今日、まっちゃんのかつての教え子(A氏)と話す機会があり、
少しだけ今の状況を聞かせていただきました。
そのA氏は、とても頑張っていて、会社の中でとてつもなく大きな目標に向かって
チャレンジしていて、日夜、また休みの日も自主的に出勤して黙々と
技能向上に努めていたのです。
そんなA氏に、「あなたは何のためにそんなに頑張っているの?」と
尋ねたところ、彼は「向上したいから」と答えてくれました。
もちろん、その答えは間違いではありません。
間違いではありませんが、彼の努力の原動力を言い表す的確な答えではないと
まっちゃんは思い、さらに尋ねたのです。
「あなたのチャレンジによって、あなたが言うところの向上という目標が
果たせたとして、それがあなたにとってこの先、どんな良いことがあると思いますか?」
A氏は、何を言うべきかを分かっていました。
しかし、A氏は、私からの問いかけが突然であったこともあり、
自分の中にある答えをなかなか言葉にして上手に表現できませんでした。
ただ、ひと言。
「うまくなって、人から頼りにされたい」
A氏の言葉を聞いた私は、こう言いました。
「それは言い換えると、自分のブランディングだね」
えっ?というリアクションだったので、続けてこう補足しました。
「向上したい、という思いの先にあるのは、A氏の場合
自分の腕に自信を持ちたいというだけではなく、周囲の方からの
良い評価を得たいということじゃないの?
周囲が認める確かな実績は、あなた自身が会社や顧客といった周囲の方から信頼されることにつながり、
あなた自身の評価がいっそう高まるよね。
実績によってあなた自身の評価を高めること、それこそが自分のブランドづくり、
いわゆるブランディングなんだよ。
向上したい、という気持ちもそれはそれでいいけれど、
その漠然とした思いだけでは大きな目標を達成していくためには
少し動機づけが弱いのかもしれない。
だけど、実績や成果によって、自分自身のブランドが確立できるとしたら
どうだろう。
この先、その苦労して得た自分というブランドによって、
自分の将来がより安定していく可能性が高まるとしたら?
または、顧客がA氏にお願いしたい、と仕事の依頼が来るようになったら?」
A氏は、ここまで聞いて自分が何を言うべきか気づいたようで
ハッとした表情になり、その後、モチベーションを高めていました。
うまくいくと良いな、と心の底から思う、まっちゃんです。
頑張れっ、前途ある若者よ!