰が見ても明らかなほどに自民党帰りしてきました。それでも、鳩山首相は、「普天間基地の県外移設」ということを打ち出したり(結局反故にされました)、菅首相は、個人的見解と言いながらも「原発に頼らない社会」(これも反故にされました)ということを言い出し、支配層から見ても「動揺と迷走」を繰り返していきました。そのために鳩山、菅の両内閣ともに労働者はじめ勤労者各層の側からも支配層(財界、アメリカ帝国主義)からも見放されて退陣に追い込まれました。

 現在の野田内閣は、鳩山内閣と菅内閣から「教訓」をくみとった結果、財界とアメリカの使い走りに徹している始末です。TPP参加交渉推進、原発固執、消費税増税路線が野田内閣の財界、アメリカ使い走りという姿勢の最たるものです。こんなダメな内閣はありません。これでは何のための政権交代なのかと言わざるを得ません。

 そういうわけで、反骨アイドルと言える制服向上委員会から「悪魔・野田・TPP」という曲が発表されたのです。

 「悪魔・野田TPP」という曲は曲調こそポップアイドルのものですが、その精神は正統派ロックそのものです。


日記@BlogRanking 人気ブログランキングへ


政府は、食の安全をどう考えているのか/BSE規制緩和とは狂気の沙汰だ

2011年12月28日 02時02分57秒 | 農業・食糧問題



 日本共産党の紙智子議員の国会での追及をご覧いただくとお分かりですが、政府はどう考えても国民の食生活の安全をまじめに考えているとは思えません。

 生身の身体で生きている以上は、どんな人でも日々様々な食物を摂取して命をつないでいます。それだけに、食糧安全保障は、国民の命と健康の根本に関わります。

 どんな政治体制・社会体制を採用しようとも政府には国民の生命と健康を保持し、国民生活の向上に対して責任があります。まじめに国民の生命と健康を守ろうとしないかつての自公政権と現在の民主党政権には統治者たる資格を欠くとしか言いようがありません。


日記@BlogRanking 人気ブログランキングへ


Latin Fusion Project&Inercia Christmath Joiont Concert

2011年12月25日 22時32分57秒 | ラテンアメリカの政治革新、文化等



 12月23日に大倉山記念館にて“Latin Fusion&Inercia Christmath Joiont Concert”(ラテンフュージョン&イネルシア ジョイントコンサート)があり、私はそこへ行きました。上の動画はそのときに収録されたものです。

 出演者は以下の通りです。

アルパ:神山里映子さん
ベース:赤塚祐亮さん
ボーカル:Nokaさん
ギター:福井伸治さん

 ラテンフュージョンプロジェクトのコンサートは10月29日にもあったのですが、あの日は、「江戸川健康友の会平井準備支部」の一泊旅行があって穂高荘まで行ってきたのでいかれませんでした。12月23日に念願かなったということです。

 今回は、南米の昔からの素朴な民族楽器の音色だけではなく現代風アレンジの少しファンキーな色彩がありました。

 アルパ奏者の神山里映子さんは、赤いドレスがよく似合う美人です。Nokaさんの歌を聴くのは12月23日がはじめてです。ギタリストの福井伸治さんとのユニット結成自体が最近ですからね。Nokaさんを見たときは、可憐な女の子とはうわさに聞いておりまして実際に可愛かったので「あっ!かわいい」と思いました。Nokaさんの歌を聴いていると声が綺麗で同時に力もあり、僕はものの見事にNokaさんの歌声に魅了されました。神山里映子さんのアルパ演奏は、いつ聴いても繊細でときには力強く演奏していて僕は魅了されます。

 12月23日のコンサートで、クラシックギターとフォークギターとの一番の違いを福井伸治さんがお話しました。当たり前のことですが、クラシックギターではナイロン弦が使われます(昔はガット弦、つまり羊の腸)。フォークギターではスチール弦が使われます。実は、僕はお恥ずかしながらクラシックギターとフォークギターとの一番基本的な違いすら知りませんでした。

 ラテンフュージョンプロジェクト&イネルシアジョイントコンサートでは、ベース担当の赤塚祐亮さんが楽器のことになると思いのほか熱い想いを持っていることを見ることができました。普段は、赤塚祐亮さんは、アルパ奏者の神山里映子さんのギター伴奏をしていることが多いこともあって、立場上神山里映子さんのアルパ演奏を引き立てることが求められることがあってか普段は赤塚祐亮さんは控えめにしているので彼の意外な面を見ることができたのも良かったところです。エレキベースはロックバンドなどでよく見かけるわけですがどういう楽器なのかを正確に知っている人はあまりいないですので機会があるときにベースの話を聞くことができたら良いかと思います。

