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細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

権理通義

2012-06-14 12:34:47 | 人生論

とりとめのない内容になるかもしれませんが、ここのところ思っていること。

まず今朝、長女と小学校の通学路を一緒に歩いているとき、蛾を長女が気づかずに踏んづけそうになったので、そうならないように教えてやりました。蛾にも命があります。

長女と私は別の人間です。「学問のすすめ」にあるように、別の体を持ち、別の意識を持っています。それだけですごいことです。長女に、「犬もちゃんと命があって、何かを頭で考えているんだよ。でも、人間でよかったでしょ。人間だけが文字を使って勉強できる。すごいことだよね。」というようなことを話し、長女も自分がこの世に生まれてきたこと、自分自身という独立した人格を持っていることの素晴らしさ、不思議さを感じていました。

とにかくこの世に生きている、ということはすごいことです。

私も4月以降の自身のパフォーマンスの低さに悶々とした時期が少し続きましたが、やはり自分自身のやるべきことを少しずつでいいから積み重ねていくしかありません。私個人では大したことができなくても、 たくさんの仲間がいて、トータルで見ればやはり前に進んでいる。このような私にでも、大きな期待をかけてくれたり、ご協力をしてくださる方々がいる。本当にありがたいことであり、それに応えるには、自身のやるべきことをしっかりとやるしかありません。

今日の午後は、有志による勉強会の3回目。過去2回、議論が活性化しなかったので、活性化するように皆で意見を出し合って改善を試みています。どうなることでしょうか。楽しみです。

そもそも勉強などしなくたって生きてはいけるでしょう。しかし、実践できるエンジニアとして、勉強を重ねていくことはとても素晴らしいことであり、幸せなことです。有志で集まって、一級の論文や、「学問のすすめ」を勉強できる、議論できる、ということ自体が実はとても尊いことである、楽しいことである、ことを心の底から認識した上で、皆で楽しみたいと思います。どうせやるなら、最上のものにする、それが私の原則です。

独立した人格をいただいているのだから、それを徹底的に高めることができることに心から感謝すべきだし、高めていく気概を持つこと、周囲に伝播して実践していくこと、が世の中を良くすると信じています。

自分自身の「分限」をわきまえて、できること、やるべきことを実行していれば、堂々と世の中を渡っていける。それが「権理通義」です。英語で言う、"right"です。「権利」は正しい訳語と思えません。

6月も中旬になって、ようやく自分の本来の立ち位置に戻ってきたように思います。やっぱり仕事に、家庭に、育児に張り切って取り組んでいる自分自身でありたい。

今朝は、初めて、次女が「パパと保育園に行きたい」と言ってくれました。最近、私と長女が先に出て、奥さんが次女を保育園に連れて行く、というパターンが固定化していたのですが、明日の朝は私が次女を保育園に連れて行く約束をしました。ものすごくうれしかった。これ以上ない表現でうれしさを直接、次女に伝えました。