まっつあんは、まもなく新居に引越しをするのですが、この3ヶ月近くの間
物件購入に際して色々なことを学ばせていただきました。
ここで、その一部を皆様にご紹介させていただきます。
まず、マンションなどの物件を購入する際に、新聞折込チラシ等を参考にされる
方がいると思います。
チラシに中には、「頭金なしで、月4万円~」というようなうたい文句で
お客さんをひきつける不動産会社も多いようです。
まあ、そのあたりの裏事情は置いておきますが、結論からいいますと
「そんな上手い話は、ございません」ということです。
たしかに、月々4万円は本当にそうなるかもしれませんが、ここではボーナス時
返済の話についてはあまり触れていませんし、触れたとしても小さな文字で書いてあるに過ぎません。
また、3千万円もの高額物件を月々4~5万円で35年間返済し続けたら一体どうなるか?
現在の銀行の平均金利計算(仮に2.3%)でいくと、なんと35年返済の場合は、
約2千万円以上の金利支払いが発生します。
計算式 30,000,000万円×2.3%=690,000万円(1年間の支払利息金額)
690,000万円×35年=24,150,000円(35年間の総支払利息金額)
※元金に対して利息がかかり、35年間固定金利、変動金利なし&同じ金額を
毎月支払ったケース(今TVでよく聞く、いわゆる「フラット35」)
==========================================================================
〔解説〕
※フラット35とは、毎月同じ金額を支払う長期固定金利型の返済方法。
金利の支払は、支払満期まで固定金利で計算し、購入者の返済全般に渡る
ローン支払負担額を固定する住宅ローンの一方式です。
代表的には政府系金融機関があるが、一般の金融機関でも取り扱われています。
メリットとしては、金利上昇基調にある景気動向時において、現時点の金利で
確定できるため、将来にわたり金利上昇リスクをヘッジ(回避)できる。
デメリットとしては、景気悪化に伴い、金利が低下した場合でも、高い金利を
引き続き支払っていかなければならない。
この場合、他の金融機関の借り換えを選択したくても、もともと固定金利&
高い金利で借りていたローンなので、借り換え条件が悪くなる可能性も高く、
フラット35というシステムは一転して融通のきかない住宅ローンに変貌する
リスクも想定されます。
一般に、個人の職業や肩書、資産額、借金の有無などによって、個々のローン枠
は異なるため、すでにローンを組まれている方の場合は、貸付限度枠は制限される上、
金利についてもこれから初めてローンを組む方と比べて不利になってしまいます。
つまり、フラット35とは、金利の逆ザヤを銀行か購入者のどちらかが必ず
負担しなければ成立しないし、また負担しているからこそ成立するローン方法
だということになります。
もし、明日にでも突然、超高金利になった場合、購入者にとってメリットが大きいですが、
反対に、超低金利になった場合は、逆ザヤ分は購入者負担となってしまいます。
しかし、金融機関は常に資産運用を行っていますので、突発的かつ極端な
金利変動さえ回避できれば、金融機関が被る損失は極めて低く抑えることが
可能となっています。
その一方、購入者側は資産を毎月金融機関に支払うだけなので、資産運用は
できず、金利が上がっても下がっても購入者側にとって旨みは少ないとも
考えられます。
金融工学に詳しい方ならよくご存知だと思いますが、これは一種の外国為替取引における
「為替予約」の考え方を応用した住宅ローンシステムではないかと思われます。
なお、上記の内容が全てではなく、例外もあるかと思われますので、決して
誤解のないようお願いします。
==========================================================================
ということは、3千万+2千万円で合計5千万円以上の高額物件を買ったことと
全く同じになってしまうのです!
これは高いっ!高すぎるっ!
しかも、借入金の繰上げ返済をした場合も、再度手数料がかかり、損していまいます。
なお、不動産会社や銀行では、こうした借入金利については告知してくれるものの、
金利負担額は告知しない場合が多いです。
この理由は、本当のことをいってしまうと、お客さんが引いていってしまうからです。
彼らも商売ですからね…。
それから、銀行から融資を受ける場合は、銀行は信用保証をつけるので、この保証
料も私たちは支払わなければなりません。
この信用保証も曲者でして、元金に対して約2%掛かるようですから、
3千万の場合は60万円です。マジでっ!