 今後も“Latin Fusion Project”および“Inercia”が期待できます。来年が楽しみです。


日記@BlogRanking 人気ブログランキングへ


「イゲラの聖エルネスト」と呼ばれた革命家

2011年12月25日 19時43分55秒 | 現代に活きる Che Guevara の志

 ラテンマニアな人ならば知っている人も少なくないでしょう、Che Guevara (チェ・ゲバラ)というキューバ革命の英雄を。チェ・ゲバラが1967年ボリビアで処刑された後、いつの日からか「赤いキリスト」、「イゲラの聖エルネスト」と呼ばれるようになっていることを。



 ビートルズのジョン・レノンはチェ・ゲバラのことを「あの時世界で一番格好いい男だった」と言ったことは知る人にはよく知られていることです。



 私には、特定の個人を神格化するような考え方はありません。それどころか、個人を神格化することは、民主主義に反するので反対です。それにもかかわらずボリビアの一部地域においてチェ・ゲバラが聖人扱いみたいになっているのは彼自身の生き方とこれに帰結した死に方によるのでしょう。

 キューバ革命後にチェ・ゲバラはキューバ代表で国連の舞台に立ち、第3世界の立場で大国に対しても臆することなく、大国の横暴に対して世界の誰よりももっとも厳しく徹底した対決姿勢を見せました。

 植民地支配の影響などによって貧しい境遇にある発展途上国において社会進歩のために奮闘している人々にとって国連におけるチェ・ゲバラの姿は希望だったにちがいありません。




 チェ・ゲバラは、キューバ革命後に工業大臣の要職に就きますが、後に政府要職からはなれてキューバの市民権を返上して再びゲリラ戦士として戦いの地に赴きます。そして、1967年の9月にチェ・ゲバラはボリビアで政府軍に捕らえられて裁判にかけられることもなく銃殺されます。

 チェ・ゲバラは、キューバ革命政権における要職を離れて市民権を返上した後にコンゴとボリビアへ戦いに行きます。いずれも、歴史が示すとおりに失敗に終わっています。コンゴとボリビアでは歴史的背景などが違いますが、共通していることは「革命の輸出」です。それぞれの民族の運命を決めるのはその民族です(民族自決権)。「革命の輸出」は民族自決権擁護の点で非常に問題がありました。コンゴにしてもボリビアにしても現地の戦士の要請に基づいてチェ・ゲバラが軍事顧問として臨むならばまだしも現地から見て外国人であるチェ・ゲバラが司令官として戦っていたということに間違いの根本があります。

 詳細な点はともかくとして、革命論におけるチェ・ゲバラの誤りの概要については今更論争するまでもないことです。誤りは誤りとしてはっきりさせておくべきです。

 革命論としてチェ・ゲバラの戦い方に誤りが含まれていてこれが1967年のボリビアにおける悲劇の根源だったことは間違いありません。それにもかかわらず、チェ・ゲバラがボリビア政府軍によって処刑されてから40年後が経過した時のボリビア大統領選挙において当選を果たしたエボ・モラレス氏が大統領就任演説において「この戦いはゲバラに続くものだ!阻害されさげすまれてきた私たちの歴史を変える」とこぶしを振り上げたのは、後にチェ・ゲバラが本当は誰の味方だったのかということについて時の経過とともに、政治変革のために戦ってきた人々の手によって知れ渡ってきたからでしょう。

 ボリビアの宗教文化をふまえるとチェ・ゲバラの死に様がキリストが処刑された姿と重なったのかもしれません。このことが、チェ・ゲバラに対して「赤いキリスト」とか「イゲラの聖エルネスト」と呼ばれることに繋がっていったと、私は見ています。




 私自身は行ったことがありませんが、キューバには上の画像のビルがあって夜になるとライトアップされるそうです。

 キューバでは「チェのように生きよう!」とうのがスローガンのようになっていると聞いたことがあります。チェ・ゲバラは、歴史上の人物の中で見ても、世界の中で虐げられてさげすまれてきたような人々の味方として生きて戦ってきたということではもっともブレない人物と言えるでしょう(だからジョン・レノンがチェ・ゲバラを「あの時、世界で最も格好いい男だった」と評したわけです)。ですから、キューバにおいて「チェのように生きよう!」というのは、世界で最も弱い立場にある人々の味方になって生きようという意味です。

 私は、キューバでの現状のすべてを肯定的に見ているわけではありませんし、チェ・ゲバラの行ったことのすべてを肯定的に見ているわけでもありません。それでも、私がキューバ革命やチェ・ゲバラの志に連帯の気持ちを持っているのは、誰も見捨てられることのない政治と社会をつくることにあります。

 日本はもちろん世界を見渡しても貧困と格差が広がっています。アメリカの丹生ーヨークのウォール街においてごく一部のそれも全体の1%に過ぎない人が富を独占的に有しているのは不条理だということを主張した「占拠」運動が始まり、これが拡大しつつあります。一般市民に運動が拡散しつつあるようです。運動に参加している個別的な人々が意識しているのかしていないのかとうことはともかくとしてニューヨークのウォール街「占拠」運動は、貧困と格差を拡大してこれに対して解決能力を有しない資本主義経済そのものへの抗議としての意味合いを持つといえます。

