愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

第85回中央メーデーへ行こう!

2014年04月30日 18時34分21秒 | 人間らしく働くルールの確立を

 2014年5月1日(木)に東京都・代々木公園にて第85回中央メーデーが開催されます。

 メーデーの起源は、1886年にアメリカの労働組合が8時間労働制を要求してストライキやデモ行進を行っったことです。当時は12時間とか14時間労働が当たり前でした。アメリカの労働者は、1日24時間のうち第1の8時間を仕事のために、第2の8時間を休息のために、第3の8時間を(労働者の)好きなことのためにという要求を掲げて8時間労働制を勝ち取りました。ん?ブラック企業が現在日本で社会問題になっているわけですが、12時間とか14時間労働が日本でも当たり前のように横行してますよ。ってことは、日本の労働環境は19世紀なみということになりますねえ。ヨーロッパ諸国へ目を向けると、例えばフランスでは週35時間労働制が導入されているし、そもそも残業が殆ど無いのです。1日あたりの労働時間の上限だってヨーロッパ諸国の少なくない国々では決まっています。ヨーロッパ諸国も日本も資本主義国ということでは共通しているのにねえ。ヨーロッパ諸国の資本家は日本の資本家より優しいのでしょうか?いえ、そんなことはありません。ヨーロッパ諸国でも19世紀においては、児童が工場などで酷使される実態がありました。貧しい家庭の子ども達は家庭を支えるために働いて学校にも行かれず、教育を受けられなかったがゆえに大人になっても貧困から抜け出せない、こんな状況が19世紀のヨーロッパではあったのです。ヨーロッパ諸国、特に北欧諸国といえども最初から福祉大国だったのとは違います。ここでは、詳細は触れませんが、イギリスのチャーティスト運動とかパリ・コミューンなどのような人民の戦いが積み重なって現在のヨーロッパ諸国の到達点があることは、紛れも無い真実です。21世紀にもなって何故日本では未だに19世紀的な労働環境が横行しているのでしょうか。何故、ブラック企業が社会問題化しているのでしょうか。日本社会の歴史の成り立ちなどを掘り下げると、ひと言では言い尽くせないのですが、やはり、労働者の戦いが弱いから資本の横暴が大手を振ってしまうのです。労働者の戦いの弱さの一端は労組の推定組織率が17%代にまで落ち込んでいる所に端的に現れています。

 日本の歴史とヨーロッパ諸国の歴史とを対比して分かることは、戦い続ければ労働者の生活向上、経済的社会的地位の向上を勝ち取ることができるけど、戦わなければ資本のやりたい放題だということです。2014年5月1日、東京都・代々木公園において、戦う労働組合のナショナルセンターである全労連加盟の労働組合が第85回中央メーデーを開催します。自公・安倍政権の極右の暴走をストップさせるために、ブラック企業を野放しにしないために、私は多くの人びとの第85回中央メーデーへ結集することを心より願う次第です。

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戦う者の歌が聞こえるか

2014年04月29日 22時09分03秒 | 音楽、その他文化関係

 『レ・ミゼラブル』(邦題:ああ無情)では、学生を中心として民衆が街中にバリケードを造って蜂起するシーンがあります。19世紀のヨーロッパでは資本主義の発展に伴い貧富の格差が拡大して様々な社会不安が拡大していきました。当時、ヨーロッパにおいても議会せ民主主義が現在のようには発展しておらず議会がなかったり議会があっても選挙権・被選挙権を有していたのは一部の富裕層だけでした。そのために、民衆には、合法的に自らの要求を掲げて政治を動かす術がありませんでした。だからと言って、人々は社会において貧困と格差を拡がっていくことを黙ってみていたわけではありません。このことが、『レ・ミゼラブル』における社会描写に反映しています。