銀行によっては、この信用保証金に対しても融資をするところもあるようですから、
ドンドンだるま式に借金が膨らむという、債務超過構図が出来上がってきます。
こうして得するのは、不動産会社と銀行であって、融資を受けて物件を購入した
お客さんにとっては大変な買い物をしたことになります。
さらに、月々4万円だから…といって買った人には辛い出来事が待っています。
それは、「管理費&駐車場」の存在です。
管理費とは、主にマンションの修繕積立金のことです。
当然ながら、マンションも時間の経過と共に老朽化していきます。
そこで、毎月計画的に積み立てていこうという、とても前向きかつ建設的な費用の
ことです。
このあたりは、持ち家の場合と比較した場合、住居者全員による
共同積み立てシステムとなるため、マンションの方が若干有利ではないかと思います。
しかしながら、この管理費&駐車場で、月々約2万円前後は必要となります。
さらに、マンションは15年ほど経過すると、老朽化が加速するため、この管理費は
ウナギ上りです。
年齢と共に収入が上昇するならば問題ないことですが、カクッと下がると支払い面で大変です。
さらに、マンションの場合、物件によって資産価値の変動が大きいですから、
いざ売却となっても買い手がつかなければ資産価値はつかず、残るのは借金だけと
いう本当に辛い状況になってしまいます。
したがって、マンションを購入する際は、誰もが欲しがる部屋を購入する方が
売りに出すとき(リセール・バリュー)有利だということです。
これはつまり、「希少価値」の有無になり、この希少価値こそが「資産価値」そのものなのです。
希少価値 = 資産価値 = リセール・バリュー(再販売価値)
この希少価値がない物件は、購入し住み始めたその日から、資産価値の目減りが
ドンドンおきるので、同じマンションで購入金額も同じであっても、希少価値が
ある部屋と無い部屋では将来の資産価値が全然違ってきます。
当然、リセール・バリューも変化します。
ですから、マンション購入に際しては、不動産会社のセールスマンは甘い言葉を
あれこれと語りかけてきますが、やはり長い先を見た買い物をする必要はあるなと、
つくづく感じました。
特に、場所が悪く、人気がない売れ残りの部屋に対しては、モデルルームだからとか、
最終販売だからといった文句で、家具や家電やといった商品をつけてくれるので、
まるで得した気持ちになりますが、はっきりいって損するのはあくまで購入者側です。
(最近のケースでは、大型プラズマTV(TV台付き)までサービスでつけてくれる
太っ腹な不動産会社もあります。いまや、照明、カーテン、エアコンのいずれか
のサービスは当たり前とさえ思えてしまいます。)
不動産会社にしてみれば、売り切らなければ、部屋の資産価値の目減りや、管理費用を
持ち出して賄わなければなりませんし、それは結果としてセールスマンの給料に
直接響いてくるのです。
物件購入は裏と表があるから、本当に恐ろしいですね~。
ちなみに、手前味噌で申し訳ないですが、まっつあんが購入した物件は、
駅前徒歩1分、マンション最上階の角部屋です。
この物件は、ある程度の資産価値が付くことだろうなあと思っています。
最後に、マンションのセールスマンや銀行というところは、こちらから
ドンドン利用するものですが、反対に利用されてはいけません。
物件購入に際して色々なことを学ばせていただきました。
ここで、その一部を皆様にご紹介させていただきます。
まず、マンションなどの物件を購入する際に、新聞折込チラシ等を参考にされる
方がいると思います。
チラシに中には、「頭金なしで、月4万円~」というようなうたい文句で
お客さんをひきつける不動産会社も多いようです。
まあ、そのあたりの裏事情は置いておきますが、結論からいいますと
「そんな上手い話は、ございません」ということです。
たしかに、月々4万円は本当にそうなるかもしれませんが、ここではボーナス時
返済の話についてはあまり触れていませんし、触れたとしても小さな文字で書いてあるに過ぎません。
また、3千万円もの高額物件を月々4~5万円で35年間返済し続けたら一体どうなるか?
現在の銀行の平均金利計算(仮に2.3%)でいくと、なんと35年返済の場合は、
約2千万円以上の金利支払いが発生します。
計算式 30,000,000万円×2.3%=690,000万円(1年間の支払利息金額)
690,000万円×35年=24,150,000円(35年間の総支払利息金額)
※元金に対して利息がかかり、35年間固定金利、変動金利なし&同じ金額を
毎月支払ったケース(今TVでよく聞く、いわゆる「フラット35」)
==========================================================================
〔解説〕
※フラット35とは、毎月同じ金額を支払う長期固定金利型の返済方法。
金利の支払は、支払満期まで固定金利で計算し、購入者の返済全般に渡る
ローン支払負担額を固定する住宅ローンの一方式です。
代表的には政府系金融機関があるが、一般の金融機関でも取り扱われています。
メリットとしては、金利上昇基調にある景気動向時において、現時点の金利で
確定できるため、将来にわたり金利上昇リスクをヘッジ(回避)できる。
デメリットとしては、景気悪化に伴い、金利が低下した場合でも、高い金利を
引き続き支払っていかなければならない。
この場合、他の金融機関の借り換えを選択したくても、もともと固定金利&
高い金利で借りていたローンなので、借り換え条件が悪くなる可能性も高く、
フラット35というシステムは一転して融通のきかない住宅ローンに変貌する
リスクも想定されます。
一般に、個人の職業や肩書、資産額、借金の有無などによって、個々のローン枠
は異なるため、すでにローンを組まれている方の場合は、貸付限度枠は制限される上、
金利についてもこれから初めてローンを組む方と比べて不利になってしまいます。
つまり、フラット35とは、金利の逆ザヤを銀行か購入者のどちらかが必ず
負担しなければ成立しないし、また負担しているからこそ成立するローン方法
だということになります。
もし、明日にでも突然、超高金利になった場合、購入者にとってメリットが大きいですが、
反対に、超低金利になった場合は、逆ザヤ分は購入者負担となってしまいます。
しかし、金融機関は常に資産運用を行っていますので、突発的かつ極端な
金利変動さえ回避できれば、金融機関が被る損失は極めて低く抑えることが
可能となっています。
その一方、購入者側は資産を毎月金融機関に支払うだけなので、資産運用は
できず、金利が上がっても下がっても購入者側にとって旨みは少ないとも
考えられます。
金融工学に詳しい方ならよくご存知だと思いますが、これは一種の外国為替取引における
「為替予約」の考え方を応用した住宅ローンシステムではないかと思われます。
なお、上記の内容が全てではなく、例外もあるかと思われますので、決して
誤解のないようお願いします。
==========================================================================
ということは、3千万+2千万円で合計5千万円以上の高額物件を買ったことと
全く同じになってしまうのです!