 現在の日本国は、私が思うに棄民国家としか言いようがありません。3月11日に起きた東に本題震災と福島第1原発事故への政府の対応を見ていると住民の生業再建に政府が責任をもって本気で取り組もうとしていません。福島第1原発事故についても政府が住民の生命と健康を放射性物質から守ろうと真剣な姿勢を持っていません。それどころか、菅政権後に発足した野田内閣は「財界・アメリカ使い走り」内閣としての様相を呈しています。2009年の総選挙において民主党自身が掲げたマニフェストをかなぐり捨てて国民の期待を裏切りひたすらアメリカと財界にご機嫌を伺う民主党・野田内閣はいったい誰のための政府をつくろうというのでしょうか。

 キューバの真似をしようということではありませんが、これからの日本のあり方として「国民を一人も見捨てない政府」づくりを展望すれば、キューバ革命の精神とチェ・ゲバラの志に改めて私は連帯の意思を持ち続けようと思います。


日記@BlogRanking 人気ブログランキングへ


天使の歌声

2011年12月23日 03時39分16秒 | ラテンアメリカの政治革新、文化等



 アルパ&メゾソプラノの歌声を披露しているのは、池山由香さんです。池山由香さんが披露している曲は Chiapanecas (チアパスの娘)です。

 チアパスはメキシコの南に位置する州です。ここには、マヤ文明を建設した先住民族の末裔が住んでいます。

日記@BlogRanking 人気ブログランキングへ


Duo QunArpa クリスマスライブ2011@近江楽堂へ行きました

2011年12月23日 03時15分24秒 | 音楽、その他文化関係

 ケーナ奏者の八木倫明(やぎりん)さんとアルパの弾き語りをする池山由香さんとで成り立っているのが"Duo QuenArpa"です。12月21日(水)の午後7時から東京オペラシティ3階にある近江楽堂で Duo QuenArpa のクリスマスコンサート(夜の部)がありました。



 コンサートプログラムの詳細は上のチラシの画像をクリックすると拡大画像が出てきて見えます。



 近江楽堂はカトリックの礼拝堂を模したつくりです。



 近江楽堂には、マリア像があります。ここのマリア像は楽器を持っています。コンサートホール仕様と言うところでしょうか。クリスマスが近いこういう時期にはとくにぴったりですね。



 これは、プログラム終了後のアンコール時の画像です。やぎりんがトナカイに扮しています(クリスマスライブなので)。池山由香さんサンタクロースの帽子をかぶり、アルパを演奏しながら天使の歌声を披露しました。

 Duo Quenarpa はケーナとアルパの見てのとおりケーナとアルパの組み合わせです。また、池山由香さんによるメゾソプラノの歌声はのびやかで聴く人を魅了します。太陽のように生きいきとした表情で演奏するのが池山由香さんの魅力です。

 Duo QuenArpa のコンサートではやぎりんのガラクタ楽器とオヤジギャグが会場の雰囲気を和らげます。ケーナとアルパとの組み合わせにおいてアルパがきらびやかな同時に優しい音色を出しながら風を想起させるケーナの音色が癒しの効果を生み出します。ケーナとアルパは南米では共演することがほとんどありません。日本でもケーナとアルパの組み合わせはなかなかないと思われます。また、アルパの弾き語りは日本では極めて珍しいです。アルパを演奏しながら歌う音楽家を私は池山由香さん以外には知りません。

 実は、ケーナとアルパというと他にはない組み合わせで珍しいし実際そうですが、発送としては、グランドハープとフルートの共演と同じ発想です(このことは以前にやぎりんから聞きました)。

 コンサート会場であった近江楽堂の音響はすばらしいと素人ながら私自身が感じます。近江楽堂の天井は先に画像で示したとおりカトリック教会の天井のようにドーム状です。これが、ケーナとアルパの音色と池山由香さんの歌声が、目をつぶりながら聴くととくに上からも包み込んでくるような音色を生み出しているようです。池山由香さんお歌声を天使の歌声と形容しましたがこれは決してお世辞の類ではありません。もちろん、池山由香さんの歌声がのびやかで綺麗あるし、ホールのつくりが歌声をいっそう引き立てていました。やぎりんの言葉を借りるとホール自体が楽器といえます。蛇足ながら、近江楽堂で賛美歌が歌われたら神々しくありがたい雰囲気が生まれそうです。

 今後も色々な機会に Duo QuenArpa の演奏を聴きに行きたいと思います。何らかの形で Duo QuenArpa を呼ぶことができたらいいなあとも私は思いました。

日記@BlogRanking 人気ブログランキングへ