 現在の日本での現状はどうでしょうか。ブラック企業が横行して日本における労働者をめぐる環境は、19世紀の水準と言う他ありません。自公・安倍政権は「残業代ゼロ」を合法化しようとしています。日本の労働基準法には1日あたりの労働時間の上限を規制する法律がありません。これに輪をかけて「残業代ゼロ」をまかり通せば、過労死・過労自殺が増加するし、賃金労働者の所得の水準が下がっていき、日本社会にますます貧困が渦巻くようになってきます。消費税の問題も深刻です。自公・安倍政権は、民主党・野田内閣が敷いた増税路線のレールにそのまま乗っかり、2014年の4月より消費税率を5%から8%へ引き上げることを強行しました。更に悪いことに、自公・安倍政権は消費税率を2015年10月から10%へ引き上げようとしています。「(政府に)文句を言ってもどうせ無駄」式の声が色々な所から聞こえてきますが、諦めからは変革と希望は生まれてきません。ヨーロッパ諸国においては、労働法制や社会保障制度など、労働者の生活を擁護するための制度水準が日本より高いわけです(ヨーロッパ諸国では学費が大学まで無償であることなど)。これも、自動的にそうなったのではなく、人民の戦いが勝ち取った成果です。

 『レ・ミゼラブル』で描かれている民衆の蜂起は、敗北に終わっています。ヨーロッパ諸国においても『レ・ミゼラブル』で描かれているような敗北を人民は何度も経験したことでしょう。それでも、圧制からの解放を勝ち取るために人民が戦い続けてきました。その成果としてヨーロッパの様々な国々において大学まで学費無償や医療費の窓口負担ゼロが実現しています。戦いを通じてこそ、様々な成果を勝ち取れることを世界の歴史は私たちに教えています。

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【閲覧注意の動画へのリンクあり】戦争は格好良い戦士の英雄譚じゃない

2014年04月29日 18時00分01秒 | 戦争のない世界をめざす

 この動画をブログに紹介しようかどうか非常に私は迷っていました。というのは、非常にショッキングな内容だからです。「この動画」とは、自由シリア軍兵士がシリア国軍の爆撃を受けて下半身が吹き飛び内蔵まで飛び出して死を間近にした兵士が映っている動画です。以前に『はだしのゲン』が描写の「残虐性」を口実にして公立学校の図書館で閉架措置という事実上の焚書坑儒を受けました(広範な批判の故に再び開架されました)。実際の戦争で生じていることには、『はだしのゲン』で描写されていることを遥かに超えるようなことが生じています。実際に、『はだしのゲン』の原作者は、読者層が子どもであることを配慮して、それでも戦争の如何なることかを伝えるために最低限はとの想いで抑制しながら原爆投下された時の街や人々を描写したくらいです。問題の画像のあるページにアクセスすると以下のとおりの警告文が出てきます。

 自由シリア軍兵士が最期に水を飲む場面が映っているのですが、どの年齢の人々にも推奨できる動画ではありません。18歳以上の人だけ動画を視るならば、「CONTINUE」の箇所をクリックして見てください、という旨が書かれているわけです。

 18歳以上の人であっても残酷な描写、グロ描写などへの耐性のない人は無理して動画を視聴しないでください。また、動画を視ている途中で少しでも気分が悪くなった場合には、すぐに動画を視聴することをやめて気分転換などしてください。

 問題の動画は次のURLです。→http://www.liveleak.com/view?i=27f_1383868873

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なかなか怖い動画ですが

2014年04月28日 21時42分38秒 | 自然科学

 フェイスブックで知ったのですが、なかなか怖い動画があります。動画で描かれているのは、地球環境に配慮せずに自然を破壊し続けている人間そのもの姿です。

 自然環境に配慮しながら持続可能な社会を構築するために、経済社会のあり方を根本から見直すべき時が来ています。

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資本主義社会からの離脱を考えて展望するべき時が来ています

2014年04月27日 14時22分42秒 | 国際政治・経済

 貼り付けた動画には、1992年にブラジルのリオデジャネイロで行われた地球サミットにおけるセヴァン・スズキ氏のスピーチが収録されています。英語が分からなくても日本語訳の字幕があるから内容を理解できます。

 セヴァン・スズキ氏は、地球の環境問題及び世界における貧富の深刻な格差に告発しています。

 地球環境問題についてセヴァン・スズキ氏は、絶滅した動物を生きかえらせる方法、死んだ川に鮭を戻す方法など、壊してしまった、壊れてしまったものを元に戻す方法が誰も知らないことを大人たちに突きつけています。私は、セヴァン・スズキ氏のが地球環境問題についてスピーチしているのを聴いている時に福島第1原発事故を思い起こしました。2011年3月11日に東日本大震災を引き金にして福島第1原発で過酷事故が発生しました。放射性物質が広範囲に飛散して日本の東半分は、様々な所にホットスポットがあるように放射性物質で汚染されました。福島第1原発事故そのものの収束の目処が立っていないだけではなくて放射能汚染を取り除く術が私たちにはありません。こんなことは、みんな分かっているはずです。それなのに日本国の政権勢力は原発再稼働と原発の海外輸出に固執している有り様です。自公・安倍政権は、12歳の子どもの分かることすら分かっていないかのような様相を呈しています。

