細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

発言や判断の重さ

2023-02-02 06:47:59 | 教育のこと

現在、私が研究室の中で直接指導する学生やポスドクは、学部4年生が6名、修士1年が4名、修士2年が4名、博士課程が3名、ポスドクが2名、という状況です。19名ですね。その中には、留学生がいたり、社会人博士がいたり、と国籍も年齢もバラエティーに富んでいますが、これが現時点の私の直属の研究チームです。

大学の研究室は入れ替わりが激しいので、次の4月にはメンバーも大幅に入れ替わります。新陳代謝を繰り返しながら、前進し、努力の方向性良かったり周囲の条件が良ければ発展します。

すでに私の研究室を卒業して、社会で活躍している人たちも数知れず。

学生であれば、私の講義を通じて私の影響を受ける人も数知れず(特に、土木史と文明、とか、メインテナンス工学、といった風変わりな講義をデザインして提供していますので、影響は小さくないかと)。

学外の方々との連携も多いので、それらの方々への影響ももちろん小さくありません。

私の場合、ブログでの発信も細々とずっと続けているので、面識のない人にも影響していることも少なくないようです。

そして、周囲の皆さんにとって私自身がどのような人間に映っているかは推して知るべし、ですが、一応、私は「繊細な」というか「敏感な」方のタイプの人間だと思っています。私自身の発言、判断、行動の影響が小さいとは全く思っていません。良い影響だけでなく、悪い影響が及ぶ場合ももちろんあろうかと思います。職業が教師なので、なるべく悪い影響を小さく押しとどめて、良い影響を後輩たちに与えられるようにする職務、義務があると思っています。

私のこの性格、性質ですので、嘘はほとんど付けません。学生たちへのアドバイスもストレートです。グサッと来るときも少なくないかと思いますが、ダメなものはダメ、と言うべきでしょうし、頑張っているときは賞賛すべきかと。どういう判断基準で私が「ダメ」と言っているかが重要と思っており、それも含めて伝えるようには努力しています。もしくは、すべては伝えられないので、このブログ等から私の判断基準を感じ取ってもらっています。信頼関係がないと、教育は成り立ちません。

私自身も変化します。もちろん体は衰えてきますが、簡単には劣化しないようにありとあらゆる努力をします。不摂生だった若い時よりも身体的なパフォーマンスで改善・向上している部分もあります。また、年を重ねるごとに伸びていく能力もあります。その瞬間の瞬発力・能力はもちろん大事ですが、これまでに積み重ねてきた経験やそれに基づく勘も重要で、それらの総合的能力をフル活用して、学生たちの指導をすることになります。

私の長女の年齢と、学生たちの年齢もそれほど変わらなくなってきました。それも、私の心境にもちろん変化をもたらします。丸くなります。。。

いまだにとんがった部分をたくさん抱えておりますが、これでも若いころに比べるとはるかに丸くなってますし、「細田さんも丸くなったなあ」と結構いろんな人に言われます。。。

いずれにせよ、私の発言、判断、行動が周囲に与える影響は決して小さくないことを自覚して、自身の修行を重ねて、後輩たちが育つための環境整備やお手伝いをし、「適切に」とんがった情報発信も重ねていきたいと思っています。


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