キャリコンまっちゃんのホッとひと息

キャリアコンサルティングの合間にホッとひと息。
その日に感じたことや起きた出来事などを
日記形式でつぶやきます。

過ぎたるは、なお及ばざるが如し

2010年08月07日 | 今日の格言
「過ぎたるは、なお及ばざるが如し」


何をするにも、いき過ぎになっていると、それがどんなに良いことでも、むしろ
不足ぎみや、不満足な状態と変わらないのです。
過度になってしまうようであれば、むしろ控え目にしている方がよろしいようです。

 

 孔子の高弟に子貢という人がいました。
 彼はなかなかの人物でしたが、人物評が好きで、孔子はややもてあまし気味のようでした。
 あるとき、子頁は同門の2人を比較して、「どちらが賢明ですか」と尋ねました。
 孔子が「A氏の方は度が過ぎているし、B氏の方はやや不足ぎみだ」と答えると、
子貢はすかさず「すると、A氏の方が優れているのですね」と重ねて尋ねました。
 これに対する孔子の答えが、「過ぎたるは、なお及ばざるが如し」だったのです。
 
 子貢はもちろん、学問がよくでき、しかも頭の鋭いA氏の方がB氏より優れていると
いう返事を期待していたのでしょうが、孔子は期待に反して、「おなじようなものだよ」と
答えたのでした。
 この返事のなかには、ものごとはなんでも、行き過ぎの状態よりもむしろ、つつしんだ方
がよいという暗示がこめられています。
 とりかたによっては、子貢の才気を押さえるための言葉かも知れません。

 実際の生活のなかで注意してみると、やり過ぎや度を超した美点がかえってマイナスと
なり「真面目すぎる」「正直すぎる」「賢すぎる」などと言われている人がみられます。
 それぞれについて考えてみましょう。
 まず、「真面目すぎる」ですが、世間には「真面目人間」という類型の人間像があります。
 「他人の言うことをまともに受け止め、一生懸命やっていれば、それでよい」と考えているのです。
 毎年、新入社員を迎え、教育し実社会に適用させるのが難しいのは「真面目人間」、
あるいは「清廉潔白型」だったことを思い起こします。

 真面目で一生懸命やる人は、仕事が順調にいっている場合はいいのですが、上司と意見が
合わなかったり、自分のミスで失敗したときなどに、ひどく悩み落ち込んでしまうことが多いようです。
 「やや余裕を持った真面目さが、社会生活を送るのに必要」といえましょう。

 また、真面目なことは美徳ですが、あまり真面目すぎると、はためいわくになることが、
少なくないようです。
 さらに、問題なのは「賢すぎる」ということではないでしょうか。
 「賢明である」ということは人にとって大切な長所であり、人間としては是非とも賢く
なりたいと願うのも当然といえます。
 しかし、賢さを真に生かすのはなかなか難しいようで、下手に、賢さを振りまわすと、
「小賢しい」ということになり、これも人間関係を損ないます

 
参考ホームページ:故事百選  http://www.iec.co.jp/kojijyukugo/vo05.htm
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 禍福はあざなえる縄の如し | トップ | ビアガーデン »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

今日の格言」カテゴリの最新記事