 世界における貧富の格差の問題についてセヴァン・スズキ氏は、北半球に集中して存在する先進国の大量の浪費の問題を告発しています。生まれ育った所によって人生が大きく違ってしまうことをセヴァン・スズキ氏は大人たちに突きつけています。セヴァン・スズキ氏はブラジルのストリートチルドレンが自分たちに言っていたことにショックを受けたと述べています。そのストリートチルドレンは、もし自分が金持ちだったら家のない子ども全てに食べ物、着るもの、薬と住む場所と優しさと愛情をあげるのに、と言っていたのです。世界における貧困と格差の問題はもとより、日本国内だけを見ても社会において分かち合うことが置き去りにされています。自公・安倍政権は、消費税という低所得者ほど重くのしかかる税負担を増やす一方で株式投機による利益や法人税の実効税率を低く抑えたままにして金持ちによる富の「独り占め」を助長してばかりいます。そればかりか、自公・安倍政権は解釈改憲というクーデター的手法で集団的自衛権行使によってアメリカとともに世界の何処へでも戦争に首を突っ込むことばかり考えています。

 セヴァン・スズキ氏は、戦争に使われるお金を環境問題の解決と貧困問題解決のために使うようになれば、地球が素晴らしい星になると明確に大人たちに訴えています。本人が意識しているかどうか、私には分かりませんが、セヴァン・スズキ氏が地球サミットで言っていたことは、資本主義社会の本質的矛盾と限界の問題です。資本主義社会は、環境問題や地球規模の貧困と格差の問題を解決する能力を有していません。子どもでも分かるような問題を解決する能力を資本主義社会は持っていません。

 子どもでも分かることすら資本主義社会に解決できないのであれば、もはや資本主義社会は消費期限切れであり、このような社会のあり方から離脱することを私たちは模索して展望するべき時を迎えています。 

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米国の原発推進協力は迷惑です

2014年04月26日 22時52分12秒 | JCPの活動、国民運動、国内の政治・経済等

 日本にオバマ米大統領が来たわけです。オバマ米大統領は、日本国政府に対して原発推進協力の姿勢を示しました。原発そのものの危険性と福島第1原発事故が全く収束していない、収束するめどすら立っていないのに外国政府首脳が日本国政府に対して原発推進を協力すると言っても、私たちにとって迷惑千万です。

 原子力技術は、未完成であり、原発は一度事故が発生すると空間的に際限ない被害が拡大するし、時間の観点から言えば、世代を超えた被害を生じさせます。電力を生み出す方法は、太陽光、風力、地熱など様々あります。シュールガスを使った発電方法だってあるわけです。日本のような国土の狭い所で、しかも活断層だらけの地震の巣の上で原発を作って良い状況はないのです。原発なくても日本では電力を賄えることは事実を以って明らかです。

 日本が取るべきことは原発からの即時撤退、即時廃炉への決意です。オバマ米大統領の原発推進協力は、日本国民にとって迷惑なものでしかないのです。日本国政府首脳が、米国政府首脳が何をしようと私たちは原発再稼働に反対して、原発ゼロへの声を上げ続けるのみです。

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2014年4月24日 秘密保護法廃止をめざす学習会のご案内

2014年04月23日 02時46分17秒 | 日本国民救援会及び関連の活動

 自公・安倍政権は、2013年12月6日の参議院本会議にて秘密保護法制定を強行しました。秘密保護法は、「何が秘密かは秘密」と国民の目と耳と口を塞ぐ違憲の悪法です。自公・安倍政権は、秘密保護法に先行して国家安全保障会議設置法(日本版NSC)を制定しました。日本版NSCは、アメリカの世界戦略に日本が積極的に加担して集団的自衛権行使を口実にして世界中の何処にでも日本が戦争をできる国にするためにアメリカとの情報の密接な共有を目的としています。秘密保護法、日本版NSC、集団的自衛権行使をめざした解釈改憲への自公・安倍政権の企みは全てつながっています。