これは高いっ!高すぎるっ!
しかも、借入金の繰上げ返済をした場合も、再度手数料がかかり、損していまいます。
なお、不動産会社や銀行では、こうした借入金利については告知してくれるものの、
金利負担額は告知しない場合が多いです。
この理由は、本当のことをいってしまうと、お客さんが引いていってしまうからです。
彼らも商売ですからね…。
それから、銀行から融資を受ける場合は、銀行は信用保証をつけるので、この保証
料も私たちは支払わなければなりません。
この信用保証も曲者でして、元金に対して約2%掛かるようですから、
3千万の場合は60万円です。マジでっ!
銀行によっては、この信用保証金に対しても融資をするところもあるようですから、
ドンドンだるま式に借金が膨らむという、債務超過構図が出来上がってきます。
こうして得するのは、不動産会社と銀行であって、融資を受けて物件を購入した
お客さんにとっては大変な買い物をしたことになります。
さらに、月々4万円だから…といって買った人には辛い出来事が待っています。
それは、「管理費&駐車場」の存在です。
管理費とは、主にマンションの修繕積立金のことです。
当然ながら、マンションも時間の経過と共に老朽化していきます。
そこで、毎月計画的に積み立てていこうという、とても前向きかつ建設的な費用の
ことです。
このあたりは、持ち家の場合と比較した場合、住居者全員による
共同積み立てシステムとなるため、マンションの方が若干有利ではないかと思います。
しかしながら、この管理費&駐車場で、月々約2万円前後は必要となります。
さらに、マンションは15年ほど経過すると、老朽化が加速するため、この管理費は
ウナギ上りです。
年齢と共に収入が上昇するならば問題ないことですが、カクッと下がると支払い面で大変です。
さらに、マンションの場合、物件によって資産価値の変動が大きいですから、
いざ売却となっても買い手がつかなければ資産価値はつかず、残るのは借金だけと
いう本当に辛い状況になってしまいます。
したがって、マンションを購入する際は、誰もが欲しがる部屋を購入する方が
売りに出すとき(リセール・バリュー)有利だということです。
これはつまり、「希少価値」の有無になり、この希少価値こそが「資産価値」そのものなのです。
希少価値 = 資産価値 = リセール・バリュー(再販売価値)
この希少価値がない物件は、購入し住み始めたその日から、資産価値の目減りが
ドンドンおきるので、同じマンションで購入金額も同じであっても、希少価値が
ある部屋と無い部屋では将来の資産価値が全然違ってきます。
当然、リセール・バリューも変化します。
ですから、マンション購入に際しては、不動産会社のセールスマンは甘い言葉を
あれこれと語りかけてきますが、やはり長い先を見た買い物をする必要はあるなと、
つくづく感じました。
特に、場所が悪く、人気がない売れ残りの部屋に対しては、モデルルームだからとか、
最終販売だからといった文句で、家具や家電やといった商品をつけてくれるので、
まるで得した気持ちになりますが、はっきりいって損するのはあくまで購入者側です。
(最近のケースでは、大型プラズマTV(TV台付き)までサービスでつけてくれる
太っ腹な不動産会社もあります。いまや、照明、カーテン、エアコンのいずれか
のサービスは当たり前とさえ思えてしまいます。)
不動産会社にしてみれば、売り切らなければ、部屋の資産価値の目減りや、管理費用を
持ち出して賄わなければなりませんし、それは結果としてセールスマンの給料に
直接響いてくるのです。
物件購入は裏と表があるから、本当に恐ろしいですね~。
ちなみに、手前味噌で申し訳ないですが、まっつあんが購入した物件は、
駅前徒歩1分、マンション最上階の角部屋です。
この物件は、ある程度の資産価値が付くことだろうなあと思っています。
最後に、マンションのセールスマンや銀行というところは、こちらから
ドンドン利用するものですが、反対に利用されてはいけません。