6月14日(金)の夕方に、東京大学名誉教授の高橋裕(ゆたか)先生のご講演を聴いてきました。
これからの技術者に期待される人生観、倫理観についてのご講演で、廣井勇先生とそのお弟子さんたちである、青山士(あきら)、宮本武之輔、八田與一などについての非常に興味深いお話でした。
私自身が大学で土木史の講義を担当していることもあって、基本的な情報は身についていましたが、それを補う様々なお話があまりに面白く、ひたすらにメモを取りました。さっそく、昨日の土木史の講義でその知識も活用しました。
いつもは土木史を教える立場で、学生たちからは好評なのですが、この日は授業を受ける立場でした。非常に面白い。そして、そのお話は自らを奮い立たせるものです。私も私なりに全力ではやっているつもりですが、もっともっとすごい方たちのお話を聴くと、襟を正す厳正な気持ちにさせられます。
廣井先生のお弟子さんたちは、廣井の国際感覚、国家観、人生観、使命感、責任感を引き継いだ、と高橋先生はお話されました。また、「日本のため」という日本至上主義が当時の常識であった中で、「人類のため、国のため」と大河津分水路の碑で高らかに謳った青山には心から感動を覚えました。
これからの技術者は、宮本武之輔のように、誰とでも話せる言葉を持ち(コミュニケーション力をしっかりと身に着け、上記のような国際感覚、国家観、人生観、使命感、責任感を持ってほしい、と高橋先生は最後にまとめられました。
その週にもやもやといろいろ感じていたことも吹き飛びました。
私がこれまで、尊敬する先生や先輩方から学んできた考え方の尊い源流がそこにはありました。
周囲の雑音に惑わされず、自身の信じる道を自分のペースで歩んでいこうと改めて思いました。
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