 秘密保護法では、法律制定1年以内に施行するものとされています。秘密保護法をめぐる戦いにおいて、秘密保護法がある状況下でも法律を施行させないこと、施行されても執行させないで死文化へ葬り去ることが重要です。戦いを拡げるためには、秘密保護法の問題点や危険性をよく理解することが大切です。そこで、私も日本国民救援会江戸川支部事務局長として呼びかけ人の一人に名を連ねている『秘密保護法をめざす学習会』を有志で開催し、多くの方々の参加を呼びかけます。

日時:2014年4月24日(木) 18時30分~

会場:タワーホール船堀401会議室

講師:鈴木篤弁護士

演題:日本国憲法と秘密保護法

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2014年4月18日 日本共産党江戸川後援会総会にて

2014年04月21日 22時34分19秒 | 都民のための都政をつくろう

 先週の金曜日の夜(2014年4月18日)に日本共産党江戸川後援会の総会があったので私は行ってきました。総会で江戸川選出の河野ゆりえ都議会議員が都政報告の中で話していたことには、失笑を禁じ得ない事柄がありました。猪瀬前都知事が徳洲会グループからの不明朗な5,000万円を受け取ったことで都知事を辞めて今年の東京都知事選挙(2014年2月9日投票日)があり、舛添要一氏が当選して東京都知事に就任した、これは周知のことです。その後、日本共産党の議員が猪瀬善都知事が徳洲会グループから受けた5,000万円にまつわる疑惑解明を舛添都知事に迫った際に都知事は、「そんな(疑惑解明に費やす)暇はない」と答弁したそうです。これには、笑う所ではありませんが、私は失笑を禁じえませんでした。

 東京都政を都民の手に取り戻すためには、都政の利権構造からの訣別が必要であり、このためには猪瀬前都知事と徳洲会グループの問題と疑惑解明は不可欠であります。疑惑解明は、暇があるからやる、暇がないからやらないという問題ではないのです。舛添要一都知事が選挙の時に「世界一の福祉都市」を掲げた以上、掛け声だけに終わらせないで実質的なものにするために、都民の利益になることがらには日本共産党東京都議会議員団は後押ししつつ、都民の利益に背を向けることには毅然たる態度をとって都政に取り組んでいきます。

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2014年4月16日 秋葉原駅前にて三鷹バス痴漢冤罪事件支援行動に参加しました

2014年04月20日 23時04分05秒 | 日本国民救援会及び関連の活動

 2014年4月16日の18時より三鷹バス痴漢冤罪事件で津山正義さんに降りかかった冤罪を明らかにし、公正な裁判を求める訴えがありました。場所は、秋葉原駅前で、ヨドバシカメラが道路隔てた場所に見える箇所です。そこで、私も微力ながら無実の若者のためにできることをしようと思い、事件の真相を知らせるためのビラ配布及び公正な裁判を要求する署名活動に参加しました。

 ということで、上の画像の通り、ゼッケンをつけて署名活動に参加している自分の姿を行動に一緒に参加している仲間に撮ってもらいました(津山さんの顔出しNGです)。

 三鷹バス痴漢冤罪事件の始まりは、2011年12月22日に津山さんが2学期終了後の同僚との懇親会後に交際相手とのデートのために勤務校に置き忘れた財布を取りに戻る時に乗っていたバスで女子高校生から痴漢と間違われて逮捕され、その後起訴されてしまったことです。 事件発生のバスでは、津山さんは脱着しやすいように肩紐を伸ばしたリュックをお腹側にかけてバスの後部に立っていました。しばらくした後に津山さんの前に立っていた女子高校生が睨みながら何かを呟いたのです。トラブルを回避しようとするつもりで津山さんは「ごめん ごめん」と言いました。女子高校生は津山さんの手を掴んで(バスから)「降りましょう」と言うので勤務先校へ向かうバスの中での騒ぎは嫌だと思っていた津山さんは途中の停留所でバスを降りました。津山さんはバスを降りた後で自分が痴漢扱いされていることを知りました。痴漢について強く否定すると女子高校生は「じゃあ帰ってください」と言うから津山さんはバス停から勤務校へ向かって歩き出しました。女子高校生が1台後から来たバスの運転手に「痴漢された」と訴えたために運転手ら3人が津山さんを追いかけて「痴漢の犯人」として逮捕・起訴されました。

 まず、津山さんの無罪に関する事実認定の問題として、女子高校生は、痴漢行為を見たわけでなければ、痴漢をしている手をつかまえたわけではありません。「さわられた」という供述を補完するための客観的証拠はありません。それどころか、バスの車載カメラの記録では、痴漢があったとされる時間に両手のふさがっている津山さんの姿が写っています。この時、津山さんは交際相手の女性に右手で携帯電話を駆使してメールを送信していて反対の左手はつり革に掴まっています。メールの送信に関してはKDDIのサーバーに通信記録として残っています。更に、微物鑑定では、津山さんの手から女子高校生が当時履いていたスカートの繊維が全く付いていません。スカートの繊維はウール100%で化学繊維とくらべて壊れやすく付着しやすいのです。弁護側が女子高校生が履いていたスカートと同じ素材のもので鑑定を14回実施したら14回とも繊維片が付着しました。車載カメラで写っているのは左肩に下げていたリュックサックです。このリュックサックがが女性の臀部に接触することは同じ身長の人を相手にした再現実験でも明らかです。つまり、リュックサックが当たったのを女性が「痴漢」と勘違いしたことが事件の真相です。

 普通に考えて右手に携帯電話を持ち左手でつり革を掴んでいるのでは、痴漢行為をすることは不可能だし、車載カメラに写っている映像を見れば津山さんを無罪と考えるのが自然です。ところが東京地裁立川市部の倉澤裁判官は、バスが工事現場を避けるために曲がって大きく揺れて数秒(正確には3秒)ほど左手が物陰に隠れて映らなくなる場面を捉えて左手の状況の不明な時間があるという推測と憶測で左手による「痴漢」を認定したのです。状況が不明であるかどうかということと行為をしたということとは全く別問題であるし、搭乗しているバスが大きく揺れている時につり革を掴まっている手をわざわざ離すことは常識的に考えられないことです。。右手で携帯電話を持っていて左手だけでつり革を掴まっている状況下において、バスが大きく揺れている時につり革を掴まっている手を離したら転んでしまいます。常識的に見れば、つり革を掴まっている手が3秒ほど物陰に隠れて見えなくなるほどバスが揺れていれば、つり革を通常より強く捕まると考えるのが自然です。この問題に実は倉澤裁判官は気づいていて、それにもかかわらず。「たしかに、バスが揺れている状況の下で、右手で携帯電話を操作しながら、左手で痴漢行為をすることは用意とはいえないけれども、それが不可能とか著しく困難とまではいえない」という理屈で津山さんに有罪判決を下したのです。倉澤裁判官は、事実に基づかず有罪の結論を出すために無理なこじつけをしています。そのため、判決には論理矛盾が生じています。というのは、倉澤裁判官は、(痴漢の)被害が始まったとされる時間に津山さんの両手がふさがっていることを認めています(このことに関しては、車載カメラに写っているから誰もが認めざるをえないのです)。これで痴漢行為を行うとすれば、腕が最低3本必要です。東京地裁立川市部の倉澤裁判官の判決は事実認定と論理に破綻をきたしています。それは、痴漢行為をしていない人に対して有罪ありきで無理な屁理屈を並べて倉澤裁判官が判決を出したからです。

 秋葉原の行動で津山さんは訴えていました。「(自分は)女性だから痴漢冤罪と関係ないと思わないでください。自分の家族や恋人がいつ痴漢冤罪に巻き込まれてもおかしくありません」、「本当は、こんな所に立ってマイクを持つのではなく、生徒の前に(数学教師として)立ちたいんです」

 事実に基づかない見込み捜査と事実に基づかない憶測と推測に基づいた判決で20代の若者の人生が破壊されることは、あってはならないことです。2014年4月16日の秋葉原駅前で行った高等裁判所に対して公正な裁判を求める要請書名は、207筆あつまりました。また、行動には21名が参加しました。カンパが3,100円集まりました。

 2014年5月20日(火)の東京高裁における公判が「弁論」といって弁護側の主張する最後の公判になります。冤罪によって若者の人生が破壊されないように私は今後も三鷹バス痴漢冤罪事件を支援する所存です。

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『救援ひろば2014』を終えて

2014年04月16日 02時01分57秒 | 日本国民救援会及び関連の活動

 

 日にちが少々過ぎてしまいましたが、2014年4月12日(日)に平和と労働センター(全労連会館)にて、日本国民救援会東京都本部主催の『救援ひろば2014』が午前10時より催されました。今回の『救援ひろば2014』のテーマは、受け継ぐ運動と繋げる運動です。日本国民救援会は、人権団体として1928年に結成されて治安維持法による弾圧被害者への救援活動をしていました。1945年に太平洋戦争で日本軍国主義が崩壊して治安維持法がなくなってからは日本国民救援会は、日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤としながら弾圧事件や冤罪事件などのような公権力や資本による不正に立ち向かう人々への支援活動に取り組んでいます。ホットな話題では、袴田事件で袴田巌さんを支援していた団体の一つに日本国民救援会があります。

 まず、最初に日本国民救援会の歴史をまとめたDVDの歴史を振り返り、映像ライブラリーの発足式を挙げました。午前中の部では、日本国民救援会大田支部の事務局長を務めている園加代子さんの過去の弾圧体験を語る弾圧紙芝居は、国家権力の夜叉の顔をリアルに知ることのできるものでした。警察は、拘置している人々を完全に犯罪者扱いし、人間扱いさえしないのです。現在はどうか知りませんが、園加代子さんが弾圧を受けた時は、1970年代だったのですが、12月の寒い時期にも関わらず17時を過ぎると拘置所の職員が帰るからなのか暖房が止まってしまって大変寒い思いをしたり、週1回の入浴も7分しか与えられず絶えず職員に急かされるなどの話しを伺うことができました。いくら40年ほど前のこととはいえ、私は日本の刑事司法が中世並みと世界から批判されるのも無理はないという一面を見せつけられた思いです。

 午後の部は『ブラック司法にお仕置きよ』という題名の寸劇から始まりました。名張毒ぶどう酒事件袴田事件など日本では冤罪が絶えません。死刑が絡んでこないものの三鷹バス痴漢冤罪事件など数々の冤罪事件が日本に存在しています。そこで、寸劇では実際の冤罪事件を基にしてどのようにして冤罪事件が発生するのかを現しました。寸劇では、科学的根拠に欠ける見込み捜査と勝手に作り上げた「ストーリー」に沿って一人の人間を犯人扱いし、ヒラメ頭の判事が警察と検察の言い分を全く検証しないで鵜呑みにして犯人扱いし、推定有罪という近代刑事司法の禁じてを使う様が描かれました。どのような過程を経て冤罪事件が発生するのかということは、冤罪事件を扱った書籍など文章を読むことでも理解できますが、寸劇という手段で目に見える表現を交えることで事態がいっそう具体的に分かりやすくなります。今回の寸劇は、内容が実際にあった事件を基にしているのでそれだけでもリアリティがありました。同時に言えることは、寸劇を鑑賞していた人々の反応とアドリブが相まって劇をしながら元々のシナリオが豊かになりました。これは、通常の観劇では見られない面白さを醸し出していました。

 午後の文化行事としては、シンガーソングライターのきたがわてつさんが『自由を』を披露しました。著作権法の関係で歌詞をそのままここへ掲載するわけにはいきませんが、人として自由であることが大切であることを歌った『自由を』は、日本国民救援会にぴったりの歌です。

 さて、なぜ『救援ひろば2014』のテーマが「受け継ぐ救援運動~過去から現在へ~」及び「つなげる救援運動~現在から未来へ~」になっているかお話しましょう。日本国民救援会は、人権団体として他の団体にはない重要な意義を有しています。現在、自公・安倍政権は、2013年12月6日に強行制定した特定秘密保護法につづいて「解釈改憲」というクーデター的手法で集団的自衛権行使をゴリ押ししようと企んでいます。それだけに、日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤にして活動している日本国民救援会の発展が大切です。そして、日本国民救援会自身が運動を受け継ぎ未来へ繋げていくための重要な局面に立っています。こうしたことが今回の『救援ひろば2014』のテーマに結実しています。

 今回、私は『救援ひろば2014』の実行委員会のメンバーの一人を務めていました。『救援ひろば』という行事が自分にとってはじめてであり、右も左も分からない状況のもとで行事に関わったのです。しかも、ベテランの人々から「若手に任せる」ということで丸投げ状態で『救援ひろば2014』の当日を迎えました。丸投げされた分、日本国民救援会の理念に沿った形で「好き勝手」に行事をつくっていったことは確かですね。

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